藤沼貴の作品一覧

「藤沼貴」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • 戦争と平和 (三)
    ここ(3巻)まで来ないとこの本の良さが理解できなかった。1巻の時にさんざんに酷評したことを反省しているが、あの時点ではこんなに引き込まれることになるとは思っていなかった。この本は単なる小説ではなく、トルストイが考える戦争というものを表現している本だとやっとで理解した。ナポレオン戦争はナポレオンの英雄...続きを読む
  • 復活 上
    小説と哲学書の間にあるような感じ。よく考えればすぐにおかしいと分かることが、どうして平然と行われ、またそれを自分も行ってきたのか。随所にトルストイの主張が張り巡らされていて本当に面白い。1899年の本なのに読んでいてこんなにも共感できるのは不思議な程だと思った。
  • 復活 下
    下巻のあとがきは、翻訳者の藤沼貴さんが急逝したことによって、弟子にあたる阿部昇吉さんが執筆している。しかし長編を読み終わったあと最後に現われる“代役”によるこの一文は、口直しのデザートのように作用して心地よい読後感で本を閉じることができる。

    阿部さんは(おそらくわざとだろうが)藤沼先生による学術的...続きを読む
  • 復活 上
    復活を読んで一番印象的だったのは、ネフリュードフがあまりにも達観しているところ。
    もちろんカチューシャにはじめに出会ったときのような、若気の至りがあふれていた頃も彼にはあった。しかしカチューシャとの再会後は、どんなことが起ころうとも、世事にも他人にも自分自身にも、自分の判断に照らして、まっすぐ前を見...続きを読む
  • 復活 上
    下巻下巻。


    ここまでは小説とトルストイの思いと重ねつつ、「戦争と平和」のピエールのような、ドストエフスキーの「白痴」のムイシュキン公爵のようなネフリュードフを見守るように読み進んだ。

    みんな公爵だ。ロシアの公爵って、どういう立場だったんだろう。モスクワの伯爵も思い出される。

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!