藻谷浩介のレビュー一覧

  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    再読。
    15年前の書籍だが、著者の分析は的を射ており、現状を著者は良しとするのかは私にはわからないが、物価高騰、新卒者の初任給上昇、外国人観光客の大幅増(インバウンドの増加)などを見ると、本書の意見の意見の方向性で日本(経済)は進んでいるのだと感じる。

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    2025年10月31日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    これは複雑化、増加するアディクション問題への解にもなりうる気がする。
    マネー資本主義を効率よく維持したメリトクラシーやネオ・リベラリズムがアディクションの下地であるとすれば、その社会構造からの脱却は、アディクションからの脱却をも意味するのではないか。
    言葉にならないレベルでの「対話」が、こういった世界には存在する。その本質的な部分を深掘りしていきたいものだ。
    リハックで取り上げてくれないかな。

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    2025年10月15日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    ネタバレ

    里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

    ちょっと題と内容が違うかな?という感想を最初持ちました。良い意味で期待を裏切られた内容です。
    オーストラリアや広島の事例をひきながら、マネー資本主義の対立した概念として里山資本主義という言葉を使っています。それ以上に、対立概念であるマネー資本主義の補完システムとして里山資本主義を位置づけているところが、斬新です。
    昔の暮らしをするというとコミューンとして厳しい規律を課してその主義を守るという方向になってしまいますが、本書では、最新テクノロジーを使って快適にかつエネルギーや食糧、水を自給して暮らすことを提案しています。
    また、過疎や人口減少は、こう

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    2025年10月06日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    ネタバレ

    この本の主張は?
    「経済成長」をめぐる幻想と実態を、解剖学者・養老孟司と地域経済の専門家・藻谷浩介が対話形式で読み解く一冊。
    日本社会が盲目的に信じてきた「成長」の正体を疑い、人口減少や自然災害リスク、地方の暮らし、世界標準から見た日本の特殊性をもとに、「これからの日本に本当に必要な価値とは何か?」を問い直しています。

    印象的だったポイント
    「経済成長」が今やバズワード化し、実態を伴わずに使われていることへの違和感

    高度経済成長の記憶がある世代とそうでない世代の価値観の断絶

    アベノミクス下の株価上昇と実体経済の乖離

    日本の都市人口密度がいかに高く、地方分散が進んでいないか

    「空気」で

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    2025年06月23日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    筆者が唱える里山資本主義(金に依存しないサブシステムを構築しておき、金が乏しくなった際にも水・食料・燃料が常に手に入る仕組み)について理論と実践が書かれている。

    オーストリアの山々は日本のものと同じような形態であり、そこでの自然を利用したエネルギー開発や技術は日本にとって勉強になるという話には驚いた。

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    2025年01月14日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
    著:藻谷 浩介
    著:NHK広島取材班
    角川新書 D-67

    ところとびとびになっているが、分かりやすかったです

    本旨は、20世紀を象徴する、「マネー資本主義」に対して、過疎地から、あたらしいスマートな、「里山資本主義」を立ち上げようです

    ふんだんに手にする木材がなぜ地域の豊さとつながっていないのか という問いから始まった

    気になったのは、以下です

    ■里山資本主義の原資

    1.木質バイオマス発電

    中国地方の山間部から、里山資本主義は誕生した
     ①製材所でもてあましていた、木くずをつかって、「木質バイオマス発電」を行うこと
     ②製材所の電力を

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    2024年06月01日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    人口動態は経済成長に直結する。
    歴史と経済からこれからの世界が見えてくる。
    これからの世界の動きが楽しみだ。

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    2024年05月19日
  • 観光立国の正体

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    第一部は山田桂一郎が、地方・地域を活性化していくためにその魅力をどのように発信していくか、についてツェルマットの事例を出して説明している。観光だけ、イベントだけに頼るやり方ではなく、地域全体で取組む姿勢の重要性を説いている。これはこれでとても面白く、単なる地方創生の成功事例紹介というものではない。
    第二部は藻谷浩介との対談。こちらは日本でうまくいかなかった事例の原因のうち、特に日本特有と思われるものについて、会社員の愚痴っぽく語るのがすごくわかり易く入ってくる。観光事業について日本には資源はあるのにまだまだ活用できていないことがよく分かる。これを心配しながらも将来の伸びしろとして期待し、引き続

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    2024年04月25日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    説明して分かってもらいたい藻谷浩介と、聞かれれば自分の考えを話すことはできるけど自分からはあまり能動的に発信しない養老孟司の対談本。2038年の南海トラフ巨大地震の話、循環再生で自足する話、教育の話。どれも単独で完結する話ではなくて、互いに関連している。その根っこには日本人の特性みたいなものがあって、理論と実践、中枢と現場の間にはいつまで経ってもチグハグさが残っている。日本は一度ご破産にしないと変われない国だから、南海トラフ地震に来てもらって、ご破産にするしかない、という養老孟司がたどり着いた説は少し逆説的だけど、きっとそうなのだろう。自分で対応するしかないと考えよ、ということなんだろうな。と

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    2024年04月18日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

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    自分の故郷での講演に参加した妹から薦められて読んだ、2010に書かれた本。もっと早く読みたかった。対策、提言に至るまでの前半は事実・現実をベースに、日本の問題がどこにあるのかを証明したもの。生産年齢人口の長期的な減少による消費・需要の減少が主要因なのに、それを正面から受け止めず、無理したために景気が良いとは実感できない状態。とにかく成長、などという言葉では解決できない問題。メディアからの歪んだ報道にいかに躍らされてきたかよく分かる。
    ■SY…数字を読まない
    ■GM…現場を見ない
    ■KY…空気しか読まない

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    2024年03月11日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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     養老孟司と藻谷浩介の対談本であるが、二人とも大勢に流される人ではないためにとてもいい対談となっている。毎年のように「景気対策」という名目で借金を重ねて大型予算を組んでいるが、予算を増やし続けているのに国内消費が減っている。また、現在の日本では半分以上の人が働いていない人である。このような社会であるにもかかわらず、経済成長を目指して、リフレ経済学者やMMT(現代貨幣理論)を主張して、湯水のように税金をばら撒けという無責任な主張が罷り通っている。
     
     そもそも、半分以上働いていない社会において、働いている人に「もっと働け」というモチベーションは湧いてこない。またむやみに経済成長すれば地球環境の

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    2024年01月30日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    十年前の本だが、今の社会にも通じるメッセージ溢れる内容だった。日本社会の解像度の低い、抽象的な話ではなく、マイクロな視点で、課題やそれに取り組む事例を掘り下げている。
    地方移住の促進や、コロナによる価値観の再考もあって、図らずも里山資本主義者は増加しているように思われる。

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    2023年11月16日
  • 経済成長なき幸福国家論 下り坂ニッポンの生き方

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    「他者を蹴落とさないと生き残れないという発想は前世紀の遺物」「自己決定力」などが残る。この著者たちの過去の本が理解できない人たちが多いことが理解に苦しむ。

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    2023年10月14日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    地方で生活したいと思っているものにとって、具体的な例などがあること、高齢者がイキイキと生活していることなど明るい気持ちになることができた。

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    2022年03月23日
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

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    220206
    やはり自然が好きだ。この分野でお金を産むことができたらどれほど楽しいだろうかと妄想してしまう。オーストリアのような確立されたバイオマス文化を作れたら面白いだろうな。(エネルギー事業、エンターテイメント事業、キャンプ、教育、食…)飯能などを舞台にクラファンとかを使って事業を起こせないだろうかと考えてしまった。
    オーストリアで林業を学ぶのもアリだよな。
    里山資本主義とは地域内で完結するものは完結させようという運動。かつ開かれた地域主義。
    マネーに依存しないサブシステムの構築。(自然×人間関係×テクノロジー)
    筆者の主張は一貫して、お金に依存した社会から脱却して、食料・燃料・水を自ら調

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    2022年02月07日
  • 世界まちかど地政学NEXT

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    おもしろ…
    世界のいろんな地域を、まちかどを、そこに暮らす人々のいまを、歴史を絡めながらおしゃべりしてもらっているよう。
    著者の知識が膨大すぎるので難しい箇所もたくさんあるが、それもまた「おしゃべり」の一興、みたいな。
    『デフレの正体』の頃から、世間の空気に惑わされず自分の目で見て考えたことから自分の論を造り出す桁外れにスマートな脳みその持ち主、という著者のイメージは変わらない。
    そこに、地理オタク乗り物オタクだったり旅先でパソコンが壊れて絶望したり「ご機嫌に歩いていると~」みたいなお茶目な描写が突然現れたりして、かわいいおじさん的なイメージがプラスされつつある。

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    2021年12月11日
  • 観光立国の正体

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    アカデミックな議論に走らず、現場の実践的なテーマが取り上げられていてためになる。
    特に行政や政治についてはかなり生々しい話も出てきて攻めている。

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    2021年11月15日
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記

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    アゼルバイジャンやケーニヒスベルクといった歴史の交差点のような場所に訪れる。
    狙っている土地も面白いのだけどそれ以上に単なる感想ではなくて観察を抽象化し、他所との共通項や、重ならない点の考察になっているところが面白い。個人的にいわゆる観光地よりも歴史的に人物の行き交う場所という所に興味があるのでいつか追体験してみたいものだ。
    地政学と言うと戦争の話になりがちなところに違和感を持っていたがその違和感の理由を解き明かしてくれた。

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    2021年09月10日
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記

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    「航空機の乗り継ぎ時間を利用して、成田山だけを弾丸観光し日本を理解するような覚悟」という、筆者の全力な姿勢が好きです。行先も日本人が普通観光で訪れないような、非常にマイナーで複雑な歴史を持つ地域ばかりであり、旅行超上級者ならではのチョイスです。高校の世界史の授業で何となく地名は知っているけれど、実際にどのような都市なのか一切イメージできないところが紹介されています。有名どころばかりを歩いて世界を知って満足する人生は勿体無いです。コロナ禍で満足して旅に行けない時期だからこそ、改めて地理歴史を学んで知的好奇心を高め、コロナ後に自分流の旅で世界観を広めることができるよう、準備しておきたいと思いました

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    2021年08月08日
  • 世界まちかど地政学NEXT

    購入済み

    なかなか自分では行かないような国の雰囲気が窺える。歴史の流れの中で狭間に取り残された様な国の首都のお散歩日記と行った所。色々な国の比較には良いかも

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    2021年05月15日