トルストイのレビュー一覧

  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *イワン・イリイチの死
    以前、別の文庫で読んでいた本作。すさまじい。こういうものを描ききるとはトルストイ恐るべし。死を忘れた人たちの俗物性、死を前にしてのあがき、痛みとの戦い。どれも舌を巻く。最後は情感無く終わるすごさ。農民出身の召使いゲラーシムの振る舞いに震える。神だ。

    黒澤明「生きる」の着想がここからだったとは。

    *クロイツェル・ソナタ
    会話劇。極端だが、理解できる思想。女性、結婚をめぐる。そして、嫉妬からの殺人。そこは迫真の描写。冒頭の会話劇は何だったのか。

    0
    2026年10月27日
  • イワン・イリッチの死

    Posted by ブクログ

    ロシア文学特有の単なる1人の男の「死の事実」を小説にまで詳しく書いた代物。これだから面白い。内容も勿論面白い。薄くて読みやすいので、初めて読む人はドストエフスキーとかじゃなくてこっち読んだ方がいい。ロシアの割に短編じゃないのに薄いから入りやすい。もしかしたら夢野久作の「押絵の奇跡」より薄いかもしれない。
    別に自分は薄いだけで本を選ぶわけではないけれど、学校の人達は殆どが薄さで選ぶようだから。何となく。何より内容はとても面白い。〝軽やかで愉快〟な作品。

    0
    2026年10月21日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

    Posted by ブクログ

    男は肉体的欲求を主として、恋や愛というのは口実に女に接近しているのに女の処女性については重要視している。
    女は男の肉体的欲求を利用して男を支配しようとしている。
    この構造そのものが間違い何ではないかと

    0
    2026年10月18日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    長さに身構えたが、物語として普通に面白い。

    読み終えて残ったのは、リョーヴィンの気づき。「他人を愛せという結論は、理性からは出てこない。なぜなら、それは不合理だからだ」

    「そうだ、理性は傲慢だ」「しかも単に傲慢なだけではなくて理性は愚かだ。そして大事なことに、理性はまやかしを行う。まさしく理性はペテン師なのだ」

    0
    2026年10月12日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    第1巻では見目麗しい貴婦人だったアンナが、物語の終盤に向かうにつれてどんどん狂っていく姿が、読むのを途中で投げ出したくなるほど苦しかった。

    一方、第8章でリョーヴィンの思想が詳しく描かれたことで、ここまでアンナの物語に感情を揺さぶられ続けていた自分の精神が、ようやく地に足をつけられたように感じた。

    0
    2026年10月08日
  • 戦争と平和6

    Posted by ブクログ

    読み終えました
    長い旅でした

    エピローグで開陳される
    トルストイの歴史観
    これを理解してからもう一度
    読み直してみたいです

    いや、そうでなくても4、5回読みたいです
    必然?で、そうなっていった
    露仏両軍の動きよりも
    ボルコンスキー、ロストフ、べズーホフ、クラーギンの各家のなかに
    深く入り込んでみたいのです

    長編読破の自信がつきました!

    0
    2026年10月02日
  • 戦争と平和5

    Posted by ブクログ

    アンドレイがついに亡くなった
    逝く者、看取る者の描写が
    全編の中でいちばん長かったのではないか?

    フランス軍はなぜモスクワから退却を始めたのか
    ロシア軍が優位に立った要因は?
    この巻の終わりの時点では「わかりません」

    0
    2026年09月25日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    北12条書店で入り口の近くにありそのタイトルに惹かれてあらすじを読むと原始キリスト教関係の話で今の自分にぴったりだと思い購入。
    キリスト教として生きることとは?を対談形式で述べていく非常にわかりやすくとても興味深い本だった。

    0
    2026年09月24日
  • アンナ・カレーニナ 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タシケント行くんだ! と思ったら速攻で取りやめてて笑った

    ロシアで農業やるのって大変なんだな……地理的条件がかなり厳しい

    0
    2026年09月19日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

    Posted by ブクログ

    性の欲望の恐ろしさが生々しく伝わってきて、トルストイの小説を初めて「怖い」と感じた。
    それと同時に、純潔でありつづけたリーザを美しいと思ったし、悲しませないでほしかったな。

    『アンナ・カレーニナ』と同じように、実際にあった事件を題材にしているということに驚いた。
    解説を読んで、『悪魔』はトルストイの私小説的要素も含んだ作品だと知り、一瞬トルストイに嫌悪感を抱いたけれどそれはもし自分の近くにいる人だったらという気持ちからで、作家としてのトルストイはやはり私にとっての神だと思っている。

    0
    2026年09月16日
  • 戦争と平和4

    Posted by ブクログ

    ボロジノの戦いは奇妙で恐ろしいものだった、ここでフランス軍の勢いは止まってしまったようなものだった(次の間でモスクワまで進行し続けるけるにしても)、と思わせるような、この巻の終わりでした。注目していたピョートルは、全く戦場にふさわしからぬ姿で、この物語に幅をもたらせてくれました。今後もこの人物から目が離せません。
    アンドレイ、ナターシャ。この3人を中心とした映画が成り立つのも納得です。
    でも小説の方が遥かに味わい深いと思います。方々でトルストイの視線から語られる戦争‥これは現代への警句とも言えるのではないかと思いました。

    0
    2026年09月15日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、イワン·イリイチが自らの死を自覚し、死の恐怖と戦いながら自分の人生を見つめ直すが、しかし時は非情にも止まることはない……という苦しみを描いた「イワン·イリイチの死」、妻を殺した男が自らの真の罪を告白し、殺害までの一部始終を語る「クロイツェルソナタ」を収録。イワン·イリイチの死は状況が切迫し狭まった視点で自らの死を思い人生を考えるという苦しさが切々と描かれており主人公の視点に没入することができた。またクロイツェルソナタも現代の価値観に通じるところがあり(全く同一というわけではないが)、筆者の先見の明が窺え、また興味深く感じ、収録作どちらも面白く読めた。

    0
    2026年09月15日
  • 戦争と平和3

    Posted by ブクログ

    ここまで読み終えての感想は「戦争は悪、平和は善」という単純なことを述べるためにこの超長編がある、のではないということ。
    戦場で、敵味方の間にふと生ずる人間的交流。
    平和なサロンあるいは劇場で勃発する抜き差しならぬ争い。
    人間同士がぶつかり合う中の大波小波、各登場人物の造形を諸々エピソードで捏ね上げて、お話はいよいよあの「祖国戦争」に突入して行きます。

    0
    2026年09月06日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

    Posted by ブクログ

    個人的には《悪魔》の方が印象に残りました。倫理や理想論では人は生きていけないのです。苦しいですね。。

    0
    2026年08月27日
  • アンナ・カレーニナ 1

    Posted by ブクログ

    ヴロンスキーとオブロンスキーの名前が似ていて、最初戸惑った。

    私は、正直なところヴロンスキーの魅力があまりよく分からなかった。
    キティもアンナも彼に惹かれていくけれど、私にはどうしてそこまで女性を夢中にさせるのかが理解できず、むしろ浮気な男性という印象が強かった。

    小説の中に出てくるご婦人方が、魅力的で華やか。読んでいて優雅な気分になれる。

    0
    2026年08月20日
  • アンナ・カレーニナ 1

    Posted by ブクログ

    アンナが悲劇に向かっていく心理や周りの状況が細かく書かれていて、あのラストはなるべくしてなったものと納得できます。服装や社交界の様子などが時代背景をふくめてすごく丁寧に書かれているので、長い小説で時代物ですがひとつひとつイメージしながら読めました。

    0
    2026年08月13日
  • 復活 下

    Posted by ブクログ

    この本を初めて手に取ったのは高校1年生のとき。当時は難しすぎて中断してしまったけど、4年の時を経てなんとか理解できる程度には自分も成長した。

    主人公は当初は昔弄んだ女性を救うために行動していた。だが前編の終盤あたりからは、堕落した自分自身をも救済するために奔走するようになる。その過程は重苦しいながらも愛に溢れる詩的表現によって描かれていて、昔の小説の中ではかなり読みやすい。
    キリスト教の知識が無くてこの小説を味わいきれないのが残念だが、主人公の姿を通じて自らの生活を省みるいい機会になったのでおすすめ

    0
    2026年06月12日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アンナとリョーヴィンの結末/行く末が非常にリアリスティックで近代的な形で示された
    対立し合う人格・思想・習慣を実態に即した記述で描くことのできるトルストイのとてつもなさを感じた
    確かに結びとしては、ロシア文学に特有の信仰に目覚める形ではあれど、そのリアリティは他の追随を許さないと思う。結論に至りながらも新たな疑問が開けてそれを考えることを続けるリョーヴィンの知性は、地主貴族という旧来の階級に属していながら、まさに近代人というべきもの
    しかし、理性と信仰の対立をどう乗り越えていくかというところにロシア文学らしさも感じた

    大長編ながらも、リアリスティックな描写とロマンチックな描写が続き、お互いに影響し合うことで飽きさせない構成となっているため是非読んで欲しい

    0
    2026年06月08日
  • 戦争と平和(一)

    Posted by ブクログ

    トルストイの超大作。対ナポレオンのアウステルリッツの戦いを控えたロシアとその戦闘を描いた第一巻。人間の心理と風景を書かせたら、やっぱりトルストイが一番。アンドレイ公爵が戦場でたどり着いた境地が美しい。19世紀始めのロシア上流社会の雰囲気を味わうことができる古典。

    0
    2026年04月28日
  • 戦争と平和(一)

    Posted by ブクログ


    全巻約2,500ページ前後

    765P

    歴史小説の最高峰

    ナポレオンがロシアを侵攻した時の話

    サマセット・モームが10冊の中で一番偉大な作品と言っている。

    戦争と平和って戦争シーンほぼ全く出てこないんだな

    ナポレオン戦争

    戦争だけでなく、平和にも葛藤や矛盾がある。

    トルストイの戦争と平和、エピローグが論文みたいになるの知らなかった。

    「アンドレイ公爵は、見たところ、そういう抽象的な話には興味がなさそうだった。「君、場所柄もわきまえずに、心にあることをなんでも口にするってことはよくないよ。え、どうなんだい、いよいよなにかやる決心でもついたのかね?  近衛騎兵にでもなるのかい、それとも外交官かね?」とアンドレイ公爵はちょっと口をつぐんでから聞いた。  ピエールはソファの上にあぐらをかいた。」

    —『戦争と平和(1)』トルストイ著

    「ピエールには、みんなが彼を好いてくれるのはきわめて自然なことに思われたし、だれか自分を嫌う者がいたら、きわめて不自然なことに思われたにちがいない、だから彼は自分を取りまいている人たちの誠意を信じないではいられなかった。その上、彼にはそういう人たちが誠実か不誠実かについて自分に問うてみる暇もなかったのである。彼はつねに暇がなく、つねに自分は心おだやかで愉快な酔い心地にあるように感じていた。また彼は自分をなにか重要な全体の運行の中心のように感じ、自分はつねになにかを期待されていて、それをしてやらなかったら、多くの人を悲しませ、彼らの期待するものを奪うことになる、もしもそういったことをしてやれば、なにもかもよくなるというふうに感じていたので、彼は要求されることはなんでもしてやっていた、がしかしそのなにかいいことというのは、いつも将来にのこされたままだった。」

    —『戦争と平和(1)』トルストイ著

    0
    2026年04月27日