藻谷浩介のレビュー一覧

  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
    発想の転換がハンデを強みに変える。

    資源や食料を輸入しないと生活できない日本。

    その「思い込み」にくさびを打ちこむための本を目指したんだろうなあ。

    エネルギーはいくらでもある森林資源から
    バイオマス発電できるし、ペレットも生産できる。
    そしてそこから外の資本に金が流れず、金が地域を循環する。
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  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
    地政学と聞くと何だか固そうに聞こえますが、ほぼ旅行記に筆者の歴史や地政学的な補足が入った内容です。旅行記として読むのであれば、あまり日本人になじみのない国を訪れたりしているので面白いですが、地政学として読むとやや物足りないかもしれません。
  • 世界まちかど地政学NEXT
    羨ましい生活かも~ヴィエンチャン・東チモール・アスンシオン・ニューヨーク・ザグレブ・サラエヴォ・ポドゴリツァ・スコピエ・プリシュティナ・ティラナ・ルクセンブルク・アンドラ・モナコ・ニース・ベイルート・アンマン~東大卒でコロンビア大学院修了し、日本政策投資銀行の参事役を経て、日本総合研究所調査部主席研...続きを読む
  • 世界まちかど地政学NEXT
    世界には、名前すら知らない国がまだいくつもある。ましてや、それらの国を実際に訪れる機会など、普通の生活をしている人にはほとんどない。
    観光地などには目もくれず、ひたすら訪れた国の街の中を自らの足で歩き回ることで、その国の来し方行く末を展望しようとする筆者の視点は、その国を経由しつつ、自らの故国である...続きを読む
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く
    デフレの原因は労働人口=消費人口の減少だ、という主張。
    そこまでは良いのだけれど、その後の対策論に入ると、グダグダという感じがします。
  • 金融緩和の罠
    対談集。
    藻谷浩介;「デフレの正体」著者。
    河野龍太郎;BNPパリバ証券経済調査本部長。
    小野善康;大阪大学社会経済研究所教授。

    はじめに
    第1章 ミクロの現場を無視したリフレ政策 藻谷浩介×萱野稔人
    第2章 積極緩和の長期化がもたらす副作用 河野龍太郎×萱野稔人
    第3章 お金への欲望に金融緩和は...続きを読む
  • 和の国富論
    さすがまちあるきの達人!林業,水産業,教育…各階の専門家(現智の人)との対談で真実を描き出す。現実と乖離した経済市場論者,建前論者,形式論者を青ざめさせる本。
  • 観光立国の正体
    観光立国とはそれほど簡単ではないこと、受け入れる側の日本国民(宿泊施設の経営側)の意識がまだ低いこと等をスイスの実例を挙げ、解説および対談。短期間で成果を出そうとする考えではだめ。長期的なプランも必要。
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く
    ●経済を動かしているのは、景気の波ではなくて、人口の波。つまり、生産年齢人口=現役世代の数の増減だ。
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
    モノの見方が流石という感じと思いつつこういう高い視座の人はやっぱ遠い人で凄いねえで終わりそう。好きなジャンルだがサラリーマンにとって政治経済ってどう活かせばええねんとは思う
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
    「デフレの正体」の著者とNHK取材班が共同で執筆した。曰く、里山資本主義とは、「かつて人間が手を入れてきた休眠資産を再利用することで、原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たす現象。安全保障と地域経済の自立をもたらし、不安・不満・不振のスパイラルを超える。」
    中部電力をやめて周防大島でジャム屋...続きを読む
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
    2012年7月7日に出た。
    このタイミングは、いま思うとなかなか意味深長かも。
    2011年3月11日の東日本大震災と
    2013年8月の『里山資本主義』の間にあたる。

    藻谷浩介が、『デフレの正体』(2010年)を出して
    ベストセラーとなった。
    独特の人口論で、なぜ消費が延びないかを謎解いた。
    なんの...続きを読む
  • 金融緩和の罠
    金融緩和に懐疑的なインタビュアーが、意見を同じくする3人の専門家との対談を通じて、アベノミクスの金融緩和を批判的に記したビジネス書。結局『罠』とは、政府債務の増大とその後訪れるであろう国債価格の暴落、通貨信用の毀損(円の暴落)と、従来の反リフレ派の主張と変わらないところ。
    3人の専門家の意見に納得す...続きを読む
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
    さらっと読めて、正直あまり印象に残ってはいない。インタラクションから色々な取り組みや概念の有機的なつながりが読み取れるのは良いし、この業界の鳥瞰はある程度できるようになる気がするが、あくまで取っ掛かりのための入門書という印象。
  • 藻谷浩介対話集 しなやかな日本列島のつくりかた
    昨年、里山関連のシンポジウムで里山資本主義の藻谷さんが講演した時に購入させていただきました。7人の”現智の人”との対談集です。”現智の人”というのは造語で、特定の分野の「現場」に身を置いて行動し、掘り下げと俯瞰を繰り返した結果、確固たる「智慧」を確立した人ということです。

    対談ごとに、商店街(新雅...続きを読む
  • 藻谷浩介対話集 しなやかな日本列島のつくりかた
    藻谷浩介さんの「里山資本主義」を受けて
    新潮45で行った対談をまとめたもの。
    人選が、新潮の新書を出している方を選んだのか、
    藻谷さんとのからみがイマイチのひとが散見される。
    もちろん深い議論がされているひともいるのだが、
    そのひとは新潮の新書を出していなかったりと
    出版社側の事情がかいま見えるのが...続きを読む
  • 金融緩和の罠
    マクロ経済学の骨格を外すような話をするので、学者を始め、各方面から揚げ足取り的な批判をされている各論者たち。しかし、三者に共通する、過度な金融緩和は、現在の日本において、根本的な解決策になることはないという点はとてもしっくりくる。生産世代の減少、将来への不安、社会の成熟化による物的需要の減少、に対応...続きを読む
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
    経済成長以外にも、幸せになる方法はある。日本はそういった選択肢を持っている。自分にとっては何が幸せなのか考えさせられる。
  • 金融緩和の罠
    一人のインタビューアが、リフレ反対派の3人に一人づつインタビューをしていくという形式。この点の本は主張がバラバラとアチコにに書かれていてポイントがわかりづらいという特徴がある。

    一人目の藻谷浩介氏はリフレ派に否定された大ヒット作『デフレの正体』で言わんとすることを再度主張。数年前に読んだ時には、日...続きを読む
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
    そう、幸せってなんだっけ。
    経済成長がなくても幸せにはなれるんでしょうけど、そこは最低限、明日の生活が保障された上での話。
    だけども全国のいろんな地域で町づくりに励んでいる人がおるってことが、しかも楽しみながらやっとるってことが、なかなか嬉しい。
    突っ込んだ話はないけども、興味深い話が多かった。