聖母の深き淵

聖母の深き淵

小説・文芸
968円 (税込)

4pt

一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その緑子の前に現れた男の体と女の心を持つ美女。彼女は緑子に失踪した親友の捜索を依頼する。そんな時に緑子が聞いた未解決の乳児誘拐事件。そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が…。保母失踪、乳児誘拐、主婦惨殺。この無関係に思える事件には恐るべき1つの真実が。ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説、第2弾!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その彼女の前に、男の体と女の心を持つ美人が現れる。彼女は失踪した親友の捜索を緑子に頼むのだった。
    そんな時、緑子は四年前に起きた未解決の乳児誘拐事件の話をきく。
    そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が…。保母失踪、乳児誘拐、主婦惨殺。互いに関連が見えない事件たち、だが、そこには恐るべき一つの真実が隠されていた…。
    ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説、第二弾。
    母になった村上緑子が挑んだ事件のテーマは、母性愛。事件の引き金が育児ノイローゼだったり、育児は家族全体の仕事ではなく母の仕事という時代錯誤な思い込みだったり、母性愛の底にある闇に踏み込んでいます。
    もう一つのテーマはジェンダーで、村上緑子が事件に踏み込むきっかけになったトランスジェンダーの磯島豊とバイセクシャルのヤクザ山内の苦悩や葛藤が丁寧に描いているので、より新しい形の刑事小説として楽しめます。

    0
    2022年12月17日

    Posted by ブクログ

    リコシリーズ どれもこれもいい
    何度よんでも その都度 発見がある
    柴田よしきって 緻密な仕事するなぁ
    ただただ感心するのみ

    0
    2017年06月10日

    Posted by ブクログ

    『あたし自身を、これ以上にないくらいに「母親」という既定のものとして決定づけてしまった「子供」という存在に対して、心のどこか深いところ、あたしの中に広がる密かな闇の奥底て、静かに憎んでいるような気がする。

    確かに愛しているのに。

    この上もなく、可愛いのに。』

    まさに、LGBT小説だな。性的人間としての美しいもの醜いもの全てを詰め込めようとしているのかな。美しいものと醜いものが見る人によって反転する矛盾した世界を見事に描いている作品。
    相変わらずエグかったなぁ〜。

    0
    2015年03月21日

    Posted by ブクログ

    緑子の人物像がより鮮明に深まった今作。
    彼女はタフだ。それはダイヤモンドのように傷つけられることがない、というものではなくて、生身の肉体を持ち傷つき、倒れながらも何度も立ち上がる強さを持っている。
    LGBTの勉強にもなった、メディアに出てるフィルターをかけられたイメージではなく、彼ら自身の声を聞きたいと思った。

    0
    2014年08月24日

    Posted by ブクログ

    この小説はミステリーという括りだが、事件解決がメインではない。
    メインはLGBT、男尊女卑、育児など社会問題と、登場人物の複雑に絡み合う人間関係。
    「都合の良い人物」など出てこない、それぞれが意思を持ち、物語の中で生きている。
    スーパーヒーローなんかではなく、私たちと同じく醜い部分を持ち、ときには選択を誤ることもある、そんな人物ばかりだ。

    主人公の緑子だが、母親になり変わった。
    無鉄砲で感情的なところは変わらないが、身の危険を感じた時に第一に子供のことを考えるようになったことで、人の気持ちにそっと寄り添うことができるようになった。
    私は今の彼女の方が好きである。

    0
    2014年04月30日

    Posted by ブクログ

    まず、読み終わって思ったことがこの作品が1990年代に(1996)でた作品だと知った驚きでした。
    長く、思ったよりも読むのに時間がかかってしまいましたが、暴走刑事の活躍魅惑的な脇役たち、赤裸々な性描写(笑)によりあまり飽きません。
    ですが、長いのでぼくの場合伏線を忘れて読み返すことがありました。
    キャラがたっている気がするが長い割には掘り下げられてない印象もある。
    この作品は、緑子さん主役の2作目とのこと。
    ストーリー、今回の事件に対しては根本が薄い印象。
    ですが読みやすく、古さを感じさせないキャラがとてもいいです。

    0
    2013年03月18日

    Posted by ブクログ

    麻生が語る「女」を知っていなかったら、おそろしく騙されたんだろう。第二弾。母親になっても仕事に必死で、なんだかたくましくなった緑子。麻生や静香や及川やもろもろ、のちの「聖なる」の人物たちを違う目で見るのってすごく面白い。スピンオフは逆だ。クライマックスは疾走感あふれて一気に読んだ。かっこいいー。そして本当の本当の真実。ここを読むと何百ページ乗り越えた甲斐があったと思う。ほどいてほどいてほどききったものが弾丸になって消えた。

    0
    2013年03月15日

    Posted by ブクログ

    緑子シリーズ2作目。母親という立場・子育て中の危うさやジェンダーの問題がたっぷり書き込まれています。

    0
    2025年02月08日

    Posted by ブクログ

    麻生龍太郎と山内蓮のその後がからむ
    蓮はパワーアップしてる
    ハードボイルド
    義久と緑子の関係はやっぱりスッキリしない

    0
    2023年02月20日

    Posted by ブクログ

    主人公の緑子が一児の母になり、一作目には感じられなかった母性を発揮している。
    ただ、正義感で暴走してしまう面は相変わらずでしたが。
    夫婦間、親子間、異性間、同性間、様々な形の愛情がここでは描かれていますが、やはり一番強烈なのが麻生と練の2人だと感じた。
    『聖なる黒夜』のその後を知りたくて、こちらを読んだのですが、どうして、こうなってしまうのか……。
    ここで一番切なかったのが、壊れてしまった佐智子さんでも、犯人でもなく麻生と練でした。

    0
    2015年05月06日

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