亀山郁夫のレビュー一覧
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ほんとこの作品「やばい」です。。。。
語彙力が退化するぐらい私は度肝を抜かれた作品。そして、私にとって大切な作品です。
個人的に罪と罰より、展開も早く、面白い!!しかし、長いです!長すぎて周りで読んでいる人がいないので、どんどん布教したいです。
帝政時代のロシアは検閲が厳しく、哲学などを学問として体系だって発表することはできなかったそうで、小説が一つの思想を発表するための手段として用いられたんだとか。そのため、ロシアの小説は、小説にしてはあまりに思想が出過ぎている。しかし、それがたまらない魅力である。(難しい哲学をストーリー仕立てで理解できるって最高では?)
また、ドストエフスキーは一回捕まっている(‼️)ので、さらに検閲の目が厳しかったそう。その検閲を掻い潜るための手法だと言われているのが、ポリフォニーである。とにかくいろんな登場人物の経験や思想が次へ次へと展開されていく。このポリフォニー手法が、読者を物語の深部へと誘ってくれるのだ。これも中々ない体験なので是非体験してほしい。
出てくる同情人物は、相変わらず救いようがない。発狂した人、酒狂い、冷笑する人、人でなし、娼婦、病人、仙人(?)
そして人間の意地汚さ、醜さを執拗に深く描き出すその技術は圧巻。やめてください。
さらには、ロシアの厳しい風土と動乱の時代の影響下に置かれて、作品全体には救いようのない陰鬱で退廃した空気感が常に漂う。逃げたい。
それでも、時折、照らし出される人間の美しさと、愛と讃歌。この圧倒的なコントラストとダイナミズムはドストエフスキーならでは!!
そして、登場人物も最高に愛らしい。私はイワンが大好きです。
また絶対に読み返したい作品です。
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Posted by ブクログ
光文社カラマーゾフの兄弟を読み終え、翻訳者の方の熱量に圧倒されていたら、同じ方の続編空想があることを知り「まだまだ書き足りないなんて」と驚きを感じて手に取りました。豊富な背景知識を持った方が深く洞察したからこそ導かれる考えが、みっしりと詰まっていました。
個人的には、原作の方でなぜページを割くのか困惑していたコーリャ界隈の記述が続編に繋がる布石だったことが説明されていて、腑に落ちる思いでした。
失われた続編、なんてロマンがあってわくわくするものなのか。100年後に研究する人も同じ書物に当たりながら空想するのでしょうか。ドストエフスキーの書いた文章を読み込ませたAIに続編を書いてもらう遊びも楽しそう。 -
Posted by ブクログ
ドストエフスキーに興味を持ったからには いつか読んでみなければなるまいと思っていた超大作。 頑張って 読んでみました。
超 難解で暗黒の世界。ミステリーの最高峰とか言われてるようですけれども そういうジャンル じゃないんじゃないでしょうか
もう存在が、 人間の存在そのものというかドストエフスキーの思考 そのものというかが難解すぎてその存在がミステリーでございます。
非常に視点が いろいろ変わって様々な文化政治 人々の生活 思想も巻き込みながら 展開していく物語の力 強さ というのはやはり 素晴らしいのですが やっぱり行動の原理がわかんないですっていうのは相変わらずの ドストエフスキー節でございます。複雑な構造が同時進行で様々に組み変わっていくようすは、鬼滅の刃の無限城みたい?
登場人物たちのいう理屈はそれぞれ理解しがたくぶっ飛んでいるのですが、それぞれに強い情熱を持って我が道をつきすすんでおり、突き進み過ぎて互いになんにも理解しあえない。それでも
それぞれの感情が非常にあらわでみずみずしいため沼に引き込まれたまま戻れないうちに4巻までたどりつきます。
未完の大作でここまで読むのもしんどかったですが、その後のアレクセイの話も、あるなら読んでみたかった。
アレクセイのその後が本編のはじまりで、それまでのことはプロローグに過ぎないというようなことが冒頭にあったので、ドストエフスキーのアタマの中には何があったのかと気になる。
ロシアのことが理解できてないのか作者の世界がわかんないのかわかんないけど でもそれでも超絶な吸引力があるというのはすごいなとそこに尽きるかと思います
個人的にはゾシマ長老さん あたりのところが非常に 心を打つというかこう 衝撃を受けたところです 1巻だけの登録ですが 全巻読んでの感想です
理解できないのに心だけは惹かれる衝撃度に、滅多にない5評価。好きかと聞かれたら分かんないとしか言いようがないし、お勧めかと聞かれたら、しんどいですよ、としか伝えようがない。
学生時代のような集中力が続かない 年齢になってもここまでの難解でボリュームのある大作を 現代人に読ませ 切る その力というのはやはり 凄まじいものがあるなと思います -
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ゾシマ長老の死とその後の動きからグルーシェニカの初恋の相手の話、長男ドリートミーが愛を手に入れるため金策に奔走する中で起きるある事件……。
ミーチャァァ!!これは長男ミーチャの魂の物語ッ!!!(落ち着け
2巻までの小難しい宗教関連の話から一転、3巻は疾走感あふれる展開でめちゃくちゃ面白かったッ!!グルーシェニカとミーチャ、それぞれの生き様に釘付け。1巻では嫌なやつだった二人が生き生きと描かれていてもうすっかり応援したくなる感じ……ドストエフスキー氏こわい。キャラ造形が上手すぎる
父殺しの犯人もきっちりぼかしていて、ミステリとしても楽しめる。すごい……これは面白いよ……これが、モーム氏が選んだ十大小説……傲慢と偏見もめちゃくちゃ面白かったもんな……モーム、気が合うかも(失礼がすぎる)
残すは最終章ッ!!ミーチャの行く末を見守るぞー!!!
あ、3巻の推しはペルホーチンです。
世話焼きおじさん(若いかも)好き。そしてこんな感じなのに街の人に好かれているミーチャ、謎すぎる……
(ジリジリと少しずつ読んでます。リビングが賑やかでなかなか集中できないのが困りもの)
ペルホーチン、ハンサムな青年やったわ……なんか、おじさんかと勘違いしてすまぬ。
ホフラコーワ夫人もいい味出してるよなー。こういうマダム、いるよねー!!ペルホーチンとのやりとり、完全に喜劇やん笑
ドストエフスキー兄貴、脇役キャラが秀逸で好き。悲劇と喜劇のバランスがたまらん。
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Posted by ブクログ
ゾシマ長老と敵対するフェラポント神父の登場からイリューシャと父スネギリョフとの出会い。イワンの大審問官にゾシマ長老の辞世の説教まで。
特にこだわりがなければ巻末の読書ガイドは先に読むのがオススメ。
イワンの創作物語詩である「大審問官」はロシア内でのキリスト教の立ち位置などがわからない私にはふわっとしかわからず。ただ、熱量はすごい。冷めた感じのイワン、こんな熱い男だったのか……。
罪罰の時にも思ったんだけど、ドストエフスキーは連載小説がうますぎる。2巻の終わりの引きはやばい
あの終わり方はすぐ次読みたくなるやん……小説の構成力というか何というか、ほんとに上手いな……。
宗教に関しては全く詳しくない私がこんなにグイグイ引き込まれるの、マジすごい。
あと、亀山郁夫氏の翻訳がとにかくライトで読みやすい。
格式より読みやすさ重視の私、大歓喜。
2巻読み終わって気づいたんだけど、もしかして光文社版のカラマーゾフの兄弟は巻末の読書ガイド読んでから本編読んだ方が良さげ……?(いつも巻末のあとがきや解説は本編読み終わったお楽しみとして取っておく人)
この情報、「大審問官」読む前に知りたかった……ッ!!ってなってマス、今(笑)
3巻は読書ガイドから読むし、迷ったら巻末読むわ。亀山先生ありがとう。
でも、「ゲーテのファウストも是非読んでね!」はハードルが高すぎますよ亀山センセェ……でも、アリョーシャが見たイワンの背中の暗示……知りたい…… -
Posted by ブクログ
(全巻読み終えた感想をまとめて記載)
罪を犯したラスコーリニコフ、その母と娘、罪を暴こうと追い詰める捜査官。登場人物それぞれの信念や価値観、生き方、信条が深く描かれています。さらに、当時のロシア社会の風潮や思想、宗教なども表現されていて、登場人物たちの内面がより鮮明に浮かび上がるように書かれています。
特に、ラスコーリニコフが罪を犯し、追い詰められ、徐々に変貌していく様は、鬼気迫る迫力があります。こちらが引き込まれていきそうになる生々しい描写はとにかく圧巻です。
対話シーンでは、それぞれの思想や信条がぶつかり合っていて激しいです。長尺のセリフが多く、宗教や時代背景も絡んでとにかく難解ですが、だからこそ一語一語に込められた言葉の意味や、行動の真意などを読み解く醍醐味があるとも言えます。どんでん返しや小気味よい展開を求めるのではなく、その点をじっくりと味わえるかどうかで、評価が大きく分かれるかもしれません。
総じて文句なしの名作です。定期的に読み返したいと思える素晴らしい小説でした。 -
Posted by ブクログ
第1巻前半は登場人物の前史のような話でつまらない。
カラマーゾフ兄弟に絡む二人の女性が登場してそのあとは俄然面白くなる。これほどプロットのある長編とは思わなかった。事前の想像より面白い。
未読の方は、世界屈指の評価を受ける小説がどんなものか、読んでみることをお勧めする。
この古典新訳文庫の5巻目は訳者亀山氏の解説が長い。
小説部分(エピローグ)が60頁、訳者解説等が300頁ほど。
エピローグは4巻に含め、5巻は解説書として販売した方が読者に親切だった。
ちなみに解説中の「ドフトエフスキーの生涯」100頁程は未読。
解題(200頁程)は、批判的に読んだ。
この作品のどこが・なぜ、過去から現在まで世界中で高く評価されているのかをまず簡潔に説明してくれた方がわかりやすい。 -
Posted by ブクログ
先が、気になって気になって…仕事が手に付かない。とか言っている場合じゃ無いほど(私生活上も公の上でも)色々とあって、第3巻を読むのに少しばかり時間が掛かったけれど。
ドストエフスキーの『罪と罰』を1回読み終えました‼︎
今回は光文社版の亀山郁夫さんの訳したものを読みました。
最初は新潮社版の工藤精一郎さんから読み始めたものの、1巻目の数十ページを読み進めた時点でこちらに変更して読み直し。
「100分で名著」で『カラマーゾフの兄弟』の解説をなさっていたのを観てその熱意を目の当たりにしていたことや、光文社古典新訳文庫が行間を広くしたり文字を大きくしたりしていて、老眼には読み易かったし、言葉遣いも堅苦し過ぎなくて良さそうに見えたから。
大した理由では無かったのですが、この最高の長編小説を最後まで読み続けさせて貰えたのは訳者の亀山先生のお力も大きかったものと思います。
もちろん、再読の際には工藤先生の翻訳された背筋が伸びるような新潮社版や江川卓さんの岩波文庫版など、他の日本語訳も是非読みたいと思っております。
ラスコーリニコフはどうなるのか?ドゥーニャやソーニャは。周囲に現れてきた怪しい?人物達がどう関わって行くのか。第5部、第6部…そしてエピローグへ。
ストーリーを追うのだけで必死で、時々現れる何のために語られているのか?この場面はなぜ?とかは不思議に思うまま通り過ぎてしまった。
これでは『要約だけ読んで読んだつもりになった人』と大差ないのでは無いか…とも思うが、隅々までしっかりと読んだ自信は大きい。
感想とか読後感などと偉そうなことをまだまだ書ける段階には無いのですが、この本を読破したことで『まだどんな小説でも読めるのでは』という希望が湧いて来ました。どんどん読んで行きたい。
この後は"謎とき『罪と罰』"という岩波文庫版を訳している江川卓さんの有名な解説書を読みながら、続けてドストエフスキー?それとも別の名著の世界へ旅をしてみる?
楽しく迷いながら考えています。
名著と言われるだけで、教科書的なものへの反抗心がムズムズと湧いていたけれど、世界の多くの人々が長い間「良い」と言い続けて来たものは、やはり本当に『良い』ものでした。