藻谷浩介のレビュー一覧

  • 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

    Posted by ブクログ

    詰まっていた!積読から何年経ったろう2021年の今でも刺激を受けた。紹介されている現場の今を確かめたい、進んでいることだろう、コロナが水を差していることも心配になるが。
    人の暮らしの根源を再生する里山資本主義には、少しの停滞はあっても心配はいらない底力があるだろう。

    0
    2021年01月29日
  • 東京脱出論

    Posted by ブクログ

    島根県邑南町はコロナ出ていないのかなあ。人口一万人だから一人ですと大変。都会の方がいいと思います。ネットがあると思うが、送料などかかるし

    0
    2021年01月15日
  • 世界まちかど地政学NEXT

    Posted by ブクログ

    「地域エコノミスト」という肩書きを持つ著者による、目の付け所がフツーとは違う旅行記の第2弾。
    旅に出るのも難しい昨今、こういった本でイメージを膨らませるのも楽しい時間でした。

    本著は旅行記ながら、5章のそれぞれにテーマがあり、例えば第1章は「途上国問題」で、ラオス、東ティモール、パラグアイの3か国をめぐる中で、これらの国が今後成長できるのか?を考えています。
    著者は街を歩きながら「お金の出元、出先」や「格差」その他の制約条件を見つけ出していきます。確かに、ODAでお金が入ってきても、海外ブランド品を買って流出させるだけなら成長には繋がらない訳で、国家としてどうしたいのか、何をコアにするのか、

    0
    2020年12月25日
  • 東京脱出論

    Posted by ブクログ

    ・ドイツやスイスみたいに地域内でお金を回せる田舎と、日本の多くがそうであるように回せない田舎とで、差がついてくる。

    ・田舎を「過疎」だというのは過密の東京からの偏見で、田舎こそ「適疎」

    東京にたまに行くくらいがちょうどいいなと改めて感じる。オンライン対談という手法で本が完成されているのがユニーク。

    0
    2020年12月13日
  • 東京脱出論

    Posted by ブクログ

    個人的には、東京を脱出してというか、日本脱出を10年ぐらいやっていたが、
    日本にも、世界にも、自分にとって最高の場所はないと思う。
    どこに住んでも、本人の心持ち次第で、地獄にも変わるし、天国にも変わる。

    コロナ禍で、人口過密都市は、様々なリスクがあると思うが、
    日本自体が、世界の大地震の2割が発生する自然災害王国だから、
    様々なリスクから避けられる場所は、日本にはない。
    リスクを考えたら、まともに生きることができないだろう。

    沿岸部は津波の被害、山間部は土砂災害、平野部は、洪水と、
    安全、安心な場所は存在しない。豊かな海や山があるというのは、
    いつか必ず災害が起こるということである。

    0
    2020年12月03日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

    Posted by ブクログ

    誰もが気になっているだろうし、自分も気になっているコロナ後の社会。それを考えるヒントになりそうだと思って読んでみた。

    読んでみて、やはりコロナ後の世界は誰にもわからないのだという、当たり前だけれどちょっとホッとする自分なりの結論。でも、少なくともコロナ以前に戻ることはないし、新しい社会を作り上げる(あるいは、遠い未来に実現するはずだった社会を、少し近い未来に実現する)ことになるのだろうという予測はたった。

    その時に、どんな未来が待っているのか、自分はその未来でどのように立ち振る舞うのかを、いま考えなければならないという感覚を持った。

    0
    2020年11月14日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

    Posted by ブクログ

    某所読書会課題図書.養老さんとブレイディみかこさんに出てきたブルシット・ジョブとキーワーカーの対比、世界レベルのアイデンティティの創造(p71)、政府とIT企業の連携で見えてくる世界(p77)、国家を超える連帯の必要性(p87)、リベラル層が強権発動を言い募る危うさ(p99)、ケア階級の再認識(p133)、人と会うことの暴力性(p142)、指定感染症への指定とその後の対応(p173)などなど、考えさせられる視点が多かった.

    0
    2020年10月24日
  • 世界まちかど地政学NEXT

    Posted by ブクログ

    なかなか行けない国に弾丸旅行で訪れ、首都を歩いてその国の経済、社会について考えるという著者。たしかに数時間ほど首都を歩いたくらいではその国のことをわかるはずもないが、そこは著者も認識したうえで、自身のエコノミストとしての知見を活かしながら、さらにネットやガイドブックでその国の概況を調べているので、本書に書かれている内容は、かなりリアルで鋭いものになっているように感じた。

    本書は第二弾ということで、ラオス、東ティモール、パラグアイ、ニューヨーク、旧ユーゴ諸国、アルバニア、ルクセンブルク、アンドラ、モナコ、ニース、レバノン、ヨルダンが紹介されている。

    0
    2020年07月08日
  • 経済成長なき幸福国家論 下り坂ニッポンの生き方

    Posted by ブクログ

    人口減少が確実に進んでいる日本の経済成長は見込めないと言い切った上で、下り坂の時代をどう生きていくかを対談した本。
    下り坂はなぜ不安なのか?コンペティションではなくコラボレートして生きていける環境が地方にはある。そしてその中で心の豊かさを育むためには、「自己決定力」が大事になる。
    現実的に考えてもう経済成長を第一優先するのではなく、お金に捉われたい人もとらわれたくない人も共存できる多様な生き方を実現できる社会をつくっていくべき。
    私は望んで積極的下層市民になりたいと思いました。

    0
    2020年06月14日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

    Posted by ブクログ

    鹿児島のお話がたくさん出ていて驚きました。

    絶妙な、鹿児島における人と経済のバランス。
    数字の見方。ストックとフローのお話。
    出版から10年近く経っていますが、今まで考えたこともなかった視点が提示されていて、とても興味深かったです。

    0
    2020年02月16日
  • 世界まちかど地政学NEXT

    Posted by ブクログ

    デフレの正体や里山資本主義と言った国内に目を向けた一冊ではなく、世界に焦点を合わせた一冊。著者の世界旅行からその国で感じたこと宗教や歴史と言ったものを語る。

    総じて感じたのは発展途上国ほど、外国資本の流入もあり貧富の差が激しくなったり、ひとが入らないショッピングモールを作り、国としての見かけの大きさをアピールしている感があることでした。

    旧ユーゴスラビアの国々の話では、国家が消滅することの意味を考えさせられました。またルクセンブルクの小国だが、ひとりあたりの所得が世界一の国の生活が地味に見えたけど、以外と富裕層ほどそんなものかと。

    0
    2019年08月12日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

    Posted by ブクログ

    「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ。」この本の要旨を一言でいえばそういうことになりましょう、と著者はあとがきで述べているが、確かに一言でいえばそうだ。団塊の世代、団塊ジュニアのいびつさが非常に大きな影響を及ぼしている。

    0
    2019年08月12日
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記

    Posted by ブクログ

    教養と経験を自由自在に結びつけた知的好奇心をくすぐる素晴らしい旅行記。

    知識が本当の意味で自分の地肉になっていないと、ここまで縦横無尽な文章を書くことは不可能だと思う。

    また、なんていうか考え方が柔軟で凝り固まっていない感じがする。押し付けられていない感じがする。

    0
    2019年08月04日
  • 観光立国の正体

    Posted by ブクログ

    地域で活躍する二人が赤裸々につづった観光立国の正体。観光は、市民を含むすべてのステークホルダーが参加すべき地域開発であることをあらためて実感。まちおこしに悩むすべての人に読んでほしい本です。

    0
    2019年07月15日
  • 和の国富論

    Posted by ブクログ

    興味深い話がギュッと詰まっていて、一気に読みました。
    林業、漁業、空き家と福祉等々、そして最後の締めに養老孟司先生が登場。
    知らない話が満載で、大変勉強になりました。
    最終学歴より、最新学習歴。面白い提案だと思いました。

    0
    2019年06月27日
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記

    Posted by ブクログ

    なかなか鋭い視点で、目からうろこ、実際に見ての洞察力に敬服。ただ、写真がカラーを白黒にしたための調整がなく、みな夕暮れ夜景の写真になっていて、惜しい。

    0
    2019年06月23日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「経済成長がなければ幸せに生きることはできないのだろうか」という主題のもと、地域コミュニティづくりを行なっている山崎さんが現場で日々感じていることを藻谷さんがわかりやすく解説していく。
    経済の目的は、「みんなが幸せに生きること」であって、そのための方法はお金を稼ぐことだけではない。
    事業を通じて、友達が増えた。人からありがとうと言ってもらった。そういった儲けも幸せを生み出すことができる。
    経済成長ありきの経済偏重主義を見直し、文化的な成熟した社会を造っていくためには、「いかにして稼ぐか」と同時に、「ゼロ成長で豊かに暮らす方法」や「少ない人口で楽しく生活する方法」をデザインしていこう!

    感想

    0
    2019年05月04日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

    Posted by ブクログ

    10年近く前に出された本だが、今現在の経済状況にそのまま当てはまる。今の経済不況をもたらしている原因は生産年齢人口の減少であり、その事実を知ってずっと景気が回復しないことも納得。若者の所得を増やすこと、女性の就労を増やすこと、外国人観光客を増やすことがこれから求められるということも、うーん、なるほどーと目からウロコだった。

    0
    2019年03月23日
  • 世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記

    Posted by ブクログ

    「まちあるきの達人」による旅行記だ。バルト海沿いのロシアの飛び地、イギリス、コーカサス三国、南米、インド周辺…、観光でもない従来の覇権主義的な地政学的観点でもないこの作者さんさんならではの見方で観察した世界とは?読み応えあり!

    0
    2019年02月09日
  • デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

    Posted by ブクログ

    日本の経済現象を人口構造の基本的変化(=少子高齢化)から説くのは藻谷先生の一貫したやり方。
    この本は、これまで各地で行ってきた講演を集大成した一冊。

    私などは藻谷先生の話は至極当然だと思うが、あちこち(特に経済学者)から反論もあるらしい。

    経済学者って、けっこうアホな人が多いような気がする。

    藻谷先生は話も上手そうだし、内容も面白そうなので、一度講演を聞きに行ってみたいものだ。

    0
    2018年11月17日