柴田よしきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1作目でも書いたが、鉄道旅のお供に選んだ作品で、もっと気軽に読めると思った。
しかし、読み終えてみると、香澄の初恋の人・高之の行方や2011年3月11日に起きた東日本大震災の話が想像以上に心苦しく、時折涙が流れることも…
多分、震災がなければ、もっと純粋に鉄道旅の楽しさを描けたのだと思うけど、どうしても避けては通れない。
2012、3年の頃の復興状況を描いているので、あれから15年経った今はもう少し復興は進んでると思われる。
小海線や南阿蘇鉄道高森線ぐらいまでは、路線図を見ながら、楽しめたが、作者が伝えたかったのは、後半の東北の話だろう。
今でも震災のことを思うと心が痛い。
それでも負けずに前を向いてる人たちがいる。
少しだけ出て来た吉里吉里地区の方々も冬の山林火災では大変な想いをしたはず。
私も香澄と同じで、何も出来るようなことはなく、心を馳せることしかないけど、私も香澄と同じくゆっくりだけど、前を向いて進んでいく。
悲しい話も多かったけど、結局旅の途中でなく、家でじっくり読めてよかった話だった。 -
Posted by ブクログ
2026年100冊目。
そして、久しぶりの柴田よしき。
旅先の羽越本線で読みたくて、見つけた本。
でも、結局旅先では読めなくて、帰宅してから読んだ。
主人公の四十九院香澄は消息を絶った初恋の人・高之の行方を探すために、鉄道旅同好会に入会する。
こどもの国線、氷見線、飯田線など、鉄道好きには堪らない路線がてんこ盛り。
香澄は旅をしながら、高之がいなくなった理由を探そうとするが、なかなか確実な手がかりは見つからない。
しかし、旅を続ける中で香澄にも変化があり、どんどん鉄道旅を楽しむように。
2009年が舞台なので、今はもうない列車もあったり、乗ったことのある列車もあったりで、それだけで満足なのに、そこに日常の謎的なミステリありで、何ともお得な気分になれる一冊。
高之の行方も気になるし、あとがきで描かれた2011年の東日本大震災を乗り越えた後の物語が続編で読めるようなので、続編も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
やっと出てきた!!麻生龍太郎と山内練がやっと出てきた!!しかもかなり、よかった。麻生龍太郎が不器用なりに愛情表現をし出したと思う。2人のシーンは3回ずつくらい読んだ。。。山内練べらんめえすぎない?関西人から標準語に直して、いきすぎてべらんめえになった?田村の小物感ヤバすぎる、緑子は誰に犯されてもわたしあなたのこと好き〜!ってなっちゃう感じだったのに山内練にだけめっちゃ厳しいじゃん、どした?などの気になりポイントは麻生龍太郎と山内練の絡みで全部どうでも良くなってしまう。むしろ、後から出版された聖なる黒夜とのストーリーの齟齬がなくてすごい。山内練、もう絶対幸せになれないルートに入ってる気がする。麻生龍太郎は謎に理解者がいっぱいいるけど、小説の世界観的に山内練はもう悪いことしすぎてダメな感じがするので、このまま2人で闇堕ちするのか?山内練はどうしたら幸せになれる???というのが気になるところ。。。
本編も変わらず読みやすい感じ。このシリーズはいい男を殺さないといけないルールなのか?そのいい男は主人公のことを抱かないとどうしてだめなんだ?気になる。 -
Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。
よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。
「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。
「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった後では何ともよく分からないが、ない方が良かった気がする。