亀山郁夫のレビュー一覧

  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    こんな感情を抱くことになるとは、思いませんでした。
    愛とはなにか、その答えのない問いを自分なりに言葉にするためのヒントを与えてくれた気がします。
    自分の中に他者が息づいていること、そして他者の中にも自分が息づいていること。そして、その他者と共にいることをこれからも選び続けること。
    ラスコーリニコフは、大それたことを成し遂げようとするそのエネルギーも素晴らしいものではあったが(ポルフィーリーが彼に感じていたように)、最終的に、ソーニャとの出会いと時間を通して愛の尊さを、頭ではなく、心で理解したというところが、私の心に深く大きな感情をもたらした理由だと思う。

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    2026年06月08日
  • 罪と罰 3

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    新潮文庫で1度読見ましたが、亀山郁夫訳で再読しました。
    1度目よりも深く理解できた気がします。
    カテリーナの乱心、ポルフィーリとのやり取り、母との別れ、スヴィドリガイロフの苦しみ、ラスコーリニコフの自首に至るまでの葛藤…どの場面も心に残っています。
    母との別れの場面では、ラスコーリニコフを自分の息子に置き換えて想像してしまって涙が溢れてしまいました。
    とにかく素晴らしい大作です。
    読み終わった途端鳥肌がたち、さらにもう一度読み直したいと考えていました。
    出会えてよかったと思える作品でした。

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    2026年06月04日
  • 罪と罰 1

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    以前、新潮文庫で読みましたが新訳で読みたくなりこちらの本を手にしました。
    とても分かりやすく、引き込まれる文章です。
    新潮文庫で読み取れなかったことが解決しました。
    2巻も楽しみです!

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    2026年05月28日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    なんか罪と罰と終わり方の雰囲気が似てた気がしなくも無い。こんな長い小説よく読みました!次はドンキホーテ行くぞ!笑

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    2026年05月27日
  • 罪と罰 3

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    ついに最終章。
    長く読み続けてきた甲斐のある、素晴らしい作品だった。

    話はルージンの視点から。間借りしているレベジャートニコフとの場面から始まる。
    そして次第にラスコーリニコフに戻り、ドゥーニャの元家庭教師先のスヴィドリガイロフへ。その後またラスコーリニコフに戻る。

    カテリーナの乱心は目を覆いたくなるリアルさ。子どもたちの気持ちになってしまい、心乱された。

    ポルフィーリーとの舌戦は相変わらず素晴らしい。

    終盤のスヴィドリガイロフのシーンが美しすぎて、思わず読み返した。

    6部のラストにかけてのラスコーリニコフも良いし、エピローグも良かった。

    巻末の読書ガイドを読むとさらに理解が深まり

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    2026年05月18日
  • 白痴1

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    新潮文庫で読み進めていましたが、ちょっと訳分からなくなってきたので亀山訳の光文社古典新訳文庫で読み直しています。
    非常にわかりやすい訳で、スラスラと読み進めることができます。
    盛り上がったところで終わってしまったので、すぐに2巻を読もうと思います。

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    2026年05月13日
  • 罪と罰 2

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    母と妹が来て、スヴィドリガイロフの影もちらつく中、ラズミーヒン立ち会いのもとで行われるルージンとの議論。
    ソーニャ。
    予審判事ポルフィーリーへの出頭。

    そしてついに明かされる、ラスコーリニコフの殺人の動機。

    何でこんなに会話劇が面白いのか。ひたすら長々と続く会話なのに、全く飽きさせない。真似しようとしたらおそらく愚にもつかないものになるだろう。
    我を失ったり狂ったり見せかけつつも、深い洞察や言い過ぎたことへの怯え、心理戦などが見え隠れするからだろうか。

    ここから3巻でどのように展開するのか、全然見えない。楽しみだ。

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    2026年05月13日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    ネタバレ

    エピローグ。
    4巻前半の「子どもたちのエピソード」は一体何だったんだ?と思っていたけど、ここに繋がってくるとは。

    ​本来は全2部作の構想だったものが、著者の急逝で未完になってしまった。
    彼らのこの先は、読む側がそれぞれ想像していいのかな。
    とはいえ、やっぱりドストエフスキーの描く彼らのその後を読みたかった。

    ドストエフスキーの生涯は、作品の背景を知ることができて良かった。

    そして、訳者・亀山郁夫さんの解説。
    とても丁寧で熱量のある内容だったけど、今回は解説よりも余韻を大切にしたくて、軽く目を通しただけ。

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    2026年05月05日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    中盤からは、最高のサスペンス小説を読んでいるようだった。
    ある人物の狂気で歪んだ心理描写は、150年も前に書かれたと思えないほど、今読んでも全く古くなくて驚く。

    そして、裁判と判決。
    弁護士の存在感が凄かった。
    弁護士パートは心に残る言葉を次々と投げかけてくる。
    ​これまで長い物語を読み進めてきて、最後に著者から自分に問いかけられているようにも感じた。

    長男 ミーチャ:直感と情熱
    次男 イワン:知性と懐疑
    三男 アリョーシャ:信仰と人を愛する

    自分の中にも彼らの要素が共存しているように感じる。
    それぞれの危うさを意識しながら、どう生きていくか…読後もそんなことをずっとぐるぐると考えている

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    2026年05月05日
  • 罪と罰 1

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    ネタバレ

    100分で名著でやるので積読本から掘り返した(笑)ドストエフスキーは初めて読んだけど引き込まれていくな〜。殺人の場面はかなり迫力があった。作者の色んな想いが込められているんだろうな〜って思いながらその後のラスコーリニコフの行動や感情を追って行ってしまう。第2部の最後の事件も夢中で読んでしまった(笑)続きも読んでいかないと(笑)

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    2026年05月04日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    どうしてミーチャはこうもダメなんだ…。
    第3巻は長男のミーチャが主役。
    彼のあまりの計画性のなさと衝動的な行動に、同情の余地がなさすぎて好きになれず、3巻は少し長く感じた。
    2巻の長老・次男・三男の話が好きだっただけに、今回はこの三人の出番が少なくて残念。

    長老といえば、死後に起きた長老の"ある異変"。あんなに尊敬されていたのに周囲の人の手のひら返しのような仕打ちには胸が痛んだ。

    そして、グルーシェニカの魔性の女っぷりに振り回される父と長男。あの潔癖な三男でさえ彼女の誘惑に少し揺らいだように見えた。
    よっぽど彼女が魅力的なのか、それとも親子の好みが似てるのか…。
    でも、

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    2026年04月22日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    まず1〜5巻全体の感想を。
    1巻はキリスト教のなかでもドストエフスキーのロシア正教論のような立ち位置。
    2巻は主人公や物語はあまり動かずに人物紹介。
    3巻は2人の死と、とにかく大審問官!そしてスピード感あふれるミーチャの大宴会、餓鬼夢。
    4巻は尊厳、恥辱、恋、知性、傲慢、真実など、人間の欲をこれでもかと抉り出す。
    5巻の少しのエピローグで、物語が救済される。亀山氏の愛にあふれた解説。

    物語についていうと、とにかく時系列が細かい!心の動きの描写>物語の描写、という感じだから、そう思ったのは何時何分?と整理しながら読みたい気持ちを抑えて、ぐんぐんと加速するそのスピードに乗る。

    「ロシア的」「カ

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    2026年04月18日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    ​​1巻よりもさらに引き込まれて一気に読んだ。

    ただ、「大審問官」の章だけは難解で、2回読んでも全然理解できなくて考えるのを諦めた。
    ​「神」の名を使わず「彼」としていたり、「イワンの創作」という作中作の形をとって核心を語ろうとしているように感じる。
    頑張ったけどキリスト教の知識がないのでよくわからない。
    巻末の解説を読んでも、『黙示録』の基礎知識が書いてあってさらに混乱した。

    一方で、​イワンが語った子どもの凄惨な話は、想像したくないほど胸が苦しくてたまらなかった。
    悪いことも知らない何の罪もない命が、なぜこれほど残酷に苦しまなければならないのか。
    自分で自分を守れない子どもや動物たちが

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    2026年04月18日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    ネタバレ

    『罪と罰』に衝撃を受けて読み始めたけど、驚くことに、150年も前のロシアの物語の中に、今の自分の心と重なる部分があった。

    ※あくまで私個人の感想なので、人によって受け取り方は違うと思います。

    ドストエフスキーは作中で安易に「神はいる、いない」と結論づけたりはしない。
    「疑う心」を次男イワンに、「信じたい心」を三男アリョーシャや長老に託し、物語の中で本気で戦わせているように思う。
    だからこそ、どちらも作者自身の血の通った本音としての圧倒的な重みがある。

    ​最近母を亡くし、あんなに頑張ってきた母の願いが最期に叶わなかった理不尽な現実への「なぜ」という問いが、ずっと棘のように心に刺さっていた。

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    2026年04月15日
  • 罪と罰 3

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    すべてを一度で読み取れたわけではなく、再読は必要だが、重厚で秀逸な展開と描写。
    それはそうと、なんという美しい終わり方。

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    2026年04月08日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    長かった。読めて良かった。
    やはりドストエフスキーは人間の中に希望を見出す作家なのか。4巻の終わり方でバッドエンドかと思いきや5巻を読むと印象が変わる。
    イワンの大審問官、ミーチャの餓鬼夢、イリューシャの死それぞれ印象的な話は多いがそれがどのようなメタファーなのか再読する時に考えたい。
    ミーチャのまっすぐな感じが一番好きかな。内容が分かった上で何度も読み返したくなる作品。解説を読みます
    追記
    餓鬼夢はあれか、大審問官前に出てくる善良な子供の受難に対する思いを示唆してるのか。イワンと同じ境地に至った?ということか?

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    2026年04月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    ネタバレ

    最初から読むのに2ヶ月かかった。場面描写が冗長でなかなかきついものがあったが、あの最終章を読ませられたら黙るしかない。面白かった。
    最終章の弁護人カッコ良すぎる。裁判の小説も面白いな。あの駆け引き。検事がかわいそうだったが仕方ない。
    弁護人の先進的な考え方に民衆(陪審員)が着いて来なかった。残念。まぁでもリアルだろう。この不条理さはカミュの「異邦人」を読んだ後の感覚を思い出させる。ちょっと違うのだが
    罪と罰が最終的に救われる小説(弁護人の台詞にも罪と罰を思い出させる一説があった)だったのとは対照的。ドストエフスキーに何があったのか。エピローグも楽しみ。イワンの大審問官読み直したい。というか1巻

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    2026年03月29日
  • 未成年1

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    ああドストエフスキーを読んだ、とまた思えて良い

    ドストエフスキーの長編小説群が「五大長編小説」という括りで呼ばれることがあるなんて、恥ずかしながらこの小説に出会って初めて知った。『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』は自分の読書経験の中でも最高峰に入り、『白痴』『悪霊』も非常に好きな作品だが、ほかに長編があるとは知らなかった。残り一つがこの『未成年』である。順番で言うと『未成年』に始まり『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』となる。『悪霊』と『カラマーゾフの兄弟』の間の作品ということであれば、これを読まずに死ぬわけにいかない。しかも、こなれた日本語を操る亀山郁夫氏の翻訳である。  この

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    2026年03月29日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    大審問官のところの思想が難しく、読み取れなかったので、色々と整理しながら読み進めた。
    分かるところ(自由の重荷の部分)があったり、逆に霧がかかっているように全く分からない(3つのなんちゃらこんちゃら)に苦しめられた。

    トロッコ問題で考えたら理解しやすかったかな。

    神様は自由を与えた。
    それは「このままだと5人の老人を殺してしまうが、レバーを切り返せば若者を1人助けることができる。さぁ君はどうするか。」
    という問いを与えた神様は悪いやつだ。
    レバーがなく、選択もなく、仕方がない、俺のせいではない、誰であっても同じだ。と思えたら楽だったのに。
    だけれども、神様はこの選択を与えて俺を苦しめた。

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    2026年03月21日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    罪と罰を読み終わり、変身、地下室の手記、異邦人、白夜で哲学の修行を積んだ後に挑んだ小説です。

    哲学を理解するのが難しい。話自体はトントン拍子で進んでいくのは、見ていて飽きは感じないが、置いていかれるところがちまちまとある。たまにボーッとして読んだら急に分からなくなっている感じ。

    そして一人一人の人物に謎というか含みがあるのが面白い。哲学をキャラクターとして落とし込んだ感じかな。キャラの哲学に一貫性があるように感じる中、そのキャラというもの自体が一貫性のない存在であり、それを含め一貫性が生まれているみたいな。あまりに言語化が下手ですが、、、

    この先もワクワクして読み進めていきます。

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    2026年02月27日