柴田よしきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずいぶん前に所有していた本。もう手元にないが、久しぶりに読みたくなって借りた。
京都を舞台に、卒業して10年近くたってからも付き合いが続いている中学校時代の部活の仲間と顧問の先生が、近くで起こる事件の謎に取り組み、解決していく話。事件は殺人など結構重い。
一般社会に生きていて、こんなにしょっちゅう事件に遭遇するか?という突っ込みどころはあるけど、25歳前後の4人の男女の人生の岐路については丁寧に書かれていると思う。仕事や夢や恋愛や不倫など、一筋縄ではいかないところなどはリアルだと思う。京都の寺社などの観光地や自然も豊かに描かれていて、京都に行きたくなった。 -
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Posted by ブクログ
夫のモラハラから逃げるように
この高原にやって来た奈穂
距離感が近すぎる地元の人達とのかかわりに、
ああ田舎ってこういうとこあるよな・・
詮索好きでやたらと干渉してくる閉塞的な感じ。
でも次第に溶け込んでいくのだ
そして、そんな奈穂の店は住民たちが自分の
悩みを打ち明けたりほっとくつろいだりする場所に
なっていく。
奈穂の店「カフェ ソン・デュ・ヴァン」 1年目の物語。
出てくる料理が美味しそうだ。
私の知識が貧弱でよく知らないような料理も
出てくるが記述が上手い。
海の塩のほうが味が丸いと言うか
少しのんびりしていると言うか・・・
味がのんびり?
いい表現だ -
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Posted by ブクログ
帯に惹かれて購入。
柴田さんの作品は、凛々しい女性を描く作品が多い印象です。また、グイグイと話の展開に引き込まれて、ページをめくるのが止まらなかった記憶があります。
今回の作品は、単行本「青光の街」を文庫本にしたものです。ミステリー小説としてだけでなく、群像劇としても楽しめました。この作品もグイグイ引き込まれ、面白かったです。
主軸としては、ある連続殺人事件を捜査する警察の視点と探偵会社の所長の視点で物語は進行します。時折、様々な人の視点も加わります。最終的には、一つにつながるのですが、それまでの展開が予想がつかなく、二転三転するので、どんどん内容の魅力にはまっていきました。ただ、登場人物