柴田よしきのレビュー一覧

  • 観覧車
    失踪した夫、待たないわ。
    スパッと諦める。何か理由があるのだろうから、それを言わずしていなくなったということは探すなということだよね。
    そんな思いがあるから、他人の問題にじっくり向き合えるのかも。
  • おいしい旅 想い出編
    味って、記憶と密接に結びついているよね。
    その時の風景や、人物が鮮明に蘇ってきたりする。
    アミの会は、本当に粒ぞろいで贅沢。
    どれも優しい雰囲気なのもよかった。
    中でも特に「幸福のレシピ」と「横浜アラモード」が好き。
    「ゲストハウス」もよかったなぁ。新津きよみさんなので、ちょっとかまえて読んでしまっ...続きを読む
  • おいしい旅 想い出編
    おいしいものがいっぱい出てきておなかが空きます。年配の女性が思い出の味をめぐる旅なので、ホロリとさせられる。スイーツがかなり美味しそう。
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ
    読みにくい話もあり、読み終えるまで時間がかかりました。印象に残ったのは、そのハッカーの名はと青い封筒。
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ
    表紙のタイトルが気に入って読んだ。短編物は一般小説を読んでいるとどうしても物足りなくて、かといって短編だけど、一つ一つが最後につながって..といったものもそろそろ読み飽きてって思ってましたが、いい意味で裏切られました。一話一話はボリュームがないはずなのに奥深くていろいろ考えさせられる、それでいて、結...続きを読む
  • 注文の多い料理小説集
    美味しい食べ物が出てくる小説が大好きなので気になって読んでみました。
    こういうアンソロジーは、今まで読んでこなかった新しい作家さんを開拓するきっかけにもなっていいですよね(^^)

    7つのお話のうち、最初の2つ、柚木麻子さんの「エルゴと不倫鮨」と伊吹有喜さんの「夏も近づく」が自分的に特に好きでした。...続きを読む
  • 小袖日記
    2024年の大河ドラマが、吉高由里子さん主演の、紫式部らしい。

    源氏物語、全巻、はこれから読むのは大変そうで、何か読みやすい源氏物語は?
    とさがしてみた。

    不倫で、失恋した、自称「あたし」は、
    平安時代へタイムスリップ。

    物語の書き手の女房、香子(こうし)さま
    の助手、小袖として、大活躍!

    ...続きを読む
  • アンソロジー 隠す
    「隠す」というお題なので薄暗い犯罪ものだと思ったが、癒し系など色んなタイプを楽しめる短編集で、どの話もぐいぐいと世界観に引っ張っていくものが多いので短編でも充分な満足感があった。
  • 注文の多い料理小説集
    いろいろな作家さんの、しかも私の大好きな料理をテーマにした作品が、一冊で読めるのが嬉しい。

    お話として好きだったのは、夏も近づく。ほんもののご飯、って感じ。
    あと、どっしりふわふわも良かった。ラストにはびっくり。

    エルゴと不倫鮨は、お料理がとにかく美味しそうだった。豪華すぎて想像できないのも多か...続きを読む
  • 注文の多い料理小説集
    美味しいものや料理が好きなのでよかった。
    和洋折衷、スイーツも登場するが、自分が1番心惹かれたのは和食!
    心を込めた美味しい料理が作りたくなる♪

    「夏も近づく」と「どっしりふわふわ」がすごーく良かった!




    ・エルゴと不倫鮨 ★★★★
    なんか、爽快!
    子連れのボロボロのお母さんが登場した時には...続きを読む
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ
    今回も楽しませてもらいました!アミの会(仮)のアンソロジー。
    近藤史恵さんの「孤独の谷」はこわい話でしたが最後に見事にやられました。
    新津きよみさんの「十年日記」は心温まる話でよかったです。
    松村比呂美さんの「青い封筒」はうちでは絶対にないかもと思いました。

    232ページの静まり帰ったは静まり返っ...続きを読む
  • ゆきの山荘の惨劇~猫探偵 正太郎登場~
    猫探偵・正太郎。
    居なくなった猫を探す、探偵の正太郎さんが主人公の物語だと思って読みはじめたら……猫の名前が正太郎でした。
    作者の作品は、「RIKO」と「聖なる黒夜」しか読んだことがなかった事もあり、まさか主人公が猫とは。
    麻生龍太郎に山内練を書いた人が、黒白猫の正太郎ですよ。幅広すぎ。なんか...続きを読む
  • あおぞら町 春子さんの冒険と推理
    プロ野球選手の妻を主人公にするというが新鮮。主人公の夫はプロ野球選手だけどいわゆる1.5軍の選手。なので華やかさはあまりなく、描かれる主人公の日常もいたて地味。でもやはり一般家庭とは違う。この距離感がいい感じのスパイスになっていますね。
  • 注文の多い料理小説集
    短編で読みやすい。
    一話一話、質が良いなと感じた。
    一話目がお気に入り。豪快に、美味しいものを楽しむこと、こころ強くあること。
  • 迷 まよう
    ミステリー小説家のアンソロジー。
    長編にできそうなネタを惜しげもなく短編に仕上げている作品もあり、とても楽しめた。
    特に下記三作品が面白かった。

    近藤史恵「未事故物件」
    乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
    新津きよみ「女の一生」


    ●近藤史恵「未事故物件」
    引っ越したアパートの上の部屋から午前...続きを読む
  • 激流[下]
    中学時代を絡めて伏線回収されていくが、複雑なことはなく読みやすかった。「激流」のタイトルにも納得。

     大人の勝手な事情・感情に行方不明の冬葉と当時関係していた6人が巻き込まれ、主人公:美弥とハギコーを中心に事実を追い求め真相が明らかになる。

     過去にやってしまったことや起こったことは変えられない...続きを読む
  • 激流[上]
    初めての柴田よしきさん作品。
    中学時代の修学旅行で同じ班だった6人が20年の歳月を経て再会し、当時起きた同級生行方不明事件の真相を追う物語。

     20年経っても変わらない部分と20年前には分からなかったけれど、色々な経験をしたからこそ気づけた感情や思い出した事柄。主人公:美弥、サンクマをはじめその他...続きを読む
  • ワーキングガール・ウォーズ
    柴田よしきさんは何冊か読んでるので、期待してました。今回も所々コミカルに、一部ご都合主義なところはご愛嬌ですね。とても面白く読めました。
  • 鉄道旅ミステリ2 愛より優しい旅の空
    後半の方が、鉄分多めな感じ。

    乗り物酔いのせいで、自転車と自分で運転する自動車以外はことごとく好きになれないでいたけど、それでも電車で旅に出たくなる。

    前半の小説に出ていた、長野の各停、乗ってみたいなあ。
  • 激流[下]
    面白かった。
    登場人物がどはまりでした。
    柴田さんの本は初読でした。
    こんなにも人物描写がうまい作家さんだったとは!
    特に美弥の性格はとても共感できるものでした。
    尖っているようで実は一番に純真でピュア。
    また人間が愚かな行為の一線を越える簡単さ、、、
    もっと長編にしても良いくらいの飽きのこない素晴...続きを読む