トルストイのレビュー一覧

  • 戦争と平和(二)

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    第1巻よりはだいぶ読みやすいと感じられた。そして、一層面白いと感じた。

    登場人物の個性がかなり際立っていると感じられた。
    とは言え、同じ人物でも、ある時には人生に絶望していたかと思えば、ある時には人生にまばゆいばかりの光を見出したり。この第2巻では、メインキャストのナターシャもアンドレイもピエールも、その両方を経験している(…と記憶している、ロストフもだったか?)。
    それがとても「人間臭さ」を感じさせるし、自分にとって身近に感じてしまう。ずっと昔のロシアと21世紀の自分が、近くに感じられる。

    あと、描写も相変わらず素晴らしい。特に、ロストフが狩りに出かけた時の描写がいいと思った。

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    2021年08月31日
  • 戦争と平和(1)

    購入済み

    さすがです。

    自分の読みたい中心人物は丁寧に、あとはとばす位にしました。
    考察がしっかりしていて、さすがです。
    ハムレットは「死ねば夢を見るだろう」と言ったが
    死後新しく目を覚ますといった考えは思い及ばなかった。
    キリスト教的なのか。
    ピエールに関しては、伸るか反るかで、決闘や、暗殺計画、
    フリーメーソン、銃殺まで出てくるとは思わなかった。
    農業経営の改革については手腕の良しあしが比較できる。
    ピエールは表面的だ。
    夫婦は論理ではなく、それを飛び越えてわかりあっているとか
    おおお!って思った。
    最後、戦争論が延々とあったがとばしたので
    いつかしっかり読み直せるかな?

    #感動する #タメになる #深い

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    2021年08月30日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    イワン・イリイチの死に際しての内的変動と思考傾向から感じるものは、強迫観念に刈られている人から感じる印象とよく似ている。
    一言でいうところの生きたがり、死を避けようとする強い意思、そのくせどこへ向かいたいのかはっきりしない。生きてどうしたいのかが見えてこない。生きてる間に何をなしたいのかの不明瞭さ。
    目的もないのに、どうして生という手段にそこまで執着できるのか?そこがよく分からん

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    2021年08月20日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    文学の凄まじさ。どちらの作品も、強烈激烈な、恐怖にも似た感動に震える。
    ある人にとってはとても危険な本である。とにかくトルストイの恐ろしさと素晴らしさに敬服!
    ベートーヴェンとトルストイ、2人の天才が生み出した芸術に、人間としての喜びを感じた数日だった。

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    2021年07月04日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    悲しみと驚きの第7部
    心に残る第8部

    読み終えた瞬間の私の感想…

    え?これは?

    『アンナの終わりとコンスタンチン・ワンダーランド』じゃないの!

    なぜ?なぜトルストイは、この小説のタイトルを『アンナ・カレーニナ』としたの?

    トルストイ先生、もっと他のタイトルあっただろうに…と考えつづけていたところ、巻末の、訳者望月先生の解説の中に、ゲイリー・モーソンという人の解釈が紹介されていました。

    _題辞は 彼女が自分自身に下した捌きの言葉だとも取れる_

    『アンナ・カレーニナ』だからこそ、彼女と相反するその周りの人物や思想、またリョービンの物語に光が差すのです。

    悩めるリョービン、悟りを開く

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    2021年07月02日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    5部はとにかくカオスで面白い。

    まずはリョービンとキティの結婚式から始まるのだが
    リョービンのあの性格ゆえ、そう簡単には行かない。
    やはり自分などキティが愛してくれるのだろうか?
    思いとどまるなら今だと、キティに告に行くが…
    たぶん5分後には仲直り。
    式の当日には、シャツを荷物と一緒に馬車で送ってしまったとかなんとかで…花婿大遅刻!

    リョービンの兄、ニコライの最後。
    看取りのためについて行くと聞かないキティに困惑するリョービン。しかし、キティは、保養所での経験を活かし、ニコライに誰よりもつくし、働く。
    その姿にまた己の情けなさに落ち込むリョービン。

    そして、私の心配どころセリョージャ!

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    2021年06月18日
  • イワン・イリッチの死

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    古典だが現代人に通じる。地位や見栄や表面的な人付き合いは結局、死ぬときには何も意味がないのだとつくづく感じた。自分も人生の折り返し地点にいるが、これからの人生は仕事や用事に忙殺されるのではなく、少しでも自分のため、自分が大切に思うことのために時間を使って死ぬ時に 満足できるような日々を過ごしたい。

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    2021年06月08日
  • 人生論

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    これまでずっと新しい定義に出会うたびに納得した風にして、でもどこか矛盾を感じていた疑問に対する答えを見つけられた一冊。これまで読んできた本の中で最も有益で有効で善良な一冊だと感じた。
    生命とは何か、なぜ生きるのは苦しいのか、幸福とはないかというあまりに捉え難い抽象的だけど当事者であり過ぎるあらゆる生への答えを、どこまでもロジカルに教えてくれた。

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    2021年06月04日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    ネタバレ

    3部が300ページ
    4部が200ページほどなんですが、
    3部は…
    リョービンの農業への思いと、草刈り、
    カレーニンの政治観ばかりで、まあちょっと大変だけれども、
    これがあるがゆえの、後半4部のおもしろさ、エンタメぶりと言ったら!200ページの中にてんこ盛りのエピソードたち。

    以下ネタバレ

    ・アンナ、あれほど約束したのに、家にブロンスキーを呼びつけ、カレーニンと鉢合わせ。
    ・カレーニン、いよいよ弁護士の所へ。
    ・カレーニン、早口でまくしたて、舌がもつれて「憔悴」を「そう……ひょう……そうすい」となってしまう
    ・ロシア一の伊達男(今は自分の口利きで、ボリショイバレエに入団させてやった、可愛いバ

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    2021年06月04日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    嫉妬は古今東西普遍的なテーマですよね。

    トルストイの結婚制度、愛について描写。
    キリスト教的価値観との間に生まれる矛盾の描写は非常に印象に残った。

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    2021年04月10日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    よかった。××××が最終章で最後に出した結論は半分共感できるが半分は茶番だと思う。でも嫌いじゃない。

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    2021年02月08日
  • 戦争と平和(四)

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     戦争をバックに恋愛物語と簡単にとらえるにはトルストイの歴史観、哲学観がぎっちりとあってその重圧に圧倒されてしまった。

     恋愛の方はナターシャとマリヤがしあわせになってちょっと拍子抜けだけれども、めでたしめでたし。若いころ読んだらきっと感激していい気持ちになったと思う。

     その若者達のはつらつした苦しみ、悩み、生命の躍動、高揚を挿しはさんで、地に流れる歴史のとらえかたの叙述に目を見張らされた。

     「歴史が動いていくのは一人の英雄傑物の意思ではなく、おおぜいのひとびとの総意である」というような、少々辟易の感もあったが(文章が饒舌で)なるほどと思った。

     それにしても権力や地位を得るため

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    2020年12月23日
  • 戦争と平和(二)

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    「恋の鞍替え、結婚のゆくえ」

    『戦争と平和』の伯爵令嬢ナターシャは浮気性なのか?それとも、人間というものはふと魔が差したようになるものだというトルストイのメッセージなのか?

     ダンスを踊って夢中になり、あまりにも唐突にアンドレイ公爵と恋に落ち、婚約期間が一年間ということになると、その間に遊び人のアナートリー・クラーギンに鞍替えしてしまい、しかも破綻して恥じて毒を飲むなんて、信じがたい。幸い命はとりとめたけれども、病気になってしまう哀れさ。

     でも、登場する男性たちは適当に遊んでいる風だ。女性だって目移りするのは当然だとでもいうのか。

     この小説に登場する若い夫婦たちは、結婚してすぐと不

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    2020年12月23日
  • 戦争と平和(一)

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    たぶんこの小説の主人公は「戦争」と「平和」なのだろう。しかし長くて登場人物が多いので、読みとったあらすじを書いておいたほうがよく理解できると思うので。(まっさらな気持ちでこの小説を読もうと思う方はこれを読まないほうがいいかも。)

     「第一巻 第一部」

     アウステリッツの戦いでナポレオンに負ける前のロシア帝国、ペテルブルグやモスクワの貴族社交界は爛熟していた。

     貴賓の館で開かれるたびたびの夜会では、ナポレオン戦争の話題と権力出世お金をめぐって権謀術数が繰り広げられていた。

     中心人物はワシーリィ公爵。皇帝の顕官でありながら手元不如意。なぜならアナトーリとイッポリットいう二人の不肖の息子

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    2020年12月23日
  • 戦争と平和3

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    本巻には戦争の場面は登場せず、もっぱら貴族生活と恋愛模様があらわされている。物語は半分を終えたところであるが、いやはや、やはり、面白すぎる。今まで未読だったのが悔やまれるが、この期に及んで未読であって良かったを思う。他の訳でも読めるが、本訳者のもので思うので、これからのお楽しみは来年までお預けとし、既刊の巻の再読でもするか。

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    2020年11月23日
  • 戦争と平和1

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    ロシア文学といってもいろいろですねぇ。ドストエフスキーとくらべて全然読みやすいしわかりやすい。ただ、登場人物がやたら多くて誰が誰やら混同すること多々あり。古典新訳文庫ならではのしおりはたいへん役立ちました。

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    2020年09月24日
  • 人生論

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    ネタバレ

    本書は小説ではなく生命に関する論文であるが、トルストイを文豪たらしめているその表現力は存分に満喫することができる。多彩な比喩を用いたその表現は、人生、苦しみ、死といったものと対峙した人間の心情を鮮明に描き出し、トルストイの思想を説得力を持って表現する。これらの比喩の多さ、斬新さ、的確さはそれだけでも本書の醍醐味の一つと言える。以下に一場面を引用する。

    「真の生命の発現とは、動物的な個我が人間をおのれの幸福の方に引き寄せ、一方、理性的な意識は個人的な幸福の不可能さを示して、何か別の幸福を指示するということにある。人ははるか遠くに示されるこの幸福に目をこらし、見きわめることができぬため、最初はそ

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    2020年09月17日
  • 戦争と平和2

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    様々な愛憎劇と時代のうねりとがまじりあって物語が展開していく。シリアスな場面も多いが、視点がどんどん切り替わっていくので、全巻添うように、ノートを取りながらの読書です。

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    2020年11月19日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    社交界から排除されたアンナ、ヴロンスキーと農村生活を送るキティ、リョーヴィンそれぞれの交友関係の描写が面白い。家族にしろ地域社会にしろ地方行政や官僚組織にしろ、システム化されているように見えても結局、動かしているのは人であることがわかる。人であれば、厳格、安定してるようであっても、脆さもあり、そのあたりの微妙な心理状態を上手く描いていると思う。

    「「結局、あの時アンナさんが来てくれて、キティは助かったのね」ドリーは言った。「ただしあの方にとっては不運だったけれど。本当に、すっかり逆になったわけね。あの時はアンナさんがとっても幸せそうで、キティは自分を不幸に思っていたでしょう。まったくどんでん

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    2020年06月27日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    1巻に引き続き、引き込まれる展開であった。登場人物の考え方や気持ちの変化の模様を絶妙に表現している。また、貴族や官僚、農民などロシアの生活様式が興味深い。どの階級でも、夕食後にいろいろな活動をしていることは新たな発見であった。面白い。
    「牛馬に引かせるプルークのほうが人の手でやる鋤よりもよく耕せるし、速耕機を使えば効率が上がるということは彼ら(農民)も心得ているのだが、いざとなると彼らはいずれの道具も使うわけにはいかなぬという理由を無数に見つけてくるのである」p268
    「ロシアには素晴らしい土地があり、素晴らしい労働力がある。そして場合によっては、あの道中で立ち寄った農家のように、働く者と土地

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    2020年06月21日