柴田よしきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ラストメッセージ」がテーマの短編集11編。
とても読み易かった。
印象に残ったのは「もうひとつある鷹宮家四訓」
「孤独の谷」「猫への遺言」
「もうひとつある鷹宮家四訓」は、大切な人を
思いやる気持ちが温かい。
ほのぼのとした短編集ばかりかと思いきや、
「孤独の谷」は言葉を使えば使うほど死に近づいて
いくという少し怖い話で、最後のシーンが
ぞわりとする。
「猫への遺言」は、読み終わった後、なんだか
モヤモヤ感があった。新型コロナウイルスで
亡くなった夫の遺言書、読まれるはずのなかった
遺言書で、妻は夫の秘密を知ることになる。
いろいろあったかもしれないが、
夫には共感できない。
これ、いい話? 梅吉(猫)は可愛いけど。 -
Posted by ブクログ
美味しいものと旅と想い出のアンソロジー。
あの日の味は(柴田よしき)
プチミステリーみたいな感じで面白い。
すごい印象に残ったかも
幸福のレシピ(福田和代)
スイーツも、中華料理も美味しそうだった。。
下戸の町・赤羽(矢崎存美)
赤羽もスイーツの街だったのね!!知らなかった。
友達と楽しい時間を過ごして、自分のこれからことを考えていけそうってなってるところで、私も友達に会って大笑いしたくなった。
旅の始まりの天ぷらそば(光原百合)
蕎麦食べたくなるじゃん・・・
ゲストハウス(新津きよみ)
こちらもプチミステリー?で誰が娘なんだ??と気になって読めた。自然の中のゲストハウスの様子が楽しそうで、旅行に行きたくなる
からくり時計のある町で(秋川竜美)
友達の気持ちってわからないよなーと気づいた。
結構お互いに大事に思ってるもんだよなと明るくなる。
横浜アラモード(大崎梢)
高知の方言可愛いし、横浜のグルメ美味しそう -
Posted by ブクログ
ネタバレ料理をテーマにしたアンソロジー。
柚木麻子さん『エルゴと不倫鮨』…安定した著者の「反権力(=男性)」「女たちの結束」鉄板ネタ。安定した漫才を見ているよう。
伊吹有喜さん『夏も近づく』…一番飯が美味そうだった。柚木さんの後に「義姉から性的虐待を受ける少年」が登場するので、並びとして良い。
井上荒野さん『好好軒の犬』…文学的。悪い犬じゃないんだよ、かわいそうな犬なんだよ が無意識的な嫌味、斜めな見方。おもしろかった。
坂井希久子さん『色にいでにけり』…金平糖の着色や和菓子の着色。江戸時代の話。粋。
中村航さん『味のわからない男』…こういう芸能人、いそう。リアル。
深緑野分さん『福神漬』…表現がうまい。そして後の作品『どっしりふわふわ』にもなんとなくつながっていくのだが、主人公の「私」が男なのか女なのか判然としないまま終わる。それもうまいな、と。
柴田よしきさん『どっしりふわふわ』…前半部分、悩める50手前の女主人公に、感情移入。パンの描写もうまい。だがオチはいまいち、だと思う。同性愛者である必然性が、まったく無い。単純に同性愛者を「オチのネタ」として使うのは、驚きを起こすには技術としてアリ、だが、テクニカルすぎて興ざめ。
☆気になった表現
私が小説なんて書くようになったら、妻である部分は少なからず損なわれるはずだ。
時に飢えるほどの貧乏暮らしだったという少年時代を持つ光一郎は、今は自分が稼いだお金でたべたいものを食べられる、という現実と時々うまく折り合えなくなる。
『好好軒の犬』井上荒野
見事だった本棚はがらんどうとなり、お腹を空かせて恨めしそうに私を見た。
『福神漬』深緑野分