亀山郁夫のレビュー一覧

  • 悪霊 1

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    『ネチャーエフ事件』に発想をえて綴られたドストエフスキーによる政治小説です。『内ゲバリンチ殺人』という陰惨なテーマとスタヴローギンという悪魔的な主人公に『人間とは何か』ということを突きつけられます。

    ロシアの誇る文豪、ドストエフスキーが後年に発表した『五大長編』のうち、内容的にはもっとも『危険』とされる小説である『悪霊』それが亀山郁夫氏の新訳によって現代の社会に甦りました。

    この小説の構想を得たものは1869年に発生した『ネチャーエフ事件』と呼ばれる内ゲバリンチ殺人事件で、架空の世界的革命組織のロシア支部代表を名乗って秘密結社を組織したネチャーエフが、内ゲバの過程で一人の学生イワン・イワノ

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    2013年08月30日
  • 謎とき『悪霊』

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    ドストエフスキーの小説の中でも『政治小説』という意味あいでは最大の問題作といえる『悪霊』。長年この小説に魅了され続け、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』の新訳を手がけた亀山郁夫氏による解説の決定版です。

    『一切はスタヴローギンの性格にあり、スタヴローギンがすべて』

    『私は彼を自分の魂から取り出してきました』

    世界文学史上にその名をとどめる屈指の問題作。ドストエフスキーの『悪霊』。『ネチェーエフ事件』という当時起こった内ゲバリンチ殺人事件に材を採り、ロシアに蠢いていた革命家たちを徹底的にパロディ化することを目的に描かれた小説は、現代の世の中にとっても決して色あせることなく、その禍々しいまでの

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    2013年08月20日
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    ネタバレ

    ベストセラーのカラマーゾフの5冊が読み終わりましたが、まだまだ楽しみが残っていました。訳者だった亀山氏がその続編を空想するという何とも素晴らしいファンタスティックな本を用意してくれたのです。カラマーゾフの中に隠された謎の数々、そして妻アンナ他に語った言葉、他作品の中のヒント、そしてドストエフスキー自身の生涯、ロシアを騒がせた事件・思想家たち。それらを組み合わせ、大胆な推理になりますが、実に説得力に富む粗筋が展開しています。あまり解き明かすのも野暮ではありますが、アリョーシャとコーリャそしてリーザの3人が中心に展開し、皇帝暗殺事件へつながっていくのです、その中でアリョーシャは一体どのような役割を

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    2013年08月18日
  • チャイコフスキーがなぜか好き 熱狂とノスタルジーのロシア音楽

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    Network audioの音のすばらしさから最近音楽づいています。音楽づいているといっても、ただ訳もわからず聞いて興奮しているだけですが・・・

    今回は訳もわからず聞いている中でもなぜか惹かれる傾向があると気づいたロシア音楽をテーマにした入門書。まぁタイトルは実に軽くふられていますが、内容は素人にはゴッツイです。音楽という芸術も歴史と宗教の影響を強く受けていて、その背景を把握することがより深く感動することにつながっているという主張です。その仮説と主張が正しいかどうかは僕にはわかりませんが、その熱い思いや、何を言っているかわからないけど、こういうのめりこんでいる感じが刺激的で楽しい(「超半音階

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    2012年10月07日
  • 悪霊 3

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    新潮文庫で以前読んでから10年ぶりくらいの再読。

    観念にとりつかれた人々の織りなす陰惨な悲劇。愛さえも、より大きな悲劇を引き起こすだけなんだけど、それでも観念と同時に愛にも取り付かれていた人たちの悲劇にはまだ救われる気持ちがする。
    愛と縁がない登場人物たちの殺伐さたるや!

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    2012年06月02日
  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    辛いときには幸せな物語を読むより、同じように辛い物語を読む方が救われたりするので一気に読んでみました
    ラスコーリニコフの考えは完全に理解するのは難しいけど、似たように苦しんでる立場だったりするとポルフィーリーに追い詰められる辛さや、大切なのに疎ましく思ってしまう家族や友達への感情は痛いほど理解できた

    それにしても彼はあれで救われるのでしょうか?
    でもどんな状況になっても少しは希望は見えるものなんだなぁと思った


    最後の一行は私も気に入ってます

    (2023/10/25:再読)

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    2023年10月25日
  • 悪霊 3

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    難解だったが、2巻の途中から引き込まれてあっという間に読めた。先に読んだマンガも面白かったが、全体の描写はされていなく、原作は非常に深い。歴史的背景などを勉強すればもっと面白いだろう。

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    2012年01月29日
  • 悪霊 3

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    待望の3巻を読む。1→2→3と進むにつれて深みが増す。堰が切れたように、死んでいく人々の描写が圧巻で、一気に読めた。ロシアの当時の世情に疎く、何が起こっているのか詳細はわからないのに、圧倒的に押し込まれる気持になった。

    今年読んだ中でベストの本。解説などは、これから読むけれど素直にそう思う。

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    2011年12月19日
  • 悪霊 2

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    少し前に1巻の文句を言ったのを反省したくなるぐらい面白い。

    心理的な怖さが持続しつつ加速、一気に読んでしまった。2巻だけでも傑作。
    こうなると、あれ程読みにくくて、投げ出しそうになった1巻すら読み返してしまった。

    さっき3巻を買いに行ったらまだ出てなくて、衝撃を受けた。
    3巻が待ち遠しい。

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    2011年10月27日
  • ドストエフスキー 父殺しの文学 (下)

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    [ 内容 ]
    神か、革命か。
    皇帝権力とテロリストの果てしない闘い―「終末」の様相を深めるロシアの大地に、国家の囚人として生きる晩年のドストエフスキー。
    生身のキリストと罪なき子どもに託されたロシアと世界の救済。
    しかし、真実はどこに?
    『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』に刻まれた「教唆」のモチーフを辿り、ドストエフスキー文学における最大の謎「父殺し」をついに読み解く。

    [ 目次 ]
    第2部 聖なる徴のもとに(犠牲、欲望、象徴;使嗾する神々)
    第3部 彷徨える大地の子ら(偶然の家族;プロとコントラ;解体の原理、復活のヴィジョン;「父殺し」の子どもたち)

    [ POP ]


    [ おすす

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    2010年06月04日
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    「アリョーシャがそんなことするなんてっ!!」カラマーゾフを読み始める前は、全然こんな本「ケッ」って思ってたんだけど、読み終わったら、ぜひ買わなくては読まなくては、と思った。書かれなかった第2の小説。それがどんな展開になるかを科学的(?)に分析。どうなるの?どうなるの?と思ってさくさくと読めました。特にこの本、訳者の亀山先生(現在『罪と罰』を訳し中らしい☆楽しみ!!)が書いているんだから、信憑性が高い!!そうか、そうかー、なるほどーー、ふむふむ、と思って読めました。読みながら自分も第2の小説を考えられて、もしかして、こんな筋道!?と思ってたら合ってたりして・・・そこらへんの推理小説よりは面白いか

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    2010年10月14日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    ネタバレ

    登場人物一気に増えて読み進めるのに時間がかかってしまったが、終盤200ページの疾走感はすごかった。面白かったな。
    やはり、ミーチャが神がかって親父を殺したのかな。ミーチャの泥棒に関する考えの場面とか苦しみに対する考え方が口が上手くてこいつは殺してないのかとかも思い始めた。状況が不利すぎる。うーん分からん。次楽しみ。

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    2026年03月15日
  • 未成年3

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    要するにあれでしょ?頭のおかしい親子が、バタバタ暴れ回って周りに迷惑かけまくる話でしょ?

    はい、三行
    どうだドスちゃん、三行でまとめたったでw

    もうとにかく長い
    無駄に長い
    本作は主人公アルカージーの「手記」とい形をとっているのだが「…について簡単に述べる」「…についてまとめる」「…については書かない」とか言った後が長い
    なんの前フリやねんってくらい長い

    そんなに長いこと喋る人いねーよ!とか突っ込みながら読む

    だがしかーし!

    それがドストエフスキーなのだよ諸君
    そしてなんかこの無駄に長いのは原稿料をたくさん貰うためだっとたという話があったりする
    まぁ、ドストエフスキーと言えば金にだら

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    2026年03月10日
  • 白痴1

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    ドストエフスキーの中でも比較的ライトな白痴。
    やっぱり作品に深みがあって面白い。
    ここから真の白痴に近づいていくんだよなぁ。

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    2026年03月08日
  • 未成年2

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    ネンイチドスト『未成年』の第二管区海上保安本部違う第二巻である
    ヤバいちょっと第一巻から間空けすぎたニコフ

    というわけで混沌としてきました
    人間関係が複雑すぎる
    意地悪か!そんな意地悪したいかドストエフスキーさんよ

    誰がいい人で誰が悪い人なのか全くわからん
    いや人間なんてそんな綺麗にいい人悪い人分けられまへんでっていうことなのか
    誰がお馬鹿なのかもぜんぜん分からん
    いや全員お馬鹿ってことなのか
    そうなのかドスちゃん

    なんか手揉みしているドスちゃんが目に浮かびます
    いつから大阪商人に?

    そしてなにかしらの秘密が明かされるたびに「えー!」ってなる
    「聞いてないよ〜」ってなる

    ずるい
    ずる

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    2026年02月27日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    ところどころ胸に刺さるセリフがあって面白いのだが、読むのに時間かかるし気を抜いてるとストーリーを追えていないことがある。頑張って読もう。
    ただ、ゾシマ長老の金言の数々は現代に通ずるものがあり読んでいてとても面白い。次はどうなるのかな。

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    2026年02月16日
  • 未成年1

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    ネンイチドスト2026年は『未成年』です!(ババーン)

    いやー相変わらずひたすらにまわりくどい
    ことごとくまわりくどい
    だが、そのまわりくどさがドストがドストたる所以
    ページ数の無駄遣いが延々と続くのでつらい
    でもがんばる

    そして主人公の未成年アルカージーは拗らせている
    ドストの主人公はだいたい拗らせてるが、アルカージーもひどい
    そしてこの拗らせがなんだか良くない方向にアルカージーを進めているのがなんとなくわかる
    そっちへ行ったら名古屋城やで!ってそれは拗らせの行き着く先じゃなくてゴジラの行き着く先(いらんやつ)

    でね、このお話はどうやら父と息子の物語なのよ
    子の持つ父への鬱屈した思いが

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    2026年02月13日
  • 罪と罰 2

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    なかなかにハラハラするというか…主人公の考え方とかが次第に分かってくる一冊だったかなと
    ラズミーヒンがいい人というか、唯一のまともな人なのかなと思った

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    2026年02月08日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    面白かった。というのもエンタメ的な面白さではなく、哲学的な発想にふと目が覚まさせられるような気づきが満ちた作品であると感じる。広く読まれるのも納得の体験であった。

    一巻からの概要が読書ガイド(巻末)にあるため、あらすじに不安を感じる方はそちらから目にしておくのも良いだろう。

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    2026年02月02日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    最後は泣けた。
    アリョーシャが、人間の、人生の真実を子どもたちに語ったその言葉は、この小説の核として奥の方で輝いていたものだ。
    今までの長い物語があったからこそ、アリョーシャの言葉は胸に響いて鳴りやまない。
    心が洗われるような思いのする最後だった。

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    2026年01月06日