柴田よしきのレビュー一覧
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日本で「猫探偵」といえば三毛猫ホームズが有名ですが、どうも奴は猫らしさに欠ける気がします。人間に対して従順というか都合が良すぎるというか。おバカな猫はもちろん可愛い。でも賢い猫ってのは飼い主を見下してるからこそ可愛いんです。このシリーズの正太郎のように。うまい話には目が無くて、人(猫)の話もろくに聞かずにわが道を突っ走る。まぁそんな飼い主じゃ正太郎じゃなくても呆れてしまいますが、この桜川ひとみもまた可愛い。いいコンビだと思います。短編集としても、本格からマヌケなものまであって色々楽しめます。京都の和菓子談義も面白い。でもやっぱり一番の見所は・・・正太郎の優しさですね。猫ってほんと、人の感情をよ
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フォー・ディア・ライフの続編。
多大な借金を返済するために夜の家業に精を出すハナちゃんこと花咲慎一郎。今回、城島から回してもらったものは、貿易会社に勤めるOLが一夜を共にした男を探し出すという仕事だった。表の仕事だと城島は言い張るが、男にはアゲハ蝶の刺青が……裏の匂いを感じつつも、ニコニコ園には変えられない花咲は聞き込みを開始した。
そんな折、恋人の理沙が何ものかに拉致される。平常心を失う中、理沙の妹・美貴子の妊娠と彼女をストーカーするやっかいな男、貿易会社のOLは男を是が非でも見つけ出せと再依頼、ニコニコ園では、突然乳児を抱えた男が異例の入園……理沙の安否が一番気になる花咲をなかなか解放して -
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料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。
こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。
『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。
『夏も近づく』伊吹有喜
自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。
『好好軒の犬』井上荒野
初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。
『色にいでにけり』坂井希久子
こちらも初めましての -
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ずっと昔に読んだ小説の続き。
あれで完結していたかと思っていたけれど
そういえば最後まで
行方不明の叔父さんの件は解決してなかったな。
でも、この本の最初の2章は
香澄は狂言回し的な役ですね。
「歌う電車」をどこで聴いたのか
思い出したいという老婦人の手助けをしたり
青い蝶を見たいという先輩と旅をしたり。
そういう出会いを経て
本格的に叔父さん探しに移っていく。
大学生活を続ける中で
香澄の気持ちにも変化が起きてきていて
新しい恋に向けて一歩踏み出そうとしてるけど
やはり区切りをつけたいのよね。
今回もメインは東日本でしたが
足跡を追って乗りつぐ旅に鉄分補給。
歌う電車と大船軒のサンドイ -
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「最後のおたより」がテーマの短編集。
半分近くが初めて読む作家さんでした。
「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。
特に好きだったのは、
「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
「猫への遺言」柴田よしき
「そのハッカーの名は」福田和代
家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
矢崎存美さん「たからのちず」は -
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ネタバレ温かな記憶をめぐる「想い出」の旅を描いた7作品。こういうアンソロジーは色々な作家さんを知れるから新しい発見もあって良い(*^ᴗ^)
「幸福のレシピ」は、最初旅先で出会った人とそんな偶然ある!?って感じだったし、最後の展開もまさかすぎた(笑)でも美味しいものを食べてる2人の姿が読んでて想像できてしまって…1番最後にはうるっとした( ;꒳; )笑
ほんと曲もそうであるように、美味しいものでその時の記憶を思い出したりするよね。今何気なく食べた物とかも何十年後にそんな風に懐かしくなったりするのかな。
「下戸の街・赤羽」はスイーツヤケ食い!めっちゃ良いなと思うものの今はそんな大量にスイーツ食べれ