柴田よしきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「自分の知らないところで増殖する他人からの悪意」の話なのに、読後はけっこうすっきり。中盤からがほんと面白かった。
どんなに気をつけていたっていつ、どの場面で、どのような形で自分が他人を傷つけているのかなんて実際は分からないわけで。
そういうのはある意味自分の意志とは関係なくて、何がきっかけになるかも分からないし、自分でも理不尽な理由で人にマイナスの感情を持つことって少なからずある。なのにどこかでまさか自分に限って、と思ってる。そういう無意識の無神経さって確かにある。自覚するのは恐いけど、したたかに図太くやっていくしかないんですよね。
ついでに、1章で反応した両想いホモセンサーが大的中だった -
Posted by ブクログ
お待ちかねの正太郎シリーズ♪ 前回同様今回の短編集にも趣向があって、「正太郎視点」の物語と「トーマ視点」の物語とが交互に配置されている。特にトーマ視点の物語である三作は、ラブストーリー(猫も人も)なども絡んだ雰囲気でこれまた一興。これ読んで、トーマもかなり好きになったぞ。「プルトニウム・ラブ」(ちと危険な感じもしますが……)な関係も可愛いけれど、早いところ正太郎とトーマを会わせてやって~と思わずにはいられない。
ミステリとしては幾分弱めかな。表題作なんて、「猫でも解る暗号」だもんね(笑)。だけど難解なだけが良いってわけでもないし。ほっと一息つきたいときにおすすめ!な一作。