柴田よしきのレビュー一覧

  • フォー・ユア・プレジャー

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    ネタバレ

    花咲シリーズ第二弾。
    たくさんの事柄、人物が混ざりあって
    ねじれあって、最後に全部が一本の糸になる。
    なんだかその感じが爽快。
    それぞれのキャラクターの良さもそのまま。
    第三弾も読む予定。

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    2012年09月07日
  • フォー・ディア・ライフ

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    ネタバレ

    実は二作目も了読しましたが…。
    保育園の園長と探偵(裏社会寄り)という設定が
    あり得ないけど面白い。
    ただ新宿という場所柄、無くもないかと妙にリアル感を助長する。
    主役、脇役、関係なく、それぞれの人生、抱えているものが見えてきて
    とても興味深い。
    最後の方だけ、なんかあっさり終わって、あれ?って感じた。

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    2012年09月07日
  • PINK

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    阪神大震災後、街並みもひとも表面的には再生を果たし歩き出したように見える。しかし大きな喪失から立ち直り再び進むためには年月だけでは足りない。

    それは人との結び付きであり、自らの勇気でも、努力でもある。

    進むことは同時に何かを捨てること、忘れることかもしれない。
    それが悲しいことであっても生きている限りは進み続けなければいけない。

    物語としてはありふれたような展開。
    だが軽く読め、また題材としては面白い。

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    2012年08月19日
  • RIKO ─女神の永遠─

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    いやあ面白かった。
    セックスのことばっかり書いてある小説は大嫌いなんだけど、これは例外。事件のえぐさを際立たせるように描かれているおかげかもしれないし、ジェンダーが根底に敷かれているから、官能小説ばりの性描写に不快感がないのかもしれない。
    「あばずれ」の素質は誰にもあるかもしれなくて、ただ貞淑たれ、清楚たれと自他の抱く、刷り込みのような「夢」が理性というブレーキになるか、汚い、気持ち悪いという負の感情になるだけで、愛されたい・望まれたいとの欲求のただ率直な裏面になるんだろうと思った。
    決して品の良い物語ではないので勧めづらいけど、これは面白いよ。このあと第二弾、第三弾と続く。

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    2012年08月27日
  • ワーキングガール・ウォーズ

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    ネタバレ

    最初から中盤までは、大して面白くもなかったんだけど、後半からがGood!
    前半はどこにでもありそうな女のいざこざや、ちょっと頑張ってる女性が、ひょんなことで弱みや共感しあう「ホロリ」感を描いているけど、いまいちその手にはのるか、みたいな反抗心もあって、共感できず。ペースがなんとなく、ダラダラしているのもあって、ダラダラしか読めない。
    後半は、もうちょっと山と谷がある感じで、すいすいいける。エアーズロックが舞台になっている節とかは、行ったことがあるだけに、つい引き込まれたりもするんだけど、それだけじゃなくて、ちょっといいハナシに思えてきたりもして。あと、墨田翔子が自分を見つめなおすところだったり

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    2013年05月06日
  • 桜さがし

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    読後感さわやか。いい本でした。大好きな京都がたくさん出てきます。話も面白いし、ちょっとほろ苦い。オススメです。

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    2012年07月12日
  • フォー・ユア・プレジャー

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    元マル暴で現役私立探偵、しかし表の顔は保育園の園長先生のハナちゃんが、可愛い子どもたちのために頑張るお話第2弾。

    今回も例によって借金返済のため、いわくあり気な人捜しの依頼を引き受け、例によって捜し人が麻薬の売人である可能性が浮上…

    そのうえ恋人が行方不明、ヤクザの死体に遭遇。
    さらには銃撃に会い、妻に逃げられた男の世話までが降りかかる。

    挙句の果てにはヤクザに捕まり「走れメロス」ごっこを強要される始末。

    絶体絶命なのにどこか飄々として情に厚い。かっこいい~。

    それにしても山内くん、極悪人になってしまったのだね…

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    2012年07月12日
  • ゆび

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    意外、と言っては失礼だけど、このアイディアで最後にあのスケールまで話をデカくする手腕には、かすかに呆れつつ、それでも楽しく読めた♪

    ラストがいかにも米ハリウッド製ホラー映画のそれと同じような感じだったので、確信してはいたものの、調べてみたらやっぱり続編とか色々とあるみたいですね~
    そっちを読もうかどうかはまだ迷ってしまう段階ですが、この作品を読んだら、この著者のことも気になってくるw そんな1品だと思いました♪

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    2012年06月05日
  • フォー・ディア・ライフ

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    はじめて読んだハードボイルド作品。
    読んだのが結構前だったが主人公が裏世界にも精通しているが、本業はあくまで保育所の職員という設定なのがとても印象に残っている。
    どうもシリーズ物らしくそれの第一作目だったということなので、次回作も見つけ次第読んでみたい。

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    2012年05月21日
  • 聖なる黒夜(上)

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    ここの評価が高かったので試しに、と思って上巻を読んでみた。

    一気に引き込まれてしまい、夢中で読んだ。
    ヤクザと同性愛という何とも馴染みのないものばかりが出てくるのですが、それでもすーっと読めた。

    上下巻で買えば良かったなぁ。

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    2012年05月13日
  • 私立探偵・麻生龍太郎

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    ネタバレ

    聖なる黒夜と比べるとかなり軽め。
    短編なので読みやすい。
    煮え切らない麻生に若干いらいら…練と幸せになって欲しい。

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    2012年05月23日
  • シーセッド・ヒーセッド

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    これも読み返しているシリーズ。花ちゃんの自分をなくしたくなるような過去があっても格好わるくても前向きな感じがすき。

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    2012年04月02日
  • 聖母の深き淵

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    Bonnie Pinkの『Last Kiss』聴くとBLが読みたくなる。この曲のサビの♪痩せた指にキスをした あのぬくもりを覚えてるよ 例え離れ離れでも 最後のキスを思い出すよ♪ここを聴くと特にそうなる。そしてたまたま休憩室で「聖なる~」を読んでいて、この曲が流れたときが麻生の「愛してるんだ」だったんだ・・・なんだこのシンクロ感!!!!!偶然麻生を街中で見掛けた緑子が優秀な刑事だった麻生の後をつけて、その探偵振りを見た後の下りで、麻生が緑子に促されて刑事を辞める経緯を語る場面で丁度ウォークマンから「i do」が流れて、あまりにも場面にマッチしていて驚いた。

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    2012年11月22日
  • 聖母の深き淵

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    主人公のリコが刑事のわりに奔放すぎて共感できませんでした(^_^;)

    なにより麻生と練のインパクトが強すぎて誰が主役なんだか…(笑)
    前作を読んでないのでリコの心の動きがあまりわからず…

    ラストの、麻生の人生を投げうった暴挙がいちばんの衝撃でした。

    もうそこまでの内容がすべて吹っ飛ぶぐらい。

    覚悟を決めた人間は、おそろしい。

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    2012年03月15日
  • 観覧車

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    全編通して切ない。
    突然いなくなった夫を待ちながら、探偵事務所を維持していく主人公。
    いろんな依頼の中で、夫を想う自分の心を見つめ続ける。
    この作品の続きが「回転木馬」である。

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    2012年03月09日
  • 淑女の休日

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    あるホテルにバトラーのおばけが出るとのことで、その解明を依頼された探偵の話。
    非日常を求め、また、誰かに大切に扱われることを求めて、ホテルにやってくる女性達。
    探偵とキャリア候補の警察官のやり取りが良かった。

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    2012年01月16日
  • フォー・ユア・プレジャー

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    個人的に色んなキーワードいっぱいだし、テンポよいし面白かった。

    あともう一回、冒頭を推敲したら言うことなし。

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    2012年01月14日
  • 猫と魚、あたしと恋

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    「壊れた女」であること

    "この本を手にしたあなたも、「壊れた女」であるか、「壊れた女」に惹かれてしまう人なのだろう。"

    とは、解説にあった文章。

    うん、まぁおもしろかった。


    けど、そんな言うほど怖くもなく、難しくもなく、何も考えずに暇つぶしに軽く読める本だった。

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    2012年01月12日
  • 2031探偵物語 神の狩人

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    舞台は2031年の近未来で、でもSFじゃない。
    ちょっとだけ進んだ文化・文明の様子の一文やアイテム名がさしはさまれたり、逆に“現代(いま)”のことが、すごく古いもののように言われる程度(例・携帯電話が、主人公たちが子どもの頃、大人がみんな持っていたもの、と言われ、携帯ストラップが過去の遺物のように扱われる)。
    でも、舞台がこの年代でないとならないにはワケがあって、単なる探偵モノとおもって読んでいくととんでもない、なんか壮大なスケールの話にいつのまにか入り込んでいる。

    途中、岬みゆきの話に似てるなあ、という既視感を覚えはしたが、それも残しつつ、柴田さんの『ゼロ』、『ゆび』の、あっちのシリーズに

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    2012年01月09日
  • シーセッド・ヒーセッド

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    『ハナちゃんシリーズ』3作目(これ以降書かれてないけど)。
    短編連作形式。
    タイトルがすべてビートルズの曲のもじり(本のタイトルもそう)。

    2作目に続いてこちらも面白かった。
    特に『イエロー・サブウェイ』。
    捨て子の母親を捜す依頼が違う事件へつながっていく過程が心地よいスピードで、一気に読める。
    これは短編ならではかと。

    続編はまだ書かれていないけど、出るのかね?

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    2012年01月09日