柴田よしきのレビュー一覧
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花咲シリーズ3冊目。短編の連作物。
まさか練に子供が?!と吃驚しつつ、続きが気になって一気に読んだ。
花咲シリーズは聖なるとRIKOシリーズに比べて練が優しい気がする。やってることは普段通りなんだけど、子供たちに優しいのかな?って思える。やっぱり練は根本的に優しい人なんだよね。
花咲のこと気に入った感じなのは、花咲の中に麻生さんと似た部分を見ているのかな、って思えて個人的にちょっと切ない気分。斎藤のこと傍に置いているのも元デカだからかなーって思うのは考えすぎかな?
どの話もテンポが良くて読みやすかった。けど、完璧に事件が解決したってわけじゃないから最後スッキリした気分は前作とかと比べると比 -
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阪神大震災で婚約者を失ったメイ、その後、東京の実家へ戻り、お見合いをして亡き婚約者に似た人と結婚した。二度とあの悲しい思い出ばかりの神戸へは戻らないつもりだった。。。。
しかし、夫の転勤で結局神戸へ戻ってきてしまう。それから3年。。久しぶりに里帰りして戻ったメイ。久ぶりの我が家、久しぶりの夫。。。しかし。。。何かが違う。。
夫だ。。この人は。。。顔は一緒だけどこの人は私の夫ではない。この人はいったい誰?しかし。。変わっていたのは夫ではなかったのだ。。。。変わってたのは。。いや忘れてたのは。。私?
この本。。。。やばいです。とても不思議な展開で始まって、止まらない。読み始めたら止まらない。 -
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ハードボイルドって意味を正直わからないけれど、ハナちゃんかっこいいよ!!男だね♪惚れた女に弱いのも良いな~って思いながら読んでいました(笑)
前作よりそんなに月日はたっていないようで、早速また大けがしちゃいますが、今回は愛する女性の為に走り、でもチョット浮気心もありそうで(周りには良い女がいっぱい!)
今回も別々だと思っていた事件がひょんなことから繋がってるのがわかるんですよ。
まさかの奥さんに逃げられた男がここで登場!こんな風に繋がったか~と思わず感心してしまうんです。
前作でも同性愛の恋愛のもつれなんてのもありましたが、今回もそこが一つのキーポイントとなります。にこにこ園が新宿2丁目 -
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フォーユアプレジャー・シーセッドヒーセッド・ア・ソングフォーユー
ドント・ストップ・ザ・ダンスと花ちゃんシリーズです。
保育園を守るために探偵の仕事をしていますが、お金に困っているのに付け込まれ仕事はヤバイものばかり・・・。おまけにお人よし過ぎるため「聖なる黒夜」で出てくる山内練にも、いいようにおもちゃにされちゃってます。
無認可の保育園に、子供を預けに来る人たちもさまざまな事情を
抱え、こちらも奔走するハメに・・・・。
ほっとけない性格が良くも悪くも花ちゃんの最大の魅力です。
花ちゃんの周りにいる人達も個性的でこのシリーズになくてはならない人達ばかり!
探偵や園長をやっている時の花ちゃ -
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再読。すっごく好きな作品……のはずなのに、案外内容忘れていたのにびっくり(苦笑)。この作品、てっきりサイコホラーだと思ってたもんなあ。
たしかに、雰囲気はサイコホラー的。ヒロインの精神状態が非常に危ういこともあって、世界が歪み、次第にひび割れてゆく印象を受ける。「アリス」をモチーフとした世界観がかなり美しく、そして不気味でインパクト強いので、その部分だけが記憶にしっかりと残っていたみたい。
でも実はしっかりとミステリで、きちんとした解決あり。解決編でもあるラスト「お茶会」の場面はまさに圧巻。そしてその後に続く論理的な「妄想」……。とても哀切な後味の作品。やっぱり柴田さんの作品ではいまのところ、