亀山郁夫のレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    ミーチャの印象、ひと言で言うと「クソデカ感情マン」でした。愛も怒りも破滅願望も恩義も全部デカい。
    重要なキーワードのひとつが「罪」かと思う。無実の罪で囚われるミーチャ。殺人をそそのかした罪の意識に苛まれるイワン。
    この「罪」という単語が原文だと何になるのか気になる。「謎解き『罪と罰』」(江川卓さん、新潮選書)によると『罪と罰』の「罪」という単語には作者の拘りがあるらしい。ロシア語で罪を意味する単語はふたつあり、『罪と罰』に採用された単語は人間の決めた法律や社会的規範という掟をこえる行為のことらしい。(もうひとつのほうは神の掟に背く行為を指す)。私のイメージだと『カラマーゾフ』に出る「罪」という単語は、神の掟に背く行為で、良心の呵責と関連のある「グレーフ」なる単語。ちょっと調べるのは時間かかりそうなので、ひとまずぼやくていどで。

    個人的に気になる関係性はスメルジャコフとマリア・コンドラーチエヴナさん。3巻にあった2巻のあらすじだと「デート」って言われてたし。4巻でマリアさんがスメルジャコフの世話してるし。
    私が何より気になるのはマリアさんの名前。5巻『ドストエフスキーの生涯』によるとマリアはドストエフスキー の母の名前と同じらしい。ありふれた名前だから注目するほどじゃないと思うだろう。でも殺されたフョードルの名前をドストエフスキー自身の名前が同じ点の意味を言及するのなら……わざわざ母親の名前が出てくることも注目したくなるよね。
    5巻では、スメルジャコフの犯行は第一の小説で終わる物語だとあったが、案外そうでもないんじゃ。第二の小説でマリアさんは重要人物になるかもしれない。
    第二の小説は子どもたちの物語だと言うから、もしかしたらマリアさんの子ども(※さすがにスメルジャコフとの子じゃないと思うけど)がスメルジャコフの分身的存在として登場し、活躍する説もあり得るかも。

    5巻の『ドストエフスキーの生涯』だとドストエフスキーの母マリアさんが彼にとって大きな意味のある存在だったことが分かる。母の病死の衝撃により、母と同日に亡くなった国民的大詩人プーシキンの死を翌日まで知らなかったらしいし。母の死のショックでドストエフスキーも病を患った説があるし……。

    『カラマーゾフ』の自伝的要素は解題等で繰りかえし言及される。特に父ミハイルの死は『カラマーゾフ』に密接に関わるものだと分かる。となればマリアさんに母と同じ名前をわざわざ付与したのは意図的なんじゃないでしょうか。私はマリアさんが第二の小説のキーパーソン説を推します。

    ……というのが途中段階の感想だったが。
    『ドストエフスキーの生涯』を読みすすめたところ、マリアという名前は母というより最初の妻の名前から取っていると判明。ドストエフスキーの小説にはたびたびマリアという名前が出るそうだ(まだ全部は読めていないので知らなかった)。妻マリアはドストエフスキーの原罪意識のシンボルともあったが。『カラマーゾフ』のマリアさんは案外スメルジャコフの良心や罪の意識の象徴だったりして。

    ってか妻マリアさんの連れ子の名前がパーヴェルで、スメルジャコフの名前と同じなの気になる。『カラマーゾフ』のマリアさんはスメルジャコフにとって、母親の代わりみたいな位置づけだったりして?
    マリアさんはスメルジャコフが本心を話せる貴重な存在みたいだし。

    やっぱり気になるマリアさん!

    読む前は「4巻も太いなぁ! 700ページって。悪魔か。長い話苦手な私にこれはキツい……」と思っていたが、普通におもしろくて読んじゃいましたね。

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    2026年09月10日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    ネタバレ

    我が分身ミーチャがたくさん出てくれてよかった! ミーチャの愚かだけど決して馬鹿じゃない性格すげーいい。1巻の「ここに破廉恥がぶら下がってるんだ」はそういう意味かー。ミーチャの「こんなふうにやってたら、三巻の本にだって収まりきりませんよ、おまけに、エピローグまで必要になります!」はメタ発言? 新潮文庫版だと3巻構成だけど、オリジナル版的なのはどういう構成だったんだろ。

    まさかグルーシェニカさんがその男を選ぶとは思いませんでした。

    そして謎の病が気になる。
    読書ガイド、ドストは「急に」「突然」みたいな言葉が多いという指摘。私も小説書くときその手の言葉をすぐ使っちゃうんだけど、誰かにそれを指摘されたら「ドストエフスキーのリスペクトです」と言って煙に巻こうかな。

    で、4巻の章タイトルをまた見ちゃった。「破局」? 誰と誰だ。個人的にはアリョーシャとリーズが怪しいのだが。

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    2026年09月10日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    ネタバレ

    イワンの疑問はすごく刺さった。たしかにおぞましい大人だらけの世の中で、すべての他者を許すなんて無理だ。愛せなんて無理だ。

    でもその疑問への答えは、2巻ラストのゾシマ長老の語りにて判明。おぞましい人々の罪が許せないなら、その罪を自分の罪として苦しむという方法もある。それだけが正解ではないだろうけど、方法のひとつ。ゾシマ長老の兄が「自分はこの世で最も罪深い人間だ」と言ったのは立派だと思った。

    で。3巻。ちらっと見たけど、ミーチャが章タイトルになってるやないか! ミーチャは私の分身のような存在だと思っている。私とは真逆の存在なのに根本が酷似している。しかも犯人になっている……!? どうなる我が分身。ワクワクしちゃう。

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    2026年09月10日
  • 罪と罰 1

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    ネタバレ

    世の中には私好みの本が実はけっこうあるんだ、と思った話。1巻から面白くて一気読みしてしまった!

    印象的だったのはラスコーリニコフの夢ね。馬を寄ってたかっていじめる描写が辛すぎた……。

    副署長イリヤさんがおかみさんをめちゃくちゃ殴るところも印象深かったな。この章のオチもぞわ〜ってした。ラスコーリニコフ、相当キてるね!

    貧乏女と結婚したら後で威張れるって理論もヤバくて印象的だった。マジでそう思ってたとしたらこえーよ。結婚したらあかんで。

    ラズミーヒン好きすぎる。陽気で世話焼きな友人とか最高でしょ。

    リザヴェータさんの最期は可哀想すぎた。癖であんま抵抗しなかったんか……。

    予想外のことで計画が狂ったり好転したりするのはエンタメ感があって面白かった!

    ラスコーリニコフはすぐ人にお金をあげちゃうなと思ったけど、そうでもないか? 日本の古典や近代文学、民話で描かれる「優しい人」が助ける対象って動物や虫のイメージがあるから、人間を助ける描写に慣れていないのか……? あとなんだろう、日本だと一宿一飯の恩とか? あまりお金を渡すイメージはないから、描き方の違いってだけなのかな。いやでも、日本でもお金渡す話もあるかな。私は古典や近代文学や民話のことをまだあんまり知らないんだなあと思った。日本のも海外のも。

    マルメラードフさんはいいキャラしていた。もっと見たい。

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    2026年09月10日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    「大審問官」はさすがに圧倒的。テーマが多岐に渡り、内容の深さも難解さも段違い。

    本編の感想ではないが、「大審問官」の理解のために、木下和郎氏のブログ「連絡船」が非常に参考になった。
    同ブログは基本的に、この光文社の亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』について亀山氏の理解の間違いを指摘する内容のものだ。その部分は、読んでも別に面白くはない。

    ただ、「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その六、と題されたページ(彼の亀山訳批判のエントリの通し番号らしい)の「大審問官」評は秀逸。
    途中に亀山氏の解釈への批判が挟まりはするものの、「プロとコントラ」全体の中での「大審問官」の位置付けや、大審問官へのキスの意味、大審問官の論点に関連するキルケゴールの引用などなど、このブログを読むこと自体が素晴らしい読書体験となるほどの充実ぶりだった。

    ついでに木下氏の他のブログも拝見したが、文学に対する確固たる信念と深い知見を持っておられる方のようだ。個人的な怨恨だとかで粘着して個人攻撃している人では決してない。これから『カラマーゾフの兄弟』を読む人はぜひご一読を。

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    2026年09月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    脱走の葛藤やカテリーナの激しい愛憎劇を経て、物語は幼いイリューシャの葬儀と「石のそばの挨拶」へ収斂する。イワンが突きつけた神への不信や理性の問いに論理で勝つのではなく、アリョーシャは「良い記憶がいつか人を救う」と語りかけ、死ぬまで泥臭く生き抜く人間の責務を少年たちと誓い合う。傲慢さや狂気、情念に引き裂かれながらも、人は互いに小さな「一本の葱」を差し出し合える。「カラマーゾフ万歳」の叫びは、矛盾に満ちた生を肯定し、他者とともに歩み出す人間への賛歌とも言えるだろう。
    書かれることのなかったこの小説の第二部で何が起こるのか、気になってしょうがないが知ることはできない。
    亀山郁夫さんの充実した解説もありがたいし、そのほかのカラマーゾフの兄弟解説本にも自然に手が伸びてしまう。

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    ネタバレ

    自らの思想を怪物化させたスメルジャコフの告白と悪魔の幻影に追い詰められ、発狂へと至るイワンの悲劇が凄まじい。続く法廷劇では、検察の過剰な心理分析や弁護士の巧みな弁論術が空転し、真実から最も遠いところで「父殺しの物語」が完成してミーチャに有罪が下される。近代司法や人間の知性の限界を冷徹に暴く一方、無実の罪を背負いながら「すべてを許す」と叫ぶミーチャの姿には、逆説的にゾシマ長老の説いた受苦と赦しの魂が宿る。人間の底知れぬ暗部と崇高さを描き切る。圧巻。

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    ネタバレ

    長老の死による腐臭スキャンダルを機に、神の正義を疑いかけたアリョーシャは、グルーシェニカとの「一本の葱」の交情を経て大地に口づけし、揺るぎない魂の新生を遂げる。一方、父殺しの嫌疑で追い詰められるミーチャもまた、予審の極限状態と「餓鬼」の夢を通じ、己の愚劣さや全人類への罪を自覚して「苦しみによる浄化」を受け入れ始める。理屈ではなく生々しい受難を通じて、兄弟が期せずしてゾシマ長老の説いた「すべての人がすべての人に対して罪を負う」境地へ至る展開が凄まじい。いよいよ裁判へと向かう第4巻が待ちきれない。

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    無垢な子供の苦しみを盾に理性の名のもと世界を告発するイワンと、理屈を超えて他者の罪を引き受け愛せよと説くゾシマ長老。この作品の思想的頂点である二つの立場が鮮烈に対峙する。一方で、プライドから「錯乱」し互いを傷つけ合うカテリーナやスネギリョフ、不穏な影を落とすスメルジャコフなど、誰もが矛盾と弱さを抱えて足掻いている。論理による救済の限界を突きつけつつも、見返りを求めず大地に跪くような愚直な愛の可能性を提示する構成が圧倒的。長老の死を経て、物語がどこへ加速していくのか。

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    無神論的な逆説を弄しながらも底知れぬ思考の揺らぎを長老に見抜かれるイワン、自己陶酔と罪悪感の間で破滅へ転落していくドミートリー、そして義侠心やプライドに縛られたカテリーナ。登場人物の誰もが気高さと卑劣さ、神と悪魔の相容れない矛盾を抱えて激しく衝突している。道化を演じる父親フョードルや不気味な気配を漂わせる下男スメルジャコフを含め、一筋縄ではいかない強烈な人間たちの業が絡み合い、この先にどんな破局や展開が待っているのか。

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    投資の本読んだり、ギター始めたりでめっちゃ読むの時間かかった。あと、テスト期間もあった。
    ドストエフスキーのひねくれてる感じ好き。
    読書慣れしてるからか、今のとこ割と読みやすい。教会と国家のどっちが上位かって議論とか、当時のロシアの宗教、思想について知れておもろい。

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    2026年08月28日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    ネタバレ

    解説が充実していて、そこを読むのも大変楽しかった。

    スメルジャコフが死んだとき「壁の釘にぶら下がってた」とあるのが気になる。釘といえばスメルジャコフの父親説が出ているもうひとりの人物「ねじ釘カルプ」。釘に始まり釘に終わるというのも興味深いから父親はカルプだったりしてと思ったけど……さすがに偶然かな。他の訳と見比べたい。

    解題で指摘されたミーチャの散財癖と、それに反するような金に対する無執着さが気になる。この性格から私が思いだすのはファム・ファタール(≒男を狂わせる女)。金をせびるが、そのわりに手元に残すことなく使いきる様子がよく似ている。カテリーナさんがもしミーチャにぞっこんだったら、ミーチャはカテリーナさんのオム・ファタール(ファム・ファタールの男版)になっていたかもしれない。

    最初に「第二の小説はアリョーシャが皇帝を殺す話」説を見たときそんな馬鹿なと思ったけど、「第二の父親殺し」という言葉で納得。皇帝=より大きな範囲の「父」。そう考えるとフョードルの殺害は父親殺しの第一ステップということになる。コーリャたちがメインで動いてアリョーシャが支援する説、たしかにそれが一番自然やなと思う。ペレスヴォンはほんとにジューチカなのかって指摘も、コーリャの闇感あってハッとなったし。

    解題や『ドストエフスキーの生涯』を読んだ後に改めて見るとコーリャたちがラストで叫ぶ「カラマーゾフ万歳!」って言葉はちょい怖い。そもそもこのカラマーゾフという名前は、実際に起こったアレクサンドル二世狙撃事件の犯人、ドミートリー・カラコーゾフという人物が元になっているらしい。

    子どもたちのくだり何だろ〜とも思ってたけど第二の小説(第二の父親殺し)のための前日譚と言われると納得。続編というか本編となる第二の小説も読みたかった。書かれなかったのが悔しい。

    解説は作品の面白さがより感じられた。丁寧に解説を書いてくださって本当にうれしい。あと、読みやすい訳にしてくださったのも私的には大感謝でした。

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    2026年08月23日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    翻訳書の中でも読みやすいと聞き、手にとってみた。ロシア文学特有の複雑な愛称が簡略化されており、想像していたよりは読み易かったが、人間関係が複雑なのでネットで調べた相関図は手元にあると良い。
    この巻ではひたすら人間関係の土台が語られており、肝心の事件は発生していないが、いつの世も身内に敵がいると厄介なのは同じなのだと感じた。

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    2026年08月20日
  • 罪と罰 3

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    面白くて面白くて、一気読み。
    しかし、主人公の殺人に対する考えって変わったのだろうか、読み飛ばしたりしている可能性があるので、解説や他の出版社のものを読んで再読したい。。そう思えるくらい人の思考や行動が面白かった。
    次はカラマーゾフの兄弟を読もう。

    余談ですが、スヴィドリガイロフさんの名前がカッコよくて出るたびに、つい口に出しならが読んでいました。

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    2026年08月15日
  • 罪と罰 2

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    買ってから途中まで読んで積読状態だったが、いい加減読もうと腰を上げて読み始めた。そこから、ページを捲る手が止まらない、止まらない。
    登場人物の台詞はとても長いちょくちょくあるが、それが考えさせられ心に刺さることも多く。ドストエフスキーさん恐るべし、、

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    2026年08月15日
  • 罪と罰 3

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    読み終えました。
    格闘でした。
    有名なあの場面がいきなり出てきて、このあとどう展開するのか、展開しようがあるのか、退屈との戦いがあるのか
    などと迂闊にも思ってしまいましたが…

    心は捻じ曲げられ焦らされ圧倒されながら何とかついて行きました。
    ドストエフスキーには、つかれきった足にも、何とか前に進もうとさせる魔力があります。

    そして、たどり着いた先には、
    思いもよらぬ安堵と平和に満ちた世界が用意されているのが意外でした。

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    2026年08月05日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    第3部。
    アリョーシャとゾシマ長老。
    ミーチャ(ドミートリー)とグルーシェニカと大宴会。
    ミーチャの予審。

    疾走感のあるめまぐるしい展開。第2部の重厚さを受け、ストーリーは進む。
    特にミーチャに目が離せなくなる。ただのキレやすい女狂いの若者だと思ってたけど、印象が大きく変わる。
    予審では何が真実なのかわからなくなって、これまた先が気になる。

    思い詰め、興奮して熱くなった人間の言動の表現が本当に素晴らしい。こんなの自分じゃ絶対書けない。

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    2026年06月30日
  • 罪と罰 1

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    数年前に買って一度読んだが、主人公の支離滅裂さに嫌気がさして積読になってしまった。最近、読みたくなり再読。
    解説を先に読み、これが犯罪者の独白なのだと頭に置いたためか、サクサク読める、とても面白い。

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    2026年06月23日
  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    こんな感情を抱くことになるとは、思いませんでした。
    愛とはなにか、その答えのない問いを自分なりに言葉にするためのヒントを与えてくれた気がします。
    自分の中に他者が息づいていること、そして他者の中にも自分が息づいていること。そして、その他者と共にいることをこれからも選び続けること。
    ラスコーリニコフは、大それたことを成し遂げようとするそのエネルギーも素晴らしいものではあったが(ポルフィーリーが彼に感じていたように)、最終的に、ソーニャとの出会いと時間を通して愛の尊さを、頭ではなく、心で理解したというところが、私の心に深く大きな感情をもたらした理由だと思う。

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    2026年06月08日
  • 罪と罰 3

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    新潮文庫で1度読見ましたが、亀山郁夫訳で再読しました。
    1度目よりも深く理解できた気がします。
    カテリーナの乱心、ポルフィーリとのやり取り、母との別れ、スヴィドリガイロフの苦しみ、ラスコーリニコフの自首に至るまでの葛藤…どの場面も心に残っています。
    母との別れの場面では、ラスコーリニコフを自分の息子に置き換えて想像してしまって涙が溢れてしまいました。
    とにかく素晴らしい大作です。
    読み終わった途端鳥肌がたち、さらにもう一度読み直したいと考えていました。
    出会えてよかったと思える作品でした。

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    2026年06月04日