【感想・ネタバレ】新カラマーゾフの兄弟 上のレビュー

あらすじ

ドストエフスキーの未完の傑作、ついに完結……あのミリオンセラーの翻訳者が作者の遺志を継ぎ、現代日本を舞台に「父殺し」の謎に迫る。桁外れのスケールで贈る、著者初小説!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

西ヶ原の回想が懐かしい。東京外語OBには必読かも。亀山先生と原卓也先生とはこんな関係だったのかと思うと、改めて興味深い本である。

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2016年01月11日

Posted by ブクログ

人物が薄かったり、幾らか説明的に過ぎたりと、小説としては粗が目立つところがある。
物語の本筋もカラマーゾフの兄弟の舞台を日本に移しただけのようなものになっている。
しかし、作者の死によって描かれなかったアリョーシャの後編での役割や、フョードル亡き後の父殺し、延いては前編では狂言回しに徹していたアリョーシャの人となりを、亀山郁夫氏ならではの解釈で読み進めるのは面白かった。

さらに長い小説にはなってしまうが、もっと各人物を描き、原典に寄りすぎず再構築する位の勢いで書かれていれば名著になっていたと感じる。
非常に残念であり、惜しい。

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2024年10月16日

Posted by ブクログ

なかなか読みづらいようにも感じますが、地下室の手記よりは読めます。
あっちこっちと寄り道するところも含めて、群像劇的だと感じました。

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2016年06月20日

Posted by ブクログ

ドストエフスキーを齧った者なら、
書店で並ぶ本書を見て、ある種の驚愕が走ったであろう。
新カラマーゾフの兄弟。ここまで大胆なタイトル、著者はあの亀山郁夫。
なるほど、ここまで大胆なのにも納得できる。

カラマーゾフの兄弟と絡めながら読み解いていくも
上巻だけで相当な量である。一筋縄ではいかない。
代の日本、とは言え時代は1995年。
阪神大震災、そしてオウム事件と日本が震撼した年。
時代設定にこの年代を選んだのも、なるほど納得である。
旧ソ連の崩壊、そしてロシアの誕生。

国家の滅亡と誕生を目の当たりにした黒木リョウは何を思う?
まだまだ壮大な下巻へと続く途中、先を急ごう。

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2015年12月16日

Posted by ブクログ

難しかった。
カラマーゾフの兄弟を模して黒木家という一家にまつわる謎に迫っていく。
宗教の話も出てくるので抵抗のある人もいるかもしれない。
君が無関心なところで世界が動いているかもしれない、が印象的な言葉だった。

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2024年07月23日

Posted by ブクログ

私もカラマーゾフの兄弟の新訳かと思っていた一人です。舞台も日本で時代も現代になり、読みやすいかと思いましたが、難解でした。登場人物の関係性も複雑で、時間も前後するので、混乱しました。一読では理解不十分という感じで、下巻も読むか悩んでしまいます。原作はもっと大変なんだろうな。名作って難しいのね。

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2023年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私の主人公に愛を込めて。

『カラマーゾフの兄弟』を読んでいて、かつ、1995年という時代(阪神大震災やオウムなど)の空気を知っていないと、この話を読むのはしんどいと思った。Kの手記と黒木家の物語が交互に入ってくるのは、どこで関わってくるのだろうと読み進める吸引力にはなったけれど。でも、いかんせん長くて半分を超えたくらいで辛くなってしまった。そういえば、ドストエフスキーの方も、半分を超えたあたりでギブアップしそうになったような。

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2016年09月22日

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