柴田よしきのレビュー一覧

  • おいしい旅 しあわせ編
    どのお話もほっとする内容で心が温まった。特に好きだったのは三上延さんの「美味しいということは」。
    卓郎とお祖母様の絶妙な距離感、2人の会話が素敵。読んだ後、おばあちゃんに会いに行こう、そして今年こそは念願のお花見を一緒にしようと思った。
  • 聖なる黒夜(下)
    読んでいる間ずーっと黒夜にいる気分で、ここから幸せに向かうことはないだろうな、何かを背負って生きていかなくちゃなんだろうな…と思いながらも読み進めたくなる話。

    韮崎から練への重すぎる愛の感情とか、
    及川の麻生への愛の感情とか、
    麻生から練に対する感情とか…
    どこを切り取っても激重で、地獄だけど
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  • おいしい旅 しあわせ編
    旅の醍醐味は、おいしい食べ物だと改めて思わせてくれるようないいお話ばかりでした。
    一番食べてみたいと思ったのは、「もしも神様に会えたなら」の“伊勢うどん”。関西住みだけど、食べたことなかった。主人公の少年2人が“優しい気配り”で表現した味を食べてみたいと思いました。
    話が好きだったのは、「旅の理由」...続きを読む
  • ふたたびの虹
    2004年出版だから約20年前の作品だけど、大人になった今読むと刺さる描写が多い。小料理屋を舞台にしたヒューマンミステリーだけど、大人の恋愛要素もあって。近所にこういうお店があれば今の私なら入れるのかな、と考えてしまう。タイトルも素敵。
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ
    人気作家によるメッセージを主軸とした11つのショートストーリー集!
    あたたかいお話しもあれば少しゾッとするようなお話しもあり、一つ一つが長すぎず短すぎず読みやすい長さでした。
    私のお気に入りの作品は
    ☆孤独の谷
    ☆そのハッカーの名は
    ☆青い封筒
  • おいしい旅 しあわせ編
    おいしいもの食べるってしあわせな気持ちになる。
    このアンソロジーでも、色んな事情で旅をする人が、おいしいものと出会っている。
    1作目の大崎梢さん。小学生の男の子の1人旅という冒険が素敵。2人は、その後もいい関係を築いていけるね。
    時空を超えていく篠田真由美さんの旅も素晴らしかった。
    柴田よしきさん、...続きを読む
  • おいしい旅 しあわせ編
    どの旅もおいしそうで、たのしそう。

    でも最期のアイスランドの旅は自分の介護の経験も重なって少しつらかったかなぁ。

    介護をしていない人間は口だけは出すものですからねぇ。

    いろいろ思うことありの最後の一遍でした。
  • おいしい旅 しあわせ編
    旅先で美味しい体験を一緒に味わっている感覚が楽しい。人との出会いが大切だと解る本。いつの日か、同じような旅に出たい。
  • おいしい旅 しあわせ編
    間違いなくしあわせなお話だよね。

    友達を得たり、実は想い人はもうすぐそばにいたり
    離婚危機の夫婦の糸をつないだり…

    切ないお話としては切れない運命に
    翻弄された女性たちが出てくる
    『夢よりも甘く』かな。
    結構不幸が続くんだけれども
    それはあることのせいで…

    これは私も受けている宿命だから
    痛い...続きを読む
  • 聖なる黒夜(上)
    600ページを超える大作。なのに、続きが気になってあっという間に読破してしまった。
    現在起きている事件と、過去の冤罪疑惑の事件。この2つの事件の真相がどう暴かれて行くのか下巻が楽しみ。
    RIKOシリーズでは端役だった登場人物がメインで出てきたりしてるのも面白い。山背さんとか及川さんとかね。思ったより...続きを読む
  • 聖なる黒夜(下)
    10年前の事件を通して、麻生と山内の間に秘められた壮絶な過去とは? そして、韮崎を殺害した真犯人とは・・・?

    上巻に続き、下巻もページをめくる手が止まりませんでした。
    ・・・が、切ない。
    麻生と山内の関係だけでなく、他の登場人物の心情や人間関係を考えると、何とも苦しくて、やりきれない気持ちになりま...続きを読む
  • 聖なる黒夜(上)
    東日本連合会春日組大幹部・韮崎誠一の死体が発見された。容疑者として名が上がったのは、複数の愛人の中でもひときわ美しい男娼あがりの男・山内練。彼こそは、警視庁捜査一課の麻生龍太郎が10年前に婦女暴行容疑で逮捕した大学院生だった。麻生の知らない山内の10年に一体何があったのか、そして韮崎を殺した犯人とは...続きを読む
  • おいしい旅 想い出編
    前作ほどではありませんがこれも最後まで読むことができました。最後の話とミュンヘンの空港から街歩きまでの部分が特に良かったです。
  • 注文の多い料理小説集
    食がテーマの本を読むと幸せになる気がする。
    自分の食事もとても大切に思えて、人生が豊かになる気がする。
    なので、最近は食事の本をよく手に取ってしまう。
    パン好きとしては、やはり「どっしりふわふわ」が好き。
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ
    贅沢なミステリー集でした。
    おどろおどろしいものではなく、茶目っ気がやリアリティーがあって1つひとつにはっとしたり、クスッとしたり、温かくなったり。
  • 聖なる黒夜(下)
    韮崎を殺した犯人と、麻生の奥さんを奪った犯人、どちらも中盤くらいで読めてしまったので残念。

    練と麻生に、また別巻で会いたいと思った。
  • 月神の浅き夢
    若い男性刑事だけを狙った連続猟奇殺人事件が発生。手足、性器を切り取られ木にぶらさげられた男の肉体。誰が殺したのか?次のターゲットは誰なのか?
    刑事・緑子は一児の母として、やっと見付けた幸せの中にいた。
    彼女は最後の仕事のつもりでこの事件を引き受ける。事件に仕組まれたドラマは錯綜を極め、緑子は人間の業...続きを読む
  • RIKO ─女神の永遠─
    男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。
    そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。
    それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、...続きを読む
  • 聖母の深き淵
    一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その彼女の前に、男の体と女の心を持つ美人が現れる。彼女は失踪した親友の捜索を緑子に頼むのだった。
    そんな時、緑子は四年前に起きた未解決の乳児誘拐事件の話をきく。
    そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が…。保母失踪、...続きを読む
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ
    このご時世のお話が合って切なくなりましたね。
    途中の文章に暗雲が立ち込めてきますが
    最後に残った言葉に温まるものがあるのです。
    でも、やっぱりこのご時世のあれは憎いよ。

    それとある落とし物を拾った人の日記のお話も
    心の温まるものでした。
    秘密部分は文章通りに解釈しないこと。
    (文章上はそうは絶対に...続きを読む