藻谷浩介のレビュー一覧
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ネタバレ「経済成長がなければ幸せに生きることはできないのだろうか」という主題のもと、地域コミュニティづくりを行なっている山崎さんが現場で日々感じていることを藻谷さんがわかりやすく解説していく。
経済の目的は、「みんなが幸せに生きること」であって、そのための方法はお金を稼ぐことだけではない。
事業を通じて、友達が増えた。人からありがとうと言ってもらった。そういった儲けも幸せを生み出すことができる。
経済成長ありきの経済偏重主義を見直し、文化的な成熟した社会を造っていくためには、「いかにして稼ぐか」と同時に、「ゼロ成長で豊かに暮らす方法」や「少ない人口で楽しく生活する方法」をデザインしていこう!
感想
幸せの定義って人それぞれで、「お金だけが幸せじゃないよね」って議論は、ある程度お金を持っている人の幸福論のような気がしてた。だけど、友達を作ることとか、人からありがとうと言われることは、お金を持っている持っていないに関わらず、幸せを感じられることだなって思った。
日本は震災後の幸福度が上がったそうだけど、他人との比較ではなくて、感謝や共感を通じて幸せを感じられる世の中になったらいいなぁと思うし、自分もそうしていきたいなと思った。 -
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哲学者の萱野稔人氏が金融緩和策に批判的な三人の専門家(藻谷浩介氏、河野龍太郎氏、小野善康氏)と対話形式でのインタビュー内容を文字に起こしたものである。
3人の中でも小野氏の内容が興味深かった。
小野氏の論理展開の大前提は、「お金が究極の欲望の対象になる」ということ。成熟社会では、モノがあふれていて、モノへの欲求がお金への欲求より低くなってしまったとする。
「成熟社会になってもまだまだ人びとにはほしいモノがある」との反論に対しては、
「もっているお金をつぎ込んで、ほしいモノを次々に買うのかと聞いてみると、大概の場合、返ってくる答えはこうです。『いや、お金がもったいないから買わない』
この言葉こそが、お金への欲求がモノへの欲求を上回ってしまったことをあらわしています。お金がもったいない、お金を保有していたい。こうしたお金の保有願望こそ、成熟社会での経済を分析するときにひじょうに重要な要素なのです。」
「さらに問題なのは、お金を保有したいと思っている人たちにとっては、物価下落、デフレは歓迎すべきことだということ」
「民間企業で雇われなかった…失業者に対して、政府が雇用を提供する。失業者が減れば、当然、賃金が下がらなくなってきます。賃金が下がらなくなれば、モノの価格の値下げができなくなる。そうすればデフレは止まってくるんです。」
日本には特にあてはまる事象であるように感じた。
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デフレの正体を、「団塊世代の一次退職→彼らの年収の減少→彼らの消費の減退→内需対応産業の一層の供給過剰感→内需対応産業の商品・サービスの値崩れ→内需対応産業の採算悪化→内需対応産業の採用抑制・人件費抑制→内需の一層の減退という国内経済縮小の流れが渦を巻いているのです」と説明している。
社会学部出身の自分としては、著者の主張のように、人口構成の変化に気がつけなかったことが恥ずかしい。
本書で残念なのは、著者は貧困者の救済も必要としながら、そのあたりの記述は迫力がないというか、貧困の現場で起きていること(湯浅氏や堤氏が著す貧困の実態)を理解していないような気がした。日本政策投資銀行勤務だから仕方がないか。
そんな粗探しより、銀行員(一介の会社員)が学者や政治家・評論家よりもまともなことを言っているのだからそれだけで十分著者はすごいと思った。 -
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ベルファスト 20世紀初頭 タイタニック造船
造船や航空機産業の拠点
暗記勉強ばかりしていた日本の知識人に不足しているのは、知識というテキスト情報ではなく、類推を通じて情報の縱橫に串を指し、全体の構造を把握する訓練です
歴史は繰り返すと言うのは、まったく同じことが繰り返されるということではなく、同じ構造がくり返し再現されるということです。過去の出来事から構造を理解すれば、未来の出来事も予測できるわけです
文化は辺境に残ると言われる
台湾新幹線 2時間弱 5500 ビジネス 8100
新幹線なら10,000 15,000
NY-DC 3時間以上かかって二等でも3万
日本人が、日本の優れた新幹線システムと力めば利組むほど外国人は買わないだろう。言えば言うほど、あのマメでクソ真面目な日本人でしか運用できないシステムと聞こえてしまう、というのである。その点中国で広汎に定時運行しているシステムと聞けば、自分たちにも使えるかもしれないという印象を与えやすい
商売は客の側から考えなくてもは、売れるものも売れなくなることは自覚しておいていいだろう
日本人は人口集積は産業集積の結果だと、思い違いをし、仕事があるからと称して高いに集まりたがる。そうではなくて21世紀の地球では、人口集積は個人の消費の結果としても形成されるものなのだ
ヘロドトスがいったとおり、地理と歴史は表裏一体なのだ
パナマ運河の競争相手 米国に4本、カナダに1本ある大陸横断鉄道
地政学 歴史に照らし、ある地理条件の場所ではどういう人間活動のパターンが繰り返さえる傾向にあるかを発見する学問です
アナロジー類推を用いて、表層的な事象に縦横に駆使を指し、背後にある構造を把握するのです
歴史は繰り返すというのは、まったく同じことが繰り返されるということではなく、同じ構造がくり返し再現されるということです。過去の出来事から類推し、地政学的な構造を理解することで、今起きていることがより本質的に理解できますし、未来の出来事も予測できます
日本の地政学的位置 良くも悪くも(多くの場合には圧倒的に良い意味で)他の世界から放置されやすい場所です
核の傘論ろは、米国が原爆を落とした現在を正当化するために無理に作っている議論、現実主義的な考え方の対局にあるイデオロギーだと言う面が多分にあります。
戦争が得でなくなった今の時代に戦争をするのは、経済的にな損得で行動しない人たち 3種類 1 宗教的熱狂で動く人 2 多民族混沌の場所において、自民族以外の暴力的な追い出しを目指す民族主義者 3 自己の権力の維持強化のために経済的な損も辞さずに紛争を仕掛ける権力者
ちなみに日本はその中国(+香港)から3兆円の経常収支黒字を稼いだ勝者の上にたつ勝者 -
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2013年刊行の少し古い本。三人の著名エコノミストがアベノミクスの掲げる金融緩和を真っ向から否定し、その危険性を解く。
自分の理解できる範囲で、何で金融緩和が意味がないかという理由は2点)。
1.日本は人口オーナス期(現役世代が減少して高齢化社会)に入っていて、人口が減っていくところに需要は生じないというもの。需要のないところにお金をジャブジャブ注ぎ込んでもその効果は?
2.人は豊かになっていくとモノではなくお金の所有願望が強くなっていくというもの。ものが溢れている日本にお金をジャブジャブ注ぎ込んでも実際にお金がモノに変わるのか?
2番目については思いあたる節もあり目から鱗。ミニマミスト思考とか無駄を省こうとか、モノが減っていく方向への世の中の流れを感じる今日この頃。その中に企業が投資をしてモノを作っても消費されず過剰在庫に苦しむだけだろう。 -
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ネタバレやらなきゃならないことはかなりはっきりしているんだけどどうやったらできるのかがわからなくてうんうんいう、という感じ。
竹富島のポイントカード・ファンクラブは離島だからできる部分がある。顧客のデータ、オープンビッグデータの使用は多少のセンスが必要かなあ。和倉温泉の一旅館だけという話はよく分かる気がする。直販の時に旅館組合って使えるのかなあ。個人単位でやるほうがまだありそうな。
スイートルームの数が足りない話、2020使って何とかするのか。サービスが問題になりそう。日本の私鉄JR共有パス問題は長期戦かな。
ガイドになるのかなあ。うーん。 -
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<目次>
第1章 「商店街」は起業家精神を取り戻せるか~新雅史
第2章 「限界集落」と効率化の罠~山下祐介
第3章 「観光地」は脱・B級志向で強くなる~山田桂一郎
第4章 「農業」再生の鍵は技能にあり~神門善久
第5章 「医療」は激増する高齢者に対応できるか~村上智彦
第6章 「赤字鉄道」はなぜ廃止してはいけないか~宇都宮浄人
第7章 「ユーカリが丘」の奇跡~嶋田哲夫
<内容>
『デフレの正体』『里山資本主義』を書いた藻谷浩介さんの2013年の対談集(「新潮45」)。7人のその道の泰斗とその専門分野で高度成長を終えた日本の将来について忌憚なく語る。問題点がえぐり出されているが、共通しているのは高度成長期に成功を味わった人々(政治家や地域のドンなど)が、その味が忘れられず、本当に日本の将来(地域の将来)に危機感を感じている若者の足を引っ張る姿(医療に関しては、普通の高齢者そのものが足を引っ張る)。日本人は何も気が付いていないが、最高の社会を築き、動かしてきていて、無理矢理新しい(復古的な)政策や対策を打たなくても、世界最高水準のレベルなのだ。それは本当に先進している。例えば高齢者政策は、医療でも福祉でも保険でもどの国も達していない高齢者社会なのに、平均的には破綻していない(問題点は多々あるにしても)。それを後進国(例えばアメリカ)のマネをしたりして、今後の日本をわざわざ破綻の方向へと導きつつある。政治家や経済界の既得者特権や事なかれ主義の役人たちがそれを助長する。
われわれがすべきは「新しい社会」を築くこと。それが人口減で苦しむであろう若者たちに明るい未来を渡すことだと思うが…。 -
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氷見の寒ブリ、越前ガニ、秋田へしょっつる鍋とか、旬のもの食べに行くぞ!
というのがこの冬の旅のテーマだった。
なぜ、わざわざ遠くまで行って、それを食べに行こうと思うのか。
地元食材がブランディングされているからだ。
その努力を地元がしているからだ。
一方、廃れる観光地というのは、人が来ない。
もっと宣伝が足りないからだ、うちには見所がないからだ、とプロモーションに頼ろうとして努力することをしない。
そういった古いマインドがこびりついている。
日本の観光にはビジョンがなく、戦略がない。
せっかく頑張っていても地元政治の影響が大きくてやる気をなくしてしまう。
東京、京都、大阪の放っておいても人が来るゴールデンルートのほかにも、日本は観光資源にあふれている。
必要なのは、マーケティング。
日本の観光業に必要なことは何かがテーマの対談集。