柴田よしきのレビュー一覧
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「こんなふうだからあたしは嫌われる。しかし、好かれたとしていったい何の得がある?ちょっとばかり居心地がよくなったからって、それで給料が上がるわけでもあるまいし。」
墨田翔子、37歳。独身。
大手音楽企業の企画部係長。
陰口も独りランチにも慣れた。
高学歴高プライド高自意識過剰の若手にうんざりしつつ、女子休憩室のマニキュア事件、トイレの生理用品の盗難、人気作家のイラストの裁断事件と悪意渦巻くオフィスで逞しく生きていく。
高学歴だけど常識がない神林。
オーストラリアのツアコン愛美。
ケアンズの浜辺で殴り合った嶺奈。
不遜な態度で口の減らない部下、八幡。
いろんな出会いがだんだんと翔子の気持 -
Posted by ブクログ
おばんざいの言葉に惹かれて手に取った一冊。
女将さんの作るおばんざいはどれも美味しそうで、夜読むにはお腹に悪い。笑
恋愛ミステリーということで、ビブリア古書堂的な雰囲気で、お店に訪れるお客さんの短編が続きながら、「ばんざい屋」を営む女将さんの恋が進んでいくお話。
ただ、ラノベのような感じでは無い、30代後半の落ち着いた大人の恋が魅力。
思いがけずフランスとの繋がりもあったりして楽しめた。
フランスの蚤の市は、この内容に何故こんなに人が集まる!?と思ってしまうほどガラクタばかりに見えるのだけど、皆お気に入りのブロカントを見つけて、上手にアレンジしているのだろうなと思う。
この近くも他の国から -
Posted by ブクログ
シリーズの中でいちばん緑子を近くに感じた。
生活のためにやむなくというわけでもないのに、子どもを預けてまで働く意味。
仕事は好きだしやりがいもあるが、それは働き続けることの理由になるのか。
刑事であることの意味を自分に問いかけ続ける緑子。
けれど、身近に感じたのはそこまで。
やはり後半は私のきらいな緑子満載である。
とにかく女が全面に出る。
男女関係がどろどろしているのも、すぐに泣きわめくところも大嫌い。
仕事はできるのに、プロじゃないなと思ってしまうのは、そこ。
純粋でいることを無理やり断ち切られ、捻じ曲げられた思いが悪意となって犯罪へとつながる。
このシリーズは全てこれだ。
純粋で