戦争と平和4

戦争と平和4

小説・文芸
1,232円 (税込)

6pt

4.3

ナターシャと破局後、軍務に復帰し前線に戻ったアンドレイは、途中、父の領地への敵の接近を報せるが、退避目前で父は死去し、妹マリアは領地農民の反抗にあう。一方ピエールは戦争とは何かを探ろうと戦地へ向かい、砲弾戦にあう。モスクワに迫るナポレオンと祖国の最大の危難に立ち向かう人々を描く一大戦争絵巻。

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戦争と平和 の一覧

1~6巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~6件目 / 6件
  • 戦争と平和1
    1,188円 (税込)
    始まりは1805年夏、ペテルブルグでの夜会。全ヨーロッパ秩序の再編を狙う独裁者ナポレオンとの戦争(祖国戦争)の時代を舞台に、ロシア貴族の興亡から大地に生きる農民にいたるまで、国難に立ち向かうロシアの人びとの姿を描いたトルストイの代表作。全6巻。
  • 戦争と平和2
    1,210円 (税込)
    アウステルリッツの戦いで負傷し、奇跡的に帰還したアンドレイが領地に戻った当夜、妻のリーザは男子を出産するのだが……。一方のピエールは妻エレーヌの不倫相手ドーロホフに決闘を申し込む。そしてニコライは、そのドーロホフからカードゲームで巨額の借金を負ってしまうのだった……。
  • 戦争と平和3
    1,210円 (税込)
    妻の死後、田舎の領地に鬱屈して籠るアンドレイを蘇らせたナターシャとの出会い、そして婚約。条件付きで父親の承諾を得て保養の旅に出たアンドレイに対し、結婚までの1年の猶予を待ちきれないナターシャは若さゆえ、ピエールの義兄アナトールの誘惑に心を動かされるのだった。一方、フリーメイソンとして自己実現を目指すピエールは……。運命の歯車が大きく動き出す。
  • 戦争と平和4
    1,232円 (税込)
    ナターシャと破局後、軍務に復帰し前線に戻ったアンドレイは、途中、父の領地への敵の接近を報せるが、退避目前で父は死去し、妹マリアは領地農民の反抗にあう。一方ピエールは戦争とは何かを探ろうと戦地へ向かい、砲弾戦にあう。モスクワに迫るナポレオンと祖国の最大の危難に立ち向かう人々を描く一大戦争絵巻。
  • 戦争と平和5
    1,232円 (税込)
    モスクワに入ったフランス軍はたちまち暴徒と化し、放火か失火か、市内の大半が大火で焼かれてしまう。使命感からナポレオン暗殺を試みるピエールだが、捕虜として囚われてしまう。退去途中で偶然、重傷のアンドレイを見つけ、懸命の看護で救おうとするナターシャ。そしてモスクワを占領したはずのナポレオンだったが、そこは“もぬけの殻”で……。
  • 戦争と平和6
    1,232円 (税込)
    モスクワからおびき出したナポレオン軍を迎え撃つパルチザン戦で、勇み突撃するペーチャ。そして敗走を重ねたフランス軍は、ついにロシアの地から一掃される。捕虜から解放されたピエールとナターシャの、再会したニコライとマリヤの、そして祖国ロシアの行く末は…。「試練の時を生き延びた主人公の内には、死んでいった複数の者たちの精神世界がそのまま息づいていて、彼とともに変わりゆく世界をみているかのようです」(訳者)

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戦争と平和4 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ボロジノの戦いは奇妙で恐ろしいものだった、ここでフランス軍の勢いは止まってしまったようなものだった(次の間でモスクワまで進行し続けるけるにしても)、と思わせるような、この巻の終わりでした。注目していたピョートルは、全く戦場にふさわしからぬ姿で、この物語に幅をもたらせてくれました。今後もこの人物から目が離せません。
    アンドレイ、ナターシャ。この3人を中心とした映画が成り立つのも納得です。
    でも小説の方が遥かに味わい深いと思います。方々でトルストイの視線から語られる戦争‥これは現代への警句とも言えるのではないかと思いました。

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    この巻では、いよいよナポレオンがロシア本土に遠征し、領主たちの東方への避難や、ロシア軍とフランス軍の戦闘の様子が描かれる。
    砲弾が降り注ぐ激戦の中で、人間が感じる死への恐怖や負傷の痛み、或いは実在の人物であるナポレオンの戦場での心境など、非常に読み応えがあった。

    さらにここに至って、従来になく作者の歴史観と戦争観が語られている。
    その一つが、戦争についての自らの持論をアンドレイ公爵に語らせた場面。
    それは「捕虜は取らずに殺害すべきだ」という暴力的な主張に始まるが、その理由は、戦争をルールあるゲームにしてしまうから容易に戦争が開始される、もし皆が命を落とすことになれば、相当の理由がない限りは戦争にならないだろうが、しかし今のようなルールに守られた戦争は、軽薄な軍人のおもちゃになってしまう、というものだ。

    自分も、前線で命を掛けた戦闘が繰り広げられる最中に、上層部では温かく安全な部屋で敵国同士の交渉が持たれる、ということには違和感を感じるので、この言葉に大きく頷かされた。
    主張された通り、戦争はルールあるゲームでありごく一部の人間の道具に過ぎない。
    この主張を言わせるためにこそ、この小説全体が存在している、と言っても言い過ぎではない言葉の一つではないかと感じた。

    巻の前半のナターシャの贖罪の記述も、祈りの持つ力がよく伝わり心が洗われた。
    読書を通してそのような体験ができる作品は貴重である。

    0
    2023年01月14日

    Posted by ブクログ

    第3部第1~2編を収録。ついにモスクワに迫るナポレオン軍――ロシアの一大危難に立ち向かう人々を描く。

    軍務に復帰したアンドレイは、悲しみと憎しみのためか、例の「空」のことも自由を満喫した生活のことも忘れていく。多言語が入り交じる軍務会議のなかで、「戦争の科学」など存在しないという結論に達するのは作者の信念でもあるのだろうか。いっぽうで父との軋轢が重なるマリヤは、それでも許しと信仰を兄に主張する。言動がひどい父親も決して悪人というわけではなく、この家族は本当にせつない。

    黙示録の獣の数字とナポレオンの関係は知らなかった。ピエールがそれを自分に当てはめるのはさすがにこじつけすぎて笑ってしまう。その妙な使命感から危険をかえりみず戦場を見学しに行くという奇行は、本人は真剣なのだが、どこかユーモラスに思える。

    肉体と精神の危機を乗り越えたナターシャは、幼さが消えて魅力的な女性として成長したと思う。心の流れが鮮明に描かれてきたせいだろうか、これが文章で伝わってくるのがすごい。

    人間が自発的だと思ってする行動はすべて必然的な歴史の道具であるというトルストイの運命論と、ボロジノ会戦におけるナポレオンの様子は、そのヒーローとしての幻影を打ち砕くものだ。そして迫るフランス軍と逃げていく住民の混乱と喧騒の描写は、日常から最初の砲撃、焼かれていく町の姿など、リアルで恐ろしい。そんななかで、儚げなロマンスがいくつか発生するのが見どころ。

    終盤、負傷したアンドレイが愛と許しに目覚めるシーンが圧巻。オードリー・ヘップバーン主演の同名アメリカ映画を観たことがあるが、こうした部分はどうしても映像では伝わらないので、興味のある人はぜひ原作小説を読んでほしい。

    0
    2022年10月06日

    Posted by ブクログ

    物語も後半に入ってきた。ナポレオンがついに動き始めてあっという間にモスクワに迫り、ピエールは戦場に向かい、アンドレイはナターシャとの婚約を破棄する。彼ら彼女らの運命も気になるところだが、個人的には物語の本筋よりも、本巻から地の文でトルストイの戦争に対する思いが徐々に述べられ始めているのが大きな特徴であるように思う。初読時はまあこういう趣向があってもいいかな程度に考えていたのだが・・・。

    0
    2022年04月20日

    Posted by ブクログ

    ナポレオンによる、ロシアへの侵攻の場面が語られている。宮廷貴族の状況、攻め込まれたロシア地域の状況、決戦地での戦闘の状況が、丁寧に描かれており、興味深く読み進められた。戦場の地図もあり、物語のイメージがわきやすい。

    「戦争においてはどんなに深く考察された計画も何の意味も持たず、すべては不意の、予測不可能な敵の動きにどう対応するかにかかっており、戦闘の全体がいかに、誰によってリードされるかにかかっているのである」p86
    「結果がどう転がろうが必ず「俺はすでにあの時に、こんなふうになると言ったんだ」という者たちが現れる」p215
    「(略奪禁止命令)そうした案件はすべて火にくべたまえ。(味方が)麦を刈ろうが薪を燃やそうが、かまうんじゃない。私はそういう命令は出さんし、赦そうとも思わんが、賠償金を取ることはできん。そういうことは、なしでは済まないんだ」p366
    「チェスの場合、ナイトは常にポーンより強いし、ポーンが2つなら1つよりも強いに決まっている。ところが戦争では1個大隊が1個師団よりも強力なこともあれば、また1個中隊よりも劣ることもある」p445
    「お嬢様は仔牛が殺されるのを見ると気分が悪くなる。優しさのあまり血を見ることができないというわけだが、そのお嬢様が、同じ仔牛の肉にソースを付けておいしく召し上がるのだ」p451

    0
    2021年11月22日

    Posted by ブクログ

    ナポレオンは軍の中核であったものの、実際に敵を殺している人たち(殺したいという意志を持って殺している人たち)はもはやナポレオンの命令だからではなく、自分たちがやりたいからやっているという指摘があった。登場人物を介してではなく、トルストイの語り手としての戦争批判が目立ち始める。

    0
    2025年06月10日

    Posted by ブクログ

    文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。

    0
    2023年06月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦争は悪と断じながらも、戦争の原理ともいうべきものを克明に、そして、深く論じる慧眼に唸らされた。
    解説でもあるようにいきなり語り手が前面に出てくる巻であった。

    メモ
    3-1-1 トルストイの歴史観
    3-2-8 ボルコンスキー老公爵の最後、マリヤの葛藤
    3-2-11 マリヤと農民の抜き差しならない対面
    3-2-24 アンドレイの思索。死を目前にして。
    ボロジノの戦いにおけるピエールのピエロぶりとは何を象徴しているのか。

    0
    2025年05月14日

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