藻谷浩介のレビュー一覧
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山崎さんのような仕事をされている方でさえ「儲けたい」とは思う(金銭的なことを含んだ、多様な意味において)わけで。
「儲けた」という実感を主観ではなく、数字に置き換えたデータでもって「幸福論」として定義し、一個人として実感しなおし、またそれがあることによって共有化が図られる・・・なんてことは全然書か...続きを読むPosted by ブクログ -
地元愛が生まれる本。
海士町には行ってみたい。
そして地元の子供たちを連れて行きたい。
同じ離島でも甑島は地元を愛していなかった。
良かった時代を引きずって、後悔ばかり聞かされた。
徳之島は元気だった。
しかし住んでみたいのは甑島だったのはなんだったろう?
人口政策は古いといった恩師の言葉も思い出...続きを読むPosted by ブクログ -
対談のネタになった場所が鹿児島のマルヤガーデンズだったので、県民としては非常に楽しく読めました。
(時に爆笑しながら!!)
経済成長と地方の幸福感は比例しないということが、現場から良くわかる一冊です。Posted by ブクログ -
なぜまちづくりやコミュニティ活性化をしなければならないかを考えた時に、「経済」について考える事は欠かせない中で、いまいち腑に落ちる論理のプロセスが見つからないでいた。藻谷さんの定量的なデータをもとにわかりやすく解説されているので非常に参考になる。Posted by ブクログ
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「そうだったのか!」という目ウロコ本。提言も具体的で納得感が高い。「難しく考えて簡単な答えを見落としてしまう」「本質を捉え損ねて効果の薄い打ち手を乱発してしまう」というのは日々の仕事で自分もやりがちなので、他山の石としたい。オススメの一冊。
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現在日本で起こっているのは、100年に1度の不況といった景気循環の話ではなくて、2000年に1度の生産年齢人口の減少といった構造的変化であるということ。高齢者激増(超高齢化)、生産年齢人口(現役世代)減少、少子化(出生率低下×出産適齢期人口減少)は、日本国内に満遍なく恐るべき変化をもたらしていること...続きを読むPosted by ブクログ
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経済変動を人口構成の変化でうまく説明する藻谷氏の新著です。
今のデフレや不況をうまく説明するのは「労働力人口の減少」と明示され、改めて納得しました。
前著の「実測!ニッポンの地域力」でも明らかでしたが、これを北海道にあてはめれば大体の景気動向は解ってくるのではないでしょうか。
そこからちょっ...続きを読むPosted by ブクログ -
地方での持続可能な生活スタイルに関する多くの現場の知見と、経済に関する知見を両輪としていて説得力がある。
また文章も凄い。論文調ではなく、ドキュメンタリーのナレーションを読んでいるような心地よさがある。その分だけ自然、健康、地方の人間社会といった要素を消化しやすくするような描写も多いため、素早く要...続きを読むPosted by ブクログ -
世界から見た日本、日本人の変わったところを客観視して具体的に伝えてくれる。
しかも包み隠さず率直に。
とても考えさせる問いでした。
2038年に大震災が来るとなん度も紹介されていましたが、来ることがわかっているのに備えないのはおかしい。まさにその通り。
東日本大震災を間近で経験したわたしは、あのよ...続きを読むPosted by ブクログ -
日々、企業人としてマネー資本主義の中に生きているわけだが、環境問題に少子高齢化、最近は海外できな臭い話題も多く、それとあまりに遠い自身の活動に果たしてこれでいいのか、マネー資本主義のままじゃダメなんじゃないかと思う中で購読。
木屑によるバイオマス発電で地域に必要な分の電力を賄う、若者が移り住んで(都...続きを読むPosted by ブクログ -
藻谷氏のデータに基づいた話に、養老氏がうなずきつつも、ところどころワンポイントで口をはさむような印象だったか。養老氏は、日本は大地震で御破算になった方がいいんじゃないか、という。でもそれってさぁ。内田氏が別の本で、維新とかグローバリスト系の人たちの目論見って、加速主義で破滅まで行こうとしている、みた...続きを読むPosted by ブクログ
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どういう経緯で、この二人が対談したのか、出版というのは面白いモノだ。
第1章 経済と政治の戦い
第2章 大地震に備える
第3章 循環再生で自足する地域
第4章 教育問題の奥へ
第5章 日本人の生き方
という章立てで、語りあっているのですが、藻谷さんが養老孟司さんに問いかけるというパターンが多かった。...続きを読むPosted by ブクログ -
如何に自分の思慮が浅く、日々の様々なことに疑問を持つことなくやり過ごしているか思い知らされた。
景気をよくしよう!と言うのは、健康になろう!と言うようなもので、なぜ不健康なのかが分からないと対処のしようがない、その通りだと思った。
生産年齢人口の減少は日本の雇用や内需を維持させつつ同時に生産性も高め...続きを読むPosted by ブクログ -
現在2023年4月末。先日、まもなく新型コロナが5類になることが正式決定されたとニュースで流れた。
この本に掲載されているインタビューや手記は2020年。コロナ禍がいよいよ始まり、おそらく世界中の誰もが、今まで非日常と思ってきたことを日常的なものとしなくてはならないという不安に覆われはじめてきた、そ...続きを読むPosted by ブクログ -
お金の循環が全てを決するという前提の「マネー資本主義」に対して、身近にある資源活用に着目し、お金がなくても水・食料・燃料が手に入る仕組み「里山資本主義」を提唱する。NHKのドキュメンタリー番組を元に書かれた本で、発売から3か月で16万部が売れたとか。
発売されたは2013年。東日本大震災により、都...続きを読むPosted by ブクログ -
藻谷浩介(1964年~)氏は、東大法学部卒、日本政策投資銀行勤務を経て、日本総合研究所主席研究員を務める、地域エコノミスト。
私は新書を含むノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった新書で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んで...続きを読むPosted by ブクログ -
現状や未来を予測する時に、人口を見ることの大切さを教えられた本。
インバウンドの仕事をして選ぶことの背中を押してくれた本。Posted by ブクログ