阿部智里のレビュー一覧
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ネタバレ長束さま側からの追憶の烏までの話。
初登場時はなかなか頼り甲斐があったように見えた長束さま。
この巻でついにポンコツ認定されてしまった⋯。
でもそれがいい。奇跡的なバランスで生きてる彼が、路近には珍しくて仕える気になったのだろう。
最後の翠寛に手荒く育てられてる彼にほっこりした。最後までほっこりさせてくれて嬉しい。
奈月彦は感情豊かになって、普通の八咫烏に近づいていたのかと思いきや、冷静冷酷な面(金烏としてる部分?)もあって、雪哉を利用してた。それでもいい。
心苦しくも雪哉の忠誠心を使って汚いことさせてたでいいから、雪哉のことも皇后と同じくらい信頼しててほしい。。
追憶の遺言は、ああ書けば雪 -
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私はファンタジーが苦手ですし、貸してくれたから読んだけど、正直そんなに前のめりでは無かったんです。
なかった筈なんです。。。
が!!
何これ!?
めっちゃ面白いじゃんっ!!
今回もこのシリーズのスピンオフのような話。
いや、誰が主役なのかわからない話なので、スピンオフも何もないかもしれないですが、めっちゃ面白いです。
今回は金烏の弟の長束の護衛の路近のお話。
路近、翠寛(翠)、清賢の勁草院時代。
今までで1番面白かったです。
政治的な内容もすっごい上手いですし、人と人との(烏と烏ですが)人間関係の描写が凄いんです。上手いんです。
めっちゃ良かったのですが、私の表現力の無さでは、こ -
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ネタバレ呆然としてしまった なんだこれは、、、
雪斎のやり方が良いとは思えない でも紫苑の宮がトップに立ったところで貴族や四家偏重の世界を変えることはできるのか...希望を持ちたいけれど最後の演説に少し怖さを感じた
雪哉の家族が殺されてしまった、雪斎の行いによって身内を殺されて雪斎に恨みを持っていた人たちの手で、、梓はいつか報いを受けるならそれで良い的なことを言ってたけれど、最期には本当にそう思ったのだろうか 憎しみの連鎖が続いていく 産ませるべきではなかったなんて絶対に言ってほしくなかった その言葉を肯定した雪哉も悲しい 雪哉を助けられる人はもういないのだろうか -
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八咫烏シリーズ『黄金の烏』。面白くて一気読み。相変わらず阿部智里さんの書く世界観は独特で面白い。
今回は八咫烏を喰らう、天敵の猿が現れ…。
今回は、「山内」という世界の謎、外の世界との関わり、そして、真の金烏とは何か?
と言う謎が少し明かされます。山内は言わば大きな結界であり、そこからの出入りは(特に入ることが)容易ではありません。
今までの敵は、宮中内の同じ烏同士でしたが、今回は新たな敵「猿」が登場します。
また八咫烏の世界と何らかの関わりがある「人間」の存在も。
今まで、独立した異世界だと思っていた「山内」が、実はいろいろな世界とつながり、影響を受けていることがわかってきます。
雪哉