亀山郁夫のレビュー一覧

  • 罪と罰 2

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    二分冊目は、物語の進行に加えて、作者の信条やキリスト教の話が盛り込まれており、より奥行きを感じる内容だった。
    また巻末の亀山郁夫さんの解説は、時代背景の詳しい説明や、オリジナリティあふれる解釈で、読みごたえがあった。

    自分の読書メモとして、下記3点を取り上げたい。

    1.ナポレオン主義について
    一分冊目から引き続き、当時のロシアにおけるナポレオン戦争とその後の反動の影響がうかがえる。
    物語中でラスコーリニコフが展開する主張では、歴史的な英雄は、従来の社会や伝統を破壊したという意味で犯罪者だ、という。
    この主張について、同時代の同じくロシアの文豪トルストイが、ロシアの対ナポレオン戦争を描いた著

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    2025年01月20日
  • 罪と罰 1

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    ドストエフスキーは『地下室の記録』から二作目。
    再び亀山郁夫さん訳。
    いつか読もうと思っていたところに、本の交換会で頂いたので、早速。

    一分冊目の感想としては、前出の『地下室の記録』と似たモチーフで、これがドストエフスキーの作風なのかと改めて感じた。

    思弁癖が強く、プライドと自己嫌悪にさいなまれる主人公。
    物語で重要な役割を果たす娼婦という職業と存在。
    ナポレオン戦争勝利後になお、「ロシア」と「ヨーロッパ」の間で揺れる19世紀ロシアの知的世界という背景。

    『地下室の記録』を読んだ際にも感じたが、この自己嫌悪の主人公はドストエフスキー自身だろう。
    そこに天才作家の人間らしいところも見えるの

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    2025年01月18日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    登場人物が、皆個性的で面白く読めます。大長編なので最後まで読めるか心配でしたが、そういう心配は無用でした。アリョーシャがこれからどんなことに巻き込まれていくのか、興味深いです。

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    2025年01月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    正直咀嚼しきれていない部分も多いが、物語全体を貫く宗教価値観・ドストエフスキーの自伝的要素等、精緻に論じられた解題のおかげで解像度が上がったと思う。振り返るとサスペンスとしての面白さは圧巻のものであった。読み返すことは当分ないかも。でもこの1ヶ月の読者体験のことはまた思い出しそう。

    年内に読み切れた。来年も活字には触れ続けないと。

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    2024年12月29日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    山は越えた。
    細部は多分よくわかってない部分も多いが、父の死(殺害)に対する三兄弟それぞれのスタンスがわかる。法廷で検察側が展開した三兄弟のスタンスで持ってロシアという国全体を語ろうとする話法は圧巻だったし、ドストエフスキーがやろうとしていたことがここにきてようやく私にも見えてきたかも。あとはやたら人が発狂するけど、何となく地政学的な要因も大きそうな気がするなど。

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    2024年12月25日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    I found it difficult to comprehend a scene where each character discusses religion. There were a lot of words I was unfamiliar with.
    But, I'm looking forward to seeing future developments.

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    2024年12月24日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    意外と短期間で読めた。各人物の思想が多面的に見えてきて少しずつ厚みを持つ。途中これは何を示している…?となるセリフや地の文は、伏線として張られたものであり、後々回収されるであろうということが、巻末の読書ガイドおかげでわかった。

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    2024年12月07日
  • 罪と罰 2

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    解説を読むことで、なぜここまで狂気と混乱の最中にいる人間の心理描写ができるのか腹落ちできました。ドストエフスキー自身が当時のロシアの社会背景も相まって、人生の中で借金や夫婦関係などにおける窮地に追い込まれていなかったら、ラスコーリニコフの目に映る景色をここまで鮮やかかつ仔細に描き切ることはできなかったのだろうと思います。

    なまじ賢い若き青年の選民思想と罪悪感から逃れきれず溢れ出る傲慢で神経質な言動のなんという生々しさ…!彼を取り巻く母や妹や友、ソーニャの抱く得体の知れない恐怖心とポルフィーリーとの探り合いの緊迫感が、ますます昂るラスコーリニコフの混乱を際立たせ、物語の進行を盛り上げます。

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    2024年11月27日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    カラマーゾフの兄弟エピローグとドストエフスキーの生涯と解題と。
    訳者のドストエフスキーに対する造詣の深さに驚かされる。これぞプロのお仕事。自伝的要素を含む三層構造。
    未完の小説

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    2024年11月26日
  • 人生百年の教養

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    ドストエフスキーの翻訳で知られるロシア文学研究者の著者が、少年時代から青年時代を経て、老いに向きあいつつある現在にいたるまでのみずからの来歴を振り返りつつ、教養の意義について語ったエッセイです。

    「教養」の失効が問題視されるようになった時代はとうの昔のことで、むしろ比較的近年になって、阿部次郎の『三太郎の日記』に代表される、いわゆる「大正教養主義」について、竹内洋や高田里惠子らの歴史的・批判的な立場からの検証がなされたことで、かえって「教養」ということばを目にする機会が増えたように感じます。そうした現代において、「教養」というテーマを正面に押し出して、その意義についての考察が展開されている、

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    2024年10月03日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    いずれは読みたいと思いつつ、挫折し続けてようやく最初の巻を読み終えた。このシリーズ、一巻を読むのに半年かかり、残りは一気呵成に読んでしまう、なんて話を聞いたことがあるけど、そうなるんだろうか。啖呵切ったり、独特なセリフ回しもあったりするんだけど、そういうの、読み上げ読書で読むと入りやすくて、いいなと思うところもあった。ドストエフスキー自身、この本を口述筆記で書き上げたという話も聞くから、そういう相性もあるのかもしれない。

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    2024年08月31日
  • 白痴4

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    お前が白痴じゃ!ドストエフスキー!(# ゚Д゚)

    はい、言ってやりましたよ
    世界的大文豪にきっぱりと言ってやりましたよ
    だいぶすれすれですけどね
    良い子は人様に向かって白痴とか言っちゃダメですからね
    とにかく言ってやりました

    まぁ、言い返してくることもないでしょうからね
    遠の昔にお亡くなりになってますから

    うんまぁ、そもそも「どうとでもとれる」ってところを目指してもいるんでしょうけどね
    どうとでもとれ具合が半端ないのよ、ドスちゃん
    もうちょっとヒント頂戴よっていうね

    結末もすごいし
    この結末にする意味がちーともわからんよ

    結局
    ナスターシャはムイシキンが好きー
    アグラーヤもムイシキン

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    2024年08月11日
  • 白痴3

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    いやもうムズ過ぎるわ!

    〜聖なる愚者ムイシキン公爵と友人ロゴージン、 美女ナスターシャ、 美少女アグラーヤ。はたして誰が誰を本当に愛しているのか? 謎に満ちた複雑な恋愛模様は形を変えはじめ、やがてアグラーヤからの1通の手紙が公爵の心を揺り動か
    す。 「イッポリートの告白」 を含む物語の中核部分、登場。〜(裏表紙より)

    Σ(゚Д゚)

    いや、いつの間にアグラーヤ加わっとんねん!っていうね

    はい、もう議論やら告白やら宗教談義やらリベラリストがどうとか、カニバリズムがどうとか、延々と続きます
    しかも結局『黙示録』が分かってないと理解するのが困難っていうね

    出ました「聖書の壁」

    そして、今巻

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    2024年08月09日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    学生の頃チャレンジして難解さから挫折した本。時代背景に関する知識不足(これは今もない)や興味の対象が狭いために最後まで読み終えられなかった。今回読んでいても当時最後まで辿り着かなかったとしても仕方ない部分があると過去の自分を慰めながらやっとこさ2巻まで読み終えた。カラマーゾフ一族のストーリーにのせた神に対するプロとコントラ(肯定と否定)が現代にも通ずる宗教哲学的な要素を含む命題で興味深い。

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    2024年07月27日
  • 新カラマーゾフの兄弟 上

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    難しかった。
    カラマーゾフの兄弟を模して黒木家という一家にまつわる謎に迫っていく。
    宗教の話も出てくるので抵抗のある人もいるかもしれない。
    君が無関心なところで世界が動いているかもしれない、が印象的な言葉だった。

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    2024年07月23日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    読んだ本 カラマーゾフの兄弟5 ドストエフスキー 20240602

     最終巻は、本文60ページで残りは「ドストエフスキーの生涯」と「解題」。なんか感想が変わっちゃうんで解説とかは読まない方なんでありゃって感じ。
     エピローグっていうだけあって後日談って感じ。
     しかし、読み終わって思うのは、これだけ神の在不在なんかを描きながら、奇跡らしいことが全く起こらない。死ぬ人は死んで、誰も救われない。聖人も死ねば腐臭を出すし、父殺しの裁判でも客観的事実のままに裁かれ、読者の知る事実は無にされる。ある意味身も蓋もないお話なんだよな。
     神はいない。だけど必要だから人間が作った。ってのがイワンだったっけな

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    2024年06月02日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    先が長い…。読みにくいというわけではなかったけど、きちんと理解できているのか不安です。名前を覚えるのが大変。
    ドラマを少し見たことがあるので、そちらの記憶に助けてもらいながら読み進めました。

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    2024年05月23日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    だいぶ飛ばし飛ばし読んでしまった。
    第一部よりは面白いが、まだもどかしい。
    イワンとアリョーシャの有名なやり取りはまた時間があったらゆっくり読み直したい。

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    2024年05月21日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    昔の文学なので読むのは大変。内容も登場人物の背景などもあり面白いか面白くないかでいえば面白くないかも...
    かなり脳内で保管しながら読むも、登場人物の関係図をなるべくネタバレを見ないように確認してしまった。(こう書いてくれれいいのに!とモヤモヤしながら読んでました笑)
    果たして、最後まで辿り着くことはできるか。

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    2024年05月18日
  • 未成年3

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    長かった。ストーリー的にもよくわからなくなった時もあった。時代背景等がわかればもっと読み進められたかもしれない。その意味で、巻末にある訳者の「読書ガイド」を先に読むことをお勧めする。2024.3.31

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    2024年03月31日