阿部智里のレビュー一覧

  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    全ての章が回想から始まる本作。若宮の空の記憶は今後どうなるのか。そして、真の実力を開花させ始めた雪哉。立派な風貌の青年へと成長し、わざと縮こまっていた小さな少年ではなくなったのが印象的。

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    2025年07月28日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    様々な親子像がとても印象に残った。金烏と八咫烏もまた"親子"だが「親の心子知らず」な現状がもどかしく感じる。本作で顕になった外敵の存在や山内の身分格差は今後どのように描かれるのだろうか。

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    2025年07月26日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    主人公・雪哉は、頑固だが信念が強く一途な少年。彼が若宮を選ばなかったのは彼なりの主への想いが主の志向とは一致しないと判断したからだと思う。だからこそ残念であるし、賢明でもあると感じる。

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    2025年07月24日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    「弥栄の烏」と「楽園の烏」の間に何があったのか。
    楽園の烏で「???」となった謎の半分くらいは解き明かされます。
    久しぶりに登場する藤波やあせび。
    色々と驚きすぎてるうちに読み終わってしまいました。
    表紙の幼い雪哉が切ないです…

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    2025年07月23日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    容姿や家柄といった外面的な要素が序盤は強調されるが、終盤になるにつれて内面に視点が移っていく感覚がした。良くも悪くも人間性(八咫烏だが)はどんなに着飾っても隠せないものであると感じた。

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    2025年07月23日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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    第1巻と同じく登殿の儀が舞台。四家の姫君たちがまた勢揃いする。そして、そこにかかわる落女となった紫苑の宮。彼女の後ろ盾は西家だけなのか。そして、すっかりダークヒーローが板についた雪哉。
    今回の白眉は、澄生と雪斎の言い争いか。銀河英雄伝説の命題を彷彿とした。私心なき英傑である独裁者と愚鈍な指導者に率いられる民主主義と果たしてどちらが幸福で正しいのか。

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    2025年07月22日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    気を付けて読んでたんです。
    今までの3作を読んで、
    きっと黒幕がいて、どんでん返しがあるんだろうなと。

    でもやっぱり気付かず、最後にあっとなりました。
    雪哉、家でも何でも使ってやるって、そういうことか…。
    腹をくくった君は、頭が良くて性格が捻くれまくっているんだね。。

    より好きになりました。雪哉推しです。

    そして、趣味の悪い服の似合う明瑠も可愛くて好き。姉弟ともども可愛い。

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    2025年07月12日
  • 玉依姫 八咫烏シリーズ5

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    金烏と同じように、玉依姫も代々の記憶を持って、体を乗り移っているようで。
    でも志帆の意志や感情は消えてなくて、
    そうすると若宮もやっぱり感情はあるんじゃないかな。護衛が山神に殺されてしまったとき、感情がないようには思えなかった。
    死んでしまった護衛が誰かも気になる。。
    雪哉、無事でいてくれ。。

    志帆の他人の幸せが自分の幸せ、っていう考え方は、素晴らしいのかもしれないけど、身内は辛いなとも思う。
    自分の幸せを考えて欲しいって、親や祖母の立場から望むのは当然で、でも志帆本人の幸せとはまたずれるから悩ましい。。。
    志帆は椿とともに滅ぶことを選んでしまったけど、それが本当に幸せなんだろうか。。難しい

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    2025年07月12日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    最初の方はついに東京まで来たかww
    なんてのほほんと思ってたけど、若宮死ぬんかい!
    しかも藤波にかい!!おい!!おぉぉぉおい!!
    浜木綿ももはや御乱心にしかみえない…
    あと浜木綿に全て任せるってのもよく分からない…
    心がないって言ってなかったか?嘘だね。バリバリ心動いてんじゃねーか。結局奈月彦はしっかり夫だったししっかりパパだったんかな。金烏としての心と自分の心の葛藤があったりしたんだろうか。
    はぁ、雪哉…お前、どーすんだよ。
    澄生は紫苑の宮なのか?ってかそうでしょ?
    こりゃ次早く読まないと…結末どうなんのかな…。

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    2025年07月05日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    面白かったー!!
    前作と対になった作品で、桜花宮に来ない若宮なにしてたんだよ、に応えてもらった。

    大変だな若宮、と思って、姫様達への誠意もわかった。
    だけどやっぱり殴りたいよね若宮を。特に雪哉にはその資格がある。無理かもしれないがぶん殴ってやれ。
    若宮の考えの裏を敵に読まれたかと思ったらまたそこも若宮の掌で…的なインフレが多くて、最後までドキドキした。

    この話は忠誠とは何か、大切に思うものはなにか、がテーマとして語られていて、其々が其々の心に従っていて、とても気持ち良い。すれ違おうが、殺されかけようが、皆が皆筋が通っている。理解できるかは別として。
    そんなところがとても良かった。

    最後の

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    2025年06月28日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    前作の方が驚きは大きかったけど、個人的には今作の方が話にのめり込めて好きだった。
    若宮が后候補に対して取っていた行動の意味とか、裏で何が起こっていたのかが分かってすっきりした。
    若宮が全然桜花宮に来ないことにもやもやしていたけど、后候補に対する誠実な気持ちが知れたところは凄く嬉しかったし、若宮が好きになりました。
    気になるところで終わっていたので、若宮と雪哉の関係性がどうなっていくのかなど続きが楽しみです!

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    2025年06月25日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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    久しぶりに読んだのでこれまでのストーリーを忘れていて、また読み返したいと思いつつ。
    どの金烏も民のことを本気で考えようとしていることが救いだが、統治の難しさを感じる。佳通が雪哉に通じているとはいえ、凪彦の支えになっていてことが救いだった。

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    2025年06月25日
  • 玉依姫 八咫烏シリーズ5

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    流石におもしろすぎてオススメしてくだすった同僚と悶絶。いいから早く弥栄を読め!とのことだったので取り急ぎ手に入れ。

    ここでくるのか現代編、(というか著者が最初に、しかも高校時代に書かれたものがたりだという衝撃)十二国記の正統後継、、、泣 と思いつつこの、いやらしく狂った土着!民間信仰!人身御供!(今で言う因習村というやつか)うわーん、ホラーで1番好きなやつすぎて困る。(サイレンをやっています)
    でもやっぱりこのさらっと、爽やか感が阿部先生の良さですね。読後感良すぎる。
    文庫版の荻原先生との対談も良すぎて泣く。

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    2025年06月12日
  • 烏百花 白百合の章 八咫烏シリーズ外伝2

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    既出の個人や出来事の背景だったり、後日談など、
    楽しめた。まだ詳しくは描かれてない人物や出来事
    については、この先がとても楽しみになった。

    『かれのおとない』…雪哉の勁草院時代からの親友・
              茂丸の妹・みよしの話
    茂丸の家族のこと、そこへ度々訪れてきた雪哉のこと、
    そしてあの山神の怒りが爆発した後のこと…雪哉がど
    ういう気持ちで過ごしてたかを少しだけ想像できた。
    悲しかった。
    そして山内を守るという雪哉の覚悟と、楽園の烏で会っ
    た雪哉が少し理解できた気がした。 

    『ふゆのことら』…雪哉が勁草院に入ってきた時に嫌
             な顔をした先輩・市柳の話
    雪哉とのいざこざ

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    2025年06月13日
  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1

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    八咫烏シリーズ外伝 烏百花 蛍の章

    本編シリーズで「ここ気になる」というところを狙ったような短編集。



    1.しのぶひと
    『弥栄の烏』で出てきた、真赭の薄と雪哉の縁談話にまつわる話

    2.すみのさくら
    『烏は主を選ばない』で出てきた、浜木綿の両親にまつわる話

    3.まつばちりて
    後に記載

    4.ふゆきにおもう
    雪哉の実母と養母にまつわる話

    5.ゆきやのせみ
    シリーズ3作目『黄金の烏』の後、4作目『空棺の烏』の前までにあった、若君と雪哉のエピソード

    6.わらうひと
    第一シリーズ終了後(弥栄の烏後)の真赭の薄と澄尾の話


    の6話構成です。


    【ピックアップして感想】

    3話目の『まつば

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    2025年06月09日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    いやーーーーー八咫烏シリーズ、圧巻すぎる。

    間延びせず、ここまで面白くできる
    作者の技量が凄まじい。
    世界設定がすごく緻密で
    「え?そんな訳あるかい」と思う瞬間がなく
    ファンタジーなのにすんなりのめり込める幸福感たるや…

    八咫烏の世界を理解したと思いきや
    猿との共存の過去まで出てきて思考が追いつかなくなりそうだけど
    展開もストーリーも面白いから食らいつき理解しつつ楽しんでいる。

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    2025年06月09日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    年数が経った後の山内、新章…ということで、なぜか
    私は、もう雪哉には会えないと思っていた。
    だから会えたのは嬉しかった。
    40を過ぎた雪哉は想像通り立派だったけど、その身
    を山内のためだけに捧げていて、それが少し寂しかった
    かな。でも、とても雪哉らしいと思った。
    それ以外の選択をするとは考えられないと思うほど。
    他にも懐かしい名前がちらほら。
    所有権を持ったはじめもなかなか曲者で…侮れない。
    雪哉が信頼してる頼斗だから大丈夫だと思いたいけど、
    心配。
    トビがどうなるのかも気になる。
    雪哉ははじめから、はじめは雪哉から学ぶことがある
    んじゃないかと思う。
    山内の存続のために和解も協力も出来るんじ

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    2025年06月07日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    八咫烏シリーズ第3弾。アニメはここまでだったんですよね。小説だとミステリ要素が際立って、なるほどそう来るか! と狂喜乱舞。
    何のために生きるのか。自分が守りたいものは何か。物語が大きく動き、その渦の中で確固たる自分を得る。そんな雪哉に益々惚れ込むのです。

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    2025年06月04日
  • 玉依姫 八咫烏シリーズ5

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    八咫烏シリーズ第5作!
    神話にまつわるセオリーを感じる今作『玉依姫』

    そう来たか!阿部智里!
    と思わずにはいられない、この八咫烏シリーズ第5作「玉依姫」

    前代未聞の脅威、八咫烏(ひと)喰い猿の出現により、窮地に立たされた山内という流れからの、まさかの違う世界での話。

    前作まで読んだ人にとってはネタバレにはならないですが、八咫烏の住む山内の外側である外界には、人間が住んでいます。

    ここに来て、人間が関わってくる!
    タイトルに『烏』が付かない今作のメインは、
    「八咫烏」ではなく「人間」なのです。

    前4作までのファンタジー世界とは毛色の違うファンタジー。
    ある意味では、宗教・集落・伝統(言

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    2025年05月31日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    ここにきて学園ものか!とびっくり。
    雪哉と同世代たちのやりとりに微笑ましさを感じつつ、学園という独特の空気感を物語に感じます。

    前3巻よりもするする読めるのは、
    慣れによるものか、この学園もののテンポ感によるものか。

    私はハリーポッターシリーズが好きですが、
    どうやら著者の阿部智里さんもそのイメージで日本版ホグワーツ魔法魔術学校のように『勁草院』を描かれたとのこと。

    わかる!!

    「勁草院」は、山内を統べる族長一家の近衛隊・山内衆の養成所。
    前作で雪哉が若君に、
    山内衆になります!勁草院に行きます!
    と宣言してますが、その「勁草院」です。


    若宮・長束中心の朝廷での様子も描かれつつ

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    2025年05月27日