柴田よしきのレビュー一覧

  • 初雪 海は灰色 第一部

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    麻生龍太郎シリーズ。

    警察官をやめ、探偵の手伝いをしている麻生は、温泉芸者をしているという元妻を探しに新潟の温泉町にやって来た。
    聞き込みを始めた矢先、同じ宿にいた男が失踪し、翌朝、宿の女将が何者かに殴られて重傷を負う。
    元妻を探す筈が、そのうち元妻を連れ去った山内練が現れて…。
    彼らは、失踪した男が殺されていたのを発見し、事件を無視できなくなる。


    雪が舞う温泉町の情景が目に浮かぶほどの描写だった。
    事件が緩やかに解決していくと感じてしまうのは、麻生の語りが穏やかで優しくもあるからだろうか。

    気がつくと誰も酷い状態にならずに終息しているといった感じだった。

    孤独と悲哀を感じるのは、海

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    2026年02月14日
  • 注文の多い料理小説集

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    フォロワーさんの本棚から美味しそうな匂いにつられ手に取った作品。
    タイトルからガッツリした料理と美味しいご飯のグルメ小説かと思いきや人間の毒や業のスパイスがピリッと効いた人間味溢れる話だった。

    特に面白かったのは柚木麻子の『エルゴと不倫鮨』、高級料理で女性をつまみ食いしようとした男達が、ある女性の注文によって食いっぱぐれてしまうのがなんとも滑稽でスッキリした後味が爽快!

    伊吹有喜の『夏も近づく』も良かった。
    拓実の優しさと美味しいご飯のセットが、葉月の心に刺さった棘の傷を癒してくれる。
    まさに「心の栄養」を与えてくれる一編。

    『味の分からない男』が不穏な話で後味が悪かったぶん、『どっしり

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    2026年02月13日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしいものと魅力的な土地の相乗効果でとても楽しかった。
    特に最後のアイスランド、行ってみたくなりました。

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    2026年02月05日
  • 月神の浅き夢

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    海は灰色刊行に合わせてRIKOシリーズ3作再読。
    事件は猟奇的殺人だけど、そこまでグロい表現はないので読みやすかった。
    誤認逮捕にも焦点が当てられ、それに対する各々の反応・対応の違いが印象深い。
    このシリーズでは山内の残忍さが際立っていて、私は少し怯んでしまった。それでも悪人になりきれない部分が所々に描かれており、特にラストで彼の魅力がグッと深まっている。
    聖なる黒夜で山内にあれした人がああなって…と繋がる部分もあるし、少しだけ及川も出てきて嬉しかった。
    主人公の緑子が苦手な人も多いと思うが(私もその一人)聖なる黒夜で山内を好きになった人は読んで損なしと思う。

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    2026年02月04日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理が出てくる本が読みたくて借りた1冊。伊吹有喜さんの『夏も近づく』で泣いてしまった。拓実も葉月も穏やかに幸せであれ。最後の柴田よしきさんの『どっしりふわふわ』はすごーく色んなパンが食べたくなった。

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    2026年01月28日
  • 私立探偵・麻生龍太郎

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    ネタバレ

    3.7くらいかな?
    麻生龍太郎が好きなので.多少甘く採点。
    刑事として活躍して欲しかったけどなぁ。
    carry onは絡まり過ぎていて、優秀な依頼人だってこれを見越すのはどうだろう?と思うけれど。
    練との関係はこの後どうなるのか知りたい。どの本に書いてあるのかなぁ…

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    2026年01月26日
  • 初雪 海は灰色 第一部

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    麻生と練の話がまた読めるとは!
    忘れてしまっている部分も多かったけど、やっぱりこの2人は離れられないなあ。
    まだ続くようなので楽しみに待とうっと。

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    2026年01月19日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    良かった。どのお話も良かった。
    特に最後の「オーロラが見られなくても」頑張ってきた自分を認めて、次に進むための旅。いいな。
    今年は私も一人旅しようかな。

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    2026年01月14日
  • あおぞら町 春子さんの冒険と推理

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    ネタバレ

    目次
    ・春子さんと、捨てられた白い花の冒険
    ・陽平くんと、無表情なファンの冒険
    ・有季さんと、消える魔球の冒険

    埼玉県の青空市に住む春子さんは、看護師の仕事を辞め、プロ野球選手である夫を支えることを第一に考える生活を送っている。
    花を育てるのを日々の生活の楽しみとしている彼女は、ふとテラスから眺めた景色の先に、ゴミ捨て場に花を捨てようとしている男性を見かけ、花を譲り受ける。

    数日後、再びその男性が花を捨てに来たのを見て、花と土は分別して捨てなければならないことを教えようと男性のもとに行くと、また花をもらってくれという男性。
    不思議に思いながら花を受け取り、家に帰ってみると…。

    これ、厳密

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    2025年12月29日
  • 注文の多い料理小説集

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    お料理にまつわる短編集。そしてアンソロジー。
    どれも味があって面白かった。
    エルゴと不倫鮨、夏も近づくが特に面白かったです。

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    2025年12月03日
  • 注文の多い料理小説集

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    食べ物や食事にまつわる短編のアンソロジー 読後感はすっきりとして続きを読みたいと思うものから、うーんなんだかモンヤリ⋯というものまで様々。 季節の移ろいを感じられる「夏も近づく」と、形を変えてもパンへの情熱を持ち続けた人生の途中を描いた「どっしりふわふわ」が好み。

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    2025年11月28日
  • これが最後のおたよりです

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    アミの会によるアンソロジーを読むのは4冊目ですが、これもどれもじんわり涙するお話が多かったです。特に「猫への遺言」柴田よしき著が良かったです。定年退職した老夫婦の夫がコロナに感染し、急逝してしまう。
    その後、妻がみつけた3通の遺言書。妻への遺言書は、読まれるはずのないものだったのに急逝だったために読めてしまう。知らなかった夫の本心。最後に猫への遺言書で、また涙でした。
    自分と重ねて何とも言えない気持ちになりました。
    「青い封筒」松村比呂美著も良かったです。
    あんなお手紙もらってみたい。親子、夫婦もこんなふうに、積み重ねていくものだよなと思いました。

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    2025年11月17日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    旅先で偶然出会った人と食べ物を通して、人生観が変わり、前向きになれる話を集めたアンソロジー。トラブルと偶然は旅につきもの。毎回すぐに「禍転じて~」になるとは限らないが、ターニングポイントとして意識されている。
    全7話の中で、私は「夢よりも甘く」が最も気に入った。育ててくれた亡き祖母の思い出話。少女はそれが作り話であると薄々気づくのだろうが、大人になっても大事に温め続けている様子(例えば身近な人に指摘されてムキになる場面)が胸に刺さる。現実を知ってしまい、旅行中はコレといった良い出来事もなく、疲れ果て打ちひしがれて、旅が終わりに近づく。このまま静かに物語が終わるのかと諦めかけたところで、帰国後に

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    2025年09月09日
  • 迷 まよう

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    色々な迷うがありますね、良い短編集でした。
    好きな作家さんが参加しているという理由で読みましたが、読んだことのない作家さんの作品を読める良い機会でした。

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    2025年09月01日
  • これが最後のおたよりです

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    タイトル通りラストレターというか、最後のメッセージをテーマとした短編集。個人的には「猫への遺言」がよかったなぁ。これまでは猫を見送ることばかりだったので、猫に言葉を残すという発想がなかった。人間いつ死ぬかわからないしね。

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    2025年07月10日
  • おいしい旅 想い出編

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    美味しいものは心に残る

    サクッと読める短編集
    作者が違う分、「味」も違う

    仕事を始めてから読むペースが遅くなったけど
    これは読み切って正解。
    コロナ禍以降の話なので親近感もありますよ!

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    2025年06月13日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理と絡んだ7つの話。
    最後のパンの話がジンときた。
    そして最後の最後、これは本でしか味わえない。
    気に入ったのは水出しのお茶、ぜひ真似してみたい。

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    2025年06月05日
  • 注文の多い料理小説集

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    エルゴと不倫鮨がよかった。元気になれる作品だった。そして思いがけず井上荒野の作品と出会えて嬉しい。どこか不気味な感じが良い。深緑野分の福神漬も心に残った。他の作品も読んでみたい。色んな作家さんとの出会いがあるから短編集はいいなぁ。

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    2025年05月30日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理にまつわるアンソロジー
    どのお話もひとくせ、ふたくせあって
    興味深いおはなし
    中でも、伊吹有喜さんの
    「夏も近づく」がおいしそうでたまらなかった
    塩おにぎりや、水出しかぶせ茶、ブロッコリーのオリーブオイル漬け、春キャベツのピクルス、たけのこご飯、手作りベーコン
    どれも自家製で少し地味かもしれないけど
    間違いなく美味しいってわかる
    食をきちんと考えられる人に悪い人はいないですね

    この頃はどんなに単純な料理でもいいから
    自分で家で作って食べたいと思うようになった
    なんでだろうな
    けして美味しいものを作れるわけでもないのに
    この本を読んでさらに思う
    食に対して考え直すいいキッカケになりそう

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    2025年04月07日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理にまつわる短編のアンソロジー。
    小洒落た創作寿司屋、土鍋ご飯、金平糖、蕗の薹(ふきのとう)、パン…。
    どれも美味しそうで、お腹がすいてくる本だ
    ★5が2本
    ★4が2本
    ★3が3本
    やはり大好き作家さんのは面白かった!

    男たちの下心が渦巻く隠れ家的な高級寿司屋。
    男たちが落としたい女性にお寿司のウンチクをスマートに披露している場面に、唐突にのしのしと現れたのは…。
    乳児を抱っこ紐で抱え、母乳で汚れたカットソーにスウェットを履いた体格良い中年女性。
    ドスンとマザーズバッグを置き、ツウなお料理を野太い声で次々と注文し始める。
    お母ちゃんに支配されていく店内の様子が痛快!
    このストーリーは柚木麻

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    2025年03月02日