柴田よしきのレビュー一覧

  • おいしい旅 しあわせ編

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    7人の作家による、食が関わる旅のアンソロジー。

    全体的にちょっと寂しい。悲しい。から始まる。
    ラストのアイスランドは、ハンバーガー食べたいなってなるし、5話目は銀座ライオンかな、行きたいな、と思わされる。

    石垣島のバーガーも食べたい。

    「本当においしいってのはさ、ただ味がいいってだけじゃないんだよ」
    祖母はビールのジョッキを傾けて、最後の1口を飲み干す。口元には満足げな笑みが漂っていた。
    「いつまでも、その味を忘れないってことなんだ」



    食、旅。
    私は一体、何がしたいだろうか。
    と思いながら、公園で寝っ転がりながら、読み終えた。

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    2026年10月06日
  • 初雪 海は灰色 第一部

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    ネタバレ

    麻生龍太郎シリーズ。
    別れた妻の足取りを追い、たどり着いた温泉街で起きた殺人事件。
    よくも悪くも昭和の匂いがプンプンする。

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    2026年10月06日
  • 鉄道旅ミステリ2 愛より優しい旅の空

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    1作目でも書いたが、鉄道旅のお供に選んだ作品で、もっと気軽に読めると思った。
    しかし、読み終えてみると、香澄の初恋の人・高之の行方や2011年3月11日に起きた東日本大震災の話が想像以上に心苦しく、時折涙が流れることも…
    多分、震災がなければ、もっと純粋に鉄道旅の楽しさを描けたのだと思うけど、どうしても避けては通れない。
    2012、3年の頃の復興状況を描いているので、あれから15年経った今はもう少し復興は進んでると思われる。
    小海線や南阿蘇鉄道高森線ぐらいまでは、路線図を見ながら、楽しめたが、作者が伝えたかったのは、後半の東北の話だろう。
    今でも震災のことを思うと心が痛い。
    それでも負けずに前を向いてる人たちがいる。
    少しだけ出て来た吉里吉里地区の方々も冬の山林火災では大変な想いをしたはず。
    私も香澄と同じで、何も出来るようなことはなく、心を馳せることしかないけど、私も香澄と同じくゆっくりだけど、前を向いて進んでいく。
    悲しい話も多かったけど、結局旅の途中でなく、家でじっくり読めてよかった話だった。

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    2026年09月15日
  • アンソロジー 隠す

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    誰にも言えない 松尾さん
    ぜんぜん想像できなくて好き。

    甘い生活 近藤さん
    人の真似ばっかりしてた自分の小学生時代を思い出してしんどかった。

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    2026年09月12日
  • 鉄道旅ミステリ1 夢より短い旅の果て

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    2026年100冊目。

    そして、久しぶりの柴田よしき。
    旅先の羽越本線で読みたくて、見つけた本。
    でも、結局旅先では読めなくて、帰宅してから読んだ。
    主人公の四十九院香澄は消息を絶った初恋の人・高之の行方を探すために、鉄道旅同好会に入会する。
    こどもの国線、氷見線、飯田線など、鉄道好きには堪らない路線がてんこ盛り。
    香澄は旅をしながら、高之がいなくなった理由を探そうとするが、なかなか確実な手がかりは見つからない。
    しかし、旅を続ける中で香澄にも変化があり、どんどん鉄道旅を楽しむように。
    2009年が舞台なので、今はもうない列車もあったり、乗ったことのある列車もあったりで、それだけで満足なのに、そこに日常の謎的なミステリありで、何ともお得な気分になれる一冊。
    高之の行方も気になるし、あとがきで描かれた2011年の東日本大震災を乗り越えた後の物語が続編で読めるようなので、続編も楽しみ。

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    2026年09月11日
  • 注文の多い料理小説集

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    「エルゴと不倫鮨」男たちの欲望を叶えるための超高級鮨屋に突如乱入したエルゴを付けた母親。展開が容赦なさすぎて笑った。「夏も近づく」冷たい水出し緑茶いいなぁ…「好好軒の犬」タイトルはメタファーかしら。誰かに考察してほしい。「色にいでけり」得体がしれない裕福な色男の依頼を、怪しいのひと言で断る賢い女の子、というシチュエーション何回でも読みたい。シリーズものかな?読みたいな。「味のわからない男」コントみたいなお話だった。「福神漬」タイムスリップ。「とっしりふわふわ」読後の多幸感!これもシリーズものかな。

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    2026年08月01日
  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

    読まなかった話もあるが、概ねおもしろかった。特に一話目。女性と男性の視点の違いが面白い。次に最後の話。人生やりたいことがあったのに、気づけば全然違うところに来てしまうというのは、こういう感じだよねと共感できる。希望のある終わりも良かった。願わくば自分の人生もこうてありたい。

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    2026年07月18日
  • 注文の多い料理小説集

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    面白かった。料理に纏わるアンソロジー。

    まず一話目の柚木さんの文章に勢いがあってグイグイ読ませてくる上に、どの話も興味深くて一気読み。

    柚木さんの「エルゴと不倫鮨」、江戸時代を舞台にした坂井希久子さんの「色にいでにけり」が好きだった。

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    2026年07月01日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    旅の醍醐味はご飯だと思わされる小説。

    7人の著者の短編集で、おいしい旅をテーマに各々の物語が展開する小説です。
    色々な方の短編を読むと思うのが文章が好きだとか少し読みにくいななど新たな発見があるのが好きです。また、短編なので一話一話が短くて気軽に読めるのもいいです。

    今回個人的に好きだったのが三上延さんの「美味しいということは」が好きでした。
    「美味しいということは」の意味を知ると食事の捉え方が変わりました。
    これからの美味しいを探す旅も楽しく感じます。

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    2026年06月25日
  • これが最後のおたよりです

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    【孤独の谷】薄気味悪さといったら…香苗さんは死よりも孤孤独のほうが怖かったのだろう。この怪しい感じ流石は近藤さんだった。
    【十年日記】叙述トリックは騙された。落とし物の指輪から巡りめぐって幸運がやってきてほんわかした。
    【そのハッカーの名は】結構好きな部類だった。
    自作自演もの。闇を暴きたい犯人をあえておいて見方のうちは使ってやろうと考えるトッコのしたたかさが好き。
    【青い封筒】メタいことをいうが、あきらの背景を思うとなんとも言えないが、手紙より先に感謝の言葉は口にしたほうがいい。危うく修人家庭環境も悪くなるところだった。

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    2026年06月24日
  • 聖母の深き淵

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    やっと出てきた!!麻生龍太郎と山内練がやっと出てきた!!しかもかなり、よかった。麻生龍太郎が不器用なりに愛情表現をし出したと思う。2人のシーンは3回ずつくらい読んだ。。。山内練べらんめえすぎない?関西人から標準語に直して、いきすぎてべらんめえになった?田村の小物感ヤバすぎる、緑子は誰に犯されてもわたしあなたのこと好き〜!ってなっちゃう感じだったのに山内練にだけめっちゃ厳しいじゃん、どした?などの気になりポイントは麻生龍太郎と山内練の絡みで全部どうでも良くなってしまう。むしろ、後から出版された聖なる黒夜とのストーリーの齟齬がなくてすごい。山内練、もう絶対幸せになれないルートに入ってる気がする。麻生龍太郎は謎に理解者がいっぱいいるけど、小説の世界観的に山内練はもう悪いことしすぎてダメな感じがするので、このまま2人で闇堕ちするのか?山内練はどうしたら幸せになれる???というのが気になるところ。。。
    本編も変わらず読みやすい感じ。このシリーズはいい男を殺さないといけないルールなのか?そのいい男は主人公のことを抱かないとどうしてだめなんだ?気になる。

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    2026年05月20日
  • 猫は毒殺に関与しない~猫探偵 正太郎の冒険5~

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    ネタバレ

    唐突に引っ越しているひとみさん
    正太郎の活躍がちょっと減ってるし猫側の時点が少なくて寂しい
    そして、もう続かないのかな?
    また会いたいよ、正太郎

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    2026年04月25日
  • 注文の多い料理小説集

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    キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。

    よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。

    「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。

    「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった後では何ともよく分からないが、ない方が良かった気がする。

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    2026年04月13日
  • 注文の多い料理小説集

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    「夏も近づく」がかなり好きだった。自然の中でできることだけをして暮らしていく姿が素敵。葉月がのびのび過ごせますように。
    「しっとりふわふわ」はパンが食べたくなる。人を思う気持ちの大切さ。

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    2026年03月28日
  • 聖なる黒夜(上)

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    ネタバレ

    おもしろい!練が冤罪だった線が濃厚になり、麻生にどのような変化が起きるのか。自身の捜査に誤りはなかったと思い込みたい麻生が、今まで正義を貫いていた分、どこか怖い印象を受けました。韮崎殺しの犯人とその真相もとても気になります。ゲイだらけで公共の場で読みづらい表現も多いですが、そんなの気にならないくらいグイグイ読ませてくれました。続けて下巻も読みます。

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    2026年03月24日
  • RIKO ─女神の永遠─

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    ネタバレ

    おもしろかったことには違いないのですが、ただ、と後に続けたくなるような作品でした。主人公の緑子の性格に癖があり、警察なのに男女問わず寝るのが大好きで、男性3人から求婚され中。普段は恋に自由奔放なかっこいい私を演じてるけれど、何かことが起きると喚く、泣く。作中に彼女の信者が多く、彼女の美貌や人柄が称えられる度に頭の中にクエスチョンが飛び交いました。けっこうな分量を占める性描写にも辟易。おもしろいのだけど、素直に認めたくない。インテリヤクザ目当てで3巻まで買ったので、続きも読みます。

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    2026年03月23日
  • 聖母の深き淵

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    ネタバレ

    子どもができたためか緑子の淫乱具合も鳴りを潜め、素直におもしろかったです。ジェンダー問題と育児疲れによる悲劇。真相の虚しい、救いのなさはとても好みです。麻生と山内は絡みがあまりないものの、お互いがお互いにかけることばでごちそうさまという気分に。BL目当てじゃなくても充分に楽しめました。麻生と山内だけではなく、柴田さんの描く作品そのものが好きになれそうです。

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    2026年03月23日
  • 月神の浅き夢

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    ネタバレ

    終盤は緑子そっちのけで、ルナと鏡子の決着がついてしまったものの、中盤までは先が気になりおもしろかったです。緑子が山内に正面から、向き合おうとするラストが良かった。今まで空気のように感じていた安藤は、この巻で完璧に嫌いに。一度、浮気をしていることもあって、彼は信用できないです。まだ冤罪に対して罪の意識がある高須のほうがいいのでは。緑子も安藤も浮気癖があるので、ある意味お似合いとも感じますが。暴力を振るわれ、それでも警察官であろうとする。緑子には初めて好感が持てました。良い作品です。

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    2026年03月23日
  • フォー・ディア・ライフ

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    ネタバレ

    保育園が舞台とあったので、ほのぼのとしたかわいい事件が起きるのかと思っていましたが、いつも通りの柴田さん。園長先生のハナちゃんは保育園を経営しつつも、裏では探偵の仕事に精を出す。殺し、売春、薬。話の大半が裏の仕事で、なんか柴田さんらしいと安心できました。ハナちゃんも緑子ほどではないけれど、なかなかお盛んですし。山内目当てで買ってみたものの、そこまでの出番はなし。寂しいけれど、ストーリーがおもしろいので、満足です。積読本を読みきったら、続きも買ってみたいと思います。

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    2026年03月23日
  • ワーキングガール・ウォーズ

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    ネタバレ

    こういう話も書けるんだ。柴田さんは暗いミステリーしか知らなかったのですが、アラサーの独身女ががんばる物語もおもしろかったです。37歳の大手企業の係長の翔子と、29歳の小さな旅行社の愛美。「ペリカンが見たい!」翔子の急な衝動により、二人はケインズで出会う。翔子は不器用だけど一人立ちしていて憧れるタイプの女性、愛美は分かるタイプの女性。年上で独身、だけど、大手企業の係長をしている翔子に知らないうちに嫉妬している愛美。気持ちが身につまされます。翔子と愛美の決断。若干のミステリー要素もあり、元気の出る作品でした。

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    2026年03月23日