亀山郁夫のレビュー一覧

  • 罪と罰 2

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    ネタバレ

    とにかく会話劇!
    みんなよくしゃべる。ただ、喋りが突然違うところへ飛んでいくように感じる。「なぜここでそう言う?」と思うことがよくあった。
    話はだいぶ展開してきた。
    ラスコーリニコフの老女殺害の動機につながる「選民思想」。ドゥーニャの婚約者ルージンの考え方と婚約破棄。スヴィドリガイロフの登場。ポルフィーリーとの対決(?)とそこで起きたハプニング。こういったことは伏線であり、第三巻で回収されるのだろうか?

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    2026年06月29日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    脇役たちにフォーカスされた第二部。
    イリューシャと二等大尉。ホフラコーワ夫人とリーズ。スメルジャコフ。そしてゾシマ長老。

    スメルジャコフとイワンの応酬や、ゾシマ長老の過去は面白かった。

    イワンがアリョーシャに語る、大審問官(物語詩)は難しかったが、なんとか理解できた。長くてくどく感じたけど、キリスト教の地域でそれを疑い、穿った見方をする人の鋭い視点は凄まじかった。
    アリョーシャの手記としての形式をとった「ゾシマ長老の談話と説教より」の終盤もこれまた難しかった。

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    2026年06月24日
  • 白痴1

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    まず読み終わって一言。なっげーー。疲れた。
    個人的には悪霊の方が好きで、白痴は抽象的な会話が多く冗長的にさえ感じられ、比較的動きも少ない小説という印象。

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    2026年06月20日
  • 人生百年の教養

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    ドストエフスキー第一人者の著者が多角的な見地から真の教養に迫る。

    教養とは、一般的な知識を広く知っていることだと思っていたが、外国語を知りそこから世界の言語や文化を学ぶことで新たな発見に繋がるというのは初めて知った。
    私の人生経験が浅いこともあり、深く学ぶことで新しく得られる感覚があまり分からなかった。

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    2026年06月12日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    どうか軽蔑しないでくださいね。
    なにかひどくバカなことをしてあなたを怒らせても、どうか許してくださいね。
    こうしてわたしの秘密はあなたに握られてしまったのです。
    わたしの批評は、もしかしたら永久に地に落ちてしまったかもしれません。
    わたし、今日はきっと泣いてしまうでしょう。
    さようなら、次の恐ろしい出会いまで。

    ただ、ぜったいに、ぜったいに、ぜったいに来てくださいね。

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    2026年04月25日
  • 罪と罰 3

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    やっと読めた…
    すごく面白くて、展開も人物設定も魅力的。文化の違いか、時代の違いか、少し難しく感じる部分もあったが、それでも主人公がどうなってしまうのか、一気に読めた。まだ飲み込めていない部分も多いので、また読み返したいとは思っているが、何せ長いので、しばらく先になりそう。
    今から読もうとしている人は、ぜひ人物相関図を見ながら読むかまとめながら読むのをおすすめします。名前が難しい

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    2026年04月23日
  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    まだ一回しか読んでいないので、半分位しか理解していないと思います。理解できないものの一つとしてスヴィドリガイロフの自殺があります。なぜ彼は急に自殺したのか。ラスコーリニコフと対照的な結果に終わったのだが、逆にいえばラスコーリニコフを救った人物ともいえるかもしれない。作中では、ど変態を決め込んでいるスヴィドリガイロフだか、描かれていない部分を想像することで彼の苦悩が理解できるのかもしれない。

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    2026年04月12日
  • 罪と罰 2

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    ネタバレ

    初見なのでポルフィーリーの駆け引きについて理解できずに読んでいました。実際には約束を守る誠実な人なんだろうけど、最初なのでよくわかりませんでした。
    主人公についての思想が明らかになり、更にソーニャとの出会いで一縷の望みがでてきました。

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    2026年04月12日
  • 罪と罰 1

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    ネタバレ

    まさか文学と無縁の私がこの本を手に取ろうとは、二十代の私であれば夢にも思わないだろう。
    中古で3冊セットで、800円で買いました。
    ロシア文学はもちろん初めてで、時代も150年以上前の話。1部と2部でそういった背景も含めて、雰囲気を感じ取ることができました。

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    2026年04月12日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    裁判の話が長かったけれど、それぞれの証言や発言は面白かった。
    3人の子どもたちにはそれぞれ高潔なところがある。
    それなのに、彼らの父親にはそれを感じることができない。
    イワンが最も父親を憎んでいたのだろうと感じる。
    そして、スメルジャコフはその憎しみに共鳴して、イワンに近づいたのだろう。
    スメルジャコフの濁り方は半端ではない。
    その理由もわかる気がする。
    それぞれの登場人物の心理が、行間からあふれてくるようで、とても面白かった。

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    2026年01月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    ものすごい宗教色の強い話。
    日本人には考えられないほど、彼らにとってキリスト教の思考というのは重大なのだ。
    私には、わからないことをこねくり回しているだけのようにも見える。
    いろんな矛盾の解決を図っているようだけれど、矛盾がある時点で何か嘘やごまかしや都合のいいものが混じっているように見える。
    そのまま受け止めるしかないものに、変に意味をつけようとし、勝手に難解にしているだけのように見える。
    意味なんてない。
    そんなふうに思えないところが、傲慢でもあるように感じてしまう。

    ゾシマ長老の、決闘の話がよかった。

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    2025年12月31日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    登場人物がやたらと多い。

    フョードルは、なんと軽率で信頼のおけない放蕩な父親なのだ。
    口が嘘をつくままにする。
    面倒くさいだけの関わりたくない人間だと感じた。

    ミウーソフも、単純で押さえの効かない性格で、損をしている。

    第2編の会合、いる?
    意味ある?
    根本的にそこがおかしい。
    しかし、この場面で、それぞれの人物のキャラクターが浮き彫りになったと感じる。

    父親と長男で女を取り合う、その壮絶なさまが滑稽ですらある。
    お盛んなことで。
    なんというか、日本ではなかなか生まれない筋の話だという気がする。

    様々な視点から読み解き考えることのできる作品なのだな、と感じる。
    名作たる所以だ。

    ★父親殺しの話。まあ、ろくでもない父親で。子どもと父が女を取り合う。双方金使いあらすぎ。ミーチャは殺していないらしいが、有罪。スメルジャコフが殺したとしても、結局父親殺しの話になるんだろう、多分。

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    2025年12月26日
  • 悪霊 1

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    ネタバレ

    『罪と罰』を読んだときのような引き込まれるような感覚はないかな。まだ長い物語の序章のような展開で登場人物の紹介と事件に向けた伏線をはりまくってる状態なので仕方ないかな。後半になって濃い目のキャラクターたちが登場してきて2部に進むのに期待が持てる。解説が分かりやすくて良いな。光文社の古典新訳文庫は良い。

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    2025年12月04日
  • 罪と罰 3

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    殺人を許される人がいるというか、大義のためには誰かが死んでも仕方ないだけなのでは。勧善懲悪は好きだから主人公には少し同意した、デスノートも同じ系譜なんだね。でもその大義っていうのも一方向的な価値観だから傲慢な勘違いの可能性もある、結局結果を出した人の行いが正当化されるって事なのかな、世知辛い。

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    2025年11月06日
  • 賭博者

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    ネタバレ

    破滅する話なんだろうかと恐る恐る読んだ。
    お金をめぐって、ごちゃごちゃとした人間関係がややこしいと思っているときに登場した、アントニーダおばあさんの印象は強烈だった。竹を割ったような性格で、これは好きになってしまう!
    でもそのおばあさんですらルーレットに魅入られてしまったのはショック。ギャンブルにのめり込んでしまう人の心理とはこういったものなのかと恐ろしい思いがした。人はこうやって依存症になっていく。嵐のように登場して去っていった、一番記憶に残る人物だった。
    アレクセイは自らをポリーナの奴隷と言ったり、口だけはさも愛しているかのように言うのだが、実際は大して愛していないことは見るも明らかだった。振り回しているのはアレクセイの方だ。
    側から見た、身の破滅という印象とは裏腹に、アレクセイは何かまだ希望に縋っているラストが哀れ。ルーレットで勝ってもきっと満足できないと思う。
    読書ガイドによると、アレクセイが稼いだ二十万フランは現在の日本円にして六千百万円にあたるとのことで、それは狂うのも当然かと納得した。

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    2025年09月18日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 ドストエフスキー 五大長編を解読する

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    難解な悪霊をどう解説されているのか興味があり手に取りました。ドストエフスキーの導入としてとてもわかりやすく解説されています。でも亀山氏の訳では読んだことがなく批判の多いところも気になり彼をこき下ろしている木下豊房氏の本も買いました。なんか深みにハマりつつありますが一般の読者に過ぎない私にその辺の問題が理解できるかどうか…

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    2025年09月15日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 ドストエフスキー 五大長編を解読する

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    「罪と罰」しか読んでいないから、後はちんぷんかんぷん┐⁠(⁠‘⁠~⁠`⁠;⁠)⁠┌しかし、どの主人公も何か嫌な奴だ(; ・`д・´)と思った(-_-;)

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    2025年08月29日
  • 罪と罰 3

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    先に『カラマーゾフの兄弟』を読んでいたので、比較的読みやすかった。

    内容としては、様々な「罪」と「罰」が登場し、罪とは何か?罰とは何か?を常に考えさせられる作品。
    俗世界における「罪」は、ラスコーリニコフが犯したような強盗、殺人といったものが先行するが、作中においては、キリスト教や聖書の中での「罪」も登場する。
    ラスコーリニコフは殺人を犯すが、強奪した金品には一切手をつけることがなかった。殺人を犯した瞬間から精神に異常をきたしたためであるが、良心の呵責に苦しんだというよりも、罪の露呈を恐れたというふうに見える。ラスコーリニコフの罪は、アリョーナを殺したことよりも、リザヴェータを殺したことにあるように思われる。
    ラスコーリニコフの主張では、天才がその才を発揮するための犠牲として行われる殺人は不可抗力であり、許されるべきであるというものだが、アリョーナを殺すことで得られる三千ルーブルの言い訳としては通っても、リザヴェータを殺したことの言い訳としては通らないだろう。リザヴェータの殺人は全くの偶然であり、目撃者の隠蔽に過ぎないからである。このことから、ラスコーリニコフの苦しみの原因は強盗殺人そのものではなく、リザヴェータ、つまり罪のない命を不必要に奪ってしまったことに起因するのではないだろうか。
    ソーニャに罪を打ち明けたのも、ソーニャがリザヴェータと親しい仲にあったことを知ったことが大きな影響を与えたのではないだろうか。リザヴェータの代わりに、ソーニャに赦してもらうことがラスコーリニコフにとっては重大な意味を持っていたのではないかと考える。

    その他、スヴィドリガイロフの死も、強烈な印象を与える。ポルフィーリーとスヴィドリガイロフはどちらも、ラスコーリニコフの殺人を確信しており、それぞれラスコーリニコフに迫るが、スヴィドリガイロフのそれは一種の下心を纏っている。ドゥーニャと結婚するための脅し文句として殺人の秘密を仄めかすのである。スヴィドリガイロフといえば、妻のマルファを亡くしたばかりであるが、マルファの死にも疑問が残る。殺人ではなく自然死とされているが、スヴィドリガイロフが殺したのではないかと疑わせる要素がふんだんに撒き散らされている。何かを手に入れるための手段として殺人を選んだという点でラスコーリニコフとスヴィドリガイロフは同類と言え、ラスコーリニコフにとってはそれが恐ろしく思われるのである。
    ドゥーニャから拒絶されたスヴィドリガイロフは自殺してしまうが、これはスヴィドリガイロフの「罪」に対する「罰」なのだと考えられる。ドゥーニャを手に入れるために罪なき命であるマルファを殺したスヴィドリガイロフが、ドゥーニャと結ばれる訳にはいかないのである。

    ラスコーリニコフはかなりの情状酌量を得て服役囚となるが、彼が苦しむのは肉体的刑罰ではなく、自分自身のプライドに対する苦しみである。そんなラスコーリニコフを救うのがソーニャであり、ソーニャへの愛によってラスコーリニコフは救済を得る。スヴィドリガイロフとラスコーリニコフの違いは、罪の告白と懺悔の有無なのか、ラスコーリニコフとソーニャはこれから幸せな7年間を過ごすかもしれないということが仄めかされて、物語は終わる。

    最終部で突然登場したウイルスの存在はかなり異質であり、目を引くところであるが、ウイルスによる疾患が人々の思想を左右するというところがSFめいていて面白い。いかにもロシアらしいような気もするが、ウイルスによって人々が選別され、ウイルスに感染しなかった一部の人間だけが正しい思考を持ち続けるというところは、ラスコーリニコフの主張する一部の天才に権利が与えられるというものを彷彿とさせる。
    本作においては、神を信じるもの全てが救われるというカトリック的なキリスト教ではなく、ロシア正教会におけるキリスト教のあり方が支持されているのだろうか。キリスト教に馴染みがないため分からないが、ドストエフスキーの思想を一部垣間見たような気がする作品であった。

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    2025年08月09日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    巻末の解説でも、いろんな人の感想でも、かなり物語の佳境に入っていて面白いとある。
    でも私はイマイチこの3巻目はピンとこなかった。
    ミステリーとロマンスの側面が強いけれど、とにかく尋問がくどく、ミーチャの言い分も意味不明で支離滅裂。高尚な心の持ち主だけど情緒不安定すぎ笑
    でもすごい小説なので先はしっかり読むけどね

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    2025年05月08日
  • 悪霊 別巻~「スタヴローギンの告白」異稿~

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    ドストエフスキー研究をしたいわけではないのでね

    はい、『悪霊』別巻を読みました
    頑張りました

    『悪霊』に登場するエピソード「チーホンのもとで」には3つの異稿が残されていて、それは主に当時ロシアにあった検閲が理由なんだが、とにかくその3つを読み比べることが、真に『悪霊』を読んだってことになるってことなんでしょう

    しかし本編も含めると基本的には同じ話を4回読んだことになり、まぁまぁな苦痛
    いや、ゴーンって来るものはあるけどな
    あるにはあるけど、やっぱ4回目とかは普通に飽きるのよ
    東京都あきるの市(いらんいらん)

    で、読み比べて何を感じたか?

    うーん、特には…(ダメじゃん)

    まぁ、解説読むとね
    色々ドスちゃんも大変やったなーとか思ったりもしたけど
    そりゃ検閲されるよなーとかね

    はい『悪霊』終わり!

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    2025年03月08日