阿部智里のレビュー一覧

  • 楽園の烏

    いったい何が

    昭和の日本の風景から始まるこの作品に「またしても二冊で一つの物語なのかな」と読み進めると、年齢を重ね出世した雪哉や数名のなじみの名前がある。これ、弥栄の鳥の後のストーリーだよな?と確認してしまったほど大事な部分が飛ばされている。読者が知りたい部分は一切描かれることなく、一貫して雪哉に対する批判ばかり...続きを読む
  • 烏に単は似合わない【新カバー版】
    よくある「女の戦い」的な後宮ものかと思ったら、めちゃくちゃ世界観作り込まれたファンタジーだったし読みごたえあるミステリーだった!
    実はあせびちゃん様がヤバい女ってネタバレだけは踏んでたのですが……文章表現が巧みで、過去に踏んだネタバレのこと忘れかけて感情移入しちゃいそうになりました。怖い怖い。

    ...続きを読む
  • 黄金の烏【新カバー版】

    雪哉の決意

    読後、やっとここまできたか、と思った。難解な事件、雪哉の決意を固めるに十分な内容だった。が、一つ引っかかったのが水売りの男が最後に書いた手紙。老舗のボンボンだったから教育は受けていたのかなぁ。そんなに長い手紙を書くほど文字が書けたのなら、どこで生まれたかもしれない女を女房にするには反対もあっただろう...続きを読む
  • 弥栄の烏【新カバー版】
    「空」を買い忘れ、先に「玉」とこの本を買ってしまいました。買ってしまったので読んでみたら、なんとこの「弥栄」と「玉」は対になっていた。宮内ではこんなことになっていたのか。新しい名前が出てきた。「空」に登場した新キャラなんだろう。雪哉を理解するには「空」を読まねばならない。
    ラスト、やっぱり泣けたが、...続きを読む
  • 烏は主を選ばない【新カバー版】
    息を呑む展開でした。躍動感があって面白い。
    わずかに割引もあったのでまず3冊だけ購入してみた。あぁ、既刊分全部買っておけば良かった、と「単」を読み終えて後悔した。
    この巻では一巻の「単」に湧いた疑問、若宮が殆ど登場しないなど、いくつかの理由が明らかになる。2冊で一つの物語です。
  • 空棺の烏【新カバー版】

    新しい仲間

    新しいキャラクターはとても魅力的だ。雪哉はどこにいても計算高く、強い。腹を括った雪哉は若宮を護るためならどんなことでもするのだ、たとえ化け物になろうとも。勁草院での院生たちとの出会い。わずかなこの数年の雪哉を思うと、この後にくる猿との決着は辛い。
  • 玉依姫【新カバー版】

    泣いた

    実は「空」と間違えて先にこちらを買ってしまった。買ってしまったので読んだら全く別の角度からのストーリーでとても楽しめた。志帆に感じた焦ったさも後半になると納得。さらにラストでは神々しくさえ思えた。圧巻だと思った。
    泣きました。
  • 黄金の烏【新カバー版】
    ただの宮廷物語と思っていた2巻から、大きく世界が広がっていく3巻。こっからが物語の本番!という感じ。また、ミステリーとしても最後の最後まで楽しませてくれる。
    「真の金烏」である奈月彦がそう呼ばれる理由や、外界のことなど、今まで解き明かされなかたことが少しずつ明かされていく。
    危険な薬と突如八咫烏の村...続きを読む
  • 烏は主を選ばない【新カバー版】
    前作とは違った若宮の近習の男の子視点で繰り広げられる八咫烏の物語。
    前作の裏側で起きていた様々な出来事が知れて、若宮の行動や態度の意味が分かって面白かったです。
  • 烏は主を選ばない【新カバー版】
    1つめの「烏は単を選ばない」の別の方から見たお話しです。1つめの「烏は単を選ばない」を読まないと、この本のお話が面白くないかもしれません。
  • 烏に単は似合わない【新カバー版】
    大奥みたいな場所で起こる女同士のドロドロや事件が気になって一気読みでした。
    読み始めと後では印象がガラリと変わる登場人物かチラホラ。
    これからどういう展開で物語が進んでいくのか楽しみです。
  • 楽園の烏
    はじめさんの家族いいな。
    諍いのない気持ちのいい遺産相続。

    今上陛下は誰か。奈月彦を若いとは言われんでしょう。
    出てこない人の安否がこんなに不安になるとは。

    千早は勁草院時代に雪哉が裏で手を回していた結衣ちゃんの件を知ってしまったんですね。
    千早が太刀を取り上げられた時の経緯が気になるけど知るの...続きを読む
  • 弥栄の烏【新カバー版】
    『玉依姫』の裏側でなにがあったかですね。(この作者はこうした表裏一体が好きなのかな?)

    雪哉が茂丸を失って荒む、荒む(-"-;A ...アセアセ

    山神とその神使である猿と烏。そして英雄。
    いろんなものを絡ませているのは個人的には楽しい。

    こうして第一部完読です。これから外伝ですね。
  • 望月の烏
    待望の新刊。
    あ~、そうつながるのかと、納得する。
    お約束は、最後のどんでん返し。
    今回もやってくれました!

    今度、ゆっくり全巻をとおし読みしたいなぁ~
    前のことをどんどん忘れてしまうお年頃。
    どうか間を開けずに、新刊をお願いします。

    やっとわたしの中で、現在の雪哉を受け入れられた気がする
    最新...続きを読む
  • 黄金の烏【新カバー版】
    八咫烏シリーズ第3段。危険な薬と人喰い大猿。一度若宮のところを離れていた雪哉が再度登場、謎を解き明かす。そして雪哉が若宮に忠義を近い、ラストは次巻へ続く模様…。
    まだまだ謎は多くある。楽しみだなあ。
  • 黄金の烏【新カバー版】
    非常に読みやすく面白く、ファンタジーは特に読むのに時間のかかる私でも気になってあっという間に読み終わりました!
    あぁこういう世界なのかー!と更に理解し始めた巻でした。
    どうしても十二国記シリーズ風味もありますが、それなら今流行りの異世界ものの方がどれも設定は似たりよったりなのででも読むと凄く面白いで...続きを読む
  • 烏は主を選ばない【新カバー版】
    前作で出てきた雪哉視点のお話でとても面白かったです。

    若宮と雪哉の関係性が凄く好きでした!

    人の思惑が交差する話でミステリー小説のように読めました。

    オススメです。
  • 烏に単は似合わない【新カバー版】

    爽快

    果たして私は何の本を読んでいたのだろうと終盤に思った。それほど前半と後半の色合いが変わるのだ。大奥さながらお姫様たちのマウントの取り合い。家を背負っているだけに辛辣で重い。辟易とした頃に殺人と謎解きが始まる。そして後半あっけなくそれらが解決されていく。言うまでもなく若宮の登場あってのものだ。ドロドロ...続きを読む
  • 烏に単は似合わない【新カバー版】
    そうきたか!ファンタジーかと思いきや推理もの的でもあった。
    さすが人気シリーズになるだけある。

    ちなみに「烏は単を選ばない(カラスはヒトエをえらばない)」を「鳥は巣を選ばない(トリはスをえらばない)」と読み間違えたのは私だけじゃないはず!
  • 烏は主を選ばない【新カバー版】
    なかなか怒涛の展開&ビターなラスト!!なので、ちょこっとスッキリしないけれども、それはそれで次巻が気になって良かったです。雪哉&若宮のやり取りがめちゃ楽しい!澄尾も好きです。
    スラスラ面白く読めました。
    ので、すぐに次読みます。楽しみ楽しみ♪