藻谷浩介のレビュー一覧

  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    集合財として、まちを捉えた場合、まちが地域の人々に与える機能は何だろうか?そのまちに住むことで、幸福をどう感じるのだろうか。

    良く使われる言葉「地域活性化」は=経済成長(経済効果)である、という既成概念は、多くの方が持っている。

    そもそも論として「地域活性化」とは何ぞや?

    その定義は曖昧で、学者も含め、自分の展開するロジックの中で、都度定義付けされ使われているのが現状である。

    という難しい話はおいといて、経済成長無しでも私たちは幸せなんだという考え方を示している本。

    根底には、まちが持っているストックがあるから、成り立っているのだが…

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    2012年08月16日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    この本からは、物事の考え方について、とても学ぶところが多かった。新聞や世論の上で無根拠に常識となっている、曖昧な意見に何も考えずに乗るのではなく、税務署や市町村のホームページ上から誰にでも手に入るシンプルなデータから、自分自身でロジックを立てて考えることの重要さがよくわかった。

    「失業率」のような相対値や「前年比」のような短期指標ではなく、「就業者数」や「高齢者人口」のような絶対値を用いることや、「課税対象所得額」のような全数調査による確実な数値を用いるべきということも、勉強になったことだった。

    講演録の内容をベースにしているということで、語り口が上から目線で、ちょっとそこが気になるところ

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    2020年07月15日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    タイトルの件はまさに誰もが疑問に思うところ。
    まして建築なんかやっていたら、やれ都市間競争だ、再開発だ、とそういうものばかりに晒され、「ホントにそれ正しいの?」と思いつつ、「仕事だから仕方ないじゃん・・・。」と。まあそういう忸怩たる思いはあるわけです。

    この本を読んでいて思ったのは、結局のところ地域ごとにいろいろな目標や考え方があっていいのだということ。
    グローバルな競争に乗る(経済成長をめざす)のは、東京、大阪の2都市くらいでいいわけで、日本全体がそれをめざす必要は全くない。
    その他大勢は、金儲けではなく、多様な儲けでみんながハッピーに暮らせるようになればいい。
    多様な儲けとは、美味いもの

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    2012年08月11日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    気鋭の経済学者とコミニュケーションデザイナーの「地域の豊かさ」を通して、「これからの経済と豊かさ、お金」を問う対談。
    ともに現役で地域に関わる2人の対談なので、実感を伴った考察や提言が並ぶ。藻谷氏の物議を醸す辛辣さもここでは影を潜め、明るいトーンで「自給自足の豊かさ」「バブルまでため込んだ日本の物的、文化的ストックの価値」を語り、未来の希望を肯定的に語る。
    明るい気分になるし、自分でも未来を考えたくなる内容だが、少し物足りないのは、やはり地方や高齢化とは切り離せない医療に関する話題が出なかった事。
    次に同じ筆者の論を読む時には是非そこんとこ期待したい。

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    2012年08月10日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    とかくデフレの原因を構造不況などにしがちなところに、一言で人口動態と言い切る著者が潔い。

    また、そのための具体的施策を色々述べているのが面白い。

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    2021年08月22日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    都市部では地縁型コミュニティーではなくてテーマ型コミュニティー作りを進めること。これ、なんとなくもやもやしてた自分としてはスッキリした。

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    2012年07月23日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    経済は、率ではなく総量の問題。目から鱗。◆◆p231 お受験エリートの欠陥=証明が出来ない命題への対処不能。現代は、反証のないことだけを「暫定的」に信じる。明確な反証のあることは口にしないようにすることが現代人の思考法では?その通り。◆◆医療問題解決を戦後の住宅政策=公団住宅から住み替えのパターンでできるのでは?◆◆著者の他の本も読むべきかな。

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    2020年07月27日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    講演がもとになっているから読みやすい。前半は国が出しているデータなどをもとに分析。目からうろこです。後半はどうすればいいのかも示しています。もちろん困難が伴うでしょうけど。臆することなくがんがん書いて(しゃべって)ます。

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    2019年01月16日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    ちまたで言われている不況やこれからの日本経済の行方についてなどがいかにあてにならないかを、具体的な数字をもって示してくれます。目からウロコがぼろぼろ落ちます。帯に池上彰さん、山田真哉さん、そして小飼弾さんその他等そうそうたる面々の推薦コメントがついているのも納得!の1冊。これからの未来、日本経済に興味がある方はぜひ読まれることを強くおすすめします。

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    2019年01月16日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ、というのは非常に納得の出来るものだった。
    これだと将来の中国は日本以上にとんでもない不況がやってきそうだ。
    ブランド化というのがどこまで出きるのか、それがキーのようだ。
    スイス・イタリア・フランスは凄いな。

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    2018年11月25日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    「成長」とは何だったのか――。経済至上の時代、日本は豊かさを追い求め走り続けてきた。だが養老孟司は自然との共生を忘れた結果だと嘆き、藻谷浩介は人口減少の現実を直視せよと促す。右肩上がりの幻想にすがるのではなく足元の暮らしや地域のつながりに目を向けよという声は重い。もはや量ではなく質の時代。便利さや効率の先に人間らしい幸せはあるのか。いま日本の進む道が問われている。

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    2025年07月17日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    同じ分野に集中していたら、競争が加熱して、価格は下がるよね
    新しい分野への挑戦が必要で、その一つとして、地方からのイノベーションがある

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    2025年05月28日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    本の中で書かれていることについては概ね同意できる。特に日本に大量に生えている木材を有効活用するべきだという話にはとても共感する。
    しかし、里山資本主義が資本主義のサブシステムとして機能するという話には首を傾げるし、都会の一個人を田舎に向かわせるインセンティブがあるとまではいかないよなと思った。

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    2025年04月26日
  • 金融緩和の罠

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    罠、ワナ。

    これは捕らえられて、どうにも出来ない状態。経済学的に定義されている言葉は〝流動性の罠“であり、先ずはそれとこの本の金融緩和の罠の違いに戸惑う。ほとんど同じ意味に聞こえるが。

    「政策を打っても効かない」状況、逆に「政策が効きすぎて止められない」状況。金利を下げても期待通りの投資や消費が得られず、もはやゼロ金利に近く打つ手がないのが流動性の罠。

    金融緩和の罠は、金融緩和をやめようとして金利を上げると、国の借金(国債の利払い)が急増したり株や不動産バブルが崩壊。円高・株安が起きて景気悪化になるなど、やめたくてもやめられないまさに“罠”にハマった状態。どちらかというと、流動性の罠を解

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    2025年04月19日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    知の巨人であるおふたりの対談本。2038年と具体的にした日本の転換である「その日」。実はそこまで時間的猶予はないかもしれないけど、日本は、日本人はどこまでそれに備えられるか。他人事でなく、我が事として。なかなか、難しいよなぁ。

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    2024年10月28日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    ネタバレ

    「里山資本主義」の言葉を初めて聞いたが、とても魅力的な考えだと思った。今の社会はお金が最優先になっているけど、能登半島や東日本の震災のように、いざという時お金はただの紙切れとなってなんの役にも立たない。しかし、里山暮らしでは食べ物やエネルギーを自分達で自給した暮らしが可能なので、災害があってもあまり影響を受けない。もちろんお金は大事だからある程度稼ぐ必要はあるけど、里山の恩恵も利用する。出来ないことはお金に頼り、自給できるものは自給する。この二刀流の生活が1番基盤が強くて良い生き方だと思いました。自分も今ベランダ菜園をしておりゆくゆく田舎暮らしをする予定なので、とても参考になりました。お金だけ

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    2024年05月11日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    お金のいらない生活。田舎の田んぼや畑で食べ物を自給自足。廃材を利用して発電。収穫した作物を地域の人々でシェア・物々交換。原価ゼロの暮らし。お金に換算できない価値。

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    2024年05月09日
  • 世界まちかど地政学NEXT

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    旅をしているような気分で読める、好奇心を満たしてくれる本。
    ただ、一カ所に長く留まるような旅ではなく、次々と移動するので、深く味わうというよりも、テーマをもって確認してそれを満たすという「社会人旅」という感じ。象徴的なのは、空港ラウンジで一息。ビジネスクラスでの移動など、バックパッカーというよりも取材旅行だ。

    例えば、途上国の成長とそこに潜む問題点の探求。ラオス、東ティモール、パラグアイ。治安が悪かったニューヨークのサウスブロンクス、今はどうなったのか。バルカン半島の複雑な歴史と現状を、旧ユーゴスラビア諸国とアルバニアについて。ルクセンブルクの経済と社会。レバノンとヨルダン、戦争と平和。

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    2024年04月17日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    率直に、理想論すぎると感じた。田舎の良いところだけに目を向ける田舎礼賛のきらいを感じた。マネー資本主義のサブシステムとしての里山資本主義を掲げながら、途中でマネー資本主義の上での日本の未来を語り、主題がよくわからなかった。経済換算できない価値を大事にするという意味では賛同できる考えであったが、マネー資本主義を知らないとこのシステムの妥当性は判断できないと感じた。これはタンザニアの彼がいうシステムからの脱却とほぼ同義だと思う。結局のところ個々人が何に幸せを感じるかであり、里山資本主義が正しいというのは、お金で物を買うことに幸せを感じる人の主義を否定し、彼らの生きるところを奪うことになると感じた。

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    2024年03月20日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    養老さんと藻谷さんの興味深い対話の本。
    直近のテーマなどが取り扱われているが広い視野で語られておりおもしろい。興味深い内容であることに変わりはないが、藻谷さんの主張割合が多く、養老さんの意見は?と勘繰ってしまう

    メモ
    ・見てわからないことは測ってもわからない。測ってわかることは見たらわかる
    ・火山灰は小さいガラスのかけら

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    2024年03月20日