Posted by ブクログ
2012年01月09日
舞台は2031年の近未来で、でもSFじゃない。
ちょっとだけ進んだ文化・文明の様子の一文やアイテム名がさしはさまれたり、逆に“現代(いま)”のことが、すごく古いもののように言われる程度(例・携帯電話が、主人公たちが子どもの頃、大人がみんな持っていたもの、と言われ、携帯ストラップが過去の遺物のように扱...続きを読むわれる)。
でも、舞台がこの年代でないとならないにはワケがあって、単なる探偵モノとおもって読んでいくととんでもない、なんか壮大なスケールの話にいつのまにか入り込んでいる。
途中、岬みゆきの話に似てるなあ、という既視感を覚えはしたが、それも残しつつ、柴田さんの『ゼロ』、『ゆび』の、あっちのシリーズにリンクしているのでは? とおもい始める。
どっちにしても主人公とその敵対するキャラは、世界(人類)の存亡をかけての闘いをすることになる、その寸前で物語が止まっているわけで、これはいつ、続きが書かれるのであろうか? というのもすべての物語に共通しているところ。
(岬みゆきのシリーズは読むのやめちゃったから続いてるのかもしらん。だったらごめん)
柴田さんには『ゼロ』や『ゆび』よりかも、こっちの結末をちゃんと書いて欲しいです。