藻谷浩介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「地域エコノミスト」という肩書きを持つ著者による、目の付け所がフツーとは違う旅行記の第2弾。
旅に出るのも難しい昨今、こういった本でイメージを膨らませるのも楽しい時間でした。
本著は旅行記ながら、5章のそれぞれにテーマがあり、例えば第1章は「途上国問題」で、ラオス、東ティモール、パラグアイの3か国をめぐる中で、これらの国が今後成長できるのか?を考えています。
著者は街を歩きながら「お金の出元、出先」や「格差」その他の制約条件を見つけ出していきます。確かに、ODAでお金が入ってきても、海外ブランド品を買って流出させるだけなら成長には繋がらない訳で、国家としてどうしたいのか、何をコアにするのか、 -
Posted by ブクログ
個人的には、東京を脱出してというか、日本脱出を10年ぐらいやっていたが、
日本にも、世界にも、自分にとって最高の場所はないと思う。
どこに住んでも、本人の心持ち次第で、地獄にも変わるし、天国にも変わる。
コロナ禍で、人口過密都市は、様々なリスクがあると思うが、
日本自体が、世界の大地震の2割が発生する自然災害王国だから、
様々なリスクから避けられる場所は、日本にはない。
リスクを考えたら、まともに生きることができないだろう。
沿岸部は津波の被害、山間部は土砂災害、平野部は、洪水と、
安全、安心な場所は存在しない。豊かな海や山があるというのは、
いつか必ず災害が起こるということである。
私 -
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Posted by ブクログ
なかなか行けない国に弾丸旅行で訪れ、首都を歩いてその国の経済、社会について考えるという著者。たしかに数時間ほど首都を歩いたくらいではその国のことをわかるはずもないが、そこは著者も認識したうえで、自身のエコノミストとしての知見を活かしながら、さらにネットやガイドブックでその国の概況を調べているので、本書に書かれている内容は、かなりリアルで鋭いものになっているように感じた。
本書は第二弾ということで、ラオス、東ティモール、パラグアイ、ニューヨーク、旧ユーゴ諸国、アルバニア、ルクセンブルク、アンドラ、モナコ、ニース、レバノン、ヨルダンが紹介されている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「経済成長がなければ幸せに生きることはできないのだろうか」という主題のもと、地域コミュニティづくりを行なっている山崎さんが現場で日々感じていることを藻谷さんがわかりやすく解説していく。
経済の目的は、「みんなが幸せに生きること」であって、そのための方法はお金を稼ぐことだけではない。
事業を通じて、友達が増えた。人からありがとうと言ってもらった。そういった儲けも幸せを生み出すことができる。
経済成長ありきの経済偏重主義を見直し、文化的な成熟した社会を造っていくためには、「いかにして稼ぐか」と同時に、「ゼロ成長で豊かに暮らす方法」や「少ない人口で楽しく生活する方法」をデザインしていこう!
感想