柴田よしきのレビュー一覧

  • 桜さがし

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    ずいぶん前に所有していた本。もう手元にないが、久しぶりに読みたくなって借りた。

    京都を舞台に、卒業して10年近くたってからも付き合いが続いている中学校時代の部活の仲間と顧問の先生が、近くで起こる事件の謎に取り組み、解決していく話。事件は殺人など結構重い。

    一般社会に生きていて、こんなにしょっちゅう事件に遭遇するか?という突っ込みどころはあるけど、25歳前後の4人の男女の人生の岐路については丁寧に書かれていると思う。仕事や夢や恋愛や不倫など、一筋縄ではいかないところなどはリアルだと思う。京都の寺社などの観光地や自然も豊かに描かれていて、京都に行きたくなった。

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    2021年05月16日
  • アンソロジー 捨てる

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    中古で買ったら、なんと大好きな松村比呂美さんのどなたかに向けた
    直筆サインが入っておりました。ラッキー。
    「捨てる」をテーマにしたアンソロジーもの。
    テーマからいうと断捨離・清算などが思いつくけれど、
    それから展開される物語はどれも面白かった。
    特に好きなのは、「蜜腺」「ババ抜き」
    読み終わってしばらくたつ今でも、思い返すと背筋がぞくっとする。

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    2021年03月29日
  • RIKO ─女神の永遠─

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    男尊女卑上等な警察組織で逞しく生きる女刑事 緑子
    面白かった
    扱う事件は残忍で巧妙
    被害者心理に漬け込む卑劣な手口
    それに挑む緑子の奔放さには呆れるばかり
    主人公に全く共感できないのに面白く読めるのは凄い
    次作も引き続き期待したい

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    2021年03月11日
  • 聖なる黒夜(上)

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    ボリューミーなミステリーが読みたくて手に取った本書
    面白かった
    なかなか衝撃的な部分もあり おっかなびっくり読み進めるも どんどん引き込まれた
    知らなかったけどシリーズものの続き的な感じ?
    下巻を制覇したらそちらも読んでみたい

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    2021年02月19日
  • ふたたびの虹

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    出てくる料理がおいしそうで、淡々とした小説や漫画が大好きで~って話をしていたら母が貸してくれた本。

    ミステリーの要素あり、食べ物はおいしそう、好みどストライクですぐ読み終えた。

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    2021年02月07日
  • 風のベーコンサンド 高原カフェ日誌

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    夫のモラハラから逃げるように

    この高原にやって来た奈穂

    距離感が近すぎる地元の人達とのかかわりに、

    ああ田舎ってこういうとこあるよな・・

    詮索好きでやたらと干渉してくる閉塞的な感じ。

    でも次第に溶け込んでいくのだ

    そして、そんな奈穂の店は住民たちが自分の

    悩みを打ち明けたりほっとくつろいだりする場所に

    なっていく。

    奈穂の店「カフェ ソン・デュ・ヴァン」 1年目の物語。

    出てくる料理が美味しそうだ。

    私の知識が貧弱でよく知らないような料理も

    出てくるが記述が上手い。

    海の塩のほうが味が丸いと言うか

    少しのんびりしていると言うか・・・
    味がのんびり?  

    いい表現だ

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    2021年02月05日
  • 青光の街(ブルーライト・タウン)

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    主人公を始め登場人物の心情が、丁寧に描かれているので、ミステリーを単純に楽しむよりも、ストーリーに入り込めました。

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    2021年01月26日
  • 竜の涙 ばんざい屋の夜

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    女将さんが素敵なばんざい屋シリーズ第二弾。
    前作に比べると女将さん自身のことより、やって来るお客さんが中心だったけど、今回もお腹にも心にも染みわたる連作短編集でした。
    女将さんのお客さんへの心遣いがとてもいいな。
    疲れた気持ちにそっと出されるおばんざい。
    肩肘張らずに行けるこんなお店、何処かにないかな。

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    2021年01月02日
  • ふたたびの虹

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    「ばんざい屋」は場所は東京·丸の内にあるのだけれど、一歩お店に入れば京都の雰囲気漂う小料理屋。
    おいしいおばんざいがあって、どんなこともそっと受け止めてくれるような女将·吉永さんがいて‥行ってみたいな。
    季節が進むにつれて、女将の過去も明らかになっていく。
    かぼちゃの煮物を丁寧に作りたくなった。

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    2020年10月04日
  • アンソロジー 隠す

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    気になる作家さんが沢山。読み応えがあった。
    アンソロジーは知らない作家さんとの出会いがあるから好き。個人的に新津きよみ「骨になるまで」松村比呂美「水彩画」がよかった。

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    2020年07月31日
  • 輝跡

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    想像してたストーリーとは全然違ってて、でもすごく良かった。
    北澤宏太、なかなか魅力的な男性でした。
    美潮とのことをもう少し詳しく知りたかったなー。

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    2020年06月26日
  • アンソロジー 隠す

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    11名の女流作家たちが一つのテーマで物語を紡いでいます。近藤史恵、松村比呂美、光原百合の作品が良かったし怖かった。

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    2020年06月05日
  • 風のベーコンサンド 高原カフェ日誌

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    私も欲しい
    傷つけられるなら、と逃げ出す勇気
    たったひとりで始める勇気
    襲ってくる不安に負けない勇気

    皆んながそれぞれに、何かを抱え
    それでも前を向いて、生きていく

    だから、明るいエンドはうれしい

    それにしても
    美味しそうなランチ描写は
    プチ断食の日に読むのはキツイ

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    2020年03月10日
  • アンソロジー 初恋

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    アミの会(仮)のアンソロジー。
    大人の「ファーストラブ」とのことで、大崎梢さんの「レモネード」な感じの作品集かなと思って読んでいましたが、色々な形の初恋の話でした。

    福田和代さんの「カンジさん」みたいな、ちょっとゾワッとくる話もありましたが、好みの展開が多かったですね。
    松村比呂美さんの「迷子」で暖かな気持ちになって読み終わることができました。

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    2020年02月12日
  • 青光(ブルーライト)

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    連続殺人?と考えられる犯行が相次いだ。しかし、被害者同士の繋がりは不明だ。もしや、これは交換殺人では?

    ブルーライトの意味とは?

    あれ、あの人、逃げ切った?

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    2020年01月11日
  • アンソロジー 初恋

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    アミの会の面々が描く初恋、色々な初恋があって楽しかった。
    思いがけずイヤミスちっくなものもあったし。
    涙を流す絵の話が1番好きかな。
    あと、迷子も同じぐらい好き。
    どちらも、ほのぼのしていて、可愛くて、私の好みにぴったり。最後のあれには完全ノックダウンw
    アミの会、次のテーマはなんだろう。楽しみでならない。

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    2019年12月28日
  • 青光(ブルーライト)

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    主人公の探偵事務所所長の友人が誘拐されたと同時期に連続殺人事件が起こる。タイトルの青い光(ブルーライト)の意味とは・・・なお話。

    意外と弱気な女性探偵事務所所長と優秀な探偵たちの視点。
    連続殺人事件を追う捜査員たちの視点。
    連続殺人事件それぞれの被害者と加害者の視点。
    後半には誘拐された友人の視点。
    これらすべてが細かく丁寧に表現されている。
    最後まで読むのに飽きさせない。
    全てが何かしらつながっているという技術。

    登場人物が多いことと細かいテクニックが隠れているのでしっかり読み込む必要あり。
    再読するとより楽しめそうな一冊。

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    2019年12月09日
  • ゆび

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    ネタバレ

    自殺するためにエレベーターのボタンを押そうとしながら押せずにいる。その時どこからか現れた指がボタンを押す。
    不倫相手から別れを切り出され、その男が勤めるデパートの非常ベルを押そうとしながら押せずにいた。その時現れた指が非常ベルを押す。
    指の行動はエスカレートし、東京に混乱を引き起こす。
    ゆび はいったい何なのか。何をしようとしているのか。

    ひとつひとつは誰もが持つ欲望であり、嫉妬であり、羨望であったりするが、それが集合した時悪意は増幅する。
    ただ、現実がゲームと融合するというのはどうなのだろうか。

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    2019年10月20日
  • 青光(ブルーライト)

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    帯に惹かれて購入。

    柴田さんの作品は、凛々しい女性を描く作品が多い印象です。また、グイグイと話の展開に引き込まれて、ページをめくるのが止まらなかった記憶があります。

    今回の作品は、単行本「青光の街」を文庫本にしたものです。ミステリー小説としてだけでなく、群像劇としても楽しめました。この作品もグイグイ引き込まれ、面白かったです。
    主軸としては、ある連続殺人事件を捜査する警察の視点と探偵会社の所長の視点で物語は進行します。時折、様々な人の視点も加わります。最終的には、一つにつながるのですが、それまでの展開が予想がつかなく、二転三転するので、どんどん内容の魅力にはまっていきました。ただ、登場人物

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    2019年10月17日
  • 風のベーコンサンド 高原カフェ日誌

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    近々ベーコンサンド作ってみよう宣言(^^)

    それぞれ問題はありつつも、全体としては前に進んでいくお話。安定安心の展開+美味しそうな料理とその描写。読後感とても良し。

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    2019年12月02日