トルストイのレビュー一覧

  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    評論家筋いわく、世界の文豪の中でトルストイの人物描写は一番完璧らしい。そんな中これらの話は、わりと軽くトルストイ的描写を味わえる作品。結局「悪魔」は人の創りだすものやぜ!

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    2011年05月07日
  • 戦争と平和(一)

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    言わずと知れた名作でめっちゃ長編。読みきるのに1ヶ月かかりました。

    ナポレオンによるロシア侵入という歴史小説という面と、戦争の最中でロシア人がどう考えどう行動するかを書き表した面と2つの面から見ることができます。


    皇帝や総司令官といった権力者と、一市民とを等しく詳細に表現されていて、それがためにめっちゃ長編なんですが、登場人物もメチャクチャ多く読み進めるにつれて、これ誰だっけ?と分からなくなることもしばしば。


    所々、各人の思想や言動でおもしろいなぁと思うところもあるけど、その前後の経緯が頭から抜けてしまって、ぼやっとしてるのが現状。もう何度か読んでみないと理解は深まらないような気がし

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    2011年04月24日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    肉欲が原因で心身を滅ぼした二人の男。一人は嫉妬心のため、もう一人は誠実さのために。この二つのストーリーを並べて読むことで、さらなる面白味が生まれる。

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    2010年09月26日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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     トルストイの作品を初めて読んだ。『アンナ・カレーニナ』や『戦争と平和』等大作と呼ばれるものが多いが、かなり長い作品ばかりなので、トルストイの作品を読む気になれないでいたが、この作品は短いものだったので読んでみた。また、ロシアの作風がそうなのかもしれないが、作中人物が管を巻くように、自分の考えを述べると云うのが、ドストエフスキーの作品と似ていると感じた。

     どちらの作品も性欲を否定的に捉えたもので、かなりストイックな思想である。
     クロイツェル・ソナタでは主人公が、列車の中で自分の妻を殺した経緯を乗り合わせた乗客に語る。おそらくこの作品が書かれた時代は、縁組等によって結婚相手が決まってしまう

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    2010年09月19日
  • 戦争と平和(四)

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    作者は作品の中で、歴史を動かすのはナポレオンやアレクサンドルといった1人の英雄や君主ではなく、民族の総意であるとしつこいまでに繰り返しています。またそれは偶然の産物ではなく1人1人の行動や時間の流れに作用されて必然的に起こったものであるとも。当時のロシアの歴史を作ったのは、皇帝から一市民まで、老人から赤ん坊にいたるまでのロシア民族全てであり、それを伝えるためにこそこの壮大な物語が存在するのです。

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    2010年07月19日
  • 戦争と平和(三)

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    解説によると登場する人物の総人数は559人。戦争によってかえられる運命。
    作者が描こうとしたものは、主人公たちの生き様だけではなく、首都モスクワを他国に占領されるという歴史的にも稀有な時代に生きたロシア民族そのものだったと言えるでしょう

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    2010年07月19日
  • 戦争と平和(二)

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    トルストイ自身の分身とされるアンドレイとピエール、父を写したニコライという3人の主人公。ヒロインはニコライの妹ナターシャとアンドレイの妹マリヤ。そして、2人の影になるソーニャ。2巻では彼らの恋愛模様が複雑に絡み合ってきます。

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    2010年07月19日
  • 戦争と平和(一)

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    ネタバレ

    1812年のナポレオンによるモスクワ侵攻を舞台に、トルストイ自身が生まれ育ったロシアの貴族社会を中心とした当時のロシアを描く。ロシアの広い国土を髣髴とさせる、壮大なストーリーの始まり。

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    2011年12月23日
  • 戦争と平和(四)

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    第4編は主にトルストイの思想が吐露されている件である。歴史をつくるのはひとりの英雄ではなく、幾百万の民衆の生活に他ならないという歴史観を顕わにしてゆく。

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    2010年07月18日
  • 戦争と平和(三)

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    全編中のクライマックスにあたる部分である。ロシア軍とフランス軍の戦闘が激化する。モスクワはフランス軍に占拠され、ペテルブルグの官邸は混乱したままだが、名将クトゥーゾフは民衆と国のために物事が然るべき方向へ流れてゆくのを待つ。敵軍は消沈し、疲れ果て、兵力を失くし、ロシアを去る。文豪トルストイの大作。

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    2010年07月18日
  • 戦争と平和(二)

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    昔、戦争と平和を読んだ際に主人公ともいえるピエールの体格が描写されていて、ややぽっちゃりとあるのを読んで少しがっかりしたのを憶えている。今ではがっかりするようなことはないが、当時は大文豪の世界屈指の大作の主人公ともあって、ヒーロー寄りの人物を当然のように考えていたのかも知れない。記憶が覚束ないが、確か物語の始めの方、体格を馬鹿にされて酒場かどこかで警察沙汰の喧嘩を起こしてしまう箇所があったと思う。貴族云々に関係なく、ピエールは誇り高かったのだ。戦争と平和のような主人公なら尚更言うまでもない。

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    2010年07月18日
  • 戦争と平和(四)

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    ナポレオンの大軍は、ロシアの大地を潰走してゆく。全編を通してトルストイは、歴史を作るものは一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活に他ならないという歴史観を明らかにしてゆく。

    今回初めて最初から最後まで通読してみて感じたのは、トルストイの作品は本当に難しいということだ。
    特に本作は登場人物も多く、それぞれの人物の相関関係を覚えるだけでも大変だったが、彼らが織りなす人間模様や、トルストイの圧倒的な構成力、文章力に舌を巻かざるを得なかった。
    紛れもなく、本作は「世界最高峰の文学」という名を冠するに等しい作品であると思う。

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    2010年07月13日
  • 戦争と平和(三)

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    1812年、ナポレオン軍のモスクワ侵入を描く全編中のクライマックス。国土は焼かれ生活は破壊されるが、ボロジノの会戦に示されたロシア民族のたくましい潜在力が無敵のフランス軍を打ち破る──。

    この巻ではまさに戦場でのリアルな情景が描かれていて、読んでいて胸が苦しくなる場面も多かった。
    最後の方での、アンドレイ公爵とナターシャとの運命の再会劇には、とても感動させられた。

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    2010年07月13日
  • 戦争と平和(二)

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    ロストフ伯爵家とボルコンスキイ公爵家の人々の交際。旺盛な実行力に富むアンドレイと、繊細な感受性で自己の内面に没頭し人生の永遠の真理を探究するピエール。二人の若い貴族に仮託してトルストイの深遠な人間観が吐露され、彼らの生活を通してロシア社会の実態が鮮やかに映し出される。

    この巻ではそれぞれの人物の恋愛模様が数多く織りなされていて、読んでいる方もドキドキしたり、ハラハラしたりさせられた。
    当時と現代の男女間の距離感の違いがたくさん見られ、当時の生活を少し垣間見ることができて、読みやすい巻だった。
    個人的には、ナターシャが不憫すぎて、最後は幸せになってほしいなと思わずにはいられなかった。

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    2010年06月13日
  • アンナ・カレーニナ 4

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    面白かった。当時のロシアの社会情勢(多分)と登場人物の恋愛物語がうまくからみあった,いろんな物がたっぷり詰まった話でした。アンナの心情の分析は,すごくリアルなところも興味深かったです。それにしても,やっぱり,アンナの話の結末はあーなってしまうのね。

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    2011年09月28日
  • アンナ・カレーニナ 1

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    訳のせいなのか、普通の現代小説のようによめます。とりあえず、読みやすくておもしろいです。詳細な感想は最終巻で

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    2011年09月28日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    伊坂先生の『重力ピエロ』の中で一節が引用されており
    興味を覚えたので読んでみた。
    男の語る回想で殆どが物語られるのに、読みづらさを感じず
    つい引き込まれてしまう。

    個人的には、愛というものは存在すると思っているし
    子孫を残す為の本能以外のことが確かに在ると思いたいのだが

    しかし人がこの世に存在していなければならないとは
    けして思わず 寧ろ世界の為には人間などいない方が良いのでは
    と思う私にとっては、なんとも断定しがたい事実だ。

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    2009年12月31日
  • 戦争と平和 (二)

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    戦争で負傷したアンドレの手紙による家族の動揺が描かれ、

    個々で恋愛感情が動いていく

    壮大なスケールの中の人物描写が言うまでもなくすばらしい

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    2009年12月03日
  • 戦争と平和 (一)

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    フランスのナポレオンによるロシア襲撃をロシア側から描いた言わずと知れたトルストイの代表作

    ロシア上流階級の若者の恋愛、遺産問題などをリアルに描く

    全6巻

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    2009年12月03日
  • 戦争と平和(四)

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    終わり方はよかったけど、エピローグを読むのに手間取った。この部分がトルストイの言いたいところなのだろうが、難しかった。

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    2009年12月26日