柴田よしきのレビュー一覧

  • 猫は密室でジャンプする~猫探偵 正太郎の冒険1~

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    日本で「猫探偵」といえば三毛猫ホームズが有名ですが、どうも奴は猫らしさに欠ける気がします。人間に対して従順というか都合が良すぎるというか。おバカな猫はもちろん可愛い。でも賢い猫ってのは飼い主を見下してるからこそ可愛いんです。このシリーズの正太郎のように。うまい話には目が無くて、人(猫)の話もろくに聞かずにわが道を突っ走る。まぁそんな飼い主じゃ正太郎じゃなくても呆れてしまいますが、この桜川ひとみもまた可愛い。いいコンビだと思います。短編集としても、本格からマヌケなものまであって色々楽しめます。京都の和菓子談義も面白い。でもやっぱり一番の見所は・・・正太郎の優しさですね。猫ってほんと、人の感情をよ

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    2009年10月04日
  • 炎都 City Inferno

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    京を舞台にした都シリーズ第1作目。面白いんですよ、これが!またみつきの好きな妖怪が出てきます(^^;

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    2009年10月04日
  • 残響

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    小さい頃一度くらいは憧れたことのある超能力。そんな不思議な力を哀しい事情から得てしまった主人公の痛みがリアルに伝わってくる作品でした。

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    2009年10月04日
  • 宙都 第四之書 邪なるものの勝利

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    いよいよ佳境か?でも、まだまだ続きそうな感じ。登場人物がこれ以上増えると思い出すのに時間がかかる。。(2004.12.20)

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    2009年10月04日
  • Close to You

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    文庫で買ったんだけど、斉藤由貴さんが帯裏にちょっと感想みたいなのを書いていて、それ読んで買った。面白かった。主婦パワーの恐ろしさ、近所付き合いの難しさ、ちょっと考えてしまう感じ。

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    2009年10月04日
  • 宙都 第一之書 美しき民の伝説

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    はじめの話は京都を舞台にしていたのに、いつのまにか地球規模の話。
    どんどんスケールが大きくなる。(2001.10.17)

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    2009年10月04日
  • 猫と魚、あたしと恋

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    ●抜粋●猫は水が嫌いなのに、どうして魚が好きなんでしょう?女の子は辛いこと、苦しいこと、めんどくさいことなんかみんな嫌いなはずなのに、なぜ、いつも恋を追い掛けているのでしょう?辛くなく、苦しくなくて、面倒でもない恋なんてどこにも転がっていないって、みんな知っているのに。

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    2009年10月04日
  • フォー・ユア・プレジャー

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    フォー・ディア・ライフの続編。
    多大な借金を返済するために夜の家業に精を出すハナちゃんこと花咲慎一郎。今回、城島から回してもらったものは、貿易会社に勤めるOLが一夜を共にした男を探し出すという仕事だった。表の仕事だと城島は言い張るが、男にはアゲハ蝶の刺青が……裏の匂いを感じつつも、ニコニコ園には変えられない花咲は聞き込みを開始した。
    そんな折、恋人の理沙が何ものかに拉致される。平常心を失う中、理沙の妹・美貴子の妊娠と彼女をストーカーするやっかいな男、貿易会社のOLは男を是が非でも見つけ出せと再依頼、ニコニコ園では、突然乳児を抱えた男が異例の入園……理沙の安否が一番気になる花咲をなかなか解放して

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    2010年04月19日
  • RIKO ─女神の永遠─

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    昭和と平成の主人公。

    強姦

    犯罪の恐ろしさもだが、女性軽視をあからさまに描いている。
    昭和時代のジェンダー感と、それに翻弄される主人公。
    ショッキングなシーンも多い。
    刑事物とジェンダーの組み合わせに情愛も加わる。

    時代と世代がかわり、男尊女卑はなんとなく過去のモノのように捉えがちだが、まだほんの30年前の1冊だと思うと、恐ろしい。




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    2025年12月15日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    美味しいと思う旅をしてみたい。旅をすると時間に追われ、心においしいと思う食がないような気がする。旅は食が楽しみ、その後色々な所を見て回る。旅をしないと美味しいと思う事は無い。行った場所そこの雰囲気旅をする事によって、おいしい旅ができる。

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    2025年11月26日
  • これが最後のおたよりです

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    好きなのもそれほどでも…のもあったけど、よかったです。

    猫への遺言
    とても素敵なご主人だな。

    十年日記
    これは、あたしも書いていて、二冊目なんだけど、
    なんか予感があったときには、先に処分しておこうと思ってるけど…
    こんなに素敵な人もいるんだな…と、自分の日記と比べて、恥ずかしくなったよ…泣

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    2025年11月16日
  • さまよえる古道具屋の物語

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    ネタバレ

    ★3.5
    スタートはよくあるお涙頂戴小説かなと思いきや、3章で様相を変える。ホラーを読まされていたのかと。
    作家志望の青年が所帯を持って作家となり、担当編集者とその妻が絡み、小道具屋で買った絵本が繋いだ人の関わり、震災を2度体験した女性、そして病気の少年の母。一堂に会したとき、古道具屋の存在意義と昇華に繋がるエピローグ。
    ちょっと上手く行き過ぎ感はあるけど、単なる感動物語ではなかったところが良い。

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    2025年11月05日
  • これが最後のおたよりです

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    アミの会によるアンソロジー

    もうひとつある 高宮家四訓 大崎梢
    孤独の谷 近藤史恵
    扉を開けて 篠田真由美
    猫への遺言 柴田よしき
    キノコ煙突と港の絵 永嶋恵美
    十年日記 新津きよみ
    そのハッカーの名は 福田和代
    みきにはえりぬ 松尾由美
    青い封筒 松村比呂美
    黄昏飛行 時の魔法編 光原百合
    たからのちず 矢崎存美

    好きだったのは、もうひとつある、十年日記、青い封筒かな。(孤独の谷も面白かったけど既読だったので)

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    2025年11月04日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。

    こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。

    『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
    最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。

    『夏も近づく』伊吹有喜
    自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。

    『好好軒の犬』井上荒野
    初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。

    『色にいでにけり』坂井希久子
    こちらも初めましての

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    2025年10月28日
  • 鉄道旅ミステリ2 愛より優しい旅の空

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    ずっと昔に読んだ小説の続き。
    あれで完結していたかと思っていたけれど
    そういえば最後まで
    行方不明の叔父さんの件は解決してなかったな。

    でも、この本の最初の2章は
    香澄は狂言回し的な役ですね。
    「歌う電車」をどこで聴いたのか
    思い出したいという老婦人の手助けをしたり
    青い蝶を見たいという先輩と旅をしたり。

    そういう出会いを経て
    本格的に叔父さん探しに移っていく。
    大学生活を続ける中で
    香澄の気持ちにも変化が起きてきていて
    新しい恋に向けて一歩踏み出そうとしてるけど
    やはり区切りをつけたいのよね。

    今回もメインは東日本でしたが
    足跡を追って乗りつぐ旅に鉄分補給。
    歌う電車と大船軒のサンドイ

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    2025年10月11日
  • これが最後のおたよりです

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    「最後のおたより」がテーマの短編集。
    半分近くが初めて読む作家さんでした。
    「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。

    特に好きだったのは、
    「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
    「猫への遺言」柴田よしき
    「そのハッカーの名は」福田和代

    家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
    夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
    ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
    趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
    矢崎存美さん「たからのちず」は

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    2025年10月07日
  • これが最後のおたよりです

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    最後のおたよりは「最期」のおたよりでもあり、そこから読み解くストーリーが多かった。
    時代は変わっても変わらない関係、絆。相手の事を思い、その時間を共有する。
    心温まるお話が多く、読んでいて心が和んだ。

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    2025年08月25日
  • おいしい旅 想い出編

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    ネタバレ

    温かな記憶をめぐる「想い出」の旅を描いた7作品。こういうアンソロジーは色々な作家さんを知れるから新しい発見もあって良い(*^ᴗ^)

    「幸福のレシピ」は、最初旅先で出会った人とそんな偶然ある!?って感じだったし、最後の展開もまさかすぎた(笑)でも美味しいものを食べてる2人の姿が読んでて想像できてしまって…1番最後にはうるっとした( ;꒳​; )笑
    ほんと曲もそうであるように、美味しいものでその時の記憶を思い出したりするよね。今何気なく食べた物とかも何十年後にそんな風に懐かしくなったりするのかな。

    「下戸の街・赤羽」はスイーツヤケ食い!めっちゃ良いなと思うものの今はそんな大量にスイーツ食べれ

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    2025年08月15日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    アミの会による旅のしあわせをテーマにしたアンソロジー7編。
    ゲスト:三上延
    「もし神様にあえたなら」大崎梢
    「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
    「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
    「夢よりも甘く」篠田真由美
    「旅の理由」松村比呂美
    「美味しいということは」三上延
    「オーロラが見られなくても」近藤史恵

    「失われた甘い時を求めて」物語の先を楽しむような余韻の残るいい終わり方。
    「オーロラが見られなくても」ときどき旅に出るカフェの話かと思った。あっちも最低な家族が出てこなかったっけ。

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    2025年08月02日
  • おいしい旅 想い出編

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    旅にまつわる思い出の地と食の思いはいつまでも忘れることがない。あの店に行ってみたいとか、思い出の地にもう一度行きたい。思い出も色々と有るがいつまでも思い出として残る、旅をする事は食が必ず付いて来るそれも楽しみ。旅は春夏春いつでも良い。

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    2025年07月29日