柴田よしきのレビュー一覧
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ネタバレ不倫をしていた上司から妻が妊娠したから別れたいと告げられた主人公のあたし。
死んでやると飛び出して、結局、ばかばかしくなって家へ戻ろうとした時に落雷!
気が付いたら、そこは自分のしっている平安時代と微妙にずれた感じの平安京。しかも、別人になっていた。その名は小袖。
彼女は「源氏物語」を書いている香子付きの女房だった。
すいません。積んでました(;^_^A
で、先日の大河の紫式部で引っ張りだして読んだら、ものすっごく面白かった! しかも解説が山本淳子さんだし(大好き)
小袖は香子が「源氏物語」を書くためのアシスタントとして、うわさ話やモデルにしているのではと言われている男性陣の動向を調べるのですが、そこで「源氏物語」に出てくる男性の自分勝手な部分に怒りを感じたり、血筋が良くても通ってくる男性がいなければ貧しい生活を強いられるしかない女性への哀しさなどを感じていくところがとっても好きです。
私も、光源氏の女癖の悪さというのか、いつまでも永遠に母なる人物を求める(別名マザコン)ところがとても苦手でして……。
中心になるのが、夕顔・末摘花・葵・明石・若紫となります。そこで小袖としてのあたしは生霊など信じていませんから、そこにある人間の業であったり、病だったりを見つけてしまうのですね。真実を知ることは切ないなぁと改めて思ったりもしました。
それでも、戻る方法がわからないあたしは小袖として、香子に仕え続けるのですが……。
あたしの源氏物語の感想が自分のものと近いので、とても共感してました。
そして、最後に山本さんの身と世と心について語られている解説が心にしみます。
楽しいけれども、考えることも多い作品は大好きです。再来年の大河ドラマを楽しみにしている方にも是非ともお勧めしたい一冊でした。
楽しかった(*^^*) -
Posted by ブクログ
既に前に2巻出ているけど読んでない、という状態なので、いきなり冒頭での過去の振り返りがありがたいやらそうでもないやら。
更には、序盤からバブルの香りというか、あたし、どうしちゃったのかしら、とかいう香ばしい独白も出てきて、こいつはどうなることやら、と思っったけど。
始まってみるとなかなか、皆さん泥まみれで悪くないではないか。警察も一般人もヤクザも結局のところ一皮むけば一緒なのさというか、色々と悪い方に転がってく感も、小説だし、それはそれで。
しかし根源的なところでみーちゃんという暴力の権化が取り仕切っていて、それを抑え込むのが拳銃というのは、いやしかし現実がそうであるにしても切ないのだわね。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾です。
懐かしい歌謡曲の響きになぞらえた4つの中編。今回もお話は、いろいろ繋がっています。
ブルーライト・ヨコハマ
アカシアの雨
プレイバックPART3
骨まで愛して
こうしてシリーズ続けて読んでいると、すっかり自分が新宿の中に、ポーンと放り出されているような感覚になります。『普通』に生きていくって⁉︎ 『普通』ってなんなんだろう?って思うのです。
人が羨むようなセレブな生活をしている人の心の中にも、深く黒い闇はあり、底辺のそのまた底で生きてるような人の中にも、魂の煌めきはある。
その振り幅を知るだけでも、このシリーズは、やっぱり傑作だと思う‼︎ もちろん、ミステリーとして充分面白いのです。
私が特に好きだったのは
「ブルーライト・ヨコハマ」のラスト。泣けてしまった。人は何十年も経ってからでも、思わぬ人に救われたりするのです。
ネタバレしないように、好きだったところを少し…
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15年前のわたくしは、誰かの不幸を望むようなさもしい人間ではなかったんです。お金もなく、家も服も宝石も持っていなかったけれど、夢があって、そして、気高いプライドを持っていた。それを思い出しました。だからもう大丈夫です。
「あんたには、いいひとがいるんだから、こんな夜には、その人の膝で泣けばいいんだよ。そのために、男は女に惚れるんだから、さ」
この社会には、あまりにもたくさんの悲しい出来事があって、その中ではあの子の背負ったものなど軽いと言われてしまうかもしれない。けれど、何をどう背負うにしても、その重さは、背負った人にしか決してわからないのだ。
生きてるって、そういうなんか、わけのわからない、だけど捨てられないものを、いくつも身の回りに溜め込んでいく、ってことなんだわね。
悩め、悩め、男なら、しっかり悩んで、勇気を持って現実に立ち向かえ!
子供はみんな幸せであるべきだ。子供たちを幸せにすることができないのなら、俺たち大人なんて、生きてる価値なんかない。
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天下一品のお節介焼きのハナちゃんが好きだ〜。5作目にいきます(^^) -
Posted by ブクログ
ネタバレ花咲慎一郎シリーズ第2弾。
今回もまた、人探しから麻薬の売人が浮上してきたり
恋人の理紗さんが行方不明になってしまったり、
赤ちゃんが緊急入院することになったり、
さらには、元同期の命を懸けて、春日組の大幹部・山内から殺人事件の犯人探しを引き受けることになってしまったり…。
自分の命だけでなく、友人や園にまで被害が出てしまうかもしれないリスクを背負いながら、東京中を必死に駆け回るハナちゃん。
ほんの、2.3日の間の出来事だけど本当にいろんな事が起きていて、にこにこ園の子供たちが安心して眠っている間にも、不倫、麻薬の取引や銃撃戦、人が死ぬこともある。色んな人の人生や関係性が垣間見れたり、読み進めているうちに思わぬところであの人とあの人が繋がっていたり。世間は狭いなぁなんてちょっと面白く感じてしまう反面、そんな出来事は実は気付かないだけですぐ近くで行われているのかもしれないと思う怖さもある。
最後の方で、
奥さんが出て行ってしまい、生後間もない1人娘連れてにこにこ園を訪ねた父親にハナちゃんが言った言葉、「出来るんだ。」色んな修羅場を潜り抜けてきた直後だからこそ、この一言には重みと説得力がある。もう格好良すぎ…!
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山内練の出番が前回よりも結構多くて嬉しかったです。
アメリカのパーティジョークを話して大笑いしてたりジーンズと裸足にスニーカーなんてカジュアルさも見られたりしてちょっと驚き。女も男も惹きつけるカリスマ性は相変わらず健在で、片腕にするほど信頼していた部下を笑いながら半殺しに出来る所など誰よりも残忍な所はあるけれど、何だかんだハナちゃんの事を気に入っていて懐が広いところがやっぱり好き。