トルストイのレビュー一覧

  • 戦争と平和(三)

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    トルストイによる戦争論から始まる第三巻。
    三巻は戦争とそれに伴う政治思考が多いです。

    ロシア人名についてのメモ。
    ❖名前に男性形と女性形がある。
    ⇒名字の場合、(ボルコンスキィ家の場合)父と兄「ボルコンスキィ」、妹と妻「ボルコンスカヤ」
    名前の場合、男性「アレキサンダー」、女性「アレキサンドラ」。男性「イリア」、女性「イリナ」など。
    ❖名前の中に父称(父親の名前)を入れる。
    ⇒(ボルコンスキィ家の場合)
    父「ニコライ・アンドレーヴィチ・ボルコンスキィ」
    息子「アンドレイ・ニコラーエヴィチ(ニコライの息子)・ボルコンスキィ」、
    娘「マリヤ・ニオコラーエヴナ(ニコライの娘)・ボルコンスカヤ」

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    2022年11月24日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    19世紀後半のロシア貴族社会における恋愛物語。

    複数の主人公が登場し、各々が様々な恋愛模様を生きる。

    単に恋愛にのみとどまらず、当時のロシアの社交界、貴族秩序、家庭、政治、経済など、多様なテーマが描かれる。

    100年以上前の、異国ロシアにおける物語とはいえ、各登場人物の心の動きなどは、非常にリアリティのあるものとしてこちらに迫ってくるようである。

    訳文はとても読みやすく、次巻以降も楽しみでならない。

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    2016年09月26日
  • 戦争と平和(二)

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    二巻は人間描写が多いですね。
    ニコライの狼狩、アンドレイとナターシャの舞踏会場面など美しく印象的な描写も多々あり。

    ロシア人名についてのメモ。
    ❖名前に男性形と女性形がある。
    ⇒名字の場合、(ボルコンスキィ家の場合)父と兄「ボルコンスキィ」、妹と妻「ボルコンスカヤ」
    名前の場合、男性「アレキサンダー」、女性「アレキサンドラ」。男性「イリア」、女性「イリナ」など。
    ❖名前の中に父称(父親の名前)を入れる。
    ⇒(ボルコンスキィ家の場合)
    父「ニコライ・アンドレーヴィチ・ボルコンスキィ」
    息子「アンドレイ・ニコラーエヴィチ(ニコライの息子)・ボルコンスキィ」、
    娘「マリヤ・ニオコラーエヴナ(ニコラ

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    2020年01月15日
  • イワン・イリッチの死

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    死について、というより今自分の生について考えさせられた
    全盛期まで器用に生きてきたイワンイリッチなわけだが、その器用さが故に後々死に近づいていってる時に苦しめられ、結局良き思い出は幼少期くらいしか出てこない
    見栄や虚心で生きれば、それなりにあとから苦しみがやってくる

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    2016年08月17日
  • イワン・イリッチの死

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    昔も読んだ。
    人間の愚かさというか、滑稽さに笑ってしまう場面もあった。
    しかし、イワン・イリッチの死に際する苦しみには、笑えなかった。
    死とは孤独なものだろう。
    そして、イワン・イリッチの死は決して特殊なものではないだろう。

    また、読み返そうと思う。

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    2016年08月07日
  • 戦争と平和(一)

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    子供の頃「小学館世界名作全集」で読んで知ったつもりでいる”名作”がたくさんあるんですが、やっぱりこれはいつかちゃんと読まなきゃいけないよなあと私の読書課題だったので取り掛かってみた。

    まずはロシア人名について。
    私はフィギュアスケートファンなのですが、スラブ系選手を本名でなく愛称で応援したり、本名が長ったらしかったり、兄妹なのに名字が微妙に違ってたりしてるので、ロシア人名についてとりあえずこのくらいの認識を持っている。

    ❖名前(洗礼名)には、愛称、省略形がある。
    ⇒リザヴェータは「リーザ」、ニコライは「ニコレンカ、ニコールシカ、コーリャ」、エフゲニーは「ジーニャ」など。

    ❖名前に男性形と

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    2019年10月23日
  • 戦争と平和 (一)

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    読み切りましたよ。ついに。
    読み切った感想としては、自信を持って退屈な日々を生きようと思った。
    この本を読めば、歴史を形作ったのは偉人でなく、権力と大衆ということがわかる。つまり、歴史の教科書とかに載っているのは権力を持っていた偉人だけだけど、私たちがこうして暮らしている基盤は歴史では汲み取れない大衆1人1人の悲しみと幸せのドラマの元に作られていることをこの本は教えてくれる。
    現在を生きている私は教科書には乗らない豆粒の一つだけれども、百年後教科書に載るだろう、歴史を形作っている大衆の1人として頑張って生きよう、そう思えた。

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    2016年02月27日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    トーマス・マンが完璧な小説といった意味が分かる。紛れもなく、今まで読んだ本の中でベスト。
    カラ兄のように宗教臭くない。難しい小説、ではなく、全てが書いてある小説、と思った。
    何より面白い。し、細部が本当にリアル。
    心理過程の描写が、プルーストほどには長くない。

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    2016年01月31日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    4巻の長編だったけど、読み進めるほどどんどん面白くなった。またいつか読み返すだろう。

    生き生きと描かれている。説得力のある心理描写や比喩が面白い。
    それぞれの性格からはっきりと人生が分かれ、その人の個性と思考が露呈していく。

    リョーヴィンの気持ちがその時あった出来事によってころころ移り、かわいい感じもする。素直と頑固。
    義父のクラブの話で、ぶよぶよ卵というのを表現がおかしかった。

    リョーヴィンは生きる意味とは何かと哲学的に考えようとしたりする。でも答えが出ない。そしてある時、知る。
    リョーヴィンは生きる意味とは何なのかを知る。だからといって生活は今までと同じだ。だけど、知ったことでリョー

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    2016年02月08日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    面白い。それなりの長編だけど、おもしろさは変わらない。あと一冊だ。どうなることやら。
    読み終わったら、映画を観る。

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    2016年01月24日
  • 戦争と平和(四)

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    ネタバレ

    長かった…。全登場人物が収まるところに収まった、という感じ。

    個人的には主人公たちよりナポレオンの記述部分が
    面白かったです。

    最後はエピローグという名前の論文。しっかり読めてないので
    またじっくり読みたいです。しかし、こういう本を現代の作家が
    出したらクレームの嵐だろうなーと想像しました。小説の最後数十ページが論文ですから。

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    2016年01月16日
  • 戦争と平和(三)

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    ネタバレ

    第2巻から打って変わって戦争とモスクワ侵攻。
    主人公ピエールもナターシャも出てくるけれど
    個人的にこの巻はナポレオンがメイン。

    モスクワの火災はロシア軍の組織的な放火だったとされているが、
    トルストイは『当然燃えなければならないような、
    そうした条件の中に放置されたために、モスクワは
    燃えたのである。』と、無秩序な都市で火災が起こらない
    わけがないとしている。真実はどちらでしょうか。。

    第4巻、主人公ピエールの活躍に期待。

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    2015年11月07日
  • 戦争と平和(一)

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    ネタバレ

    ナポレオンが統治するフランスvsロシアを背景に
    若者たちがどう生きていくか、が描かれている…が
    なにせ4巻中の1巻、起承転結の起、物語は始まったばかり。。

    登場人物は多いけどとりあえず、ピエール・ベズウーホフ、
    アンドレイ・ボルコンスキィ、ニコライ・ロストフ、ナターシャ・ロストワを
    押さえておけばなんとか読み進められます

    「真実を語ることはひじょうにむつかしいことで、若い人で
    それができるものはきわめてまれである」(p561)とあるように
    若者が人生の岐路に立ち、これから迷っていく、そのスタートラインの第1巻。
    2巻も楽しみです。

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    2015年10月10日
  • 光あるうち光の中を歩め

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    読み切るのに随分時間がかかってしまった。読み始めると興味深いのに、つい睡魔に負けたり、本を開くのが億劫に感じたりして中々進まなかった。
    ただ閑人たちの会話だけでも考えさせられる事は多い。
    どの宗教を奉じている人でも、自分は完璧だとか、完成していると心の底から思う人はいないのではないだろうか。
    そういうことは、日々のちょっとした邪な気持ちが芽生えたり、感情のコントロールができなかったりした時に自分の足りなさを強く感じるかもしれない。
    短編の中でもみんな(信仰の)道の途中で、それぞれの尤もな理由で信仰生活の難しさを語っている。若者は勢いで走り、妻子のある者は『責任』を口にして二の足を踏む。齢を経た

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    2015年08月14日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    トルストイが、性に対する持論を展開する中編2つを収める。
    クロイツェル・ソナタは、トルストイが音楽に非常に造詣が深かったのだろうなと思わせる箇所が、随所に現れる。妻がヴァイオリニストと関係を持ったと思う場面、すでに音楽を一緒に演奏したことが、主人には決定的だった。
    翻訳も素晴らしく、読みやすい。
    (2015.5)

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    2015年05月16日
  • 戦争と平和 (五)

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    長いこの物語もクライマックス。この巻は、一気に2日で読めた。
    死を迎えた時、私も、アンドレイのような態度をとれるだろうか?
    ずっと、家に尽くしてきたマリアに恋が芽生えたのは、うれしい。
    戦場に行こうとするピエールの気持ちは理解できなかったが、苦境の中で変わっていくピエールには、とても共感できた。
    続きも、とても楽しみ。

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    2015年01月12日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    ネタバレ

    「愛」とはなにか。
    それは一般に語られる愛とは大きく違う。
    それが見える者に訪れる苦悩を描く。
    愛し合うから、体を重ねる。そんなことは起こりえない。そこに因果関係は存在してはならない。し、するはずもない。ただただ、欲望でしかない。

    言語ゲームか、それとも人間の本性か。
    果たして回収しどころのない、永遠の苦悩、それを解決できずに、作者、トルストイは死んでいったのだろうか。
    また我々もそのように死ぬしかないのだろうか。

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    2015年01月01日
  • 戦争と平和 (六)

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    人物がとにかく多いし日本史選択の私にはなんのことやらさっぱり、カタカタ多いなわからんっ…と悲壮な気持ちで読み進めましたが、段々巻を重ねるうちにその壮大な物語の展開に引き込まれて行きました。個人的にはソーニャがやっぱりなんだかかわいそうだなぁ、と思いました。所々挟まれるトルストイの歴史考察はなかなか難しくて、一度読んだだけでは理解できません。また読み返したいと思います。(長いから時間のあるときに…)

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    2014年05月20日
  • 幼年時代

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    特に印象的なのは当然物語のクライマックス、母親が死ぬシーンになるが、トルストイが書きたかったのは、その後の主人公の心理、思考描写だろう。おれも最近ばぁちゃんが死んだが、そこには悲しい人の役をどれだけうまく演じられるか競っているような面があって、本当に自分が考えていることを見つめるのが怖かった。トルストイはそれをあっさり書いていて、彼の鋭い眼差しは自分にも容赦がない。ただ宗教的な面で彼だけ見えてる部分があったが、それでもおれからしたら宗教的な面で本当にそうだろうかと思う部分もある。幼年時代の終わりとして、誰しも母親なるものの死が必要になる。しかしおれはトルストイが好きだ。アンナ・カレーニナなど他

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    2015年01月17日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    和訳ですらこれだけの迫力.面白い.
    クロイツェル・ソナタでの独白もなぜか妙に説得力を感じる.音楽の力をネガティブに書きつつ高く評価しているようなところには,なるほどと思った.

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    2014年01月09日