阿部智里のレビュー一覧

  • 亡霊の烏 八咫烏シリーズ11

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    ネタバレ

    もう死にそう...私の心が。これ以上むごい話があるだろうか…
    因果応報。民は愚か、というけれどそう言う雪哉も愚かだったってこと。
    作者は読者を何回地獄に突き落とせば気が済むのだろう…追憶よりひどいことはもうないと思ってた…
    次作は全面戦争突入か?
    もうバッドエンドしか見えてこない。

    しかし凪彦は、毒親と親を憎んでいる羽母に育てられて、なんであんなにまともに育つの?
    あと雪哉より治真の忠誠心の方が怖い。

    2025.9.1再読
    楽園を再読した後もう一回亡霊を読んだ。やっぱりひどい話だった。
    時系列だと追憶→望月→楽園→亡霊なので、記憶がおぼろげな人は時系列で読み返してみてもいいかもね。

    0
    2025年08月21日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    『烏は主を選ばない』。前作『烏に単は似合わない』と対になる作品です。
    若宮を命を狙う事件が少年・雪哉の視点で描かれます。
    ファンタジーの形を借りたミステリでもあるので、謎解きの面白さもあります。

    人の姿をとる八咫烏の世界、山内。
    出自のため、ひねくれたところのある少年、雪哉が仕えることになった若宮・奈月彦は、その美しい容姿とは裏腹に、とてつもなくマイペースで破天荒。

    そんなふたりが。若宮の暗殺事件の謎を追います。

    0
    2025年08月19日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    人の姿をした八咫烏たちの世界。八咫烏が支配する土地「山内」の統治者である金烏。

    その世継ぎの若宮への入内をめざす貴族の姫が宮中で遭遇する事件を軸に、不思議な八咫烏の世界が描かれます。

    異世界恋愛ファンタジーかと思ったら、叙述トリックミステリだった。

    物語の構成も雅に春夏秋冬、再びの春となっていて、これだけみたら、どうしたって純愛を期待してしまうのだけど、読んでいくうち、「…?」「…!」といった展開に。

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    2025年08月19日
  • 亡霊の烏 八咫烏シリーズ11

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    やっぱり文章好きだなーと読んでたんですが…一体どうなっちゃうんだよ…うわうわ、
    …つ、次も待ってます…。

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    2025年08月16日
  • 亡霊の烏 八咫烏シリーズ11

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    ネタバレ

    博陸侯を理解する人が意外にも多いこと、同時に、博陸侯を非難する人も意外にも多いことが判明したと思う。シリーズを通して、雪哉視点の描写が政変後から極端に少ないのと東家が不穏なのが気になる。

    0
    2025年08月14日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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    ネタバレ

    雪斎が主張する民主主義の弊害は、現代人にとって耳が痛いものだと思う。発展途上の山内から見て現代日本社会は見本ではなく戒言となるのかと、山内を通して自分達を客観視させられた感覚になった。

    0
    2025年08月12日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    失ったものが大きすぎて辛いお話でした。
    「忠誠を誓う」ことの難しさ、これまで見てきたものが違う角度から見直され、自分が正しいと信じてきたものが覆されていく…
    続きが気になります。
    はやく平穏な日々が来て欲しいです。

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    2025年08月11日
  • 烏の緑羽 八咫烏シリーズ9

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    ネタバレ

    翠寛の矜恃に基づく生き方を軸に、彼と路近と長束の成長を描いた物語。理想と現実のギャップを理解したうえで、道理を選ぶ翠寛と、合理を選ぶ雪哉。調和性と冷徹さの対比を感じた。

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    2025年08月09日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    ネタバレ

    あせび、小梅など雪哉の少年時代を思い起こす八咫烏たちの登場に、年月の経過や雪哉の変化を痛感した。ラストの変貌は『主』で語っていた「反省はする、後悔はしない」の座右の銘の通りだなと思った。

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    2025年08月08日
  • 皇后の碧

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     田舎で育った少女が宮殿に出て、やがて皇后の候補に・・・という単純なシンデレラストーリーを、阿部智里先生が書くはずもなく、誰が味方か、味方か敵かの、ワクワクする展開です。ぜひ、シリーズ化を 

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    2025年12月07日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    八咫烏シリーズ第四弾。
    今回は学園ものの面白さがありますね。章ごとに視点を変え、群集劇の面白さも味わえます。
    前巻での雪哉の覚悟。それは自分のことだけでなく、もっと広く大きな視野を持っていたとも知れる。
    物語も大きく動き、続きが楽しみ。

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    2025年08月07日
  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1

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    ネタバレ

    気になってた!っていう人たちの話でとても面白かった。

    特に、松韻の「まつばちりて」と雪哉の二人の母たち「ふゆきにおもう」が好き。

    「まつばちりて」は、松韻の成長による気付きが切ない。なにも知らないままだったら、生きていけたとかもしれないのに⋯。
    純の想いも辛い。愛が憎しみに変わるとはこのことだ、を体現したような話。
    そして女性と男性との平等とは何か、というのも考えさせられる。

    「ふゆきにおもう」は、なぜ梓が冬木のことを悪く言わないのかがすっきりする。
    冬木は雪哉みたいな人で、本質的なものを見ることができるとても賢い女性だった。
    梓はそんな冬木が大好きで、冬木も梓を可愛がっていて。この2人

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    2025年08月06日
  • 烏百花 白百合の章 八咫烏シリーズ外伝2

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    ネタバレ

    "苦境から決意をもって立ち上がる"という点が全ての物語に共通していると感じた。山内にはいろんな八咫烏がいて、それぞれにそれぞれの苦難がある。キャラクター達の若さゆえの純粋さも印象に残った。

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    2025年08月06日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    ネタバレ

    やり方は不芳だが、崩壊の回避という未曾有の課題に尽力する雪斎は凄いと思う。だが、人智を超えた『理』に支配された世界で彼の論理は通用するのか?むしろ捨てた人情の方が大事なのではないだろうか。

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    2025年08月06日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    暗転。

    この先を読んでから読み返すと見え方がまた変わってくるのがこの作品の面白いところ。

    人としての感情は浜木綿のほうが真っ当なんだけど、雪哉を打ちのめすには十二分な出来事が続いて、闇堕ちするのも、彼が個人より八咫烏の世界を選ぶのも、理解できるから、やっぱり嫌いになれない。

    この作品は雪哉の物語なんだ、と改めて思わされる。

    2025.8.3
    156

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    2025年08月03日
  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1

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    それが気になってた!なエピソードばかりでした。
    特に、落女は『烏は主を選ばない』でちらっと出たときから気になっていたものの、その後登場が無かったので、今回深掘りされて嬉しかったです。

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    2025年08月03日
  • 猫はわかっている

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    この本棚に「猫」で検索かけたら17冊も読んでいた。これが18冊目である。
    アンソロジーもあるので、ニャンコ好きな作家さんは多いんだなあと感心するニャンコ好きな自分である。
    1番バッターの村山由佳さんの作を読みながら、ずっと前から読みたいと思いながらも650ページの大作にためらっていた「風よあらしよ」に、やっぱり挑戦しにゃきゃあと思った。

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    2025年08月03日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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    この本で八咫烏シリーズ終了するのかと思ったら、まだまだ続くのね。しんどい内容が続く…。
    私は雪哉推しなので、博陸侯が悪いようにだけならないで欲しいわ。そして、博陸侯が嵐の二宮くんに思えてきてしまい、途中から私の頭の中が二宮くんでいっぱいに!

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    2025年07月31日
  • 弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

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    ネタバレ

    "役"に徹底して"自我"を押し殺した雪哉と、"役"を取り戻せず葛藤するなかで"自我"を認識し始めた奈月彦が対称的。最後の場面は雪哉の本質が化け物ではないことを自他ともに認識した瞬間だと思いたい。

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    2025年07月31日
  • 玉依姫 八咫烏シリーズ5

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    ネタバレ

    "名前"と"認識"が印象的に描かれていた。山神と玉依姫が椿と志保であったように、奈月彦も自覚と他者からの認識があれば奈月彦としての自我を感じることができるのではないだろうかと考えてしまう。

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    2025年07月29日