柴田よしきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルから、美味しそうな食べ物の描写に期待して購入したのだけど。
どの作品も「なかなか変わった関係」が展開されていて、登場人物たちがどうなっていくのかハラハラしながら、美味しそうな食べ物が出てきてほんわかする、みたいな不思議な気持ちになる一冊だった。
「エルゴと不倫鮨」
どういう組み合わせ?と思わせる題名。
大人の空間に乗り込んでくるワンオペ育児明けママが、とにかく凄まじい。
高級鮨屋のおススメをモノともせず、自身の経験から鮨に注文をつけて「創作」していく。
お店の人にとっては迷惑この上ないお客様の暴走っぷりが印象的だった。
「夏も近づく」
最初にこの話を読んだ時、続きがあるかな -
ネタバレ 購入済み
最高です!!!
初版時に読んてるから、もう何十年(?)前になるのか…?
柴田よしきさんは本当に多種多彩な作品を書かれる方で、シリアスからこうしたSFまで幅の広い事でも有名な方ですよね。
どの作品でもテーマ性がしっかりしていて、本当に「読ませる」作品ばかりなのですが、このシリーズだけは、初めシリアスな感じで始まり『日本沈没』的なストーリーに成るのかと思いきや、天狗がノートPCを使いこなしたり、様々な生物や妖怪(?)か普通に人間と会話するなど、楽しい物語も混じってきて、著者自身も楽しそうに書いているのが想像出来て、本当に大好きな作品です。
『奇想天外な物語』と言ってしまえばそれまでですし、「ふざけ過ぎ」だ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいる間ずーっと黒夜にいる気分で、ここから幸せに向かうことはないだろうな、何かを背負って生きていかなくちゃなんだろうな…と思いながらも読み進めたくなる話。
韮崎から練への重すぎる愛の感情とか、
及川の麻生への愛の感情とか、
麻生から練に対する感情とか…
どこを切り取っても激重で、地獄だけど
そんな風に人を愛せるのがどこかで羨ましいと思ってしまう自分もいた。
特に韮崎が山内の前だけでは、感情がどうしようもなくコントロールできなくなってしまうっていうのがめちゃくちゃ良いよね^ - ^
ずーーっと黒夜にいる気分だったのに、最後の一文が『窓の外の長い夜は、街灯に照らされて、随分と、明るかっ -
Posted by ブクログ
旅の醍醐味は、おいしい食べ物だと改めて思わせてくれるようないいお話ばかりでした。
一番食べてみたいと思ったのは、「もしも神様に会えたなら」の“伊勢うどん”。関西住みだけど、食べたことなかった。主人公の少年2人が“優しい気配り”で表現した味を食べてみたいと思いました。
話が好きだったのは、「旅の理由」。主人公の青年がすごく良かった。
「美味しいということは」では、主人公の祖母の、“美味しいということは、いつまでもその味を忘れないってことなんだ”という言葉にぐっときました。今まで味わった忘れられない味を大切にしていきたいし、これからも忘れられない味を増やしていけたらいいな。
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Posted by ブクログ
600ページを超える大作。なのに、続きが気になってあっという間に読破してしまった。
現在起きている事件と、過去の冤罪疑惑の事件。この2つの事件の真相がどう暴かれて行くのか下巻が楽しみ。
RIKOシリーズでは端役だった登場人物がメインで出てきたりしてるのも面白い。山背さんとか及川さんとかね。思ったよりも及川さんのキャラがぶっ飛んでるのも良き。
何より麻生と山内の2人の関係。心を通わせたと思ったら離れて行ってしまったり、もどかしい!!
作中でも描写されているけど、麻生はすごく良い男なのに、その鈍感さが時に残酷で。RIKOシリーズから読んだ身としては、その麻生の鈍感さが本当にもどかしい。早く下巻を読 -
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10年前の事件を通して、麻生と山内の間に秘められた壮絶な過去とは? そして、韮崎を殺害した真犯人とは・・・?
上巻に続き、下巻もページをめくる手が止まりませんでした。
・・・が、切ない。
麻生と山内の関係だけでなく、他の登場人物の心情や人間関係を考えると、何とも苦しくて、やりきれない気持ちになりました。
破滅に向かうことでしか結ばれない愛もあるんでしょうか。もし、あるとすれば、それが二人の運命なのかもしれません・・・。
また、上下巻の最後に掲載されているサイドストーリーが、とても良かったです。別作品にも麻生と山内が登場するものがあるそうなので、余韻が残っているうちに読んでみたいと思います。 -
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Posted by ブクログ
若い男性刑事だけを狙った連続猟奇殺人事件が発生。手足、性器を切り取られ木にぶらさげられた男の肉体。誰が殺したのか?次のターゲットは誰なのか?
刑事・緑子は一児の母として、やっと見付けた幸せの中にいた。
彼女は最後の仕事のつもりでこの事件を引き受ける。事件に仕組まれたドラマは錯綜を極め、緑子は人間の業そのものを全身で受けとめながら捜査していく。
親として、そして女として、自分が何を求めているのかを知るために。興奮と溢れるような情感が絶妙に絡まりあう、
「RIKO」シリーズ最高傑作。
今回の事件には緑子の旦那さんの安藤刑事の誤認逮捕が関わっていることを知り、愛する旦那さんの汚点を真相究明の過程で -
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一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その彼女の前に、男の体と女の心を持つ美人が現れる。彼女は失踪した親友の捜索を緑子に頼むのだった。
そんな時、緑子は四年前に起きた未解決の乳児誘拐事件の話をきく。
そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が…。保母失踪、乳児誘拐、主婦惨殺。互いに関連が見えない事件たち、だが、そこには恐るべき一つの真実が隠されていた…。
ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説、第二弾。
母になった村上緑子が挑んだ事件のテーマは、母性愛。事件の引き金が育児ノイローゼだったり、育児は家族全体の仕事ではなく母の仕事という時代錯誤 -
Posted by ブクログ
男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。
そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。
それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。
性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。第十五回横溝正史賞受賞作。
村上緑子は、エリートコースを歩んでいたが、上司の安藤明彦警部との不倫が原因で新宿署に左遷されて、性犯罪の被害者を救うためそして加害者を逮捕するために手段を選ばな -
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ネタバレ温かな記憶を巡る「想い出」アンソロジー。
お気に入りは福田さんの「幸福のレシピ」と新津さんの「ゲストハウス」。
「幸福の〜」は、パティシエだった亡き夫の想い出のクリームブリュレの味が忘れられない琴子。旅行先として昔住んでいた神戸で思いを馳せていると、ひょんな事から知り合った一樹と一緒ににスイーツ巡りをする事になり…
夫が定年退職後に自分の店を持つ事を計画し、後輩と一緒に新作のケーキを公案していた事を知る琴子。そして、後輩が店を持つ事となりそのレシピが日の目を見ることができて良かったです。想い出のクリームブリュレがもう一度食べられた事がほんわかした気持ちになれました。
「ゲストハウ