柴田よしきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
連続殺人事件と、一人の女性の誘拐事件とが同時進行するうちに、徐々に絡み合って真相が暴かれていく。
終わらせ方は見事だし、おもしろいはずの設定なのだけれど…。何しろ登場人物が多く、解決に至る暗号やら殺人の動機、ほかの事件などなど盛りだくさん過ぎて、かえってミステリーとしてのインパクトや疾走感を削いでしまっている。新ヒロインとなるかもしれない主人公も、活かしきれていなかったのが残念。
作者の長編のミステリーということで、かつてのRIKOシリーズのようなパンチの効いた魅力的なキャラクターやストーリーと比べてしまうから、余計に辛口になってしまうのかも。
もしシリーズになるなら、今後に期待。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ既読のはずなのに充分楽しめた。。記憶力。。。
解説波多野健氏
ビートルズのアルバムタイトルからきているよう。
金魚の眠り
黄色い地下鉄
彼は君を愛している
聴きながら読んでみたい。
以前読んだときは主人公の人生観をふむふむ、と仰いでいたが、
今は
理想と現実の間でうまいことバランスをとって頑張っていただきたい、という感想が。
(ドラマではぐっさんという大分貫禄ある感じだったが
原作ではまだまだ青二才、という印象。)
麻生氏と比べてしまうからだろうか。。
保育所の問題が叫ばれる中、こんな先生がいるなら倍の料金払って、手助けしてでも入所させたい。。
これは3作目で現在5作目まで出ているようだ。
2009年だから、続きはどうなるのだろう。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ猫探偵「正太郎」視点で描かれる本格ミステリ風の作品が3作,人間視点で描かれるサスペンス風の作品が3作収録されている短編集。個々の作品の所感は以下のとおり
愛するSへのレクイエム
人間視点のサスペンス。「桜川ひとみ」の作品を読み,桜川ひとみを偏愛しているストーカーの視点で描かれている。主人公が,桜川ひとみのマンションの所在地を突き止めるための段取りや,桜川ひとみの隣人を殺害する描写,猫ぎらいのため,桜川ひとみの飼い猫=正太郎を殺害しようとする様子など,主人公のゲスな性格が描かれている。サスペンスなので特にこれといったトリックはなく,自滅してしまうというオチもやや平凡
正太郎とグルメな午後の事件
猫=正太郎目線で描かれている作品浅間寺龍之介という正太郎の元飼い主や,サスケというチャウチャウ犬も登場している。京都のB級グルメツアーをしていると,ポメラニアンを積んだ車が同じ店にいる。ポメラニアンを積んだ車につけられているいることに気付いた正太郎とサスケが,なぜ,つけられているのかを推理する。真相は,編集者が新幹線でお土産の袋を取り違え,麻薬入りのお土産の袋を持ってきてしまったので,取り戻そうとしていたというもの。全体的にコミカルなノリだが,プロットは平凡。雰囲気を楽しむ作品
光る爪
主人公は,不倫をしている女性。不倫相手の家の場所を知り,不倫相手が飼っている猫を見に行く。猫の爪が光っていることから,不倫相手の妻が不倫を疑っていると思い,猫の爪からマニキュアをはがす。不倫相手の妻が殺害されていたが,自分が猫のマニキュアをはがしたことから,不倫相手のアリバイが成立する。不倫相手の妻が飼っていた猫のマニキュアをはがしていたところをたまたま見ていた桜川ひとみに訪問され,その場で自分が夫を殺害していたことがばれてしまうというオチのサスペンス。女性の心理描写はさすがと思うが,話そのものはわりと平凡
正太郎と花柄死紋の冒険
猫の手形の形で残されたダイイングメッセージをめぐる作品。猫の手形を利用してダイイングメッセージを残し,そのダイイングメッセージから「梅」という漢字を含む名前の人物が犯人と分かる作品。プロットがあまりに稚拙だが雰囲気は悪くない。ユーモアミステリとして読むならなんとか楽しめるデキか。
ジングルベル
一人でクリスマスを過ごすことを避けるために手を尽くす女性視点の作品。ミステリというよりは,世にも奇妙な物語のような話。最後は,自分が結婚詐欺にあっていたことが示唆されて終わる。なかなかに読後感が悪い作品だが,柴田よしきが描く女性は,妙にリアルでなまなましい。こういう雰囲気の作品は割と好み。この短編集では白眉
正太郎と田舎の事件
田舎の蔵を改造してできた博物館で起こる密室殺人事件。正太郎に加え,レオという猫が登場する。浅間寺龍之介だけでなく,玉村一馬というミステリ作家の家族,親族が登場し,玉村一馬のいとこの「舞」という女性が,密室で殺害される。トリックは,時計の時間を15分ずらしていたというもの。テレビ番組を録画しておき,それを見せるというトリックも併用。トリックは平凡だが,殺人者が「いい人」っぽく描かれており,読後感が悪い。柴田よしきの作品は,ユーモアっぽい要素もあるが,毒がある女性の描き方がうまい。ミステリとしては平凡
全般的に見て,ミステリ的な要素は弱く,トリック,プロットは平凡。毒のある女性の描き方はうまい。ミステリ的な弱さが目立つので評価としては★3。つまらなくはない。