トルストイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「イワン・イリイチの死」では、
重篤な病に倒れたイワン・イリイチが
自らの「死」を確信してから鬼籍に入るまでの様々な葛藤が描かれる。
病に冒されるまで、
イワン・イリイチの人生は法に則り、
そつなく順調に歩まれてきたものだった。
しかし、「死」は自身も周囲も呑みこみ、
あらゆる状況を一変させる。
恐怖、孤独、嘘、軋み、無力、神の不在、生への渇望――。
本作は、自身の死を前にしたトルストイが、
その恐怖を描き出したものだという。
確かな生を送る者には、
死の定めを背負った人間の苦悩を窺い知ることはできない。
死にゆく者と同期することの不可能性。
それを強く認識しながら遡行的に彼らと接 -
Posted by ブクログ
西暦1世紀のローマ、富裕な家庭に生まれた青年が主人公。
放蕩の結果、金銭的困窮や家族・友人との関係崩壊を招き、生き方を見直す青年。
その彼に、キリスト教徒となった親友が信仰の道を勧め、一方で、旅で行き会った男性が世俗的な個人としての責任を説く。
原始キリスト教時代を舞台に、私欲から解放され、他者愛と労働に生きる、
トルストイが到達した新しいキリスト教世界観が描かれている。
語り部分が多くそれぞれが長いが、特に読みづらくなった。
構成が分かりやすく、二つの思想が彼の中でせめぎあう様子が、躍動的に描かれている。
後半では帰結を予見される片鱗があるものの、いずれの論理にも重みが持たされており、 -
Posted by ブクログ
あ~やっと読み終わった
あらゆる要素が注ぎ込んである小説だった。 恋愛結婚宗教政治戦争思想もうぜんぶ入ってる。
好きなとこ
アンナの魅力の書かれよう
ヴロンスキーに遊ばれた後の弱りキティ
良い年したリョービンの浮かれっぷり
リョービンの猟のシーン
リョービンの畑仕事
娘を生んだ時の狂いアンナ
140年前のロシアの貴族生活のあり様
ウォトカ
四巻後半アンナとリョービンそれぞれの死の考察 ここはかなりきた
総合小説ってなに?って思ってたけど、これ読んで理解。ぜんぶ入ってるってことだ。
ぜんぶ入ってるから、人によって面白いとこと面白しろくないとこと出てくる。自分の興味の偏りが知れる。 -
Posted by ブクログ
2008年05月10日 00:10
内容どうとかじゃなくて、決心したことを人の助言でころころ変える点においてユリウスにめちゃくちゃムカついた。
無宗教の私は、この本を読んで「その通りだ!」って心底感銘をうける、みたいなことは生涯ないんだろう。
現に、この人たちの生き方はすばらしいなあとも下らないなあとも感じなかった。
ただ、ひとつのことをここまで信じきり、疑わず、自分の生きていく中心とできる、宗教うんぬんと関係なく、その生き方は純粋にすごいと思う。
ただし、ここ。
「男が女を自分と同じ一個の『人』として愛するのではなく、彼女との肉体的接触から受ける自己の快楽を愛する結果、自己の快 -
Posted by ブクログ
生命とはなんだと思いますか?
そんな漠然と生命とはなんだと言っても、答える事は困難ですよね。
人それぞれ考え方が違うので、正しい答えをだすことは不可能に近いでしょう。
トルストイによる「人生論」
生命論とも言える書籍を紹介し、皆さんのなかにある生命とは何なのか?の一つの考え方として、捉えてみてはいかがだろうか。
本書は全部で35章の構成になっていて、全部を紹介すると何ページにもなってしまうので、重要な箇所と何がこの本の言いたいことなのか、を引用しつつも私の解説と共に紹介していく形で始めたいと思う。
では始めよう。
まずこの文を引用する。
「水車が唯一の生活手段であるような人間を想像して