川合康三の作品一覧
「川合康三」の「新編 中国名詩選」「精選訳注 文選」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「川合康三」の「新編 中国名詩選」「精選訳注 文選」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
精選訳注 文選
著:興膳 宏
著:川合 康三
出版社:講談社
講談社学術文庫 2787
文選とは、唐に先立つ、南北朝時代、梁の昭明太子の編による。
長編の詩である「賦」、長めの「詩」、そして「書」。対象は文章全般である。
無学の劉邦や、勉強嫌いの項羽の詩は短いがそれ以外のものは長編が多い
後の七言律詩や、五言絶句はみられない。詩の集約化はさらに時代を下らなければならない
万葉の長歌、短歌から、俳句へくだるのと似ていると感じていた
本書は、文選の精選として、10%程度の秀歌を収録しているもの
劉邦の大風歌、武帝の秋風の辞、曹操、曹丕、曹植、阮籍の詠懐歌がわかりやすい
諸葛亮孔明が、
Posted by ブクログ
ネットでHeveneseのラストトークを見ていて、本書に言及があったので購入。令和の語源である万葉集をほとんど知らなかったので、とても興味深く読んだ。8人の著者の、改元をきっかけに書かれた万葉集に関するエッセイ集。
鈴木大拙は「日本人の霊性」の中で万葉集を「稚拙」だとか「幼稚だ」とか、あまり良い評価をしていなかった。しかしながら本書から万葉集の他の歌集との違いがわかり、納得した。
曰く、万葉集には中近東的な雰囲気がある、とか、万葉集は文字ではなく大和言葉の響きを口にうたうための歌集である、とかなどと言うように書かれていた。また万葉集には代作という表現があるとの事。これについては日本人が原作を
Posted by ブクログ
文学や編集に携わる8名の手による万葉集エッセイ集、といえばよいか。
出だしから中西進氏による『旧約聖書』と『万葉集』のリンクが展開され、度肝を抜かれる。良き文学とはほかの文学と共鳴するものとはいうが、まさかそんなところと響き合うとは。しかも万葉集の第一人者の一人中西進氏からそんな。おみそれしました。
川合康三氏の「山上憶良と中国の詩」、高橋睦郎氏の「いや重く謎」あたりは若干硬めの印象を受けるかもしれないが、基本的には一流の文化人たちによる平易な万葉集エッセイである。いや平易と言ったが完全に万葉集知りませーん何書いてあるんですかーな人には向かないかもしれない。ちょっとは齧った人向け。だが、ちょっ