柴田よしきのレビュー一覧
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ネタバレもうひとつある鷹宮家四訓/大崎梢
大切な人を思いやる気持ちが温かくて良い話だった。
孤独の谷/近藤史恵
言葉を使えば使うほど死に近づいていくなんて、なんと恐ろしい。。。本当に孤独で寂しい。ラストがちょっとホラーだった。
猫への遺言/柴田よしき
コロナで急逝した夫が隠していた秘密が、読まれるはずのなかった遺言書によって妻が知ることになってしまう。なんとも言えないが、夫に共感できるところはあるなぁ。
十年日記/新津きよみ
良い話。すごくホッコリした。真央さんにまんまとやられた。ってか勝手に勘違いした。
そのハッカーの名は/福田和代
ネタバラシの前に見抜けなかったのめっちゃ悔しい!
青い封 -
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ネタバレシリーズの順番を無視して、聖黒関連の作品が読みたくて買った本。
どーでもいいが高須は何でここまで緑子に惚れてるんだろう…。
緑子はすべてを手に入れ幸せに…とはいかず残忍な事件、事件で苦しむ同僚、無茶をする後輩に気を揉むだけでなく夫の安藤の過去の誤認逮捕&浮気疑惑と公私ともに息つく暇もなく。
麻生とああなる必要がどこにあるんだろう。練も奔放だけど緑子と麻生の場合、中途半端に心があるのが嫌だ。
そして緑子がもてる理由もなんとなく納得できるのも腹立たしい。
練がすっかりやくざになり切ってしまったが麻生への思慕は変わらず、麻生もどうしようもなくて分かれた風を装っても練への苦悩を伴った愛は健在で安心 -
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ネタバレまた好きな作家さんが一人増えた。
分厚いうえに分冊なのにサクサク読めた。
「このシーンやせりふいらないんじゃない?」って思う個所も少なくないのに、読ませる力がすごい作品。
冤罪、刑務所での悲惨な暮らし、大事な人を失う絶望、復讐、後悔、DVなど普段なら避ける内容なのに練や及川、ほかの魅力的なキャラに惹かれて一気に読んだ。
練の、麻生が自分のもとに墜ちればいいって言葉は本当にそうだと思う。
麻生からしたら絶対やくざになるなんて嫌だろうし、練に堅気に戻ってくれって気持ちも分からんでもないが、本当に練への償いをしたいならありのままの今の練を受け入れるしかないように思えてしょうがなかった。
再審請求し -
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猫が新しい風を運んできた…。
猫が何処から来たのか、愛美の父より2歳上の河井が古根子集落にいるとわかり尋ねてはっきりした。
そして今までのいろんなことが明らかになる。
高齢化による後継者問題は、頭を悩ませることだが若者が、子どもたちが住んでいてよかったと思える町にするために愛美は奔走する。
町おこしのために文化祭のようなものをやるという発想からねこまちフェスティバルを開催するまでになり、みんなが協力して成功する。
こんなに人を幸せにしてくれるならどんな困難でも頑張れると思う。この猫ちゃんほんと凄い。
幸せをもたらしてくれる奇跡の猫。
猫と縁は無いけれど出会えばきっと嬉しくなるだろう。
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アミの会(仮)のアンソロジー。書き下ろしが毎度のことながら嬉しい。
11人の11の話。きっとお好みがあるはず。
私のおすすめは、「猫への遺言」「十年日記」「青い封筒」。
「猫への遺言」は、亡くなった夫からの手紙。
知りたくなかった秘密が明かされて、胸が痛む。
それは妻の側からの痛みだが、一方で夫の心も少しわかる気がする。
夫の方の胸の痛みは、甘やかな痛みと、突き刺さるような痛みの2種類。
生きていれば、そういうこともあろうか、と思ってしまう。
最後に伝えられる愛の言葉は、明かされた秘密への悲しみを癒してくれるだろうか。
それとも、それはそれ、なのだろうか。
わたしは、それも含めて、やっぱり夫 -
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有名観光地ではない高原で、編集者の仕事を辞めてカフェを開いた菜穂の、二年目の日々。
たった一人で店を切り盛りすることの大変さが、相変わらず読み取れない。
営業時間に調理するだけではなく、接客も、仕込みも、清掃もひとりでやるのだ。
そして、経営の問題。
こだわりのメニューに対して、自己評価の低い菜穂のつける価格は安いように思える。
だけどほぼ常連ばかりのカフェでは、高い価格に設定しようがない。
毎日日替わりメニューで、フードロスはどうなんだろう?
物語よりもそういう些末なことが気になってしょうがないのは、私が悪い。
でも、都会から来た元ギタリストが村の年寄りやマスコミの噂の種になり、それに -
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☆4
猫が大好きなので、タイトルと表紙の可愛い猫ちゃんに惹かれて購入しました♡(猫が出てくる作品に弱いのです…)
故郷に戻ってきた主人公・愛美は、拾い猫の「ノンちゃん」を飼うことに。
そして愛美は、ノンちゃんと共に「ねこまち」と呼ばれるシャッター商店街の再活性化に向けて奮闘する。
ノンちゃんが可愛いくて、癒されながら読ませてもらいました❁⃘*.゚
商店街がこれからどうなっていくのか…下巻も引き続き楽しみながら読み進めたいと思います。
ただ…登場人物が少し多くて「この人、誰だっけ?」と遡らないと分からなくなってしまうことがありました。(私だけかもしれませんが…) -
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食べ物の描写がものすごく食欲をそそり、食べたくなる。
そんな料理を、カフェオーナーとして試行錯誤しながら思いを込めて作っている奈穂を取り巻く人々のお話。
奈穂は、食べ物をとても愛し、それらを美味しく料理し、食べる人たちを幸せにすることを楽しみに日々カフェを運営している。
私は、料理があまり好きではないのですが、この本を読んでいて、私も作ってみたいなと思わせるほどの、百合が原高原の最高の食材、気持ちを込めた奈穂考案のメニュー、楽しそうに試作品を作る菜穂の姿。
ああ、好きなことを仕事にするって、大変なこともあるけど、幸せなことなんだなぁと思い知らされた。
そして、奈穂のカフェを舞台に、色んな人