亀山郁夫のレビュー一覧

  • ドストエフスキー 父殺しの文学 (下)

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    亀山郁夫教授によるドストエフスキー文学の解説および伝記です。下巻では人生の後半部に表した『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』の解説を中心に波乱に満ちた人生から穏やかな晩年に至るまでを追います。

    ようやく読み終えることができました。亀山郁夫教授によるドストエフスキーの解説書。その下巻です。ここでは人生の後半部に起こった出来事や彼の人生および作品に重大な影響を与えた事件などを取り上げ、詳細な解説を行ったものです。作品では革命組織の内ゲバリンチ殺人とニコライ・スタヴローギンという『善悪の彼岸』に立ち続ける人間を描いた『悪霊』ひとりの『運命の女性』をめぐって父と子が相争う(どこかで聞いたことがあ

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    2013年09月04日
  • 悪霊 1

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    『ネチャーエフ事件』に発想をえて綴られたドストエフスキーによる政治小説です。『内ゲバリンチ殺人』という陰惨なテーマとスタヴローギンという悪魔的な主人公に『人間とは何か』ということを突きつけられます。

    ロシアの誇る文豪、ドストエフスキーが後年に発表した『五大長編』のうち、内容的にはもっとも『危険』とされる小説である『悪霊』それが亀山郁夫氏の新訳によって現代の社会に甦りました。

    この小説の構想を得たものは1869年に発生した『ネチャーエフ事件』と呼ばれる内ゲバリンチ殺人事件で、架空の世界的革命組織のロシア支部代表を名乗って秘密結社を組織したネチャーエフが、内ゲバの過程で一人の学生イワン・イワノ

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    2013年08月30日
  • 謎とき『悪霊』

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    ドストエフスキーの小説の中でも『政治小説』という意味あいでは最大の問題作といえる『悪霊』。長年この小説に魅了され続け、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』の新訳を手がけた亀山郁夫氏による解説の決定版です。

    『一切はスタヴローギンの性格にあり、スタヴローギンがすべて』

    『私は彼を自分の魂から取り出してきました』

    世界文学史上にその名をとどめる屈指の問題作。ドストエフスキーの『悪霊』。『ネチェーエフ事件』という当時起こった内ゲバリンチ殺人事件に材を採り、ロシアに蠢いていた革命家たちを徹底的にパロディ化することを目的に描かれた小説は、現代の世の中にとっても決して色あせることなく、その禍々しいまでの

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    2013年08月20日
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    ネタバレ

    ベストセラーのカラマーゾフの5冊が読み終わりましたが、まだまだ楽しみが残っていました。訳者だった亀山氏がその続編を空想するという何とも素晴らしいファンタスティックな本を用意してくれたのです。カラマーゾフの中に隠された謎の数々、そして妻アンナ他に語った言葉、他作品の中のヒント、そしてドストエフスキー自身の生涯、ロシアを騒がせた事件・思想家たち。それらを組み合わせ、大胆な推理になりますが、実に説得力に富む粗筋が展開しています。あまり解き明かすのも野暮ではありますが、アリョーシャとコーリャそしてリーザの3人が中心に展開し、皇帝暗殺事件へつながっていくのです、その中でアリョーシャは一体どのような役割を

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    2013年08月18日
  • チャイコフスキーがなぜか好き 熱狂とノスタルジーのロシア音楽

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    Network audioの音のすばらしさから最近音楽づいています。音楽づいているといっても、ただ訳もわからず聞いて興奮しているだけですが・・・

    今回は訳もわからず聞いている中でもなぜか惹かれる傾向があると気づいたロシア音楽をテーマにした入門書。まぁタイトルは実に軽くふられていますが、内容は素人にはゴッツイです。音楽という芸術も歴史と宗教の影響を強く受けていて、その背景を把握することがより深く感動することにつながっているという主張です。その仮説と主張が正しいかどうかは僕にはわかりませんが、その熱い思いや、何を言っているかわからないけど、こういうのめりこんでいる感じが刺激的で楽しい(「超半音階

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    2012年10月07日
  • 悪霊 3

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    新潮文庫で以前読んでから10年ぶりくらいの再読。

    観念にとりつかれた人々の織りなす陰惨な悲劇。愛さえも、より大きな悲劇を引き起こすだけなんだけど、それでも観念と同時に愛にも取り付かれていた人たちの悲劇にはまだ救われる気持ちがする。
    愛と縁がない登場人物たちの殺伐さたるや!

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    2012年06月02日
  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    辛いときには幸せな物語を読むより、同じように辛い物語を読む方が救われたりするので一気に読んでみました
    ラスコーリニコフの考えは完全に理解するのは難しいけど、似たように苦しんでる立場だったりするとポルフィーリーに追い詰められる辛さや、大切なのに疎ましく思ってしまう家族や友達への感情は痛いほど理解できた

    それにしても彼はあれで救われるのでしょうか?
    でもどんな状況になっても少しは希望は見えるものなんだなぁと思った


    最後の一行は私も気に入ってます

    (2023/10/25:再読)

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    2023年10月25日
  • 悪霊 3

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    難解だったが、2巻の途中から引き込まれてあっという間に読めた。先に読んだマンガも面白かったが、全体の描写はされていなく、原作は非常に深い。歴史的背景などを勉強すればもっと面白いだろう。

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    2012年01月29日
  • 悪霊 3

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    待望の3巻を読む。1→2→3と進むにつれて深みが増す。堰が切れたように、死んでいく人々の描写が圧巻で、一気に読めた。ロシアの当時の世情に疎く、何が起こっているのか詳細はわからないのに、圧倒的に押し込まれる気持になった。

    今年読んだ中でベストの本。解説などは、これから読むけれど素直にそう思う。

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    2011年12月19日
  • 悪霊 2

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    少し前に1巻の文句を言ったのを反省したくなるぐらい面白い。

    心理的な怖さが持続しつつ加速、一気に読んでしまった。2巻だけでも傑作。
    こうなると、あれ程読みにくくて、投げ出しそうになった1巻すら読み返してしまった。

    さっき3巻を買いに行ったらまだ出てなくて、衝撃を受けた。
    3巻が待ち遠しい。

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    2011年10月27日
  • ドストエフスキー 父殺しの文学 (下)

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    [ 内容 ]
    神か、革命か。
    皇帝権力とテロリストの果てしない闘い―「終末」の様相を深めるロシアの大地に、国家の囚人として生きる晩年のドストエフスキー。
    生身のキリストと罪なき子どもに託されたロシアと世界の救済。
    しかし、真実はどこに?
    『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』に刻まれた「教唆」のモチーフを辿り、ドストエフスキー文学における最大の謎「父殺し」をついに読み解く。

    [ 目次 ]
    第2部 聖なる徴のもとに(犠牲、欲望、象徴;使嗾する神々)
    第3部 彷徨える大地の子ら(偶然の家族;プロとコントラ;解体の原理、復活のヴィジョン;「父殺し」の子どもたち)

    [ POP ]


    [ おすす

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    2010年06月04日
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    「アリョーシャがそんなことするなんてっ!!」カラマーゾフを読み始める前は、全然こんな本「ケッ」って思ってたんだけど、読み終わったら、ぜひ買わなくては読まなくては、と思った。書かれなかった第2の小説。それがどんな展開になるかを科学的(?)に分析。どうなるの?どうなるの?と思ってさくさくと読めました。特にこの本、訳者の亀山先生(現在『罪と罰』を訳し中らしい☆楽しみ!!)が書いているんだから、信憑性が高い!!そうか、そうかー、なるほどーー、ふむふむ、と思って読めました。読みながら自分も第2の小説を考えられて、もしかして、こんな筋道!?と思ってたら合ってたりして・・・そこらへんの推理小説よりは面白いか

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    2010年10月14日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    第2部になっても、「大審問官」や「ゾシマ長老の一代記」などキリスト教の素養が無い者には極めて読みにくいくだりが苦しい。イワンのスメルジャコフに対する異常な敵対心の原因がサッパリわからないままの「今はまだひどく曖昧な」も訳がわからない。

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    2026年08月26日
  • 罪と罰 1

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    いつかチャレンジしてみよう思っていた古典作品。この夏挑戦。
    光文社の古典新訳文庫はとても読みやすかった。

    全巻読んでみよう!…と思う。

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    2026年08月17日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    本作は、最高傑作といわれるカラマーゾフの兄弟のエピローグ版です。
    カラマーゾフの兄弟は続編が作成される予定でしたが、著者が本作を作成後すぐに亡くなったため、未完の作となってるみたいです。
    続編もめちゃくちゃ気になりますねー

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    2026年08月12日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    物語のクライマックスを迎える第4巻で、父親殺しの判決が下されます。
    この小説は、当時のロシア情勢等を物語に組み込みながら物語が展開されており、著者の思想も入り込んで、とても重層的な構成になっていると思いました。奥が深いですねー。

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    2026年08月09日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    第三部は、疾走感ある文体で、グイグイと読みましたー。
    様々な人間模様が、とても緻密に描かれていました。
    最終回も楽しみです。

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    2026年07月26日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    第2部の本作では、大審問官とゾシマ長老の談話など宗教的なものが多く、なかなか読み難い内容でした……とにかく、長いです。

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    2026年07月18日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    めちゃくちゃ評価が難しい。ただ歴史的名作と言われるのはわかる。
    イワンの幻覚悪魔や検事など、冗長な一人語りが多くてきついものがあったけど、弁護士はあまりに素晴らしく、ラストのミーチャにはジーンとさせられた。

    一つの事件に対し、ほぼ全員が同等の知識を持っているにもかかわらず、ここまで全員の解釈や主張が異なるのはすごい。どの意見もその人なりに筋が通っているし、その人の話だけを聞いている時は、うんうんそうだよな、と思わせられてしまう。
    作者は各人物の考えに引っ張られなかったのだろうか。ごっちゃになってしまいそうなのに、なっていない。事前の設計が緻密なのだろう。

    4部まできて完全新キャラ、コーリャ

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    2026年07月14日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    世界文学最高峰と言われる小説なので、読んでみることにしました!
    全4巻、エピローグを入れて5巻の大作なので、頑張って読みたいと思います。
    宗教的内容も多々あり、読みやすい小説ではないですが、一度はチャレンジすべき本だと思ってます。

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    2026年07月12日