阿部智里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすっごく面白かったです。
シリーズ1作目は主人公に肩入れして読んでいたので残念感が先に立ってしまったのですが、本作は本当に面白かったです。
北家垂氷郷のぼんくら次男、雪哉は中央で若宮の側仕えとして1年働くことになり、うつけと噂される若宮を排除しようとする陰謀に巻きこまれていきます。
誰が味方で敵なのか、それぞれの駆け引きにページを捲る手が止まりません。
自分が利用されたことに傷付く雪哉が、若宮の味方になるかわりに出した条件「日嗣の御子の座を降りること」。条件をのまれなかったので雪哉は垂氷に帰ったようですが、そんな雪哉の信念をとても好ましく感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレラストが胸熱すぎる!!!!
雪哉ーーーーーー!!!!
P.368-369
「僕は、勝算のない勝負はいたしません」
「長束さまのおっしゃった通りだっあ。あなたを守るという事が、すなわち僕の故郷を守るという事だ。あなたの大切なものと僕の大切なものは、最初から同じだったんです山内を守るために僕は、僕の持っているもの全てを、あなたさまに捧げましょう」
「真の金烏陛下に伏してお願い申し上げます。これより後、わたくし垂氷の雪哉は、この命尽き、体朽ち果て、魂の最後の一片が消えて無くなるまで、あなたさまに忠誠をお誓い申し上げます」
(中略)
「……いずれお前は、わたしの懐刀となるだろう。だが、私の臣下になったせいで、辛い思いも、苦しい思いも味わう事になると思う。必要になれば、お前を切り捨てる事だってあるかもしれないし、いつでもお前にとって、最良の主ではないかもしれない」
それでも構わないかと問われて、雪哉は「はい」と答えた。
「どうか、配下の末席に加えて下さい」
その言葉を待っていたと、そう言った真の金烏は満足気に──そしてどこか寂しげに笑ったのだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱり面白い。
これは、八咫烏の住む山内の外、私たち人間の住む
世界の話。
とは言っても、まだ金烏の記憶全てを思い出せてい
ない奈月彦もあの大猿も登場する同時代の話。
ちゃんと前作から続いてます。
まず、シリーズ1作目から追ってきた凛とした奈月彦
との印象の違いに少し戸惑いました。
でも、山神という存在、山神と八咫烏の関係性が明ら
かになると、その違和感も解消されます。
山内が生まれた理由や八咫烏が人間の形になることが
出来る理由など、様々な事が明らかになります。
読み応えもあって面白いです。
椿が怒り狂って村を滅ぼした時は、人間は怒りの理由
を理解せず、また同じように、神の怒りを買わないよ
うに…と生贄を用意するんだろうなと思った。
なんだか愚かで、そういう履き違えでどれだけの命が
世界で奪われたり失われたりしているんだろうと思う
と悲しくなった。
書き直したり手を加えたとはいえ、これを高校生が書
いたなんて、素晴らしい想像力に感動しました。
感謝。
【追記】「弥栄の烏」を読む予定なら、すぐに読むか、
この「玉依姫」の記憶が鮮明なうちに読むべき。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ道理とは理想でしかない、しかし理不尽を受け入れるのは許せない…色々と考えさせられる話だった。簡単にはわからないからこそ楽しい一冊。
身分で辛い境遇に置かれてる女子が多いからついつい女子側の肩を持っちゃうなと思っていたらそれの男子版を見せられたり、長束さまっていつもいいように使われてんなと感じていたらついに赤ちゃん扱いされてたり、今までの巻で私が抱いていた感想ってぜんぶ阿部さんの掌の上だったのかも!とウキウキできたのでよかった。筆者のいいように踊らされるのは読書体験として至上です。(筆者の理想的読者になれたなどと考えるのは傲慢ですが?)
今巻で焦点が当てられた長束さま、路近氏、清賢先生、翠寛さん…もともと好きだった人もいるけど今回でみんなもっと大好きになれた。雪哉からみれば一世代前、つまり大人たちが大人になるまでの話を聞けたことで、彼らに対する信頼というか安心感を得ることができた。雪哉よりあとの次世代への期待と大人世代への信頼が合わさってかなり最強に近い気分になった。(勝手に雪哉を仮想ラスボスにしている)
主のラストで雪哉と路近が忠誠のあり方について軽く問答していたことの答え合わせが雪哉のいないところで為されたなという印象も受けた。路近の子ども時代を見てると、境遇は違えどなんとなく雪哉ににてる部分もあるなあとも思った。路近たちはいい先生に出会えたけど、雪哉は基本大人への警戒心高めなままだったような…。
鞠里ちゃんがしたたかな子でよかった。このシリーズに出てくる女みんな、ここぞな場面での気が強くて良い。
ところで奈月彦さんはほんま…真の金烏人格との分離が窺えるシーンで愕然としちゃった。記憶が欠けているせいで同一化がうまくできなくなったのはわかるが、金烏として座に座るならせめて自覚は強く持ちつづけるくらいは…やっぱり主か黄金のころが全盛期だったかしら。いやあの頃も色々理由付けながらなんだかんだ結局シレっと自分の想い人を選ぶような奈月彦人格の割合が強そうなお人だったけども、金烏としての振る舞いはつとめてたから…それこそ、実はなくとも形にはなってる忠誠とか、やらない善よりやる偽善というか。ともかく勝ち逃げされたみたいでくやしい〜! -
ネタバレ 購入済み
終わり良ければ・・なのか?
原作は読んでいましたが、アニメ化をきっかけに漫画を読みました。
サイコパスあせびの怖さもだけど、彼女をしれっと登殿に送り込んだ東家当主がさらに怖い。
あせびが観相で帰されたとしても、当主にとっては良かったのでしょう。あの方に浮雲の娘が来たと伝わるならば。
この頃から、水面下で様々なものが動き出していたのかと思うと…。
若宮のいう皇后に求める資質、浜木綿の出す条件、
原作の先の先の話につながる事が多くて、震撼させられました。
漫画としては、心が壊れていく白珠の描写が凄い。幸せを掴んで良かったなぁ、白珠。
浜木綿、ますほの薄も粋な女性達でした。 -
ネタバレ 購入済み
アニメに興奮してまとめ買い
最初に烏が人の姿になる人から烏になるのおもしろい!平安時代のような独自な異世界のファンタジーな大奥のような物語予想がつかないふわふわした女が実はみたいなミステリー、推理もの。あと何より真の金烏がすごい大物感があって痛快に朝廷を掌握していくのだろうと思ってたこれを読んだ時点では。空棺の烏まではほんとにワクワクしてたし楽しかった。
追憶の烏までまとめ買いしました。がっかりです真の金烏まぬけに死にました。丁寧に人物像を描き感情移入させ推していた主要キャラたちがあっけなく死にますバッドエンドで一つの時代が終了しました。
ライトノベルではありませんキャラ萌えしてはいけません!鬱になります。気軽に手を出した私が馬鹿でした。大きな流れ歴史書を読むように淡々とどんでん返しミステリー推理を楽しめる方にお勧めします。
バッドエンドが嫌いな私はもう続きは買いません。