柴田よしきのレビュー一覧
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ネタバレ期待せずに読み始めたからか、びっくりするほど大満足。
不思議な出来事はないけど、不思議なタイミングが重なって。
人生いろいろ。
その経験が今の自分を形作っている。
それをありのまま受け入れることが大切。
そう実感させてくれる。
女将さんと清水さんがここまで若いとは思っていなかった。
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東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。おかみの作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意……。数々の人間関係をからめながら、自らも他人に言えない過去を持つ女将が鮮やかに解決する恋 -
Posted by ブクログ
なんとなく熱い男同士の話、みたいなイメージで読み始めたので、がっつりと男性同士での行為の描写があって、しかもえぐい表現もあったので驚きました。
BLは特に嫌悪感もないけど、好きでもない私ですが、麻生と山内の愛憎が複雑に絡み合う緊張感のある関係にぐいぐいと引っ張られました。
2人を取り巻く及川をはじめとしたキャラも濃くて、彼らの話をずっと読んでいたいような、そんな気持ちが湧いてきました。
玲子のことや、姿が見えない第三の女についてはちらちらとヒントが出ていたので、解説の三浦しをんさんじゃないけど、早く気付いてとハラハラしました。
この作品で麻生のことも、練のことも好きになったので、彼らが出ている -
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女性であることの正の面、負の面。女性であることで背負ってしまう諸々のこと。
大人の女性であることの責任。
そして母になることと母であること。
男性が当たり前に乗り越えていく人生の重大事を、女性であるがために精神的にも身体的にも社会的にも障害を越えなければならなくなることがある。
割と多く。
この事件にかかわる人たちの多くは、ただ弱かっただけ。
そしてボタンを掛け違っているところを悪意を持った人たちに利用される。
それは、誰にでも起こりうること。決して他人事ではない。
弱かったというそれだけで、こんなにもひどい目にあわされなければならないのかと、怒りを覚えながら読み終わる。
緑子も、失踪し -
Posted by ブクログ
これがデビュー作とはすごい。
とにかく読み始めて後悔するほどエグい描写が続き、病院の待合室で血圧が上がるか心臓が止まるかと思いながら読んでいた。
でも読んでいるうちに、男社会の中で女として、また人としての尊厳を精神的にも肉体的にも踏みにじられた緑子の、無念であったり反骨心であったりに同調してしまった。
私も男社会の職場のなかで、いろいろやられたから余計に。
事件の黒幕については割と早いうちにわかってしまったけど、その動機は最後まで読んでも理解することはできない。したくはない。
そして緑子の心情も。
自分より弱いものを痛めつけないと、幸せにはなれないのか?
<与える・奪う>関係より<分かち -
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ネタバレこの人のホラー小説は初。
誰のか分からない指がボタンを押す。
最初はその程度だったが行動はエスカレートし、ついには死亡者が出てしまい…という話。
こういった話は日本らしいなと思って読んでいた。下手にゾンビや悪霊が出てきてしまうよりも、神出鬼没で意図が読めない指が現れて押ボタンやエレベーターのボタンを押す。それによって事故や死亡者が出る方がだいぶ怖い気がする。多数の視点主が調べていくと何と指紋は死亡者や行方不明者というのだがそんなもの警察は信用できない。それは仕方ない気もするが、そんな中に旭とナリさんの行動は英断だったなと思う。
ラストが微妙に感じたがまあ最後のああいうのはホラーのお約束か。