柴田よしきのレビュー一覧

  • 回転木馬

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    ネタバレ

    観覧車の続編。観覧車を読んだときは、ただただ夫を待つ主人公が痛々しく思えたが、回転木馬では夫を探す懸命な主人公を応援したくなった。また続々と登場してくる、女性たちの切ない生き方にじんわりとした共感もあった。

    記憶喪失だったという夫、その間に子どもがいて、、、。相手の女の人は余命いくばくもない、、、という流れが多少お膳立てのような気がしなくもなかった。相手の女性とそのまわりの人間は、確かに悪い人たちではなかったかもしれないが、その分たちが悪い。15年たったら返すつもりだったというのも説得力もなく、たまたま女性が死んだから帰ってこれた、、という結果論になったのが残念。ただ最後は主人公はむくわれて

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    2011年12月17日
  • 2031探偵物語 神の狩人

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    近未来ものということであまり得意分野ではないかな。柴田さんの作品は一冊だけでは完結しないものが多くてちょっと困る。この1冊だけ読んでおもしろいかというと終わり方がちょっと物足りない気がする。出だしは普通におもしろかったのに・・・。

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    2011年09月01日
  • 残響

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    その場に残された声を拾い、あまつ己の口から
    本人達の音声で会話がなされるという、これだけ聞いたら
    一体何がどうする話なのかさっぱり、です。

    連続短編集になっていて、後ろへ行くにつれ、当然ですが年月が流れ
    心がどうにか立ちあがって行く…という感じでしょうか?
    暗いといえば暗いですが、ものすごく葛藤が分かりやすかったです。

    しかし、刑事にとっては疑わしい相手ではありますが
    目標を決めて証拠品を探したりできるので
    その点ではちょっと楽?

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    2011年08月26日
  • 月神の浅き夢

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    犯人に対しては3部作の中では一番軽く感じたが
    今回も読み応えはあった。

    続けて読んだのだが

    良い意味で

    「あー、やっと終わった」と思った。

    しかしこのシリーズを通して読んでの一番の感想は
    【警察が本当にこんな感じなら嫌だ】です(笑)

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    2011年08月18日
  • 聖母の深き淵

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    相も変わらず主人公が「緩い」。
    刑事としての生き様云々ではなく同じ女として
    歯がゆい部分多し。
    しかし作家の柴田さんは女性。
    男性同士の心の揺れの描写はリアルに
    書かれている気がして「ほぅ…」と思った。

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    2011年08月18日
  • 2031探偵物語 神の狩人

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    2031年というのが近すぎて「ここまでは変わらないだろう」と、この小説の寿命が気にはなるけども。水色背表紙好きの私にもなかなか納得できる未来設定ではありました。

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    2011年08月13日
  • フォー・ディア・ライフ

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    新宿2丁目が舞台の探偵モノ。

    というと、ハードボイルドかエログロっぽい感じを連想するけど、そこはそれ、柴田さんですから。
    もちろん、男性の一人称で語られるお話なので、そういう部分もありますが、男性作家の書く文章とはやはり“いやらしさ”が違う。
    その違いがわたしにはちょうどいい具合なんだが、物足りない方もおられるでしょうね。

    わたしが物足りない、と言うならラストかな。
    もっと盛り上がってもよかったような。

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    2011年07月19日
  • 観覧車

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    ネタバレ

    失踪した夫を、探偵業を続けながら待ち続ける主人公。主人公が待ち続ける中で請け負った事件を描く連絡短編集。
    舞台が滋賀・京都(最後は佐渡やけど)がベースなので、町並みがリアルに想像できるだけにそれだけでも親しみを覚える。
    (ただし、関西弁の文章表記が嫌だという人には向かないかも;;)

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    2011年07月17日
  • 好きよ

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    題名が好きよって、恋愛小説かと思いきやあまりにも複雑。途中までぐんぐん引きこまれて読み進めていったが私の好きでない方向へ。

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    2011年06月23日
  • ゆび

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    ■会社のひとにかりました17
    すっごいつまんないうえにオチも特にない、みたいに聞いたけど、全然そんなことなく。悪くない、というか普通です。
    悪意、とかかと思いきや、猟奇的な殺人で。夫婦とか、社会とか生きることとか案外いろんなことが散りばめられていて。結構深いかなーともとれる感じ。

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    2011年06月23日
  • 回転木馬

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    仕事中、ちらりと見かけた失踪した夫。
    あちらこちら探して、ようやく手がかりをつかんだ夫。
    なぜ彼は自分の前からいなくなったのか。
    いなくなった日に起こった事件は、何か関係があるのか。

    他者視点、妻視点、と交互に代わって話が進んで行きます。
    人から見た妻、妻の心境。
    そして妻の知らない夫の心境。

    そこでそんな事をするから、自分で動けなくなったのでは…と
    ものすごく思いますが、それとこれとは別問題なのは分かります。
    しかし…これは、ちょっとはたき倒したくなります。
    許す、許さないは横においておいて。

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    2011年06月08日
  • 月神の浅き夢

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    ネタバレ

    前作に続く、RIKOシリーズ。
    鋭い感覚で、犯行の真実に迫っていく緑子。
    警察のあり方を問われ、自ら背負った災難を乗り越えようとしながら、
    周りの人たちを次第に包み込んでいく。
    山内の内に潜む人間らしさも垣間見れたストーリーで、続編にも期待。

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    2011年05月26日
  • 好きよ

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    ホラー・オカルトになるのかなこれ。
    この人の書くこの手の話は超展開だなあ。そういう話だとは思わずに読んでいるからそう感じるのでしょうが。私は好きではないけれど、面白くないわけではない。
    誰に向けた「好きよ」なのかは予想通りだったので逆にびっくりしました。(笑)
    そしてやっぱりなぜそこで行間をあける?という改行の仕方が気になる。
    そもそも私にはこの作家の作品は向いていないのかもしれない。

    関係ないけどこの人女性だったんですね…男性かと思ってた。

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    2011年08月06日
  • ゆび

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    帯に【戦慄ホラー!】みたいなコピーがあったので、しばらく買うのを躊躇っていたんだけど、続編の『0(ゼロ)』を先に読んでしまったものだから、結局読まざるを得ないことになり購入。

    ホラー、というよりオカルトだとおもう。
    どっちにしろ、ジャンルとしては苦手。
    でも柴田さんの文体のおかげで気持ち悪くならずに読みきれた。
    つーか、わし、仏教徒だから、いまいちよくわかんない世界観だったなあ。
    キリスト教の背景世界観て、勉強してもピンとこないんだよなー。

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    2011年04月16日
  • PINK

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    一気に読めました。
    阪神大震災に絡んだ本ですが、いま読むとなんかいろんな思いが混ざり合います。
    失うってツライよなぁって。。

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    2011年04月04日
  • 紫のアリス

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    ネタバレ

    物語「不思議の国のアリス」を下敷きにしたような、ファンタジックでホラーなミステリー。

    読み手に、手の内をたくさん読ませておきながら、それでも後半のシーンで、予想外だった真相がたくさんあり、ワサワサした気持ちで読み進め、ミステリー小説として読み応えがあり楽しめました。

    菊子さんが最後に残した仕掛け・・・、いろいろな解釈があると思うのですが、考える程に、重くて怖くて、ちょっと悲しい・・。

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    2012年04月07日
  • 観覧車

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    ネタバレ

    ≪内容覚書≫
    夫、貴之が失踪して、5年。
    妻の唯は、夫が戻ってくると信じ、調査事務所を引き継いだ。
    夫を待ちながら、さまざまな調査を引き受ける。
    そして、ある調査の最中に、唯は、貴之の姿を見かけた…。

    唯の調査の短編連作集。
    男女の関係がテーマ。

    ≪感想≫
    …完結、して、ない……。
    「回転木馬」まで読まないとダメな作品。

    一つ一つのお話は、面白い。
    奥さんのために、和菓子を買いに行った旦那さんの話は、
    ちょっとほろりとした。

    個人的には、唯のようには生きられない。
    唯には共感できない。
    多美子さんの方が共感できるし、一緒にいて楽しそう。
    たまにすごく腹も立ちそうだけれど。

    ただ、唯の

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    2011年03月09日
  • シーセッド・ヒーセッド

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    柴田よしき、大好きです。
    いつの間にやら殆ど読破しておりましたが、これは見逃していた。
    無認可保育園園長探偵花咲慎一郎シリーズの一つで3つ話が入っているヤツです。

    主人公の園長を取り巻く人々がまた良いです。
    元妻の弁護士は今の彼女のシェフ、闇医者の女医さんといった女性たちも魅力的なのですが、この作品には主人公の頭の中にしか出てきておりません。
    今回出てきた魅力的な女性は、探偵助手のおばちゃんです。

    天才探偵ってコトで、どんな話も井戸端会議の要領で聞き込んでくるし、尾行させれば、周りの空気に溶け込んでしまって、誰にも気づかれないしと、まさに凄腕!
    確かに典型的なおばちゃんって、警戒しないよな

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    2011年02月25日
  • フォー・ディア・ライフ

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    にこにこ園(保育施設)の園長であり、元刑事の探偵「ハナちゃん」(男)が主役の探偵小説。
    わりかし地味。
    冒頭 文章が読みにくかったが、後半は慣れたのか問題なく読み進められた。
    「面白かったか?」と問われたら「普通」と答える。
    読みたい本がないなら読んでも良いかもしれない。
    そんな感じでした。

    気が向いたら他の柴田さんの本を読んで、柴田さんの本を今後買っていくかどうか考えます。

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    2011年02月25日
  • PINK

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    ネタバレ

    阪神大震災で被災したメイのその後の人生。
    婚約者を亡くし、一人残されたメイはどうやってその悲しみを乗り越えたのか。そして夫となった人の愛を、きちんと受け止めるまで。

    回転木馬の主人公の唯を思い起こさせる女性だ。

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    2011年02月13日