あらすじ
<シリーズ累計180万部突破>
「八咫烏シリーズ」新章スタート!
新宿の片隅でたばこ屋を営む青年・安原はじめ。7年前に失踪した父から「山」を相続した途端、「山を売ってほしい」という依頼が次々と舞い込み始める。そこへ現れたのは、“幽霊”を名乗る美しい女。山の秘密を知るという美女に導かれ、はじめはその山の“中”へと案内される。
その場所こそは、山内と呼ばれる異界。人の形に変じることのできる八咫烏の一族が統治する世界だった――
猿との大戦(『弥栄の烏』)より20年の時を経て、物語は現代の風景から始まる。
舞台は次第に「山内」へと移り、動乱の時代を生き抜いた八咫烏たちの今、
そして新たなる世代の台頭が描かれる。
第1部以上のスケールで展開される、傑作異世界ファンタジー。
※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やり方は不芳だが、崩壊の回避という未曾有の課題に尽力する雪斎は凄いと思う。だが、人智を超えた『理』に支配された世界で彼の論理は通用するのか?むしろ捨てた人情の方が大事なのではないだろうか。
Posted by ブクログ
年数が経った後の山内、新章…ということで、なぜか
私は、もう雪哉には会えないと思っていた。
だから会えたのは嬉しかった。
40を過ぎた雪哉は想像通り立派だったけど、その身
を山内のためだけに捧げていて、それが少し寂しかった
かな。でも、とても雪哉らしいと思った。
それ以外の選択をするとは考えられないと思うほど。
他にも懐かしい名前がちらほら。
所有権を持ったはじめもなかなか曲者で…侮れない。
雪哉が信頼してる頼斗だから大丈夫だと思いたいけど、
心配。
トビがどうなるのかも気になる。
雪哉ははじめから、はじめは雪哉から学ぶことがある
んじゃないかと思う。
山内の存続のために和解も協力も出来るんじゃないか
という希望を持って続きも読みたい。
紫苑の宮?? 調べてしまった。
今後の展開も面白そう。
Posted by ブクログ
「亡霊の烏」後に再読。
初読のときは、1部からの落差に衝撃を受けて茫然としてしまい、内容がよく入ってこなかった。
5巻まで読んでから戻ってくると、それぞれの思惑や舞台裏で起こっていることを知っているから、展開を楽しみながら読めた。
改めてすごい作品。最終巻が楽しみだ。
Posted by ブクログ
最初この作品を読んだ時と、その先を読んで戻ってきたのでは感じ方が異なる作品。何度読んでも美味しい。このタイミングでの再読は正解でした。
一章から何十年経っているのだろう?
貴族と貧民と外界からきた人間の三つの立場。
あの雪哉がヒール役になっている。
一度目は戸惑いが大きかった。
二度目は雪哉より他の人がヒールに見えた。(千早除く)
私の中に変わらずにある雪哉への絶対的信頼。雪哉はエレンなんだ、と私は勝手に思い込んでいる。
この作品を最初に読んだときは一章と雰囲気が違いすぎてこの先楽しめるか不安だったが、この二章のための一章だったと思えなくもない再読でした。
2025.3.15
59
Posted by ブクログ
変わってしまった雪哉が悲しい。第一部から20年近く流れている?ミスリードがある気がする。紫苑の宮や金烏、浜木綿、明留や他の八咫烏たちはどうなったのか。たぶんこれからの巻でそのあたりが明かされるのだろう。何とも後味が悪い。幸せに終わらない話なのかもしれない。
Posted by ブクログ
作中では20年後が描かれていたが、一気読みしてる身としては、いきなり未来へタイムスリップしたような感覚で戸惑った。
あの雪哉も変わりよう…に驚きつつ、んん〜それも雪哉っぽいと言えば…ぽいか?とも思ったり。雪哉の大胆な発想や行動力も、まだ子供の域を抜け切っていないからこそ、大人をやり込める爽快感?みたいなものを楽しめていたのかも。年を重ねるとそれが鼻に付く老獪さに変化したというか…。でもやってることや考えてることの根底は同じっていう、なんとも奇妙な面白さを感じて、また作品の変わりように驚いた。
この後が全く予想できない…楽しみすぎる。
Posted by ブクログ
八咫烏シリーズ第2部1巻
第1部から20年後のお話
入りは現代日本、山内があると予想できる山を相続することになった男視点からスタート
山内側の主人公は雪哉に心酔する頼斗
山内は楽園か
博陸侯は慈悲深いのか
それにしてもめっちゃ気掛かりがいっぱい
金烏が幼いってどういうこと!!! ヤダヤダ……
千早の友って、話の流れ的に明留?
雪哉が修羅の道を進んできた過程知りたいけど、読むのつらそう
非道だけれど、山内が崩れたらもう元も子もないわけで
守ると決めたものを最優先にできる
茂さんの話題に対する反応が愛おしい
波乱好きーなので雪哉が辛い場面プリーズですけど(笑)
Posted by ブクログ
単行本を何年か前に読んで、雪哉がすごい恐ろしいことやるようになってるぞ...雪哉変わっちまったよ...の印象が強かった。
最後の雪斎の一言にえ、どういうこと?と疑問を持つ終わり方。
20年の間に何があったかは次の巻を早く読んで確かめたい。
いったい何が
昭和の日本の風景から始まるこの作品に「またしても二冊で一つの物語なのかな」と読み進めると、年齢を重ね出世した雪哉や数名のなじみの名前がある。が、足りない、、。これ、弥栄の鳥の後のストーリーだよな?と確認してしまったほど大事な部分が飛ばされているのだ。ここでは読者が知りたい部分は一切描かれることなく、一貫して雪哉に対する批判ばかりが綴られる。雪哉、いったい何があったの?
Posted by ブクログ
はじめさんの家族いいな。
諍いのない気持ちのいい遺産相続。
今上陛下は誰か。奈月彦を若いとは言われんでしょう。
出てこない人の安否がこんなに不安になるとは。
千早は勁草院時代に雪哉が裏で手を回していた結ちゃんの件を知ってしまったんですね。
千早が太刀を取り上げられた時の経緯が気になるけど知るのが怖い。
最初、猿に生き残りがいたのかと驚いたけど偽装だと分かって安心。
けど何とも言えないこの感じ。
合理的。
雪哉の政策に諸手を挙げて賛成は出来ないけど、合理的ではあると思ってるから表立って反対はしない。
しないというか出来ないといいますか。
朔王が外界に家族をつくっていたとは。
はじめさん、朔さん。
凄い。
目を引くあの金のネックレスにはそんな意味があったのか。
朔王に助けられ、ある意味朔王に引っ掻き回されてる山内。
果たしてどうなるのか。
Posted by ブクログ
前作の猿との大戦から20年後の物語。
雪哉がおっさんに…。奈月彦は、明留はどうした…?トップに立つ人は清濁併せ呑む度量が必要。空白の20年は次作かな?
八咫烏シリーズはそのうち読みたいなと思っていた。でもまだ一作目も読んでないのにサイン本が積んであったのでこれは一期一会だと思い購入。
2025.8.30再読
初読は、この巻に出てこない人物がどうなってしまったのか、ということしか気にならなかった。
亡霊の烏まで読んで再読すると、印象が全然違う。また一段解像度が上がって、物語の深さが際立つ。
望月と亡霊の間の話なので、望月を読んだら再読をおすすめする。
はぁ...亡霊もう一回読も。
Posted by ブクログ
本作品の見どころは雪哉の豹変ぶりだ。
第一部の八咫烏シリーズの中で、一番緻密かつ複雑に何度も描写された雪哉。
幼少期の雪哉(シリーズ2)と雪哉の成長する生活(シリーズ4)を読んで、雪哉を好きになるしかないほど、雪哉は魅力的なキャラクターである。
そんな雪哉を投影したまま本作品を読み進めると、「かわいかった雪哉がそんなことするはずない」と叫びたくなるほど別人だった。
果たして雪哉改め雪斎は、八咫烏の民に生きやすさと、不満の矛先を宮中(金烏)に向かせないために、捏造した猿を作り出したのだろうか?
雪哉がなぜ虚構の猿を作ったのか。
本作の主人公はじめは、「楽園に必要なもの」を雪哉が持ってくれば権利を渡すと言った。本作の後半で、はじめは、答えは「人、そして、人との関わりは喜びだ」と明らかにした。
この言葉を噛み締めているうちに私は、雪哉が茂丸の遺体に絶叫し、炭になった体に縋り付く姿がよぎった。
唯一対等に話し合えるかけがいのない友人を奪った、山神・大猿に復讐心が感じとれ、ゾッとしてしまった。
杞憂で終わればいいなと、現段階読み進めてきて、切に願う。
引き込まれる世界観を作り出す著者様に感謝である。
Posted by ブクログ
先輩からお借りした本の続きです。
短編を読み終わってからの長編で、一気に時代が進みました。
最初は八咫烏の世界だけ。
あー八咫烏の世界のファンタジーなのかぁって思ったところに大猿登場。
からの八咫烏と山神と猿の関係。
からの、八咫烏と猿と山神と人間。
短編色々挟んでからの人間と八咫烏。
今ココです。八咫烏の世界に人間世界から山を相続した安原はじめがやってくる。
雪哉はその頃もうおっさんになっていて、かなりの役職(^◇^;)
めっちゃ偉い人に。
雪哉は悪い人なのか良い人なのか??
今までこの本を読み続けてきた人は多少なりとも混乱しそうな回でした(^^;;
さて、私は人付き合いが苦手で、家に1人で居るのを好むタイプなのですが、時々猛烈に年上の女性から好かれることがあります。
会社でも何度か煩わしいくらい年上の女性に誘われることがありました。
ここ暫くは平和だったのですが、久々に来ました(-。-;
旦那の新入社員の頃の先輩女子からのお誘いがありました。
え?何で私?旦那じゃなくて私を誘うんですよ。私会社ですれ違ったことすらないのに、何で!?何で私なのよ!!。゚(゚´ω`゚)゚。
実は以前もこの方に、私が仕事中なのに、「今すぐガスト来て!」って呼び出されたことがありまして。超苦手だったんです。゚(゚´ω`゚)゚。
またかよ。゚(゚´ω`゚)゚。
前回は旦那が浮気したって話を5時間聞かされました。゚(゚´ω`゚)゚。
知らんし。そんなの私知らんし。゚(゚´ω`゚)゚。
今回はその旦那とは別れたと。会社も辞めたと。定年になったんですと。
そして、今ダイエットトレーナーを目指していると!
あーーーー!だからかっ!だから小太りの私かっ!納得いきまくったわ!だから私かっ!
33000円払ったら痩せられるって。
だから私かっ!!!
そしてさらに、「私一旦定年退職で辞めたけど、その後保険やさんになったから」と。
あーーーー!!保険の外交員かっ!
私をカモにする気かっ!!!
絶叫読んでますからね!
私カモにはなりませんからねーーー!!!
今回は4時間半で抜け出してきました。
私の貴重なお休みの時間を、どうか奪わないでーー。゚(゚´ω`゚)゚。
本読ませてーーーー。゚(゚´ω`゚)゚。
誘われても断れる勇気が欲しいです。
もっともっと強い人間になれるように精進しますm(_ _)m
Posted by ブクログ
「楽園=地獄」だと述べる雪哉の変貌ぶりに衝撃を受けた…
これほどまでに変わらなければ
人の上に立てないというのだろうか。
勁草院時代の雪哉が恋しい…
Posted by ブクログ
すっかり変わってしまった雪哉。
1部の最後で若宮の娘と会うことで良い方向にむかうのでは?と期待してたけど、なんでや…
年の差ラブストーリーでも始まらんのかとか妄想してたけど…まぁこの物語はそんな話にならんわな。
「幽霊」は紫苑の宮だと思うけど、死んではないと思う。ただ、死んだことにされてるのか?
若宮たちが全然出てこないせいで、私は若宮が現在の雪哉をどう思っているのか不安なんだけど…
そのせいで次の話読むの怖いんだけど??
ここから先は「若宮•雪哉」じゃなくて「はじめ•頼斗」なのかな?(頼斗は裏切ってないらしいけど、どうなのよ?)
外伝読んでた方がいい?
Posted by ブクログ
弥栄の烏から20年後の話。
主人公は、血の繋がっていない父から「山」を相続した安原はじめ。
「幽霊」と名乗る謎の女に山内に連れて来られ物語は始まります。
幽霊とは誰なのか、安原はじめはどうするのか?
初めましての登場人物がたくさん出てきますが、雪哉や千早などの懐かしのメンバーもたくさん登場します。
驚くのは、すっかり悪役になってしまったような雪哉。
最後まで読むと「あれ?あれ?」となるのも八咫烏シリーズの面白さですよね。
幽霊の正体や20年間の間に何があったのかなど、早く次の作品を読みたいです。
Posted by ブクログ
この巻からシリーズ2へ入りましたが、シリーズ1から20年後になっています。
まず初めに【これは絶対!】ということを書きますが、『シリーズ1を読み終わってから読み始めること!』
今作にて、なんとなくシリーズ1の主人公と言える『雪哉』の立場になると思う(つまり主役的人物)のは、頼斗という貴族出身の山内衆です。
とはいえ、性格は雪哉とは違っていて、
差別的ではないものの、どことなく勁草院入学当初の明留のような雰囲気を感じます。
そう思って読んできたら、
p.263で千早の口から、勁草院時代に明留と雪哉が千早の妹の身柄を西家に移す時の出来事が語られながら、頼斗に対して『少しあいつ(明留)と似ている』との言葉が!
20年後の世界で、実際に現場を(この巻の主人公として)行き来して動いているのは、前巻までの人物ではないけど、
千早や雪哉や長束が出てきて、その後の話や関係性を知って切ない。
なぜならば!
『弥栄の烏』では、だんだんと雪哉が大義のためにわざと嫌われるようなことをしたり、非道に振る舞ったりをするようになっていたし、その雪哉の“わざと”は友人たちに伝わらないしで、
そのままの関係性でシリーズ1が終了しているのです。
今作で長束が出てきた時(p.216)に、
「奴は、必要性の奴隷だからな」と雪哉について語るわけです。
たしかにシリーズ1の『空棺の烏』から、合理主義で行動している雪哉を知っている。
茂丸を山上に殺され、そこから空っぽになった雪哉を知っている。
でも若宮の子に笑いかけられた時に、空っぽではなくなったのではないか⁈と期待してシリーズ2へ踏み出している我々読者。
その上でシリーズ2に入っても長束に
「必要性の奴隷」と言われている。
雪哉の辛く悲しい道のりを思うと、心がギュッとしたように切なく感じます。
でも確実に、20年前よりも心が強くなっているんだなと読み終わりに思います。
この間では若宮は出てこなかったけど、
今の若宮は雪哉のことをどう思ってるんだろうね?
さて、雪哉メインで感想を書きましたが
さほど雪哉が出てくるわけではありません。
上記したように、主人公となるのは頼斗と人間の「はじめ」、そしてそこに加わって千早の3人です。
シリーズ1では、
“八咫烏 対 猿(や、山神と外界)”
でしたが、今の山神は一代限りだと終着しましたが、
そこをどう山内を存続させていくかという問題で進んでいくというところまでだったのに対し、
シリーズ2の始まりである今作からは
“山内 対 山内”
身内同士の戦いになるわけですね。
外界から来た人間の「はじめ」という存在が、
山内内部と繋がることでの面白さがあります。
外界に広がりながら山内の戦いに展開していきそうですが、今作ではわからなかった明留・真赭の薄・若宮・浜木綿がどうしてるのか気になります。
Posted by ブクログ
中年の雪哉の登場から 衝撃の展開すぎて 何がなんだか
断片だが明らかにされた過去の出来事は事実は泣きたいものばかりなのだが。。CLAMP作品なみにお亡くなりになる。。
解説瀧井朝世氏 非常に分かりやすい
『ぞっとせずにはいられない本作の最後の一行』
『とにかく唸るのは見せ方の上手さだ…素直に時系列で追った話だったらきっと中弛みがあったに違いない…阿部智里は最高の演出家でもあるのだ』
最後の一行については 雪哉もどうしているのだ と思っていたのに そのセリフは一致しないような。。
そういうことになっているだけ だと信じたい。。
というか治真がワザと悪役になってるならアレだが こんな性格だったのか??! なんかサイコ入ってる。。
頼斗の行動の真意も 闇落ちしていないか不安。。忠誠心によるもので上司の意図をくみ取ったのだと信じたい。。
「性別も年齢も身分も職業も異なる誰もが 全く不平不満を漏らさない…生き物が生きている以上 誰しも完璧に幸福な世界なんてあるわけがねえだろう」
「安全で 衣食住が満たされていても それだけでは楽園にならない」
「真相が分かった時には手遅れだ くそみたいに嫌っていたはずの…は この世で最も近しい他人に成り果てていた」
→この後の千早のせりふに読者は皆ギャッ!?となったのだろうなぁ
「そう 一緒にされては 困るのだよ」
この雪哉のせりふ 聞こえるように言ったのか 自分に言い聞かせたのか はたまた。。真意は。。
「あいにく死人は物を思わないのでね」
死人に口なし を超えるせりふだなぁ。。
雪哉は本当にノーダメージだったのか 予想していたから表情を変えずに済んだのか もうとっくにその域は超えてしまったのか。。
「泣いてどうなる 嘆いて何とする 助けなど来ない 救いなどない 誰も救ってくれない ここが地獄なら 自分で楽園に変えるしかないのだ…地獄のここが楽園だ」
→ホント茂さんがいてくれたら(泣)
母親である梓とは今どうなっているのだろう
「楽園に必要なものとは…人だよ…人にとって 一番の希望は人なんだ 人との関わりこそが喜びだ…理屈ではなく本能で求めていた あんなに人間が大嫌いでみんな死ねとすら思っていたのに それでも久しぶりに会えた人間に 俺は喜んじまった…期待をきているからこそ 生きるのが辛くなってしまった 諦められなくなってしまったのだ」
「人の真価は困難な時にこそ現れるもんだ 困難の中でそれを仕方ないと諦めずに ちょっとでも楽園に近づけようとする」
「あの博陸候を誰が倒すのかを最後まで見届けるとするかね」
→雪哉の真意は何なのだろう??
Posted by ブクログ
第二部が始まったけれど、弥栄の烏から20年後の山内の話で、第一部から変わりすぎていて少々戸惑う。
雪哉が山内を取り仕切る実権を握っているお偉いさんになり、猿との闘いの時にも見せた冷酷な采配をふるったり、山神の力の衰えから山内の仕組みも変わっていたり、金烏もどうやら若宮殿下から代わったようだし、様々な謎が多い中、山の権利を持つ安原はじめの動向と、要所要所で存在感を示す“幽霊”の正体もとても気になる。
Posted by ブクログ
第2部突入。
時代も変わって、雪哉もおっさんに。
いやはや気分が悪いことこの上ない。自分の周り以外、いや、自分も含めて全てクズって言ってる。
ここは地獄だと諦めて、したくもないことを仕方ないと続けるしかない。いや、それが必要だからするしかない。それで思惑通りにあんなことを。茂丸のこともあっさり切り捨てる雪哉は狂ったとしか思えん。あ〜あ、ここまでくると可哀想だよね。誰か止めてよ。若宮様どした〜。山神様はどした〜。大天狗さんはもう少し活躍しないのか〜。
一方、少しでも楽園に近づくために、できることを精一杯。これがポジティブで、はじめさんに救われた一冊。
今後がとても気になるけど、もう一つ気になるのは、この前の話。雪哉がおっさんになるまでに何があったのか。気になるけど、いい話じゃないよな、きっと…。
Posted by ブクログ
なかなか時間取れなくてようやく読み終わった〜(汗)
第二部スタートはまさかの雪哉が博陸侯!
以前、その肩書きだけ登場した言葉が実体を現すとは思わなかった〜。それに、時代が飛び過ぎて一体何があったのか。。。長束は登場するけど奈月彦は登場しないし。それともう一回読み返さないと地下街のこと、少し忘れてる(汗)
あとはやっぱり幽霊の正体。
最後の匂わせ。
次巻が気になる〜!
Posted by ブクログ
巻を追うごとに面白くなる。果たして山内は楽園なのか?
まずは雪斎こと雪哉の独裁っぷりよ。安原さんは早々に、その行き過ぎた合理性のヤバさに気が付いて警戒してたね。幼少期からその根幹は多分変わってないと思うけれど、あの頃は行動思想以上に家族と故郷への愛情が溢れてた。それが今や、山内の存続の為ならばと、人情を切り捨てすぎやしないか。何回茂さんに帰ってきてほしいと思う場面があったか。多分、彼が唯一情で雪哉を止められる人だった。
一方で、山内を楽園と胸を張る頼斗。傍から見たら疑問しかない世界だが、安原さんと見て回って徐々に違和感を覚えていき。結果的に外へ出たけれど、彼の監視は継続すると。楽園の正体を知った上で尚の行動ならば、やはり人(烏)の性質はそう簡単には変わらないなと再認識させられた。
千早の生存確認が出来たのは嬉しかった。ただ、彼の言葉で明留の生存が不安になった。千早の友人は彼のことだと思うし、あの言い方だともしかしたら…。
今回は、安原さんを通して雪哉の独裁政権下の山内を俯瞰的に把握出来た。その中でも特に気になったのが、山内の今後はもちろん、金烏家族の行方。奈束さんは出てきたけど、不自然な程に奈月彦さんが出て来ない。若い金烏ってワードがあったので、考えたくは無いけど、明留と同様に……と想像してしまう。
楽園、フリガナは“地獄”では?なんて。でも、少なくともこの山内はらくえんでは無いと思う。
本当にこのシリーズは面白い。久しぶりにどっぷりハマった物語。引き続き次巻も読んで、その後を早く知りたいと思った。
Posted by ブクログ
知った名前が全然出てこない中、千早大活躍でちょっと安心するというか嬉しい。20年の間に何があったのか、次を読めば分かるんですよねきっと。分からなきゃ困る。
Posted by ブクログ
数年ぶりの烏
すっかり内容忘れてたけど過去作を読み返さずに読んでみました。
なるほどそうきたか。
大どんでん返しはいいぞ。もっとやれ。
烏を読む時はいつも雪哉が脳内CV 二宮和也なんですが、いいおじさんになった彼も相変わらずニノで再生されました。
わっるい感じになっちゃって。ふふふ。
次作も楽しみですね。
Posted by ブクログ
第2部のスタート。
急に20年後の話になっててビックリ。
謎の『幽霊』によって山内に連れてこられる『人間』はじめ。
おおお…なんか偉そうな人が来たぞ……ん、博陸侯?どええ〜ッ、雪哉でした…。人間味を失い、底しれぬ表情で話す雪哉…はじめは最初から狡猾さを秘めた雪哉と相対するキャラ然としてましたね。
新キャラ頼斗登場。
まるで八咫烏シリーズ冒頭の若宮と雪哉のバディものを読んでいるときような、はじめに振り回される頼斗たちの道行き。
猿の残党はまだこの時代に潜伏し(と言われる)、その存在に怯える山内の民たち。
行く先行く先で『山内は楽園か?』と問いかける、はじめ。
この先どうなるの全く分からないまま気になり読む手を進めて最後明かされる真相と台詞にゾ……ッとしました。
千早、長束などのおなじみのキャラが出てきて嬉しい反面、今どうしてるのか気になるキャラがたくさんいるのですが……阿部先生…?雪哉の行動を奈月彦はどう見てるのか…そもそも今何をしてるのか(若き今上陛下とは…)、紫苑の宮の件も気になります…。
Posted by ブクログ
今回から八咫烏シリーズは第2部に突入!
優れた参謀であった(私の大好きな)雪哉は
いけすかないトップへと成り上がっていた。
(すごく悲しい…)
民の為に…と、考えられた地政に
外界から『幽霊』に連れてこられた人間は
違和感を覚える。
花街で働かなくても良くなったとしても自由は奪われている。
家族はバラバラにされている。
しかし当人達は
『この暮らしはとても良い』
と、口を揃えて言う。
何か宗教的に洗脳されているかのよう…。
それにしても『幽霊』は何者?
何で金烏は出てこない?
雪哉達の本当の考えは?
(まだ大好きな雪哉が悪徳政治家になってしまったと
信じたくない私)
正直言って今までより面白くない…と、
思いながらようやく読み終えたのですが
最後まで読むとやはり続きが気になります。
(雪哉がただの悪者ではないことが判明しますように)
Posted by ブクログ
第二部スタート。この巻の実質的な主役・はじめの声が、津田健次郎さんの声に頭の中で変換されてしまった。アニメに登場する際はぜひ。津田さんで。
それはさておき、たおやかな王宮物語から始まったシリーズが良くも悪くもどんどん群青色になっていくなあ、という印象。鮮やかでもあり、澄みきったものでもあり、けれど、腹黒さを隠しもった、まさに、烏(からす)の物語。いつのまにやら狡猾な宰相へと変貌していったあの彼の姿はやや悲しくもある。
Posted by ブクログ
再読
雪哉、改め「雪斎」黄烏。
慈悲と言いながら地下街を独裁するやり方に腹を立ている者もいて…
朔と書いてはじめと読む。
はじめが八咫烏の世界を知って山を売らないのは何だかわかる気がする。
次巻から初見!楽しみだー