トルストイのレビュー一覧
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ネタバレロシアの文豪・トルストイの初期の作品。
無気力な生活を送っていた青年貴族・オレーニンが軍隊に志願し、中央アジアのコーカサス(カフカス)へ赴任。
雄大な自然に抱かれ、コサックの生活に溶け込み、村の娘に恋をする。
コサックの生活様式、文化、狩猟と酒、チェチェン人との関係などが描かれています。
遊牧民の描写では、やはり東洋的な要素が垣間見えます。
巻末には訳者による解説があり、ロシアにとってのコーカサスの位置づけ、ロシア文学の題材としての役割、こんにちも残るチェチェン問題、またトルストイの略歴と文学の過程も述べられています。
トルストイ自身の若き日の経験も盛り込まれているそうですが、のちの『戦争と -
Posted by ブクログ
言わずと知れた名作でめっちゃ長編。読みきるのに1ヶ月かかりました。
ナポレオンによるロシア侵入という歴史小説という面と、戦争の最中でロシア人がどう考えどう行動するかを書き表した面と2つの面から見ることができます。
皇帝や総司令官といった権力者と、一市民とを等しく詳細に表現されていて、それがためにめっちゃ長編なんですが、登場人物もメチャクチャ多く読み進めるにつれて、これ誰だっけ?と分からなくなることもしばしば。
所々、各人の思想や言動でおもしろいなぁと思うところもあるけど、その前後の経緯が頭から抜けてしまって、ぼやっとしてるのが現状。もう何度か読んでみないと理解は深まらないような気がし -
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トルストイの作品を初めて読んだ。『アンナ・カレーニナ』や『戦争と平和』等大作と呼ばれるものが多いが、かなり長い作品ばかりなので、トルストイの作品を読む気になれないでいたが、この作品は短いものだったので読んでみた。また、ロシアの作風がそうなのかもしれないが、作中人物が管を巻くように、自分の考えを述べると云うのが、ドストエフスキーの作品と似ていると感じた。
どちらの作品も性欲を否定的に捉えたもので、かなりストイックな思想である。
クロイツェル・ソナタでは主人公が、列車の中で自分の妻を殺した経緯を乗り合わせた乗客に語る。おそらくこの作品が書かれた時代は、縁組等によって結婚相手が決まってしまう -
Posted by ブクログ
ロストフ伯爵家とボルコンスキイ公爵家の人々の交際。旺盛な実行力に富むアンドレイと、繊細な感受性で自己の内面に没頭し人生の永遠の真理を探究するピエール。二人の若い貴族に仮託してトルストイの深遠な人間観が吐露され、彼らの生活を通してロシア社会の実態が鮮やかに映し出される。
この巻ではそれぞれの人物の恋愛模様が数多く織りなされていて、読んでいる方もドキドキしたり、ハラハラしたりさせられた。
当時と現代の男女間の距離感の違いがたくさん見られ、当時の生活を少し垣間見ることができて、読みやすい巻だった。
個人的には、ナターシャが不憫すぎて、最後は幸せになってほしいなと思わずにはいられなかった。