藻谷浩介のレビュー一覧

  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
    周辺で読んでいる人が多かったので、ついに購入。
    現時点で15万部も売れているそうである。
    さっそく、北海道のフォレストマネージャー研修でも、経済規模の話しをする際に紹介。

    NHKのディレクターが書いているパートは、当方は知っていることがほとんどであるが、
    藻谷さんのまとめの部分が秀悦で、本当に地域...続きを読む
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
    鹿児島のお話がたくさん出ていて驚きました。

    絶妙な、鹿児島における人と経済のバランス。
    数字の見方。ストックとフローのお話。
    出版から10年近く経っていますが、今まで考えたこともなかった視点が提示されていて、とても興味深かったです。
  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
    「マネー資本主義」のシステムの横に、お金に依存しないサブシステム、お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、ネットワークを構築しておこうという「里山資本主義」。里山には燃料も食料もたんとある。
    確かに、これを活用せずに、燃料や食料を輸入に頼って外貨を流出させ続けるのは勿体なすぎる。地...続きを読む
  • 世界まちかど地政学NEXT
    デフレの正体や里山資本主義と言った国内に目を向けた一冊ではなく、世界に焦点を合わせた一冊。著者の世界旅行からその国で感じたこと宗教や歴史と言ったものを語る。

    総じて感じたのは発展途上国ほど、外国資本の流入もあり貧富の差が激しくなったり、ひとが入らないショッピングモールを作り、国としての見かけの大き...続きを読む
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く
    「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ。」この本の要旨を一言でいえばそういうことになりましょう、と著者はあとがきで述べているが、確かに一言でいえばそうだ。団塊の世代、団塊ジュニアのいびつさが非常に大きな影響を及ぼしている。
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
    教養と経験を自由自在に結びつけた知的好奇心をくすぐる素晴らしい旅行記。

    知識が本当の意味で自分の地肉になっていないと、ここまで縦横無尽な文章を書くことは不可能だと思う。

    また、なんていうか考え方が柔軟で凝り固まっていない感じがする。押し付けられていない感じがする。
  • 観光立国の正体
    地域で活躍する二人が赤裸々につづった観光立国の正体。観光は、市民を含むすべてのステークホルダーが参加すべき地域開発であることをあらためて実感。まちおこしに悩むすべての人に読んでほしい本です。
  • 和の国富論
    興味深い話がギュッと詰まっていて、一気に読みました。
    林業、漁業、空き家と福祉等々、そして最後の締めに養老孟司先生が登場。
    知らない話が満載で、大変勉強になりました。
    最終学歴より、最新学習歴。面白い提案だと思いました。
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
    なかなか鋭い視点で、目からうろこ、実際に見ての洞察力に敬服。ただ、写真がカラーを白黒にしたための調整がなく、みな夕暮れ夜景の写真になっていて、惜しい。
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
    「経済成長がなければ幸せに生きることはできないのだろうか」という主題のもと、地域コミュニティづくりを行なっている山崎さんが現場で日々感じていることを藻谷さんがわかりやすく解説していく。
    経済の目的は、「みんなが幸せに生きること」であって、そのための方法はお金を稼ぐことだけではない。
    事業を通じて、友...続きを読む
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く
    10年近く前に出された本だが、今現在の経済状況にそのまま当てはまる。今の経済不況をもたらしている原因は生産年齢人口の減少であり、その事実を知ってずっと景気が回復しないことも納得。若者の所得を増やすこと、女性の就労を増やすこと、外国人観光客を増やすことがこれから求められるということも、うーん、なるほど...続きを読む
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
    「まちあるきの達人」による旅行記だ。バルト海沿いのロシアの飛び地、イギリス、コーカサス三国、南米、インド周辺…、観光でもない従来の覇権主義的な地政学的観点でもないこの作者さんさんならではの見方で観察した世界とは?読み応えあり!
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く
    日本の経済現象を人口構造の基本的変化(=少子高齢化)から説くのは藻谷先生の一貫したやり方。
    この本は、これまで各地で行ってきた講演を集大成した一冊。

    私などは藻谷先生の話は至極当然だと思うが、あちこち(特に経済学者)から反論もあるらしい。

    経済学者って、けっこうアホな人が多いような気がする。

    ...続きを読む
  • 観光立国の正体
    地元のボスキャラに支配された有名観光地・旅行代理店と一緒に格安パッケージツアーで客をさばく、から、リピーターが長期滞在できる、住人が真の豊かさを感じられる魅力ある地域づくりへ。

    定期的に届く情報誌には山のようにツアーが載っていて、パンフレットもたくさんついてくるのですが、行ってみたいと思えるのが殆...続きを読む
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く
    「人口の波」。○○率とかいう計算された数字ではなく、実際の全数調査の数値で示されるグラフは説得力がある。でも、少し先の老後がなんだか暗くなってしまった。老齢者の激増で、今と同様程度の福祉介護サービスも受けられないのかなと心配。
  • 金融緩和の罠
    哲学者の萱野稔人氏が金融緩和策に批判的な三人の専門家(藻谷浩介氏、河野龍太郎氏、小野善康氏)と対話形式でのインタビュー内容を文字に起こしたものである。
    3人の中でも小野氏の内容が興味深かった。
    小野氏の論理展開の大前提は、「お金が究極の欲望の対象になる」ということ。成熟社会では、モノがあふれていて、...続きを読む
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く
    デフレの正体を、「団塊世代の一次退職→彼らの年収の減少→彼らの消費の減退→内需対応産業の一層の供給過剰感→内需対応産業の商品・サービスの値崩れ→内需対応産業の採算悪化→内需対応産業の採用抑制・人件費抑制→内需の一層の減退という国内経済縮小の流れが渦を巻いているのです」と説明している。
    社会学部出身の...続きを読む
  • 藻谷浩介対話集 しなやかな日本列島のつくりかた
    現場を大事にする作者さんと特定分野の現場に身を置き確固とした知恵を確立した「現智の人」との対談集。商店街,過疎集落,観光,農業,医療,鉄道,不動産開発というテーマを足がかりに社会を描き出す。信頼に足る作者さん,寡作なのが残念!
  • 観光立国の正体
    観光に関する日本の問題点がよくわかった。如何に地方のゾンビが観光地としての魅力を下げているかもわかった。
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
    ベルファスト 20世紀初頭 タイタニック造船
    造船や航空機産業の拠点

    暗記勉強ばかりしていた日本の知識人に不足しているのは、知識というテキスト情報ではなく、類推を通じて情報の縱橫に串を指し、全体の構造を把握する訓練です

    歴史は繰り返すと言うのは、まったく同じことが繰り返されるということではなく、...続きを読む