亀山郁夫のレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    この本について知りたかったら、訳者の亀山先生のNHK100de名著、または本書の後書きの「読書ガイド」を読めば十分だと思うけど。

    今まで読んだドストエフスキーと違い、構成がしっかりしている。勿論、嫌になるほど饒舌で長いけれど。この第2巻はまだ2日目のことなんだよ。驚いたことに。
    長男ドミトリーと美人カテリーナのアレヤコレヤは前日譚として語られるのみ。チョッと物足りなさを感じる処。勿論、其処から説き起こしたらトンデモナイ大長編になるのは判っているけれど。
    登場人物が後の時点から、この時のことを思い返す表現が何度かある。こんなのも他のドストエフスキー作品には無かったと思う。

    カテリーナの「自分

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    2021年12月14日
  • 罪と罰 1

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    3部まとめての感想。

    この文庫本は最後に訳者からのヒントみたいな解説が載っているので、満遍なく理解できた。

    その上で...全編飽きることなく面白かった。
    ドストエフスキーの表現だったり構成がとても面白いと思うのだけど、日本語にしても面白いのは訳者の努力だと思う。
    ドストエフスキーの表現力というので言えば、ラスコーリニコフの具合の悪さや卑しい感情に対する表現が抽象的なんだけど、妙に分かる感覚が多くて、読んでるこっちまで具合悪くなった。

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    2022年01月07日
  • 白痴4

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    ネタバレ

    ムイシキン公爵とアグラーヤの諍いはアグラーヤがハリネズミをプレゼントして収まる。公爵を紹介するために開かれたエバンチン家主催の夜会で、公爵は恩人・パヴリーシチェフの改宗の話を聞いて興奮、自説を弁じたのちに発作を起こし、中国製の花瓶を割ってしまう。

    アグラーヤとナスターシヤが面談、2人はロゴージンとムイシキン公爵の前で言い争いになり、公爵はナスターシヤと結婚することになるものの、結局は結婚式当日にナスターシヤはロゴージンと逃走、加速して悲劇的な結末へと向かう。

    本筋は悲劇的ですが、途中に入るコミカル部分もかなり味があり面白かったです。4巻では、著者が「凡庸な人間」とするガヴリーラ・イヴォルギ

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    2021年12月08日
  • 白痴3

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    ネタバレ

    3巻で目立つのは幼さが残るもう1人のヒロイン・アグラーヤとイッポリート。

    ムイシキン公爵を含む、エバンチン家の別荘に集った人たちは野外コンサートに行くが、会場にナスターシヤが現れる。大騒ぎになる中、ロゴージンがナスターシヤを連れ去る。公爵の誕生日祝いでイッポリートは「わが必要不可欠な告白」を朗読、ピストル自殺を試みるものの失敗。ムイシキン公爵はアグラーヤから受け取った手紙の指示通りアグラーヤとベンチで落ち合い、ナスターシヤからアグラーヤ宛の3通の手紙を受け取る。公爵が別荘に戻ると、レーベジェフから現金が奪われたと報告される。その後、一人になった公爵はナスターシヤから別れを告げられる。

    イッ

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    2021年12月05日
  • 白痴2

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    ネタバレ

    作者が語り手となり始まる第2巻。第1巻の半年後から始まる。この半年の間の出来事は後から薄っすらと提示される。

    遺産を手にして大金持ちになったムイシキンは公爵はロゴージンと再会し十字架を交換するが、ホテルでロゴージンに襲われ癇癪の発作を起こす。別荘に移り住み、訪問客に囲まれた公爵の前に、遺産の正式な相続人と自称するブルドフスキーが現れるが、公爵はそれは虚偽であると釈明、その後ナスターシヤが突然現れて去っていく。

    この2巻で目立つのは前半はロゴージン、後半はガヴリーラの弟の友人イッポリート。特にイッポリートは結核を患い、あと数週間の命というところだが、お金を貸してくれる叔父(レーベジェフ)に悪

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    2021年11月30日
  • 白痴4

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    ムイシキン公爵、ロゴージン、ナスターシャ、アグラーヤの4人をめぐる恋愛小説である。ナスターシャが殺され、アグラーヤの素直な性格のみ際立つ感じがする。皆が幸せになっていない分、幸せとは何かを考えさせられた。

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    2021年11月28日
  • ドストエフスキーとの旅 遍歴する魂の記録

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    人生そのものがドストエフスキーなエッセイ。翻訳の成功と苦悩、旅先でスパイ疑惑をかけられたり濃厚な日々が熱気をはらんだ文章で綴られる。「「黄金」の時」の一篇などは珠玉の出来ではなかろうか。

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    2021年12月06日
  • 未成年1

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    ちょうど新潮文庫版を読み終わったところに新刊として出たので、確認のための再読がてら読んでみた。一人称が「ぼく」なのはよい。新潮版でいちばん違和感があったのは「わたし」の持つ冷静さや大人感。こちらの訳だと、語り手の青くさいところや激高しやすいところ、現実をよく知らないくせにわけわかんないオレオレ理論にとりつかれるところが生々しくてよい。これ、若いときに読んでたら共感できてるのかなぁ。。ただ、ところどころ意味不明なところがあるのが気になる(工藤訳や米川訳で確認すると別に元がおかしいわけではなさそう)。

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    2021年11月29日
  • ドストエフスキー『悪霊』の衝撃

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     私にとって『悪霊』はドストエフスキー作品への入り口であり、大学の講義のテキストとして強制的に読まされたにもかかわらずその破滅的な物語の魅力に今でもとりつかれている。この本は亀山郁夫先生とリュドミラ・サラスキナさんのトークセッション及び後日亀山先生がメールで送った質問表と、サラスキナさんの回答で構成されている。
     例えばスタヴローギンと『罪と罰』のラスコーリニコフはどちらも美形の青年として描かれているが、最初から自殺する道しかないスタヴローギンと、ソーニャによって救われたラスコーリニコフはどう違うのか。『罪と罰』から『悪霊』までの5年間に、作家の心理にどのような変化があったのか。亀山先生の数々

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    2021年11月21日
  • 悪霊 3

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    最後の最後まで作品からの圧力が凄かった
    滅茶苦茶だった あまりにも人が死にすぎた
    昔のロシアでこんな物凄い作品が書かれていたことに驚いた

    読者ガイドにもあるように、ヴェルホヴェンスキー氏は面白おかしく人間味あふれる人物だった
    彼が出てくるシーンは何故かホッとしていた

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    2021年10月29日
  • 白痴1

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    ムイシキン公爵とロゴージンと美女ナスターシャをめぐる三角関係の話。ロシア人は登場人物が欲望のまま行動するところは興味深いと感じた。幸せとは何か?を考えさせられる。ドストエフスキーの抱えていた苦悩もよく表現されていると感じた。

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    2021年10月24日
  • 悪霊 2

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    登場人物それぞれが個性が強くて面白い
    いびつでカオス
    どうやって終わるのか楽しみ
    いつかまた読み直す

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    2021年10月11日
  • 罪と罰 3

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    1人の青年の破滅と再生を描く作品 「優れた人間が世のために行う殺人は正当化されうるか」というテーマを取り扱っている。 ドストエフスキーの作品全般に言えることであるが、とにかく登場人物のバラエティの豊かさに驚かされる。 どんな作品でも、登場人物は大なり小なり作者の影響を受けるため、なんとなく共通した雰囲気を持つキャラクターで構成されることが多いが、これほどまでに登場人物の個性が独立しているのは、ドストエフスキーが天才と言われる理由の一つだと思う。

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    2021年10月08日
  • 悪霊 1

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    他のドストエフスキー作品と同じように、初めは名前を覚えるのが大変だった
    序盤はそうでもないが、途中から段々と変な雰囲気になってきた
    登場人物の一人一人に細かい設定があってすごいなあ

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    2021年09月29日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    かなりキリスト教の宗教色の強い一巻だと思う。神の存在、聖職者フリーメーソン(秘密結社)、ヨハネの福音書、修道僧ゾシマ長老、黙示録。イワンとドミートリーとのやり取りが少なくアリョーシャの行動、心理が多く描かれていて兄弟の不仲が伝わってくる。兄弟同士、女性とどう絡んでいくのだろうか?

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    2021年08月13日
  • 賭博者

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    明らかにエンターテイメントの小説ではないことは確かでした。主人公であるアレクセイを通してドストエフスキーの思考および嗜好を伝えようとしているのは理解できました。
    全てを理解することは難しかったが、訳者あとがきの定められた運命=ルーレットとする解釈など視点が穿っており、大変刺激的だった。

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    2021年07月24日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    二巻同様、次男イワンに翻弄されます。

    主となるのは長男ミーチャの振る舞いに対する真偽。
    これまでの登場人物が一堂に会し意見をぶつけるさまは予想できるところもあり、そうなの!?と読む手が止まる時もしばしば。

    裁判シーンは形式上過去が整理されるのでスポーツのようにわかりやすくなります。

    とはいえ、それでも頭を悩ませるのがこの本の特徴です。
    カテリーナはなぜその振る舞いを?
    スメルジャコフって、脇役だと思っていたのに!
    イッポリート、後からの登場にしてはよくしゃべる、、、などなど。

    現場にいるミーチャの気分と重なっていると思うほど混乱します。

    極めつきはイワンです。
    初めての読書の中で、彼

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    2021年07月10日
  • 悪霊 3

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    なんというか、圧倒されたまま終わってしまった。宮部みゆき作品を読んでいるような展開の圧力と速さと暗さ。雨で流量の増した川の流れに押し流されるような、抗っても耐えられない恐ろしさ。
    いつの間にか忍び寄って、気づいたときにはもう後戻りできない。

    いまでも、ごく一部ではあるが純化されて暴走する組織は存在しうる。そういうときにどうすればいいか。根本対処は自分ではどうしようもない気はするので、助けを求められるうちに求めないとと思う。

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    2021年04月29日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    複雑で発散したような展開のようで、最後はしっかりとまとめてきたって感じ。読み応えあり。解説者が「計算し尽くされた作品」というのが理解できたような気がします。

    「人間は悪いことを憎むとか、みんな言ってるけど、心のなかじゃ、みんな悪いことが好きなのよ」p203
    「ひょっとしたら見あげた心の持ち主だったかもしれないのに、酒と女遊びがたたって、スウェーデン人みたいに破滅してしもうた」p214

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    2021年04月10日
  • そうか、君はカラマーゾフを読んだのか。 仕事も人生も成功するドストエフスキー66のメッセージ

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    「相手が他人であれ自分であれ、人を毛嫌いするということは避けなさい」
    ゾシマ長老の言葉。

    なかなかに長編なので読むのを避けてましたが、これをきっかけに亀山郁夫訳のカラマアゾフの兄弟、読もうと思います。

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    2021年03月17日