『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

858円 (税込)

4pt

世界最大の文学は未完だった。もし「第二の小説」がありえたら、ドストエフスキーは何をそこに描いたか? 作家の精神と思想をたどり、空想する、新しい文学の試みである。

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『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    光文社カラマーゾフの兄弟を読み終え、翻訳者の方の熱量に圧倒されていたら、同じ方の続編空想があることを知り「まだまだ書き足りないなんて」と驚きを感じて手に取りました。豊富な背景知識を持った方が深く洞察したからこそ導かれる考えが、みっしりと詰まっていました。

    個人的には、原作の方でなぜページを割くのか

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    「アリョーシャがそんなことするなんてっ!!」カラマーゾフを読み始める前は、全然こんな本「ケッ」って思ってたんだけど、読み終わったら、ぜひ買わなくては読まなくては、と思った。書かれなかった第2の小説。それがどんな展開になるかを科学的(?)に分析。どうなるの?どうなるの?と思ってさくさくと読めました。特

    0
    2010年10月14日

    Posted by ブクログ

    序文で約束された「第2の小説」とは何か?
    「少年たち」のディテール、当時の連続テロ、主要人物の行動や性格を分析し、「第2の小説」の事件と実行犯を推理する。著者でなければ書けない楽しい新書。小説を読破した方はぜひ!

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    第2のカラマーゾフの兄弟の前に、カラマーゾフの兄弟を読んでいない人間はついていくのが大変だった。
    読む順番を間違えた。
    だけど、確かな論拠をもとに続編を予測したのはすごいし、まだカラマーゾフの兄弟を読んでいない人間にも、物語は様々な複線を帯びていて、壮大なことになっていることが伝わった。
    さて、まず

    0
    2016年01月25日

    Posted by ブクログ

    なぜ父は殺されるのか?
    それは復活のために。

    アリョーシャ実行犯説は聞いたときからピンと来なかった。
    モチーフである父殺しの反復といえど、ガリラヤのカナで目覚めたアリョーシャが皇帝を、というかキリストを象徴的にでも殺すということがピンと来なかった。


    で、本書。読む前は、イワンが無意識にスメルジ

    0
    2011年08月05日

    Posted by ブクログ

     作者の予告が有りながら、死去により未刊となった「カラマーゾフの兄弟」の「第二の小説」。そのストーリーを新訳文庫の訳者が組み立てる試み。
     新訳本出版社の企画ながら、奇を衒わずに公表されている資料に忠実に、解明・組み立てを行っている。

     最大の注目は、ドストエフスキーの死後一ヶ月余りで、予想さ

    0
    2010年05月04日

    Posted by ブクログ

    これまでよく唱えられていたアリョーシャが皇帝殺しのテロリストになるという説を修正し、コーリャが実行犯になりアリョーシャはそれに影響を与える側にまわるとする。当時の検閲の徹底ぶりの指摘など説得力がある部分と、そうか?と思わせるところ両方あり。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    期待以上に面白かった。
    続編の予想としてよりも、本編の背景解説として楽しめた。
    アリョーシャが変貌するのかぁ。
    本物の続編、読んでみたい。でもそれは叶わないのですね。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    言われてみればどれもこれも伏線のように思えてきます・・・でもアリョーシャがテロリストに?!!すごいなぁ。アグレッシブな2章、ぜひ読みたかったなあ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ベストセラーのカラマーゾフの5冊が読み終わりましたが、まだまだ楽しみが残っていました。訳者だった亀山氏がその続編を空想するという何とも素晴らしいファンタスティックな本を用意してくれたのです。カラマーゾフの中に隠された謎の数々、そして妻アンナ他に語った言葉、他作品の中のヒント、そしてドストエフスキー自

    0
    2013年08月18日

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