柴田よしきのレビュー一覧
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「風味さんのカメラ日和」
著者 柴田よしき
サラリと読める、カメラ解説にちょっと日常の謎解きもある連作短編ですね〜
日本全国の田舎町同様に、若者の流出、忍び寄る過疎化に危機感を抱いた風味(ふうみ)の故郷、蛍山市の市民大学。そこで無料で開講されることになったカメラ教室に通う9人の受講者の悩みを、講師の知念大輔がカメラを通して解きほぐしてくれる、ほっこりするストーリーになっています。
受講者は、東京から出戻った風味をはじめ、孫の写真のピンボケに悩むおじいさん、花(高山植物)を楽しい感じ撮りたいと思う子育てを終えた主婦、S N Sの写真が上手く撮れずまともな写真が撮りたい女性、自分が撮る写真が -
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ネタバレ【My山荘シリーズ第6弾】
思わずジャケ買いしてしまった本。
猫の正太郎が探偵役とあったが、人間語を話せないのにどうやって解決するのか、PCでも打ち込んでくれるのかと楽しみにしていたが、ちょっと肩透かしだった。
冷静に考えれば、まぁ、そんなものだろう。
毒殺と思しき描写がふんだんにあり、読むのがしんどかった。
毒ってやっぱ描写が気持ち悪くて、辛く感じてしまう。
登場人物もあまり好きになれなかったし、できればおやっさん目線のストーリーにしてほしいなんて思ってしまった。
犯人の目星はついていたけど、にゃんともつまらない動機だったなぁ。
正太郎は去勢もしていないのか、人間の食べ物も食べさせちゃ -
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ネタバレ【収録作品】
「もしも神様に会えたなら」大崎梢
「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
「夢よりも甘く」篠田真由美
「旅の理由」松村比呂美
「美味しいということは」三上延
「オーロラが見られなくても」近藤史恵
タイトル通り、おいしそうな食べ物がてんこ盛りで、話の結末も温かく前向き。
「もしも……」は、伊勢市が舞台。小五の元喜と泉美の掛け合いが楽しく、口開けの一篇にぴったり。
「失われた……」は、松本が舞台。亡くなった両親の話を思い出しながらの旅がいい。ちょっとしたニアミスもうれしくなる。
「夕日と……」は、石垣島が舞台。知っているつもりで知らない連れ合いの話 -
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旅にまつわる短編集。
そしてそこに「たべもの」の記憶が加わる。
『あの日の味は』柴田よしき
京都で大学時代を過ごした女子友3人の
ひさしぶりの会合。
『幸福のレシピ』福田和代
ふるさとの神戸に戻ってきた老齢の女性と
青年のふしぎな思い出歩き。
『下戸の町・赤羽』矢崎存美
恋と仕事を失って東京から帰ってきた主人公。
友達とふたり、はしごカフェ。
『旅のはじまりの天ぷらそば』光原百合
ラジオ局で職員同士がおしゃべり。
話題はサービスエリアのお蕎麦のこと。
『ゲストハウス』新津きよみ
離婚して生き別れの娘に会うため
ゲストハウスに泊まる男性。
『からくり時計のある町で』秋川滝美
ドイツで -
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旅と想い出と美味しいものが詰まったアンソロジー
大切にしたい思い出、苦い思い出、温かな思い出、閉じ込めていた思い出、思い出にも色々あるけれど、それが自分を型どっていることは間違いない
最近の情勢(コロナ、マスク、ソーシャルディスタンス、黙食、夜間営業)が見え隠れしているが、そんな事があった時代に出された本なんだよといつか言いたい
福田和代「幸福のレシピ」
神戸へのひとり旅で亡くなった旦那さんとの大切な想い出がいくつも蘇る、温かな気持ちになれる
矢崎存美「下戸の街・赤羽」
リサーチとして友だちとのスイーツ爆買い食いステイ、朝から晩までスイーツだらけでも満足にあるあるとうなずきながら読める
新津