観覧車

観覧車

小説・文芸
712円 (税込)

3pt

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「夫の居場所を残しておきたい」失踪した夫の事務所を継ぎ、京都で素人ながら探偵業を始めた下澤唯(しもざわ・ゆい)。ある時、行方不明になった遠藤祐介という男を捜してほしいという依頼が、その妻から舞い込んだ。手がかりは、遠藤の部下で愛人と噂される白石和美。だが、唯が尾行して二週間、和美は日がな一日、八瀬遊園の観覧車に乗り、黙って時が過ぎゆくのを待つだけだった。彼女は何かに絶望している……。みずからの姿を重ねあわせるようにして、愛する者を失うことに想いを寄せる唯。やがて、遠藤が、勤めていた建設会社で恐喝事件に関与していた事実が浮上し、唯の友人の刑事・兵藤も捜査に動きだした……。プロ作家としての第1作目である表題作を含む、珠玉の連作恋愛ミステリー!

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観覧車 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    切ない。
    本の帯に「めっちゃ切ない」と書いてあったけど、帯の感想って
    あまりあてにしないし、正直「ケッ」て思ってしまうことがあるのだけど
    これは本当に切なかった。

    ある日突然失踪した夫を待ち続ける唯。
    “彼が自分を裏切っていないのなら生きていないだろう、そして彼が生きているとしたら
    自分を裏切っている”

    そんな状況だとわかっていながらも、諦観しながら、けれどひたすらに彼の帰りを待ち続ける。
    立ち止まってしまう弱さ、待ち続ける強さ、それがたまらなく哀しい。

    心にそっと広がる感傷。余韻が残る作品。

    0
    2014年08月13日

    Posted by ブクログ

    ある日突然行方不明になった夫の跡を継いで探偵になった女が主人公の連作短編集。

    男を待つ女の心理がよく描かれていて、読んでいて胸が痛くなりました。
    京都や新潟の描写も見事で、旅に出たくなりました。
    主人公・唯が成長していく過程も見もの。

    すべての女性に読んでいただきたいです。
    きっと共感するはずです。

    0
    2013年03月05日

    Posted by ブクログ

    とっても好きな本で、柴田よしきを読むきっかけになった本なので、読んだのはもうずっと前なんだけど登録します。

    0
    2021年06月23日

    Posted by ブクログ

    失踪した夫、待たないわ。
    スパッと諦める。何か理由があるのだろうから、それを言わずしていなくなったということは探すなということだよね。
    そんな思いがあるから、他人の問題にじっくり向き合えるのかも。

    0
    2022年08月08日

    Posted by ブクログ

    結婚して一年、夫が姿を消した。その帰りを信じて、

    探偵だった夫の後を継いだ下澤唯。夫を待つ唯が遭遇する、

    さまざまな男女の切ない恋愛模様。



    愛しい人が突然、目の前からいなくなっとしたら…。

    ただただ、待ち続けるだろうか。それとも、
    いい加減のところで諦め、人生を切り替えて
    生きていくのだろうか。

    唯は待つことを選んだ。
    それは、今でも彼を愛しているから。

    夫の居場所を守るように、探偵という仕事を継いだ。
    そうして、いつのまにか、十年が過ぎようとしている。

    傷、悲しみ…、ハードボイルドの要素が詰まった作品だ。

    ぶきっちょな男女が巻き起こす出来事。

    その中を、唯は彼らの影響を受けながら進んでいく。

    表題作の「観覧車」ほか、6編の男女に絡む物語。


    桜と死体の取り合わせは、昔から小説の題材として
    見かける。

    その中でも、「観覧車」の美しさは心に迫った。

    この取り合わせがすぐさま、心に美しい映像として
    鮮やかに浮かび上がる。

    その美しさは、もろく、はかなく、幻影のようだ。

    蓋を開ければ、男と女のどろどろとした感情のもつれや
    醜さが事実として隠されているのだが、
    登場人物たちが交わす京ことばとあいまって、
    柔らかい恋物語に仕上がっている。


    夫の行方と、失踪の訳は、
    続編「回転木馬」へと引き継がれる。

    0
    2018年05月24日

    Posted by ブクログ

    私立探偵だった夫【貴之】が急に妻【唯】の元を去り失踪してしまう。

    唯は探偵事務所を継いで、探偵の仕事をしながら夫の帰りを待つ…

    依頼を受けて、探偵としての仕事をこなしていく唯。いくつかの依頼があって、少しずつ探偵として事務所をなんとか守ろうとしていく。

    ミステリーとしては弱いけれど。
    秘密を暴いていくような職業故、人間の心理や闇みたいなのも描かれていてなかなか深いなと思いました。

    今作ではなぜ夫が失踪したのか、わからず。

    0
    2015年11月27日

    Posted by ブクログ

    読み終わった後の素直な感想はこの本好き!
    ただ、貴之の失踪理由が凄く気になる。
    最後には会えるのだろうか?
    この失踪がどのような結末を迎えるのか気になるので続編 回転木馬に期待!

    0
    2015年06月19日

    Posted by ブクログ

    失踪した夫を待ちながら、探偵事務所を細々と続ける女性の話。

    短編集だけど、少しずつ話が繋がっていて、先が気になる。しかも、旦那さんがなぜ失踪したのかが分からずじまいで、続編を早く読みたい。

    0
    2013年01月31日

    Posted by ブクログ

    失踪した夫を待ち続ける女性のお話。

    とても切なく、もどかしい。

    このお話の中では、結局、夫の失踪の謎は何も説明されない。
    うーん、続きがどうしても気になる、ニクい設定だなぁ(笑)
    ぜひ、続きを読んでみたい。

    ところで、主人公は下澤唯という名前の女性なんだけど、これまた、ニクいなぁ(上手いなぁ)と思ってしまう。

    名前の「唯」。

    「ただ…」とか「それだけ」といった意味がある言葉。

    たまたま近くにあった辞書を引くと、もうひとつ、「ひたすら」という意味がある。

    ひたすら、待ち続ける。

    弱さや色んな感情と戦いながら、やっぱり、まだ「待ちたい」気持ちがあるんだな、彼女の中では終わらせられないんだなと思うと、彼女の心情を考えれば考えるほど、物語に引き込まれていく。

    なんだか、「やられた」と思った。

    0
    2012年12月10日

    Posted by ブクログ

    全編通して切ない。
    突然いなくなった夫を待ちながら、探偵事務所を維持していく主人公。
    いろんな依頼の中で、夫を想う自分の心を見つめ続ける。
    この作品の続きが「回転木馬」である。

    0
    2012年03月09日

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