亀山郁夫のレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    ボリュームが大きかった…!なんとか読み終えられてよかったです。
    どこも読み落としできない場面で、重厚感がありました。

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    2024年07月26日
  • 悪霊 3

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    ネタバレ

    いよいよユーリヤ夫人の祭りが開催されて、次々と事が起こる。思惑や行き違いやらで混乱が起きる描写はとても想像しやすかった。ピョートルのことだけは信じてはいけなかったのだ。
    3巻では主要人物たちが次々と殺されたり病死したりして少し戸惑った。特に善良と言える人たちが死んでいくことに抵抗感があり、シャートフ殺害のシーンは悲痛ですらあった。生き延びると思われたニコライまでがあんなことになり、最後には虚しさだけが残る。
    どういう意図で書かれたものなのか私には分からないが、これまでの生活と人生を捨てたヴェルホヴェンスキーが「許してあげなければ」と繰り返すシーンは胸を打った。

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    2024年07月25日
  • 白痴2

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    どうだ見たか!これがドストエフスキーじゃい!(# ゚Д゚)

    「白痴」と言われる主人公ムイキシン公爵と炎の友ロゴージン、そして謎多き絶世の美女ナスターシャの三角関係を描く恋愛小説の名作『白痴』

    混乱のままに終幕した第一部に続くこの第二部はなんとナスターシャが一切登場しません(厳密には一言だけ声の出演があるんですが、最初誰だかわかりません)
    おかげで物語は一切進みません
    文庫本400頁弱の間それはもう見事に進みません

    マジすか?マジすかドスちゃん?

    マジ須賀小六(いらんいらん)

    そして物語の本筋とは関係ないことを異常なまでにこねくりまわします
    いやもちろん底んところで主題とつながってるん

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    2024年07月23日
  • 悪霊 2

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    ネタバレ

    一巻では何が起きようとしているのか分からなかったが、二巻でようやく把握できてきた。気づいたときにはもう遅いという事態になりそうだ。
    二巻なのに登場人物がどんどん増える!でもその分人物像に深みが増すので、なくてはならない人々なのだ。
    主要人物は誰も彼もが拗れた事情を抱えていて、敵か味方かと簡単に振り分けられないリアルな複雑さがたまらない。社交界のしがらみや利害関係、親子の不和など、人間関係に読み応えがあると感じた。
    チーホン神父とニコライの会話が特に面白かった。自ら破滅に向かおうとするニコライと、別の道をすすめる神父。罪というものの捉え方と、自分を許し他人に許してもらうことが人生にどういう意味を

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    2024年07月19日
  • 悪霊 1

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    ネタバレ

    登場人物が多いであろうことは覚悟していたが、何人かが頭の中で同一人物になってしまって、修正するのが大変だった。でもそれだけたくさんの人が登場するだけに、人間関係に厚みがあって面白い。
    見た目だけの人物描写ではなく、その人物のかもしだす空気まで伝わってくるようで印象的だった。信念は顔に表れるし、それぞれに生々しい感情があり生きていると感じられる。激情的なのにも関わらず非常に繊細な面も描かれており、言葉の意味をひとつひとつ拾いながらそれぞれの事情を読み解いていく。
    ハッキリとものを言わない人々の見せた断片を集めて、徐々にこの町で起きた問題の姿が明らかになってくる点が絶妙だった。下手なことを言わない

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    2024年07月11日
  • 『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

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    序文で約束された「第2の小説」とは何か?
    「少年たち」のディテール、当時の連続テロ、主要人物の行動や性格を分析し、「第2の小説」の事件と実行犯を推理する。著者でなければ書けない楽しい新書。小説を読破した方はぜひ!

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    2024年07月04日
  • 白痴1

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    ドスト!エフー!スキー!とぉーッ!(なんの変身ポーズやねん)

    1年ぶりのドストエフスキーです
    『白痴』全四巻スタートです

    「白痴」とは重度の知的障害の呼び方。差別用語とされることがある。(ウィキペディアより)
    とのことなんですが、なんとなくドストエフスキーが意図したものと日本語としての「白痴」はちょっとかけ離れた感じもするんです
    まぁ『白痴』があまりにも定着しているがために、文中も「白痴」を使わざるを得ず、亀山郁夫さんのすんばらしい新訳がちょっと窮屈な感じになっているのがちょっと残念でした
    んでも、なんて言うか去年『罪と罰』を読んだ時にも感じたドストエフスキーに対する凝り固まったイメージを

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    2024年07月03日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    かなり話が動いてきた!と感じました。ミーチャの感情がすごく豊かに表現されていて、人間臭くて、腹が立つところもあるけれど魅力的だなと思いました。
    1巻読むごとに体力が消耗されるので、少し休んで4巻も読みたいと思います。

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    2024年07月02日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    まずは約2週間かけて読破できた自分を褒めたい。非常に充足した気分。
    振り返ると、第一部は非常に苦しかった。正直面白くなかった。全く知らない登場人物の詳細がないまま会話ベースに話が進んでいく。誰が、どんな気持ちで話しているか読み取るのが非常に困難だった。
    第二部の大審問官は実は読み飛ばしてしまった。が、これから頑張って読み直そうと思う。
    第三部からは打って変わって手が止まらなくなった。少しずつ各キャラの性格や、物語の向かう先がわかってきたのと、ドストエフスキーの文章(と、訳者の亀山さんの文章)に慣れてきたのもあり、一気に読みやすくなった。
    第四部は終着点。正直最後は、えっ、これで終わり?と思って

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    2024年05月26日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    第一部、第二部となかなか読みにくかったが、第三部にして一気にスピードガンが出て読み応えが出てきた。
    各登場人物の動き、背景が少しずつ合わさってきて、最後まで一気に読み終えたくなってくる。

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    2024年05月23日
  • 罪と罰 3

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    150年以上前の作品だが、古典的名作として読み継がれ、いまなお色褪せないのは本作品は人間の本質を描いているからであろう。ルージンがソーニャを責問する場面やカテリーナが狂乱し召される場面は心がきゅっとなる。犯した罪を軽視しながらも罪の意識に苛まれ強迫観念に駆られ続けたラスコーリニコフ。最後の終わり方が緩やかな光と希望に包まれたものであるもの良い。

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    2024年04月09日
  • 罪と罰 2

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    「罪と罰」の3部と4部を収録。いやはや細に入った人物とと場面の描写は病的なほど。他言語かつ新訳ではあるが、流刑のどん底期にあったドストエフスキーの鬼気迫る魂が宿る。(実生活では関わり合いになりたくないが)ラスコーリニコフ以外の人間味あふれる魅力的な人々で構成される本作品だが、特にソーニャが聖書「ラザロの復活」を朗読する箇所は必読。

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    2024年03月26日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    5巻ってほんのちょっとなんだね…
    ドミートリーやイワンがその後どうなったか、知りたかった
    アリョーシャは宗教とどう関わっていくのだろうか。

    全体を通してみると、まぁ緻密な物語。
    カラマーゾフたちの性格が、最後の裁判にどう繋がっていくのか、いつか再読してたしかめたい。

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    2024年02月18日
  • ドストエフスキーとの旅 遍歴する魂の記録

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    翻訳者でドストエフスキー研究者の亀山郁夫さんのエッセイ。

    文学者を志すようになった幼少期〜学生時代の体験、幾度にも渡るドストエフスキーの足跡を追ったロシアへの旅、日本と世界で起こった事件や災害についての体験など、内容が濃いが、魅力的な文章に引き込まれ、一気に読めてしまう。
    亀山さんの情熱と優しさに包まれるような読書体験だった。

    ずっと読んできて、終盤に、
    「文学を愛するとは」
    「芸術への限りない愛」
    と言うワードに目が止まった。
    最近タルコフスキー監督の映画を見たときにも、同じことが自分に突きつけられた(ので、これは著者のメッセージや本の感想というより現在の自分の個人的な心の在りようだが、

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    2024年02月06日
  • 罪と罰 1

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    ドストエフスキーの歴史的名作。老女を殺害した青年の心理描写の変遷を描く。ロシア革命前夜のソドムのようなペテルブルクの様子や、そこで暮らす人々の品位水準や生活様式がよくわかる前半の描写が見事。外的要素や事実が発覚するたびに右へ左へ上へ下へ揺れ動く青年の心理はサスペンス要素が強く、いま読んでも全く飽きずにぐいぐい引き込まれる。

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    2023年12月03日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    新訳だからか思ったより読みやすかった。アリョーシャが今時の男の子っぽく、フョードルが昭和の飲んだくれ親父のように思えた。
    この先何が起こるのかワクワクする展開ですね

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    2023年10月08日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」を長い間積ん読してきたが、遂に全5巻一気に読み終わった。
    詳細を読み込むと到底一回読むだけでは理解できない膨大で難解な小説。とは言え、大まかなあらすじを追った読み方でも十分に楽しめる。完璧に読み込むととても骨が折れると思う。各巻の巻末に「読書ガイド」が付いていてあらすじをさらってくれるのと、最終巻5巻の、「ドストエフスキーの生涯」「解題」を読むと、より深く内容を理解できる。特に「解題」は良い。
    各巻のしおりに主要登場人事物名が書かれているので便利である。登場人物の名前がよく置き換わるので、このしおりで確認しながら読むと読みやすい。
    世界十大小説の一つとも世界最高

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    2023年10月08日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    この3巻から物語が大きく動いた。一気に疾走感溢れ、ページをたぐる手が止まらない。
    野蛮人のようなイメージだったミーチャの屈辱と嫉妬。だけどどこか真面目で憎めない奴でもありますね。だから彼の話をじっと聞いていたい気持ちになる。

    グルーシェンカは今ひとつ何考えているか分からない。
    アリョーシャとイワンはこの後どう絡んでくるのだろう?
    あと一瞬、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の一節が出てきて驚いた

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    2023年09月23日
  • 罪と罰 3

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    5よりの★4つです!
    もー、あれやこれや事件が多く起きすぎます!
    ただ③巻は「あっ!」という間に読み終えてしまいました。。咀嚼できるだろうか。
    『罪と罰』通してのヒットワードは“しらみ”です。

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    2023年09月18日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    イワンの物語詩「大審問官」とアリョーシャの「ゾシマ長老の談話と説教」が対を成し、神は存在するのかしないのか大きな命題を突きつけられたような壮大な第2巻。
    壮大な宗教の経典を読んでるような重苦しさもあったが、巻末の読者ガイドが親切で理解も深まった。

    「自分の苦しみは他人にはわからない」「人間誰しも全ての人に対して罪がある」など突き詰めて考えればそういうことだなと双方納得させられるものがあった。
    ゾシマ長老の少年時代の逸話がなんとも微笑ましい。さてここから物語はどう展開してゆくのか?

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    2023年09月07日