亀山郁夫のレビュー一覧

  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    ネタバレ

    ベストセラーのカラマーゾフの5冊が読み終わりましたが、まだまだ楽しみが残っていました。訳者だった亀山氏がその続編を空想するという何とも素晴らしいファンタスティックな本を用意してくれたのです。カラマーゾフの中に隠された謎の数々、そして妻アンナ他に語った言葉、他作品の中のヒント、そしてドストエフスキー自身の生涯、ロシアを騒がせた事件・思想家たち。それらを組み合わせ、大胆な推理になりますが、実に説得力に富む粗筋が展開しています。あまり解き明かすのも野暮ではありますが、アリョーシャとコーリャそしてリーザの3人が中心に展開し、皇帝暗殺事件へつながっていくのです、その中でアリョーシャは一体どのような役割を

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    2013年08月18日
  • チャイコフスキーがなぜか好き 熱狂とノスタルジーのロシア音楽

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    Network audioの音のすばらしさから最近音楽づいています。音楽づいているといっても、ただ訳もわからず聞いて興奮しているだけですが・・・

    今回は訳もわからず聞いている中でもなぜか惹かれる傾向があると気づいたロシア音楽をテーマにした入門書。まぁタイトルは実に軽くふられていますが、内容は素人にはゴッツイです。音楽という芸術も歴史と宗教の影響を強く受けていて、その背景を把握することがより深く感動することにつながっているという主張です。その仮説と主張が正しいかどうかは僕にはわかりませんが、その熱い思いや、何を言っているかわからないけど、こういうのめりこんでいる感じが刺激的で楽しい(「超半音階

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    2012年10月07日
  • 悪霊 3

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    新潮文庫で以前読んでから10年ぶりくらいの再読。

    観念にとりつかれた人々の織りなす陰惨な悲劇。愛さえも、より大きな悲劇を引き起こすだけなんだけど、それでも観念と同時に愛にも取り付かれていた人たちの悲劇にはまだ救われる気持ちがする。
    愛と縁がない登場人物たちの殺伐さたるや!

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    2012年06月02日
  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    辛いときには幸せな物語を読むより、同じように辛い物語を読む方が救われたりするので一気に読んでみました
    ラスコーリニコフの考えは完全に理解するのは難しいけど、似たように苦しんでる立場だったりするとポルフィーリーに追い詰められる辛さや、大切なのに疎ましく思ってしまう家族や友達への感情は痛いほど理解できた

    それにしても彼はあれで救われるのでしょうか?
    でもどんな状況になっても少しは希望は見えるものなんだなぁと思った


    最後の一行は私も気に入ってます

    (2023/10/25:再読)

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    2023年10月25日
  • 悪霊 3

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    難解だったが、2巻の途中から引き込まれてあっという間に読めた。先に読んだマンガも面白かったが、全体の描写はされていなく、原作は非常に深い。歴史的背景などを勉強すればもっと面白いだろう。

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    2012年01月29日
  • 悪霊 3

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    待望の3巻を読む。1→2→3と進むにつれて深みが増す。堰が切れたように、死んでいく人々の描写が圧巻で、一気に読めた。ロシアの当時の世情に疎く、何が起こっているのか詳細はわからないのに、圧倒的に押し込まれる気持になった。

    今年読んだ中でベストの本。解説などは、これから読むけれど素直にそう思う。

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    2011年12月19日
  • 悪霊 2

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    少し前に1巻の文句を言ったのを反省したくなるぐらい面白い。

    心理的な怖さが持続しつつ加速、一気に読んでしまった。2巻だけでも傑作。
    こうなると、あれ程読みにくくて、投げ出しそうになった1巻すら読み返してしまった。

    さっき3巻を買いに行ったらまだ出てなくて、衝撃を受けた。
    3巻が待ち遠しい。

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    2011年10月27日
  • ドストエフスキー 父殺しの文学 (下)

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    [ 内容 ]
    神か、革命か。
    皇帝権力とテロリストの果てしない闘い―「終末」の様相を深めるロシアの大地に、国家の囚人として生きる晩年のドストエフスキー。
    生身のキリストと罪なき子どもに託されたロシアと世界の救済。
    しかし、真実はどこに?
    『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』に刻まれた「教唆」のモチーフを辿り、ドストエフスキー文学における最大の謎「父殺し」をついに読み解く。

    [ 目次 ]
    第2部 聖なる徴のもとに(犠牲、欲望、象徴;使嗾する神々)
    第3部 彷徨える大地の子ら(偶然の家族;プロとコントラ;解体の原理、復活のヴィジョン;「父殺し」の子どもたち)

    [ POP ]


    [ おすす

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    2010年06月04日
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    「アリョーシャがそんなことするなんてっ!!」カラマーゾフを読み始める前は、全然こんな本「ケッ」って思ってたんだけど、読み終わったら、ぜひ買わなくては読まなくては、と思った。書かれなかった第2の小説。それがどんな展開になるかを科学的(?)に分析。どうなるの?どうなるの?と思ってさくさくと読めました。特にこの本、訳者の亀山先生(現在『罪と罰』を訳し中らしい☆楽しみ!!)が書いているんだから、信憑性が高い!!そうか、そうかー、なるほどーー、ふむふむ、と思って読めました。読みながら自分も第2の小説を考えられて、もしかして、こんな筋道!?と思ってたら合ってたりして・・・そこらへんの推理小説よりは面白いか

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    2010年10月14日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    第三部は、疾走感ある文体で、グイグイと読みましたー。
    様々な人間模様が、とても緻密に描かれていました。
    最終回も楽しみです。

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    2026年07月26日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    第2部の本作では、大審問官とゾシマ長老の談話など宗教的なものが多く、なかなか読み難い内容でした……とにかく、長いです。

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    2026年07月18日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    めちゃくちゃ評価が難しい。ただ歴史的名作と言われるのはわかる。
    イワンの幻覚悪魔や検事など、冗長な一人語りが多くてきついものがあったけど、弁護士はあまりに素晴らしく、ラストのミーチャにはジーンとさせられた。

    一つの事件に対し、ほぼ全員が同等の知識を持っているにもかかわらず、ここまで全員の解釈や主張が異なるのはすごい。どの意見もその人なりに筋が通っているし、その人の話だけを聞いている時は、うんうんそうだよな、と思わせられてしまう。
    作者は各人物の考えに引っ張られなかったのだろうか。ごっちゃになってしまいそうなのに、なっていない。事前の設計が緻密なのだろう。

    4部まできて完全新キャラ、コーリャ

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    2026年07月14日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    世界文学最高峰と言われる小説なので、読んでみることにしました!
    全4巻、エピローグを入れて5巻の大作なので、頑張って読みたいと思います。
    宗教的内容も多々あり、読みやすい小説ではないですが、一度はチャレンジすべき本だと思ってます。

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    2026年07月12日
  • ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光

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    ・私はショスタコーヴィッチをほとんど知らない。ほんの少しの交響曲を知つてゐるくらゐで、他にはオラトリオ「森の歌」のピオネールの歌だけであらう。嫌ひだから聞かないわけではない。嫌ひかどうかも分からないのだが、一つ言へることは、ショスタコーヴィッチがソ連の作曲家であるといふことである。ソ連、遡つてロシアの作曲家もよく知らない。知つてゐるのはとびきり有名な曲のみ、名のみしてといふ作曲家の多いこと、これはどうしやうもない。やはり西欧のとは違ふといふ偏見があるのだと思ふ。ロシアはロシア、ソ連はソ連なのだと思ふ。ショスタコーヴィッチは多くの曲が録 音されてゐるし、発売もされてゐる。それでも聞かないのである

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    2026年07月09日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    以前も1巻だけ読んだことあったけど、その時は序盤があまりにも展開しなさすぎて苦痛だった。
    でも今回は「罪と罰」を読んだからか、ドストエフスキー独特の文体そのものが好きになっているせいもあり、最初からずっとおもしろかった。

    好色で道化を演じるフョードルは、先妻との間にドミートリーを、後妻との間にイワンとアレクセイをもうける。妻は2人とも亡くなるが、フョードルは誰も育てることなく人に任せる。
    大人になった三人が戻ってくるも、ドミートリーはフョードルと、女と金で揉める。

    登場人物が多く、さらに愛称まであるから混乱する。アレクセイ(アリョーシャ)、ドミートリー(ミーチャ)など。それを知っていたので

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    2026年06月18日
  • 罪と罰 1

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    ラスコーリニコフ。男。23歳。大学で法律を学んでいたが、学費滞納で除籍処分に。粗末なアパートに住んでいる。貧乏。家賃は滞納。ぼろぼろの服。自分の殻に閉じこもり、世間から孤立。夢うつつで、ぶつぶつ独り言▼ラスコーリニコフは、ある金貸しの婆さんに怒りを覚える。意地悪で狡猾。他人の命を食い物にして。社会に有害。除去しなければならない。そうだ、婆さんを殺して金を奪おう。その金で、人類全体に奉仕する共同事業を始めるんだ。たったひとつのちっぽけな命と引き換えに、何千という命を救えるんだ。婆さんの命なんて社会の秤(はかり)にかけたら、しらみ・ごきぶりの命がいいところだ▼ラスコーリニコフは計画通り、金貸しの婆

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    2026年07月13日
  • 罪と罰 1

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    ネタバレ

    罪と罰

    P10
    外出のたびに彼は階段に向かってほとんどいつも開け放たれている台所の脇を嫌でも通らなくてはならなかった そしてそこを通るごとに 何か病的とも言える 気後れ に駆られそのことを自分でも恥ずかしく感じてそのために また顔をしかめるのだった 下宿代がたまりにたまってたので女将と顔を合わせるのが怖かったのである
    かつて彼はこんな風に臆病で いじけた青年ではなかったいやむしろ それと正反対なぐらいだったところが いつの時点からか心気症にも似た苛立ちやすい 張り詰めた状態に陥っていた あまりに 深く 自分の殻に閉じこもり 世間の人たちからも孤立してしまったため 下宿の女将 どころか相手が

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    2026年06月13日
  • 罪と罰 2

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    ネタバレ

    1番印象に残ったのは、ラスコリーニコフがソーニャに「ラザロの復活」を読ませるシーン。とても長い描写で、作者の注力度合いを実感させる。
    ラザロと、ラスコリーニコフ・ソーニャに共通点があるとすれば、この2人は3巻で、精神的に救われる(復活する)のではないだろうか。
    ラスコリーニコフは売春をする罪を犯しているソーニャに対して、仲間意識を抱いているが、全体の認識として、殺人と売春が同等の罪と捉えられていたのかが気になった。
    →そうではなく、ラスコリーニコフの誤認。ソーニャの罪は、愛するものを守るための犠牲から。その違いをラスコリーニコフは気づけるのだろうか。

    ラスコリーニコフの「選民思想」は、その先

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    2026年06月06日
  • 罪と罰 1

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    初のドストエフスキー。150年も昔に書かれた作品。
    元大学生のラスコーリニコフは、近所に住む高利貸しの老女殺害をもくろむ。

    よくわからないけど、惹きつけられる。中毒性あり。
    何が面白いのか言語化できないのがもどかしいけど、段落の少ない文字で満たされたページも、あらゆる登場人物が行う一人語りも、ずっと読んでいたくなる。

    不思議な切実さ。緊迫感。切羽詰まった語り口。
    それに痺れる。憧れるゥ。

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    2026年05月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    人物の一貫性に魅力を感じた。
    一見、矛盾だらけの言葉を吐く主人公のお兄ちゃん、ミーチャがいる。
    その矛盾の言葉が積み重なっていった時、人としての一貫性、あぁこの人は誠実なんだ、不器用なんだ、精一杯なんだって気持ちになれた。
    全巻の2巻ではイワンの哲学がかっこよく、この3巻はミーチャの魅力が溢れている。

    あぁ、キャラが好きだなぁ。
    次はアリョーシャかな?

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    2026年05月04日