阿部智里のレビュー一覧
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ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールなので、それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
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Posted by ブクログ
本の中でファンタジーミステリーが、1番好きかもしれない。
でも、そのジャンルを読んだのは久しぶりな気がする。
火竜の襲撃により両親を亡くした少女ナオミは、孔雀王ノアに助けられ、鳥籠の宮に住むことになった。
が、その後、さらに偉大な巣の宮の蜻蛉帝シリアスの元へ誘われることになる。
住み慣れた鳥籠の宮と比べて、ナオミが感じる巣の宮の暮らしは意外にも心地よかった。
しかし、一種の違和感もあり、それはどうやら蜻蛉帝の妻、皇后イリスにに関係しているらしい。
隠された真実をナオミがどう暴くのか、またその時何が起きるのか。
煌びやかで神秘的な精霊たちの世界へと導いてくれた小説。
読んでいる間、自分の -
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ネタバレ長束を知る一冊になるかと思ったら、路近だった。
路近を理解したいという長束の気持ちを通して長束の
事も知ることになるんだけど、イメージが変わった。
両親とは似ても似つかない彼で良かった。
(それはそれで奈月彦が心配になるのもわかる。)
路近をよく知る人ということで、読者は勁草院の院志・
清賢と翠寛の背景と人柄を知ることができる。
路近を疎む南橘家が送り込んだ二人が路近の命を救う
ことになったのは皮肉だけど、こういう二人の存在は
今後の展開の希望になった。
特に翠寛は、勁草院で雪哉と色々あったし雪哉のやり
方に不満もかなりあるようだけど、やり方が違うだけ
で根っこの部分、価値観は同じだと思うので -
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ネタバレ悲しい。悔しい。はらわた煮えくりかえる。
真赭の薄と澄尾のことに喜んで読み始めたのに、まさか
こんな巻末になるとは思わなくて…
懐かしい名前がいくつか出てきて嬉しかったのに、あの
薄気味悪い女の存在はすっかり忘れてた。
長束のは慟哭かもしれないけど、私なら完全に怒号。
人も八咫烏もどこまでも堕ちていけるものだね。
この山内の存続が危ういという時に現状も全て奈月彦の
せいにする。金烏が変われば現状は変わるのか?
四家の負担は減らすことが出来ても、山内の危機は変わ
らない。あの愚かな紫雲の院くらいだろうと思っていた
のに…
奈月彦の遺言は、雪哉の行動を推測して敢えてそうした
のじゃないかな。浜木綿 -
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前作 八咫烏シリーズはかなり好きで、ずっと文庫化を待ち、読んでいた
そろそろ完結のはず
テレ東「あの本読みました?」阿部智里さん回を観た後、ついつい文庫まで待てず買ってしまった
「皇后の碧」
ファンタジーが苦手という方もいるでしょう
良質なファンタジーは巻を重ね読み進めてゆく程に
奥が深いと思う
阿部作品は、広大で緻密な世界観が魅力的
主人公の成長物語だった今作
主人公は悩む!
平穏を守るためには、戦い、そして奪う事が、絶対必要なのか?
火の一族はドラゴンを使いこなす
主人公ナオミの両親は、その襲撃により命を落とす
「平穏を愛し、平穏を望んだ、そなたの家族は
その祈りだけで平穏を