亀山郁夫のレビュー一覧

  • 白痴4

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    ネタバレ

    かなりモヤモヤ感のあるラストでしたが、まああれはあれで四人にとってベストな結末だったのでは無かろうかと^^;。あと、ムダに長すぎる会話文も、あれはあれで、善と悪に分かれがちな各登場人物それぞれの多様な一面であったり心情であったりが読み取れて面白かったかな~☆…全ての作家があの方式を採用されるとちょっと困るけど(笑)。


    <以下、ネタバレ有り>
    -------------------
    以下、主要な登場人物4人に対する僕のざっくりとした感想。
    ●ムイシキン公爵
    =八方美人は嫌いです^^;。相手の事を思ってわざと冷たくするのが本当の愛じゃないのかな~。
    ●ロゴージン
    =あれを一途とか言ってたらスト

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    2021年03月16日
  • 悪霊 1

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    むかし手に取った時は、途中から何読んでるのかさっぱりわからなくなるほど、話が全く頭に入って来ず。
    一巻の途中であえなく断念。

    中村文則のエッセイ読んだことをきっかけに(バーの帰りに女の子の家にまんまと遊びにいけたのに、悪霊の続きが気になって仕方ない中村文則は、二兎を得ようとして女の子の部屋でモリモリ悪霊を読み進み、結局女の子との間には何も起こらず朝を迎えた、あの悪霊)、そんなにおもろいんかともう一度チャレンジ。

    2回目手に取った今回は、あら、こんな話でしたっけ?
    と思うほど、一度目の私のおぼろげな記憶にあった話とは全然違って、驚くほどスイスイと面白く読みました。
    一巻の終わりまで難なくたど

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    2021年02月19日
  • 悪霊 2

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    1巻の解説で少々ネタバレがあったものの、読んでみると不穏な空気にぐいぐい引き込まれた。悪意のある人々に、善良で金や地位がある人がしらずしらずのうちに巻き込まれていく様は非常に恐ろしい。本書はずっと不穏。宮部みゆきさんの作品を読んでいるような気分になる。

    スタヴローギンが主教に相談にいく場面はなにか唐突な感じはしたが、想像と違った方に進んでいて、こちらも目が離せなくなった。

    本書の解説では、当時のロシアの社会情勢を教えてくれており、それはとても参考になる。少し置いて読み直したい。

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    2021年01月24日
  • 悪霊 3

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    内ゲバ殺人事件。終盤大量に人が死んでいく。ドミノ倒しのように。
    第二部で登場するシガリョーフ理論(人類の十分の一は、個人の自由と、残りの十分の九に対する無限の権利を享受します。残りの十分の九の人間は個性を失い、家畜の群れのようなものに変わり、云々)が予言的でそら恐ろしい。

    これで五大小説のうち、未成年を除く四作を読み終えた。カラマーゾフの次におもしろいのは、この悪量かな。

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    2021年01月16日
  • 悪霊 2

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    第7章 同志仲間で p483
    『でも、どんなにうまく事が運んだって、それだけの首切りをやり終えるには早くて五十年、いや三十年はかかります。』

    舞台設定の1869年、連載の1871-1872年から、1905年のロシア第一革命、1917年のロシア革命まで 33〜36年、45〜48年と考えると、随分予言的な台詞だ。

    後付け史観かもしれないが、他にものちの歴史を知って読むとドキッとする表現が多い。革命待望の雰囲気は当時から濃厚にあったんだろうか。ドストエフスキーは待望してないにせよ。

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    2021年01月09日
  • 悪霊 1

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    文庫本の栞に書いてある『主要登場人物』を、多分300回くらい見たと思う。亀山郁夫さんは人名呼称を随分とシンプルにしてくれてるらしいけど、聞き慣れない長い名前を覚えるところがいつもしんどい。。
    前半ダラダラ、第一部第五章から物語が一気に加速を始めたところで、第二部へ続く。
    150年前にこんな超長編書いてるって、ロシア人すげえなあ。(ほぼドストエフスキー個人の凄さだろうけど。)
    ドストエフスキー本人がよく使う『ロシア的なもの』の意味が、掴めそうで未だ掴めず。残る二冊を読み終えた時に見えてくるか?

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    2020年12月30日
  • 罪と罰 2

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    ネタバレ

    罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)
    (和書)2009年09月25日 16:22
    フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー 光文社 2009年2月


    ソーニャの部屋で聖書を読むシーンが好きなのです。

    読み易くとても興味深く読めました。

    次の巻も楽しみ。

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    2020年09月25日
  • 罪と罰 1

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    何でもないただの学生が人を殺したらどうなるか?

    一時の衝動に身を任せ、錯乱して、動揺して、その後どうなっていくのか、目が離せない

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    2020年08月26日
  • 賭博者

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    カネ、恋愛、名誉は改めて言うまでもなく、人間の欲望の根源である。そうした欲望を満たすために、程度の差こそあれ、誰でも無謀な賭けをした経験、したくなる衝動を感じるものであろう。ルーレットにハマる主人公を通して、そうした根源的な心理を追体験できる。

    ただ、カラマーゾフの兄弟や罪と罰で感じたような、こころの奥底が揺さぶられるような刺激までは受けなかった。自分のギャンブラー的な側面を客観視し、ふと我に帰らせてくれるような、軽い快感を得られるくらいである。

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    2020年07月23日
  • 賭博者

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    テーマがギャンブルであり、普段隠れている人間の欲望がお尻丸出しぷるんぷるんである。そこをただの下世話なだけでなく、何に幾らいつかける、という人生そのものの縮図のように表現され、皆が共感できる作品となっている。こういう人生の苦悩的な作品はポールニューマンが映画でやると似合うな。→金持ちの老婦人が親戚連中の所にやってくる。遺産目当てのおためごかしをバサバサ斬ってゆくのが爽快。ギャンブルとは自分という人間を過信することとの戦いを表している。こういう人は戦国時代に生まれろ。

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    2020年07月18日
  • 罪と罰 2

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    “「でも、きみの罪はなにより、きみが自分をむだに殺し、自分をうらぎったからだ」”(p.314)


    “ご自分の猜疑心のせいで、物事に対する健全な目までうしなってらっしゃる、てことを言いたいんです。”(p.376)

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    2020年05月26日
  • 罪と罰 3

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    “すべては、人間がどういう状況にあるか、どんな環境にいるかにかかっています。すべて、環境しだいなんですよ、人間それじたいは、何ものでもない。”(p.29)


    “要するに、変にこざかしく考えないことです。あれこれ考えず、人生にすなおに身をまかせることです。心配はいりません。岸までそのまま運んでくれますから、二本足で立たせてくれますから。どういう岸、ですか? いや、それはわたしにもわからない。”(p.250)


    “すべての原因は、自分のおぞましい環境にあった。それは、極貧と、すべてからの孤立であった。”(p.430)

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    2024年06月13日
  • 白痴4

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    ネタバレ

    完結巻。
    終幕近く、正気を失くしたムイシキンとロゴージンが、ナスターシヤの遺体とともに夜を明かす場面は、象徴に満ち絵画的で、美しいとさえ言えるかもしれない。しかしムイシキンの無垢さ、純真さ、聖性は、その場でも遺憾なく発揮されるものの、そこに至るまでの悲劇を思うと現実に生きる人間たちには(ムイシキン自身も含め)手に負えないものなのだろうと感じられる。

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    2020年05月22日
  • 賭博者

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    ネタバレ

    326ページの中編。
    とてもドストエフスキーらしいと感じた。
    亀山先生言うところの「カーニバル的な」熱狂的な部分だけでできているので一気に駆け抜けるといった印象で読みやすいのでは。

    解説によると『未成年』の中に、「金は、あらゆる不平等を平等にする」という一節があるらしく、まさにロシア人の金銭感覚を端的に言い表していて、金は労働から得るものではなく、贈与か、せがんで手に入れる、もしくは強奪するものらしい。

    知ってたけど…ロシア人おかしいよ!

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    2020年04月12日
  • 悪霊 1

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    ネタバレ

    <登場人物>
    ヴェルホヴェンスキー氏
    ワルワーラ夫人
    ニコライ・スタヴローギン  奇行がある。
    アントン・G  わたし 物語の語り手。
    リーザ リザヴェータ・ニコラーエヴナ
    ダーリヤ
    キリーロフ
    レビャートキン大尉
    シャートフ
    リプーチン
    ペトルーシャ  ヴェルホヴェンスキー氏の息子。
    プラスコーヴィヤ  リザヴェータの母。

    ワルワーラ夫人の性格
    ”夫人が何にもましてがまんできなかったのは、裏にまわってこそこそと陰口を叩くやり方で、つねに正々堂々とした戦いを好んでいた。” (p390)
    【物語】
    ワルワーラ夫人とヴェルホヴェンスキー氏との関係で話は進んでいく。
    ワルワーラ夫人の勧めで、ヴェル

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    2020年01月19日
  • チャイコフスキーがなぜか好き 熱狂とノスタルジーのロシア音楽

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    ロシアの作曲家を概観。

    グリンカは、ロシア音楽の西欧化の役割を果たした。ロシアの内容を西洋の形式によって、ロシア文化と西欧文化を融合した。バラキレフが音頭を取り、1860年代に登場した五人組は、より民族的な色彩の強い音楽創造をめざした。五人組は、国家のアイデンティティを強調するため、ロシア中世の歴史と、ロシアの文化が本質的に帯びている東方的な性格に注目した。彼らが共同戦線を張ることができた背景には、同時代の革命運動であるナロードニキ運動に共感を寄せていたことがある。その運動が1870年代に入ると、急激にラディカル化して、五人組は独自の道を歩み始めた。

    ボロディンはグルジア皇太子の非嫡出子と

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    2019年11月19日
  • 悪霊 2

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    二巻では、ピョートルとスタヴローギンかどんな人物なのかがわかってきてだいぶ読みやすく、面白くなってきた。

    特に『スタヴローギンの告白』がここに入っててよかったと思う。
    この章があるとないとでは全然スタヴローギンへの理解が変わってくると思うので読めてよかった。昔は削除されてたと聞いたので。

    ピョートルの「ぼくはあなたに寄生する蛆虫だ……」はピョートルの不気味さと相まって名言だなあと。

    三巻はさらに大きく展開が動きそうなので楽しみ。

    (2024/02/06:再読)

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    2019年10月13日
  • 罪と罰 2

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    ますます面白くなってきた
    ますます趣深くなってきた

    ここに描かれていることは
    人間の暮らしがある限り
    時代を超えて
    国境を越えて
    時を超えて
    ありうる感情なのだ
    と 改めて思ってしまう

    そして いよいよ
    第三巻へ

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    2019年08月25日
  • 万葉集の詩性 令和時代の心を読む

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    文学や編集に携わる8名の手による万葉集エッセイ集、といえばよいか。
    出だしから中西進氏による『旧約聖書』と『万葉集』のリンクが展開され、度肝を抜かれる。良き文学とはほかの文学と共鳴するものとはいうが、まさかそんなところと響き合うとは。しかも万葉集の第一人者の一人中西進氏からそんな。おみそれしました。
    川合康三氏の「山上憶良と中国の詩」、高橋睦郎氏の「いや重く謎」あたりは若干硬めの印象を受けるかもしれないが、基本的には一流の文化人たちによる平易な万葉集エッセイである。いや平易と言ったが完全に万葉集知りませーん何書いてあるんですかーな人には向かないかもしれない。ちょっとは齧った人向け。だが、ちょっ

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    2019年08月15日
  • 白痴4

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    怒涛の展開だった。なんともやりきれない話なのだけれど、引き込まれた。
    相手のことを思うがゆえに、二人にとってよくない方向に進んでしまうのは、どこに原因があるのだろうと考えてしまう。素直に享受すればよいのに、どこかで自分を卑下してしまうのか、傷つくことに快を得るからなのか。

    純粋な気持ちにも、いろいろな表れ方があるのだなあとも思った。周りの人にとって気持ちのいい表れ方もあるし、表裏がなくても苛立たせる表れ方もあるし、陰湿で苛烈な表れ方もある。表面だけでは内面はわからないし、内面が同じでも表面は異なることがある。

    そういう人間の性質も、小説が尽きない要因なのだろう。

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    2019年06月21日