柴田よしきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あおぞら町で暮らす、妻の日常。
連続短編で、最初からかなりすごい風景(?)でした。
開いててよかったというべきか、奥さんの機転が
ものすごく効いてたというべきか。
しかし、一体何がどうしてこうなったのか。
1軍と違う、2軍の話ですが、そもそも
野球に詳しくないので、そうなのか…と。
地元の2軍を応援している人にとっては
途中気が付く展開かも知れません。
ちょっとびっくりな繋がりでした。
最後の話は、ちょっとどうするべきなのか
選択に迷う話でした。
本人達がそれで納得してるので大丈夫ですが
納得していなければ大変な事に。
潔く話し、決断する姿勢には敬意を払いますが
どうなのでしょう。 -
Posted by ブクログ
少し前の浩太さんのレビューに惹かれて買ってきた。
結婚生活に疲れ、東京の出版社を辞めて、信州の高原の村にカフェを開いた奈穂。そのカフェに様々な人が訪れて来て…という6つの短編からなるお話。
最初の話はほんわか普通にいい話って感じだったのだが、次の話からは離婚調停中の夫が訪ねてきたり、「わざわざこんな村に移住してきてエコライフしてますみたいな顔してる、そういう人たちがうざったいの」と言う農家の嫁から愚痴られたり、10年前に同じように村に来て評判も良いパン屋さんの思わぬ悩みに当てられたり、全体としてお話の印象はさらっとした感じになっている中で、時折ドキッとするところが出て来る。
そうした小さな -
-
Posted by ブクログ
前作が高原の爽やかな作品だったので、すぐに注文して読んでみたが、真逆のような内容だった。
新たな住人が来たが、元ロックグループのメンバーで有名人。突然グループを抜けたこともあり、ボーカルの自殺もこの青年のせいにされるという、ワイドショーのような話題。恨みに思うファンやマスコミが押し寄せる。
主人公の菜穂は友人として庇うが、周囲の老人達を中心に二人の関係を邪推されたり、挙句の果てには葡萄では無く大麻を育てていると噂を広げられる。
柴田よしきさんの文体は一人一人の会話が長く「」が2pに亘るものも多い。延々と暗い回顧の一人語りが続くと飛ばしたくなって来る。
最後には何とか帳尻を合わせたように前向きな -
-
-
Posted by ブクログ
アミの会による想い出の旅アンソロジー7編。
ゲスト:秋川滝美
「あの日の味は」柴田よしき
「幸福のレシピ」福田和代
「下戸の街・赤羽」矢崎存美
「旅の始まりの天ぷらそば」 光原百合
「ゲストハウス」新津きよみ
「からくり時計のある町で」秋川滝美
「横浜アラモード」大崎梢
10冊刊行で(仮)が取れたそうです。
想い出の旅がテーマなので、年配の主人公が多め。何十年も経って当時のものが何も残っていないと、あの頃の景色はどこにもないと突きつけられて懐かしいというより悲しいのかもしれませんね…
「幸福のレシピ」、「横浜アラモード」がすごく良かった。