柴田よしきのレビュー一覧

  • シーセッド・ヒーセッド

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    花咲シリーズ3冊目。短編の連作物。

    まさか練に子供が?!と吃驚しつつ、続きが気になって一気に読んだ。
    花咲シリーズは聖なるとRIKOシリーズに比べて練が優しい気がする。やってることは普段通りなんだけど、子供たちに優しいのかな?って思える。やっぱり練は根本的に優しい人なんだよね。
    花咲のこと気に入った感じなのは、花咲の中に麻生さんと似た部分を見ているのかな、って思えて個人的にちょっと切ない気分。斎藤のこと傍に置いているのも元デカだからかなーって思うのは考えすぎかな?

    どの話もテンポが良くて読みやすかった。けど、完璧に事件が解決したってわけじゃないから最後スッキリした気分は前作とかと比べると比

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    2012年03月13日
  • PINK

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    阪神大震災で婚約者を失ったメイ、その後、東京の実家へ戻り、お見合いをして亡き婚約者に似た人と結婚した。二度とあの悲しい思い出ばかりの神戸へは戻らないつもりだった。。。。

    しかし、夫の転勤で結局神戸へ戻ってきてしまう。それから3年。。久しぶりに里帰りして戻ったメイ。久ぶりの我が家、久しぶりの夫。。。しかし。。。何かが違う。。

    夫だ。。この人は。。。顔は一緒だけどこの人は私の夫ではない。この人はいったい誰?しかし。。変わっていたのは夫ではなかったのだ。。。。変わってたのは。。いや忘れてたのは。。私?

    この本。。。。やばいです。とても不思議な展開で始まって、止まらない。読み始めたら止まらない。

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    2011年10月29日
  • 私立探偵・麻生龍太郎

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    「聖なる黒夜」からつながる話。私立探偵になった麻生龍太郎が依頼された事件を縦糸に、山内練との関係を横糸にして、物語が進んでいく感じ。
    二人の苦悩と迷いが胸にくる。
    正義も真実も人それぞれ。完璧な人間もいない。
    一人の人間の中に善も悪も混在している。そもそも善悪とは?
    柴田よしきさんの描く作品を読むと、いつもこんな事を考えてしまう。
    高殿円さんの解説にある"魂の叫び"に強く同感。

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    2011年10月09日
  • シーセッド・ヒーセッド

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    やっぱり花ちゃんのシリーズは読後感がイイ!

    世の中の矛盾とかどーしようもないこととか、
    まだまだ山積みではあるんだけど、
    それでも人間って捨てたモンではないよ、という気持ちにさせてくれる。

    美夏さんの叔父さんがものすごーくいい人で泣けた。
    須藤さんもいい人だ。
    練も屈折してるけどちょこっとだけいい人だww

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    2011年08月13日
  • フォー・ユア・プレジャー

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    花咲慎一郎シリーズ前作の『フォー・ディア・ライフ』もそうだけど、いくつもの事件がひとつの結末に収斂していく感じがとっても気持ちいい。
    柴田さん独特の、シリアスだけどどこか滑稽というか、人情味のあるストーリーが素晴らしいと思う。

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    2011年08月03日
  • 遙都 渾沌出現City Eternity

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    面白すぎる超B級SFホラースペクタクル妖怪小説も今回で一区切りです。

    このあとは『宙都』というシリーズが始まりますが、自分は1巻を読んだところでやめました。

    『炎都』『禍都』『遥都』の三部作完結で良かったんじゃないかと思います。

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    2017年08月15日
  • 禍都 City Catastrophe

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    炎都の続編です。
    悪ふざけ?がパワーアップして、妖怪たちも暴れまくります。
    完全にガメラやゴジラの世界です。
    読者が楽しいのは勿論ですが、絶対に著者も面白がってます。



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    2017年08月15日
  • 炎都 City Inferno

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     完全にB級のSFホラー小説ですが、これがとんでもなく面白い!

     現代の京都に日本古来の妖怪たちが次々と現れ、人びとを襲い、恐怖のどん底に陥れるという内容です。
     ウルトラ怪獣大集合的というか、ゴジラやガメラがモスラがまとめて襲来したというか、もちろん妖怪なのでそんなに大きいのはいませんが、得体も目的もわからない百鬼夜行が大暴れして京都の街を破壊しまくります。
     著者もだいぶ悪のりして楽しく書いている感じが伝わってきて、娯楽小説としては満点をあげたいです。



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    2017年08月15日
  • 回転木馬

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    「観覧車」の続編。一気に読みました。貴之の疾走に関しては理不尽さも感じながら、でも、それぞれの物語や唯の想いに涙ぐんだり。あっけない最後だけど、よかったと思う。

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    2010年10月23日
  • 星の海を君と泳ごう

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    3部作の一作目ということだけど、後二作は正直読まなかったことにしてこれが大好き。
    未来のSF的時代設定も、理想的ではない社会の形もリアリティがあって、しかもよくわかる説明付き。無理なく読める。
    物語のテンポもいい。そしてなにより主人公と彼。甘ずっぱ~い。

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    2010年10月18日
  • 月神の浅き夢

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    あぁ、終わっちゃう終わっちゃう...と思いながら、1日で読んじゃった。
    事件に関わる犯人の過去、山内の過去、麻生の過ちや緑子のこれから、全体にひとつの筋があり、上手くまとめられた感じ。
    緑子はあまり好きじゃないのですが、シリーズまた復活して欲しいなぁ。
    もう一度「黒夜」が読みたくなった。

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    2010年10月14日
  • 観覧車

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    とっても好きな本で、柴田よしきを読むきっかけになった本なので、読んだのはもうずっと前なんだけど登録します。

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    2021年06月23日
  • フォー・ユア・プレジャー

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    やっぱいいよ、花ちゃんw
    別れた嫁麦ちゃんとの関係も、カラッとしててイイ。
    開き直って練に啖呵を切り、いつの間にかタメ口になってるくだりが笑えた。

    柴田よしきさんの作品では、このシリーズが一番好きだ。

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    2010年09月20日
  • フォー・ユア・プレジャー

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    ハードボイルドって意味を正直わからないけれど、ハナちゃんかっこいいよ!!男だね♪惚れた女に弱いのも良いな~って思いながら読んでいました(笑)

    前作よりそんなに月日はたっていないようで、早速また大けがしちゃいますが、今回は愛する女性の為に走り、でもチョット浮気心もありそうで(周りには良い女がいっぱい!)

    今回も別々だと思っていた事件がひょんなことから繋がってるのがわかるんですよ。
    まさかの奥さんに逃げられた男がここで登場!こんな風に繋がったか~と思わず感心してしまうんです。

    前作でも同性愛の恋愛のもつれなんてのもありましたが、今回もそこが一つのキーポイントとなります。にこにこ園が新宿2丁目

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    2010年09月10日
  • フォー・ディア・ライフ

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    フォーユアプレジャー・シーセッドヒーセッド・ア・ソングフォーユー
    ドント・ストップ・ザ・ダンスと花ちゃんシリーズです。

    保育園を守るために探偵の仕事をしていますが、お金に困っているのに付け込まれ仕事はヤバイものばかり・・・。おまけにお人よし過ぎるため「聖なる黒夜」で出てくる山内練にも、いいようにおもちゃにされちゃってます。

    無認可の保育園に、子供を預けに来る人たちもさまざまな事情を
    抱え、こちらも奔走するハメに・・・・。
    ほっとけない性格が良くも悪くも花ちゃんの最大の魅力です。
    花ちゃんの周りにいる人達も個性的でこのシリーズになくてはならない人達ばかり!

    探偵や園長をやっている時の花ちゃ

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    2017年09月20日
  • RIKO ─女神の永遠─

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    RIKOシリーズの第1弾です。読んだ時の衝撃は今でも忘れませんストーリー展開が早いのに早く先が知りたくてあっという間に読み終わってしまいました。まさに波乱万丈・・・この人はどうしてこんな人生を歩んで
    行くのだろうと思ってしまいます。
    自分には出来ない生き方、RIKOにハマリました。

    ここで出てくる登場人物は他の本にも出てきたりします。
    それも楽しみの1つかなっ

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    2017年09月20日
  • 聖母の深き淵

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    麻生が語る「女」を知っていなかったら、おそろしく騙されたんだろう。第二弾。母親になっても仕事に必死で、なんだかたくましくなった緑子。麻生や静香や及川やもろもろ、のちの「聖なる」の人物たちを違う目で見るのってすごく面白い。スピンオフは逆だ。クライマックスは疾走感あふれて一気に読んだ。かっこいいー。そして本当の本当の真実。ここを読むと何百ページ乗り越えた甲斐があったと思う。ほどいてほどいてほどききったものが弾丸になって消えた。

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    2013年03月15日
  • 猫は聖夜に推理する~猫探偵 正太郎の冒険2~

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    猫探偵の正太郎と、同居人の桜川ひとみが、解決する推理小説の短編集第二作目です。
    クリスマス・イブに、推理作家の桜川ひとみは、リビングで正太郎に語る。イブの失恋の思い出。彼に渡せなかったプレゼント。そのプレゼントは、何だったのか推理してくださいと、正太郎に言った。その答えを正太郎が見つける。
    と、いう話「賢者の贈り物」など推理物、ラブストーリ、が、六つ収録されています。宇宙での事件を解決する番外編も、収録されています。

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    2010年01月24日
  • 猫は密室でジャンプする~猫探偵 正太郎の冒険1~

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    正太郎最高~。「三毛猫ホームズ」ほどに擬人化されていなくて、適度に「ただの猫」なのが好き。すっごく可愛い。だけど最高にクールでカッコいい~!!!
    今回のお気に入りは「愛するSへの鎮魂歌」。ストーカー男の勘違いっぷりに爆笑。そして「ただの猫」として登場する正太郎がもうめちゃめちゃにいい味だしてる。オチも抜群。

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    2010年01月14日
  • 紫のアリス

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    再読。すっごく好きな作品……のはずなのに、案外内容忘れていたのにびっくり(苦笑)。この作品、てっきりサイコホラーだと思ってたもんなあ。
    たしかに、雰囲気はサイコホラー的。ヒロインの精神状態が非常に危ういこともあって、世界が歪み、次第にひび割れてゆく印象を受ける。「アリス」をモチーフとした世界観がかなり美しく、そして不気味でインパクト強いので、その部分だけが記憶にしっかりと残っていたみたい。
    でも実はしっかりとミステリで、きちんとした解決あり。解決編でもあるラスト「お茶会」の場面はまさに圧巻。そしてその後に続く論理的な「妄想」……。とても哀切な後味の作品。やっぱり柴田さんの作品ではいまのところ、

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    2010年01月14日