亀山郁夫のレビュー一覧

  • 悪霊 2

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    二巻では、ピョートルとスタヴローギンかどんな人物なのかがわかってきてだいぶ読みやすく、面白くなってきた。

    特に『スタヴローギンの告白』がここに入っててよかったと思う。
    この章があるとないとでは全然スタヴローギンへの理解が変わってくると思うので読めてよかった。昔は削除されてたと聞いたので。

    ピョートルの「ぼくはあなたに寄生する蛆虫だ……」はピョートルの不気味さと相まって名言だなあと。

    三巻はさらに大きく展開が動きそうなので楽しみ。

    (2024/02/06:再読)

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    2019年10月13日
  • 罪と罰 2

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    ますます面白くなってきた
    ますます趣深くなってきた

    ここに描かれていることは
    人間の暮らしがある限り
    時代を超えて
    国境を越えて
    時を超えて
    ありうる感情なのだ
    と 改めて思ってしまう

    そして いよいよ
    第三巻へ

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    2019年08月25日
  • 万葉集の詩性 令和時代の心を読む

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    文学や編集に携わる8名の手による万葉集エッセイ集、といえばよいか。
    出だしから中西進氏による『旧約聖書』と『万葉集』のリンクが展開され、度肝を抜かれる。良き文学とはほかの文学と共鳴するものとはいうが、まさかそんなところと響き合うとは。しかも万葉集の第一人者の一人中西進氏からそんな。おみそれしました。
    川合康三氏の「山上憶良と中国の詩」、高橋睦郎氏の「いや重く謎」あたりは若干硬めの印象を受けるかもしれないが、基本的には一流の文化人たちによる平易な万葉集エッセイである。いや平易と言ったが完全に万葉集知りませーん何書いてあるんですかーな人には向かないかもしれない。ちょっとは齧った人向け。だが、ちょっ

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    2019年08月15日
  • 白痴4

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    怒涛の展開だった。なんともやりきれない話なのだけれど、引き込まれた。
    相手のことを思うがゆえに、二人にとってよくない方向に進んでしまうのは、どこに原因があるのだろうと考えてしまう。素直に享受すればよいのに、どこかで自分を卑下してしまうのか、傷つくことに快を得るからなのか。

    純粋な気持ちにも、いろいろな表れ方があるのだなあとも思った。周りの人にとって気持ちのいい表れ方もあるし、表裏がなくても苛立たせる表れ方もあるし、陰湿で苛烈な表れ方もある。表面だけでは内面はわからないし、内面が同じでも表面は異なることがある。

    そういう人間の性質も、小説が尽きない要因なのだろう。

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    2019年06月21日
  • 新訳 地下室の記録

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    言い回しを現代風にするなど、読みやすさに特化した新訳です。
    うだつが上がらない地下室人の雑記がひたすら続くという内容ですが、この整然としていない点に人間性があります。
    普通の人間が無理矢理に自分の思いを書いている勢いを感じました。
    引っ込み思案で苦労する彼の手記には続きがあることになっていますが、その後の人生を色々想像してしまう一冊。

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    2019年06月16日
  • 悪霊 1

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    以前別の出版社のものを読もうとしたら訳が馴染めず序盤でリタイヤしてしまったけど、こちらは読みやすい訳なので読みきれた。
    この訳者の訳は批判されることもあるようだけど、細かいところは一旦おいておいてまず読みきることを前提とするなら一番向いてる気がする。
    しおりに登場人物表もついてるのでわかりやすいし。

    それでも後半までは話があまり進んでる感じがしなくてしんどかったけど、キリーロフの話は引き込まれるものがあったし、終盤やっとスタヴローギンとピョートルが登場してからは展開が気になって楽しく読めた。
    ここからだいぶ話に勢いがつきそうな気がするので2巻も楽しみ。

    (2024/01/22 再読)

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    2019年01月26日
  • 白痴4

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    ネタバレ

    Wikipediaで登場人物の確認をしていたら、うっかり結末が目に入ってしまったのが悔やまれる。オチを知らない状態で読みたかった。。
    ナスターシアとアグラーヤのどちらを選ぶか?と問われたら、世間の男子の意見は割れるでしょうが、私はナスターシアかな。。

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    2018年11月17日
  • 白痴2

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    「貧しき騎士」の朗読前後の、A.M.D. A.N.D. A.N.B. N.F.B. の違いのくだりは、亀山さんの解説を読まない限り絶対に分からない。。。

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    2018年10月27日
  • 白痴1

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    感想は全巻読後に。(主人公って本当に白痴?、十分知的な人に見えるが? が初巻の印象。ナスターシアの方が余程。。)

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    2018年10月22日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    裁判シーンも凄かったけど、イワンとスメルジャコフのやり取りが一番気持ちがしんどいながらも一番のめりこんで読めた。
    私は三兄弟の中ではイワンが性格的に近い部分があるからかイワンのシーンは読んでて引きずり込まれそうになったところも多かった。

    (2022/05/09に再読。感想は再読記録のほうに。)

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    2018年03月31日
  • ロシア革命100年の謎

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    読み始めてすぐに緊急手術・入院、退院後の自宅療養と続いて
    読み終わるのにめちゃくちゃ時間がかかってしまった。

    昨年はロシア革命から100年ということで関連書籍がいくつか出ている。
    本書もそのうちのひとつ。

    ただ、タイトルにこそ「ロシア革命」と入っているが全体としては革命
    前夜からのロシアの芸術・文学史を基礎において、ロシア民族を語る
    という感じかな。

    トルストイ、ドストエフスキー等の作家をはじめ、芸術家・音楽家の
    名前がわんさか出て来るので、ある程度のロシア文化の知識がないと
    ふたりの話について行くのが大変。

    ロシア文学を読み漁ったのって10代後半から20代にかけて

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    2018年02月24日
  • 新訳 地下室の記録

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    正直に言うと、前半は読み進めるのがしんどかった。
    読み進める度に、「こんなに自意識過剰なのでは、どうやって生きていけるのか」と頭を抱え、思考がそこにとどまってしまった。
    しかし、後半を読んでなぜ主人公がこうなってしまったのか、納得ができた。
    「罪と罰」の主人公には、助けようとする友人や家族、恋人とのやり取りがあり、他者へと開かれている部分があり、それが救いにつながっているような印象を受ける。
    そういった他者への希求が全て内向きになってしまっているから、救いのなさのようなものを感じさせるのだろう。
    風穴という言葉の大切さに気付かされた。

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    2017年10月29日
  • 磔のロシア スターリンと芸術家たち

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    六人の芸術家の在り方を通して時代とスターリンが浮かび上がってくる.ブルガーコフやマンデリシタームは全く知らなかった人だが,面白く読めた.

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    2017年06月17日
  • ドストエフスキー 父殺しの文学 (下)

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    ドストエフスキーの世界にどっぷり。登場人物を掘り下げる。ドストエフスキーを全部読んだからこそ、楽しめた論だったが、あの横溢したエネルギーの神秘には、迫れなかった気がする。

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    2016年12月20日
  • 悪霊 3

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    『悪霊』というタイトルのくせに上巻のワルワーラ夫人の庇護の元生活しているヴェルホヴェンスキー氏の高等遊民みたいな話で「このおっさん、好き勝手に暮らしてんなー」と気楽な雰囲気がある。
    ところが、下巻に進むにつれてヴェルホヴェンスキー氏は脇によけて不穏な動きが出てきて事件が起こし、ラストの方は悲惨。

    「ルカの福音書」の引用にからめて、スタヴローギンを中心として(表面的にはピョートルだけど)悲劇に向かっていく展開の仕方、書き方は好み。

    神(またはそれぐらいすごいもの)を信じるか、信じないかで全然違う。信じている人は平穏。信じてない人はなんで生きてるのか意味を見つけようとして苦しむ。そんな図式が古

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    2016年06月26日
  • 新カラマーゾフの兄弟 上

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    なかなか読みづらいようにも感じますが、地下室の手記よりは読めます。
    あっちこっちと寄り道するところも含めて、群像劇的だと感じました。

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    2016年06月20日
  • 悪霊 2

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    スタヴローキンの抱えている秘密が明らかになり、
    ピョートルが走り回って物語は大きく動き出す。
    そして何も起こらないわけがない3巻へと続く。

    巻末の解説がないともやもやしたまま終わりそうかも。
    主要人物以外が誰だったっけという感じなる。

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    2016年02月20日
  • 悪霊 3

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    ステパンヴェルホベンスキーと、ニコライスタヴローギンの2人の主人公を親子として解釈する、亀山先生の解釈はとても面白い。

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    2016年02月14日
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    第2のカラマーゾフの兄弟の前に、カラマーゾフの兄弟を読んでいない人間はついていくのが大変だった。
    読む順番を間違えた。
    だけど、確かな論拠をもとに続編を予測したのはすごいし、まだカラマーゾフの兄弟を読んでいない人間にも、物語は様々な複線を帯びていて、壮大なことになっていることが伝わった。
    さて、まずはカラマーゾフの兄弟を読もう。

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    2016年01月25日
  • 悪霊 3

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    ネタバレ

    ラストシーン衝撃!ダンサーインザダークが浮かんできたわ。自分はキリーロフのように、自殺をするような観念は持ち合わせていないと言ったスタヴローギン。それでもこの最期を選んだというのは、理性によって選び取ったというよりも、まさしく悪霊に取り憑かれたためと言えるのかもしれない。
    しかし人が死にまくる。その中でも一番さらっと書かれた死、シャートフの奥さんと赤ちゃんの病死が一番堪えた。やはりわたしは死ねない。

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    2015年12月30日