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Posted by ブクログ
☆☆☆2016年7月レビュー☆☆☆
『里山資本主義』や『デフレ招待』の著者である藻谷氏の対談集。林業、漁業など6つのテーマでそれぞれの「現智の人」と対談。藻谷氏の本を読むといつも「自分も何かしよう」と思える。社会の目指すべき方向のため、地域社会のために何かできることはないだろうか、と考えさせられる。
★★★2017年8月レビュー★★★
「現智の人」との対談集。
林業、漁業、空き家、崩壊学級。現場の声を藻谷氏が読者に届ける。都市・建築再生プロモーター清水氏との対談が印象に残った。千代田区の廃校を利用したアートセンター、岩手県の紫波町オーガルプロジェクトなど、多くの街づくりをてがけている。本当に住みよい街とは、職場とは何か。それが今の東京ではないことは確かだ。清水氏のいうように、本当にいい街とは、いろんな機能が混在している街。家も公園も家も職場も。家と職場を真っ二つに分断してしまっているのが東京。
人間が本来持っている「営業生活権」を復活すべきという考えにも共感できた。
Posted by ブクログ
久々に藻谷浩介氏の本を読んだ。対談形式でそれぞれバラバラのジャンルだが、著者の受け止め方や考え方が根底にあるため、とても気持ち良く読めた。
超長期思考の林業、自然のうねりに大きく影響される漁業は衰退が心配される業界である。生活や食文化の多様性を長い時間をかけて育んで来た我々日本人も市場経済に翻弄されてきた。本当に良いものを愛し、非日常と日常(ハレとケ)を使い分けるような豊かさを身に着けたいと感じた。これは第一章、第二章の感想だが、その後も本当に面白い。
養老孟司との最終章の前書きで養老孟司を、一つを極める中から森羅万象の構造を解き明かし始める人と評した部分があるが、この本に出てくる人達は皆さんそういう方ばかりである。
Posted by ブクログ
自分だったら絶対手に取らないであろう本だけど、貰い物で読んで正解だった。
まさに『脳化』側の人間として本書で否定されてる経済学者が言ってるようなことを思っていたので、価値観がたびたび揺さぶられた。
ただの理論としての本ではなく、どれも実体験からの派生なので生きた意見として参考になる。
林業や漁業の話は真のサステナビリティについて考えさせられるし、学級崩壊の話はまさに多様性である。
しかし理念として叫ばれるものの、ホワイト化社会とも言われるように不快を最小化する方向に向かっていて、どんどん不快が許容できない人たちが増えている。
自分と異なる他者を受け入れることはまさに不快であり、理念としての多様性が反転してむしろ排除の方向に向かってる例も多々見る。
6章で語られる「風景化」のように認知症の人や突然怒り出すようなおじさんを日常の風景のように捉えることこそが多様性なんだろう。
結局のところ身体感覚として、本質的なところを見失わないのが大事だなと常々思う。
Posted by ブクログ
先日、小菅村でご講演を聴かせて頂いた藻谷浩介さんの新刊『和の国富論』(新潮社)を拝読。
講演会終了後に著書サイン会となり思わず1冊購入。さすが藻谷さん、商売上手(笑)一言二言でしたが、小菅村の林業について会話させて頂きました。全国を廻られ各地の先進的な林業を見聞きして来られた藻谷さんからもっと林業についてお聞きしたかったが独り占めできず我慢。
本は6名の方々との対談集です。
その6名のお話から日本経済を再生させる6カ条。
1)企業統治は「ガバナンス強化」より「家業化」せよ
2)農林漁業は「効率化」より「需要高度化」せよ
3)地方創生は「雇用」よりも「営業生活圏」の確保で
4)リーダーは「進学校」より「崩壊学級」で錬成せよ
5)老後不安は「特養増設」より「看取り合い」で解消へ
6)日本国民は「参勤交代」で都会と田舎を往復せよ
この本を速水林業の速水亨さんもFacebookで紹介されておられましたが、対談者のお一人の速水亨さんの経営哲学から多くを学ばせていただきました。
『生産性向上に向けた壮絶な自助努力』
『フェアな競争を担保する国際的なルールの重要性』
『日本の林業はこれからアメリカの人工林施業技術に学ぶべき点が多い』
『海外で違法伐採された木の日本への完全輸入禁止』
『森林組合のような組織が団結して丸太の販売交渉力を獲得すべき』等々勉強になりました。
ご興味を持たれた方は、ぜひご購読を。
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