藻谷浩介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ経済学のうわべ、一般論だけをなぞっただけではわからない、
数字の意味や統計のからくり、そして現実との擦り合わせ。
今後、日本の地域社会を考える上で、
地域経済、国の成長、地域の成長やストックについてどのように捉えるべきか、
今後20年の課題として何を考えるべきか、
何を指標としたどのような地域づくり、社会づくり、国づくりを目指すべきか。
一つ確かなのは、
確固とした指標やものさしも、あるわけではないということです。
地域が抱える問題はそれぞれだし、
今後の日本の未来だって誰かが正確に占えるわけではないのですから。
良い本です。 -
Posted by ブクログ
タイトルの件はまさに誰もが疑問に思うところ。
まして建築なんかやっていたら、やれ都市間競争だ、再開発だ、とそういうものばかりに晒され、「ホントにそれ正しいの?」と思いつつ、「仕事だから仕方ないじゃん・・・。」と。まあそういう忸怩たる思いはあるわけです。
この本を読んでいて思ったのは、結局のところ地域ごとにいろいろな目標や考え方があっていいのだということ。
グローバルな競争に乗る(経済成長をめざす)のは、東京、大阪の2都市くらいでいいわけで、日本全体がそれをめざす必要は全くない。
その他大勢は、金儲けではなく、多様な儲けでみんながハッピーに暮らせるようになればいい。
多様な儲けとは、美味いものを食べ、いい温泉に浸かり、いろいろな人と触れ合う。金をたくさん稼ぐよりその方が幸せを感じる人はそうすればいいし、とにかく儲けたい奴は儲ければいい。
人も都市も自分でライフスタイルを選択しなければならない時代が来たということだ。
そんな中でどうするんだ、私。と廻りまわって結局は自己の問題に帰結するのである。 -
Posted by ブクログ
気鋭の経済学者とコミニュケーションデザイナーの「地域の豊かさ」を通して、「これからの経済と豊かさ、お金」を問う対談。
ともに現役で地域に関わる2人の対談なので、実感を伴った考察や提言が並ぶ。藻谷氏の物議を醸す辛辣さもここでは影を潜め、明るいトーンで「自給自足の豊かさ」「バブルまでため込んだ日本の物的、文化的ストックの価値」を語り、未来の希望を肯定的に語る。
明るい気分になるし、自分でも未来を考えたくなる内容だが、少し物足りないのは、やはり地方や高齢化とは切り離せない医療に関する話題が出なかった事。
次に同じ筆者の論を読む時には是非そこんとこ期待したい。